概要
ゼノレックスに搭載されていた、ゾイドコアのエネルギーを活用してボディを急激に成長させる未知のシステム。略称はXEVS(XENO EVOLUTION SYSTEM)。
いわばゼノレックス専用の外付けワイルドブラストと言っても過言ではない。
ある意味対になる存在のバーニングライガーのコアドライブシステム同様専用の大型艦が必要になるが、あちらとの違いはゼノエヴォリューションアームズのデータを含んだ光線をゼノレックスに照射することで発動する。
システムが発動すると大型ゾイドへと進化。
『グロウメタル』と呼ばれる金属で大型化した際に変化及び追加された部位が構成され、強力な装備に換装できるようになる。
さらにゼノレックスとライダーのシンクロ率が一定値を超えると、各装備形態の得意とする戦法や戦局に応じて一時的に機体色が銀色の「XA(XENO ASSAULT=ゼノ・アサルト)モード」に変化し性能が向上する。
巨大化形態(名称不明)
ゼロファントス(帝国軍仕様に改造された機体)との戦闘中に、突如として覚醒するかのように琥珀色の光に包まれ外部からの干渉無しで自ら大型に変化した姿。
シークエンスは『ゾイドワイルドZERO』1話のビーストライガーの覚醒シーンを彷彿とさせる。
それまで圧倒されていたゼロファントスと同等の大きさになると反撃を始め、他の帝国軍のゾイドをも蹴散らしていった。
この時点では特筆すべき武装はないが、パワーで大型ゾイドともタメを張れる。
恐らくこの時点ではゼノエヴォリューションシステムではなくゼノレックス本来の力の片鱗だと思われるが、便宜上ここに加筆する。
シザーズユニット
ゼノレックス・シザース、ゼノレックス・シザースXA
スペック
番号 | ZW54(シザーズユニット)、ZW55(SXA) |
---|---|
全長 | 11.0m |
全高 | 5.4m |
全幅 | 5.8m |
重量 | 65.0t |
最高速度 | 210km/h 、230km/h(SXA) |
追加武装 |
|
追加装備 |
|
クラス | M |
動力 | モーター |
発売日 | 2021年2月20日 |
価格 | 1100円(シザーズユニットのみ)、3,850円(SXA) |
ゼノレックスのデータバンクに残されていた記録を元に開発された近接格闘兵装『シザースユニット』をゼノレックスに搭載して巨大化換装進化をすることで、刃物を中心とした武装が施された『ゼノレックス・シザース』となる。
巨大化することで近接攻撃のリーチが格段に広がる。フレキシブルに動く盾・フリーラウンドシールドは高い防御力を誇る他、大型化した脚部は巨大化した機体を支え、高まったグリップ力によって高速移動を可能とする。
敵の攻撃を防ぎながら敵ゾイドとの間合いを詰め、シールドに内蔵されたエクスシザースで切りかかる戦法を得意とする。エクスシザースは中型ゾイドクラスの敵であれば一撃で容易に切り裂くことが可能。
その切断力はイグニッションブースターやゼロファントスの鼻をもちょん切るほど。さらに刃を閉じての刺突攻撃も可能であり、バーニングライガーに対して突進をしかけ避けられた勢いで突っ込んだ廃ビルが倒れている。また、ゼロファントスの鼻の根元に突き刺すという戦法も見せた。
シールド後部には2連衝撃砲を搭載していることからある程度の射撃戦にも対応でき(劇中ではエクスシザースで弾を掴んだりはたき落とすようなスタイルも見せた)、これを使用して相手の体勢を崩し、強制的に格闘戦へ持ち込む戦法も取れる。
さらにライダーとのシンクロ率を高めた時、高速戦闘を目的とした突撃戦闘形態『ゼノレックス・シザースXA(ゼノエヴォリューションアサルト)』に進化を遂げる事ができる。
ボディは白い装甲へと進化し、武器も白銀に輝くアサルトエクスシザースへ強化される。
エネルギー消費が大きく長時間この姿を保つことはできないという弱点を持つが、強化された機動力を生かした「一撃必殺」の戦法を可能とする。
劇中では事実上第2の手を獲得したことでバーニングライガー(インパクトガトリング装備)を3体同時に相手取ってものともせずオールラウンダー装備を活かし戦いを繰り広げた。
集中砲火も全てシールドで防ぎきった挙げ句イグニッションブースターを片方切断し、刺突攻撃による威力も見せつけ数では劣っているにもかかわらずブレイズに「バーニングライガーですらまともに食らったらひとたまりもない」と言わしめている(上記の廃ビルの倒壊を見て呟いた)。
バスターユニット
ゼノレックス・バスター、ゼノレックス・バスターXA
スペック
番号 | ZW57(バスターユニット)、ZW58 (BXA) |
---|---|
全長 | 11.0m |
全高 | 5.4m |
全幅 | 3.8m |
重量 | 68.0t |
最高速度 | 190km/h |
追加武装 |
|
追加装備 |
|
クラス | M |
動力 | モーター |
発売日 | 2021年3月27日 |
価格 | 1100円(バスターユニットのみ)、3,850円(BXA) |
データバンクに残されていた記録を元に開発された砲撃兵装『バスターユニット』をゼノレックスに搭載して巨大化換装進化をすることで、遠・中距離での砲撃戦に特化した装備が搭載された『ゼノレックス・バスター』となる。
巨大化したボディの質量とパワーを活かし、高火力武装の反動を物ともせずに戦う。
可変砲であるエクスバスターは遠距離・中距離の両方に対応可能であり、広範囲の敵を粉砕できる。
頭部に装備された可変式光学センサーをエクスバスターやミサイルと併用することで、高精度の砲撃を行うことができる。
さらにライダーとのシンクロ率を高めた時、強化形態『ゼノレックス・バスターXA(ゼノエヴォリューションアサルト)』に進化を遂げる事ができる。
ボディは黒い装甲へと進化し、武器はグレーのアサルトエクスバスターへ強化される。
シザーズXAと同様にエネルギー消費が大きく、長時間この姿を保つことはできないという弱点を持つが、大幅に強化された火力を活かした短期決戦を得意とする。
エクスバスターは通常攻撃の時点であのゼログライジスすらたじろがせ、XAモード・アサルトエクスバスターの際は軽くとは言えゼログライジスをよろめかせた。
ストームユニット
ゼノレックス・ストームXA
『ゾイドワイルド列伝』「平和をもたらす翼」にて登場。
サイコジェノスピノとの戦いの最中、帝国に平和協定の証として寄贈したライジングライガーパンツァー。
その返礼品として贈られた、スナイプテラ由来の最高機密『Zフライト技術』。
これを使って作られた、共和国と帝国の技術の結晶『ストームユニット』を搭載・巨大化換装進化した、白銀のボディにブースター付きの翼が特徴的な、空中での格闘戦と対地爆撃・砲撃に優れた姿。
サイコジェノスピノのボディを真っ二つに切り裂き、ゾイドコアを奪う活躍を見せた。
玩具版
シザーズユニットとバスターユニットは、それぞれ2021年2月20日、2021年3月27日に発売となる。
武装ユニットとゼノレックス本体が同梱されたカラーバリエーションキット「ゼノレックス・シザースXA/バスターXA」も、それぞれの武装と同日の発売となる。
ゼノレックス・ストームXAはタカラトミーモール限定品。2022年3月31日までの予約限定・7月下旬発売予定。
余談
シザースタイプはジェノブレイカーを、バスタータイプはヤクトフューラーを再現した物と思われる。バスターユニットの配色はライガーゼロパンツァーのコンセプト段階を再現しているかもしれない(システムの内容も形は違えど外付けで強化する点ではライガーゼロのCASを、装備を換装ではなく上書きするように装備する点ではムラサメライガーのエヴォルトを連想させる)。
これでゾイドシリーズ伝統の兵器である衝撃砲が復活、ゾイドワイルドシリーズでも登場する事になる。
共和国系列でシザーアームを持つのも初めて。
(ソウルタイガーにも予定されていたが、オミットされた)
『ゾイドワイルド』シリーズ第3期の軸となるコアドライブシステムと並ぶギミックであり、従来のワイルドブラストギミックに変わる新ギミック(現存ゾイドのカスタマイズ版やカラバリ版のワイルドブラストギミックはそのまま)の一つ。
従来のワイルドブラストギミックは一部のゾイドを除けば骨格と一体化する形で固定されている為、ギミックを交換する事ができず、ゾイドの骨格(特に胴体部)を流用する場合はギミックの基本構造もほぼ流用する為ギミックアクションは変わらない事が多く、ゾイドによっては変化に乏しいケースがあったが、ゼノエヴォリューションシステムではレールの規格が合えばギミックその物を大きく変化する事ができ、同じゾイドでも違うアクションを楽しむ事ができる。
ちなみにコアドライブシステムとはレール規格が同一なように設計されているため、劇中では登場しないものの公式では玩具版でバーニングライガーにユニットを搭載したり、逆にコアドライブウェポンをゼノレックスに搭載して遊ぶこともできる。
なお、この連動式自動ギミックのコアドライブシステムと同一規格のレールの関係及び概念は1980年代のゾイドシリーズ第1期の終盤に登場した『パワーコネクター』と『グレードアップユニット』及び『TFゾイド』の関係及び概念に酷似している。
ただしこのギミックに関しては『同じゾイドでも大きくアクションを変えて楽しめる』などの肯定的な意見だけでなく『ワイルドシリーズの目玉であったワイルドブラストがなくなった』などの否定的な意見があり、賛否両論である。
関連タグ
バーニングライガー コアドライブシステム:ある意味対になるシステム。