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吠えろ!ファングタイガー!俺様の魂と共に!

概要編集

CV:櫻井孝宏


赤いバンダナとアフロヘアーが特徴で、ファングタイガーを相棒ゾイドとし、強力なゾイドハンターが集まるチーム「シュプリーム団」まとめ上げる男性。シュプリーム団のリーダー兼ゾイドハンターとして知名度があり、チームメンバーのキャンディによればギルラプターに搭乗したデスメタル帝国の帝王ギャラガーに匹敵する実力の持ち主であり(実際に劇中で双方が戦った時は互角かそれ以上の実力を披露していた)、第21話ではギャラガー(当時は「ミミガー」と名乗っていた)とはかつてムシ仙人の元で修行していた兄弟弟子の関係であったことが判明している。


「世界の全てが手に入る」と言われているお宝古大秘宝Zを見つけることを旅の目的とし、デスメタル帝国から逃げ出したワイルドライガーを追っている途中、アラシと出会う。

ファングタイガーとベーコン

少年時代は自身も「人から褒められない事をやりながら」と認めるくらい毎日生きる事だけで精一杯な孤独で荒んだ生活を送り、そんな自分を変えたいと思った時にファングタイガーと出会う。力づくで自分のゾイドにしようとして何度も失敗していた所で出会ったイカヅチから受けた「心を開け、相棒になりたいという想いを伝えろ」という助言の元、ファングタイガーを相棒として迎える事ができた。


前述のイカヅチの言葉をふと口にしたアラシに対してはワイルドブラスト頼みで無茶を繰り返す彼にかつて荒んでいた頃の自分を重ねたのか、あるいはイカヅチへの恩返しなのか(やや強引だが)アラシをゾイドハンターとして鍛え上げる特訓を始め、腕を上げるにつれて当初は「ガキ」と呼んでいた彼を名前で呼ぶようになり、ベーコンを「モジャ頭」と呼び、反抗的な知度を見せていたアラシも名前で呼び合い、互いに信頼関係を築いた。


その後は一足先に旅立ったが、フリーの情報屋からアラシがデスメタル帝国から賞金首として狙われている事を知り、第12話で専用の黒いギルラプターを駆るギャラガーによって窮地に陥ったアラシとワイルドライガーを救うために駈け付ける。この時ギャラガーとは深い因縁がある事が判明している。


続く第13話ではギャラガーと熾烈な攻防戦を繰り広げギルラプターを撃退するも、即座にデスレックスに乗り換えたギャラガーは怪我を押して突っ込んでいったアラシとライガー、そして彼らを庇ったベーコンとタイガーに深手を負わせた。


辛くもアラシ達に「謎のゾイドキー」を託したベーコンは、彼らを逃がすと最後の手段として「本能極限解放」を発動。敵を翻弄し、ラプトール達を次々に葬っていくが、その反動で次第に消耗していき、トドメを見舞おうとしたところでラプトールを盾にされた隙に相棒共々デスレックスの牙に捕まってしまい敗北。


明確な死亡シーンこそ描かれなかったものの、戦闘後にシュプリーム団のバッジが落ちている、敗北直後シュプリーム団のメンバーやゾイド達が揃って何かを察したような描写などから、死んだとも取れる描写になっており、この翌回に公開された新OPでは「他の団員が一斉に映るシーンに彼だけいない」 「謎のゾイドキーを握るアラシの手とその奥でやや透けたような色合いで振り返る姿がある」等、死亡説を強調するかのようなシーンがあった。

これまでにもゾイドアニメシリーズで死人及び死んだ可能性を示唆する生死不明模写は出る事は何度かあったが、味方側の初期メインキャラクターの死亡者というのは彼が初めてだった。


ベーコンの敗北はアラシやシュプリーム団のメンバーの心に暗い影を落とし、第19話にて本当に死んでしまったことが明かされた。最も上記の通り明確な死亡模写が無かった為生存の可能性はあったが、話が進むにつれて明確に死んだ事を強調する扱いが増した為に後々に彼の死を喪失感を体感する視聴者も多かった。


だが、経緯は不明だが奇跡的にもファングタイガーは生き延びており、第37話でフリーダム団のピンチに駆け付ける事となる。


そして最終話。

ディメパルサーのファイナルマッドオクテットによってデスメタル四天王の手に堕ちたグラキオサウルスパキケドスの前に降り立ったファングタイガー。その背には、ベーコンの幻影があった。彼の魂は死して尚、ファングタイガーと共にあったのである。


彼の力を受けて、ファングタイガーはゾイド単独では発動できないはずのワイルドブラストを行使、その咆哮によってグラキオサウルスとパキケドスの洗脳を解く事に成功した。その後はデスレックスと戦うワイルドライガーとアラシに加勢し、勝利に貢献した。


最終決戦の最中、旧友ギャラガーに対しては自らを葬った相手でありながら二度も手を差し伸べて彼を救おうとしていたが、敗北の末にデスロッキーの火口に転落寸前となったギャラガーは「なんで助けようとするかなぁ…」と呟き、彼の救いを拒絶して自ら火口へと落ち、その命を絶ったのだった。


その後は憑依しているは不明だがシュプリーム団から離れたファングタイガーと共に旅に出るのであった。


余談編集

  • 公式サイトでは物語及びアラシにとっては欠かせない存在と明言され(参照)、OPでも父親であるイカヅチと重なる演出があり、特訓の経緯からある意味で師弟関係になっている。
  • アラシがベーコンの死を知って以降、回想シーン以外にもアラシのイメージとして登場していることが多い。また、暴走状態に近い状態の覚醒ワイルドライガーを止めたのも彼のイメージである。
  • ベーコン役の櫻井氏は『ゾイドジェネシス』以外のかつてのゾイドアニメシリーズに出演し、且つキャスト陣ではギャラガー役の氏とトリュフ檜山氏と共に数少ないゾイド作品出演経験者でもある。ラスボスの直後に主人公を演じたのは有名。MBS制作のアニメゾイドに限っても、ラスボス→主人公→主人公の師匠と待遇が上がっている。次回作の『ゾイドワイルドZERO』には出演していない。ちなみに、関氏も『ゾイドフューザーズ』では最後の敵となるアルファ・リヒターを演じている。

ゾイドワイルドのラスボス

  • 放送当時、彼の愛称で「団長」と呼ばれる事が多々あったがこれは文字通りシュプリーム団の団長であることに加え団長が有名だった機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズを結び付けられたのと、ベーコン役の櫻井氏も出演していた事もあった影響でオルガみたいな事をやってるマクギリス」という声優ネタを含んだ意味合いがあった。しかし話が進む度に、彼の存在の大きさや死んだ影響などが模写されるようになり本当の意味で「フリーダム団の団長」としての存在感を増すことになり尊敬を込めた意味で昇華することになった。
    • こうした背景からSNS上ではファングタイガーとガンダムバエルのプラモを一緒に並べる写真が多く上げられたり、ファングタイガーをバエルカラーに塗装するゾイドファンも表れた。
  • キャラデザと名前が公表された時期に放送されたある4コマ漫画のアニメあるキャラクターからこのようなネタ絵が投稿された。

ゾイドワイルド落書き


関連タグ編集

ゾイド ZOIDS  ゾイドワイルド

シュプリーム団 ファングタイガー

セイジュウロウ - 過去作で主人公の師匠となったタイガー乗り繋がり。彼が搭乗するソウルタイガーは最終決戦で破壊されたが、彼自身は最後まで生き残った。


アバン先生 - ダイの大冒険2020年版にて櫻井が担当する主人公の師匠。ネタバレになるので伏せるがこちらも序盤にて関智一の担当する宿敵の手に掛かってしまうが・・・。

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