CV:岸尾だいすけ
概要
ソフトモヒカンが特徴的な帝国軍所属の軍人で、使用ゾイドはキャノンブル。フルネームは不明。
地球再生の鍵を握るサリー及びボーマン確保の任を受け、彼女を保護したレオ達を狙い、部下を率いてレオとライガーを追い込む。しかしサリーのペンダントの光を受けて進化したライガー=ビーストライガーの初陣の相手として返り討ちにされてしまう。
その後もキャノンブルをA-Z対空レーザー砲の追加装備をはじめチューンナップ、幾度となくレオの因縁の相手として立ち塞がった。
真帝国軍の台頭後はジャミンガの大量発生(と元凶)の暗躍及びタイムパラドックスによる歴史改編、リジェネレーションキューブの不完全な微作動で起きるZiフォーミング不全による地球壊滅を防ぐべく合同軍内で設立された『戦略情報局・特務機動部隊』に所属。レオらと共闘することになる。
性格
やや口の悪い好戦的な性格の持ち主。任務に忠実であるが、ゾイドは道具と言う認識しかなく、襲ってきたジャミンガを排除した後に足蹴にする、(歯向かったとは言え)民間人のレオを部下に始末するよう命じる、不完全状態のライガーに負けた部下に罵声を浴びせる等、敵に対しては非情、味方に対しても厳格な態度が目立つ。
一方でランド博士とシーガルの反乱にて共和国軍との共同戦線の際にはオメガレックスの砲撃で負傷した共和国軍兵士に肩を貸したりと、人間としては決して冷酷でも非道と言う訳でもない。
加えて作戦に個人的私情は持ち込まない方でもあるようで、これまで散々と敵対していたレオと共にアルドリッジ捜索を命ぜられた際には大人しくそれに従い、アルドリッジの逃走を手助けする為に現れたスピーゲルが駆るドライパンサーの攻撃からレオを守り、アルドリッジを捕り逃した時には「全ての責任は自分にある」とレオを庇う等、職業軍人としての責任感は相応に強い。
但し己の実力に対する自負からか、キルサイスに誘拐・連行されそうになったボーマン博士の救出に採った行動が、キルサイスに破壊しない程度に射撃しその衝撃で博士を拘束から解放すると言う下手すれば救助対象が命を落とし兼ねない、危険極まりない方法(実際、救出は成功したものの、砂漠とは言え約10メートル上空から落下した為、博士は脚を負傷してしまった)だったりと、目的の為なら躊躇なく強引な手段に出る所は相変わらずである(フォローすれば咄嗟に救出する方法がそれしかなく、下が砂漠であるためダメージが軽減できると判断してのものかもしれない)。
活躍
・上記の他にオメガレックスとの戦いの際はシェル軍曹やノックス大尉と共に、オメガレックスと戦うクライブ・ディアス、バーン・ブラッドに加勢。
ライジングライガーが装備したグラビティーキャノンの射線状までオメガレックスに砲撃をしつつ誘導した。
・決戦ではキューブへ向け進撃するゼログライジスに対し、帝国軍人として悔いのない戦いをする為、キャノンブルに乗り共和国と帝国軍のゾイド部隊と共に集結。
砲撃準備の号令と同時にライジングライガーとガトリングフォックスが合流しゼログライジスに攻撃を与え、ライガーがゼログライジスから振り落とされると合同軍の兵達と共に一斉砲撃を開始。
ゼログライジスに向けて9連キャノン砲とA-Z対空レーザー砲を放ちつつ「民間人のゾイドに続け!」と合同軍の兵士達を鼓舞をした。
しかしドーサルキャノンとテイルビームの拡散攻撃によりゾイド部隊は壊滅。
自身は砲撃から生き延び、同じく生存していたシェル軍曹とノックス大尉と共に、レオとライジングライガーの空中突撃を見届けた。
その後の姿は確認されなかったが、その責任感の強さを考えると新たな軍務を遂行していると思われる。
余談
リュック役の岸尾氏は『ゾイドワイルドZERO』の出演声優陣の中では、ゾイドアニメシリーズ出演経験者枠に入り、そしてアニメ一作目『ゾイド-ZOIDS-』の主人公バン・フライハイト役として知名度を挙げた声優である。
但しバンはゾイドを生き物として大事にする善人で共和国側だったのに対し、リュックの方はゾイドを単純に兵器としか扱わない人物で帝国に属する軍人である等、ゾイドに対しての価値観・ポジションは真逆のキャラと言える。
どちらかと言うと緑髪である点や帝国兵士である事、世界を守る為の特殊部隊に主人公達と共に配属された事、つっけんどんで主人公を名前で呼ばない場面もある事、バッファロー型のゾイドに搭乗すると言う点も含めポジション的にはトーマ・リヒャルト・シュバルツに似ている部分もある。狂言回しで憎めない部分もあるトーマをより尖らせたキャラクターとも言え、当初はレオ達を突け狙う強敵ポジションだったが合同軍結成後は多少問題点はあるが、頼りがいある協力者ポジションとなる。
隊長と言う階級から、他の帝国軍人との上下関係は長らく不明(少なくともシェル軍曹よりは上)であったが、23話でギレル少佐の命令に対しまだ中尉と認識していた時は拒否しようとしたが、少佐と判明するや渋々ながらその命令に従った事から、曹長以上~大尉以下クラスの階級の持ち主と考えられる。
更なる余談だが、ゾイド同様にリアルロボット及び、戦争を題材としたロボットアニメジャンルの代名詞である『ガンダムシリーズ』では、主人公を演じた声優が後の作品で悪役サイドのレギュラーキャラを演じるパターンはよくあったりもする。
尚、初代アニメのヒロインフィーネ役の大本眞基子女史も『ZERO』にジーン・エレシーヌ・リネ役で出演しており、2人が揃って出演した回ではEDでのキャスト表記も隣り合わせと言う妙に気の利いた感じの演出が取られていた。
関連タグ
リュック(ゾイドフューザーズ):シリーズ内での名前被り