演:ケネス・ドゥリア
概要
ラッキークローバーの1人。クロコダイルオルフェノクの人間態である、筋骨隆々の黒人青年。
他のラッキークローバーのメンバー仲間ともほとんどコミュニケーションを取ろうとしない寡黙な性格。
しかし理由は不明だが、唯一愛犬(チワワ)のチャコにのみは心を開いて溺愛しており、自身がどれだけ批判されようがどうなろうが、黙々とチャコに愛情を注いでいる。もしもチャコに少しでも危害を加えようものなら、激昂して危害を加えた人物に襲い掛かり容赦無く殺害する。喉から使徒再生の触手を出すシーンは色んな意味でトラウマもの。
また、任務であれば容赦なく人間を殺害する冷徹な部分をも持っているが、本来は根の優しい人物の様であり、無益な殺生は余り好んでいない。チャコと触れ合い優しくしてくれた少女・倉田恵子には優しさを見せ、「犬から目を離しちゃだめ」と注意された時は素直に自分の非を認めて彼女に謝り、去って行く彼女には何の危害をも加える事無く見送る等、ラッキークローバーのメンバーの中でも比較的温厚かつ人間味のある人物である。
劇中、村上の命によりライダーズギアの奪還依頼を受け行動を開始するも、上手く行かず、自身が持つ能力である3つの命を2つも失ってしまう。
チャコと楽しい時間を過ごせなくなる可能性から慎重に事を運ぼうとするが、村上はジェイの心情等知った事ではないとばかりに依頼の遂行を急かす。止む無くファイズに最後の勝負を挑み、最後はグランインパクトを喰らい散っていった…。
その出番は短かったが、ラッキークローバーの底の知れない強さを十分に視聴者に見せ付けた幹部怪人であった。
尚、心残りであっただろう愛犬のチャコはかつて自分と触れ合ってくれた少女・恵子に無事保護され、彼女の下で暮らす事になった。ジェイも草葉の陰で喜んでいる事だろう。
劇中では生ビールを愛飲している(チャコに与えていた事もあったが、犬はアルコールを無害化出来ない為、摂取すると急性アルコール中毒を起こし最悪死に至る。特にチャコの様な小型犬は少し舐めるだけでも命に関わるので絶対やらないように。犬用のノンアルコールビールであった可能性も否定出来ないが)。
ちなみに、超全集やDVD5巻の映像特典によれば年齢は26歳との事。何気にラッキークローバーで最年長のメンバーである。
余談
何気に仮面ライダーシリーズ初の「外国人が人間態の大幹部」ポジションの怪人である。
敵幹部と言う事もあり、ジェイを演じたケネス氏はメイン視聴者層である子供達には怖がられ…るどころか、英語教師として勤めていた小学校では大人気で『Mr.ジェイ』の愛称で親しまれており、息子や番組スタッフにもとても愛されていたという。