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「やめた方がいいよ……僕に触るとみんな灰になるんだ。だから何もしないであげたんだよ」

「教えろ。何が面白いんだ。何がそんなに楽しいんだ?」

演:藤田玲

概要

ラッキークローバーの一人。幻想種であるを模したドラゴンオルフェノクに変身する。年齢16歳。フルネームは不明(だが、藤田氏曰く『パラダイス・リゲインド』でついに判明するとのこと)。

当初から存在自体は触れられていたが、自身の初登場は第28話から。

人物

一見無邪気な少年のようだが、子供の持つ残忍さを兼ね備えながらもどこか人の心を見透かすような老獪さも垣間見せる事もある。「ヤダなぁ〜」が口癖。

普段は倦怠感と不気味さを感じさせるような話し方をしているが、時々ドスの利いた話し方になる。

自身を世界最強の「王様」と考えており、その自負に見合うだけの強大な力を持っているため、他のオルフェノクからも恐れられている。

良くも悪くも気分屋な性格の持ち主でもあり、たとえ相手から挑発されても襲わなかったり、機嫌が悪ければ凶悪な本性を剥き出しにして襲い掛かったりと行動に一貫性がない。

また、飽きっぽい性格でもあり、あと一歩までライダー達を追い詰めた状況で偶々近くで子供達が遊んでいた紙飛行機に興味をそそられ戦線を離脱したこともあった。

また戦いに敗走した際には激昂するという一面も持つ。

影山冴子が店長を務めるバー・クローバーではいつも「オリーブ抜きのマティーニ」を頼んでいるが、未成年なので当然飲めず、注文するだけして直ぐに冴子に奢っている。

その他、有機物無機物問わず触れた物が灰になる能力を持っている。直ぐ灰になるパターンと時間を置いて灰になるパターンの2種類がある。どうやら相手から触れて来た場合でもアウトになる様子。

自分で制御出来る訳ではなく、そのことに苛立ちを見せることもある(オルフェノク体でも使用可能)。

尚、直接手を触れずとも紫色の瘴気を放って対象を灰にする事も出来るようだ。因みに、デルタギアや自分が着ている衣服、座った椅子は灰にならないが、理由は不明。

生来の飽きっぽさに加えてこの能力のせいで自分が面白いと感じることが分からない様子。それが苛立ちや他人のやっていることに対しての興味に繋がるのか、『何故面白いのか?』と詰め寄って来る。作中では彼の問い掛けでカツアゲをしようとしてきた不良が灰化したり、琢磨くんをビビらせていた。

ラッキークローバーの面々で木村沙耶を拉致、殺害してデルタギアを強奪し、仮面ライダーデルタに変身。初変身時からその力を使いこなし、ファイズやカイザを手玉に取るほどの圧倒的な強さを誇ったが、途中で飽きてしまい、澤田亜希に譲っている。皮肉にも最期は自らが手放したデルタの力により致命傷を負わされることになった。

自分に恐怖心を抱く琢磨逸郎を「たくまくん」と呼び、いじって(イジメて)遊んでいる。

※イメージイラスト

スマートブレイン社の一部の上層部の過激派の依頼を受け、流星塾生の同窓会の際、塾生達を青沼ことスロースオルフェノクと共に殺害した張本人である。

最期

物語の終盤、「オルフェノクの王を倒した者が次のオルフェノクの王」という遊びを思いつき、その考えを冴子と琢磨に持ち掛け、2人とオルフェノクの王を探していたところ流星塾の跡地でファイズデルタに遭遇して戦闘に突入。

戦闘中に冴子と琢磨の2人が自分のゲームに付き合うつもりが無い事を知り逆上し、怪力でファイズとデルタを締め上げたが、至近距離からデルタの銃撃を受けて怯んだ隙を突かれ、ファイズのクリムゾンスマッシュとデルタのルシファーズハンマーの同時攻撃を喰らい、何とか耐えきるものの敗走。

この好機を逃すまいと今迄散々いじられてきた琢磨にムチで滅多打ちにされる復讐を受け、そこへ探していたオルフェノクの王=鈴木照夫ことアークオルフェノクに遭遇してしまい逃げ出すが、これまで王に襲われていたオルフェノクと同様にあっさりと殺害される。その硬質化した亡骸は王に貪り食われるというショッキングな最期を迎えた。

世界一強いと自称しながらも、さらに最強であるオルフェノクの王によってあっさり餌にされるという、本人にとってある意味一番屈辱的な最期であった。

だが……。

余談

演者の藤田玲氏は当時14歳で『ファイズ』に出演していた。当時中学校に通っており、撮影の度に休んだため、校長から「撮影させるな」という手紙が東映に送られた。その経緯もあってかスケジュールの都合により、捕食されて死亡する展開に変更された

なお、本人は学校に行くのがどちらかというと嫌だったようで時間ギリギリまで撮影現場にいたかったと語っている。

なお、特徴的な肩出しの服装は石田秀範監督の提案によるものである。衣装合わせは澤田亜希役の綾野剛氏とともに行われた。

スーパーヒーロータイムのEDでは草加雅人とトントン相撲対決に興じて敗北。ショッカー戦闘員のモノマネをしながら消えていくという一コマが描かれた。ちなみに草加雅人が北崎にタイマンで勝利したのはここのシーンのみである。

藤田氏は後に『牙狼』シリーズで涼邑零を演じており、スピンオフ作品ではドラゴンに変身していた。ただし、彼は善人。

TVシリーズで既に死亡しているにもかかわらず、20年後の世界において謎の復活を遂げている。また、新生スマートブレインの社長にも就任しているようだが…

詳細は北崎望を参照。

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