※ 佐藤大輔のSF小説『遙かなる星』の登場人物については当該記事を参照
演:藤田玲
概要
本作の登場人物の一人で、政府によって再生されたスマートブレインの社長を務める男性。
名字から分かる通り、TVシリーズに登場した北崎と同一人物である。
北崎はTVシリーズ最終盤にてオルフェノクの王によって悲惨な最期を迎えている筈なのだが、それから20年を経た本作では経緯は定かではないものの復活しており、その見た目もTVシリーズの頃より相応に加齢を重ねたものとなっている。
同様に口調や性格も20年前の純粋で子供っぽいものから年相応に落ち着いたものへと転じており、他者と話す際は常に敬語を使っている。
TVシリーズにおいて、同じラッキークローバーのMr.ジェイと並んでフルネームが明らかでなかった北崎だが、本作への再登場により実に20年越しにフルネームが判明することとなった。
余談
北崎の再登場については、藤田氏もオファーがあった際にはビックリするしかなかったと語る一方で、台本を読むに連れて登場に至るまでの経緯には納得したようで、楽しく演じさせてもらったとの旨を完成披露上映会での舞台挨拶にて述べている。
また、本作では監督の田崎竜太氏が「北崎無双」と称するほどに、北崎のアクションシーンが多かったとも振り返っており、アクション監督が別作品にて親交を深めた和田三四郎氏であることから、一緒に激しいアクションを作ることが出来てよかったとのコメントも残している。
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【CAUTION】ここから先、ネタバレ注意!!
歯にスイッチを仕込んでいるらしく、社内の通話システムなどは噛む動きで操作する。
基本的には、オルフェノク殲滅隊隊長の胡桃玲菜に仕事を一任しており、オルフェノクとしての寿命が近づいていた乾巧に延命治療を施していた。
前述の通り外見上では加齢を重ねているとは言え、20年前に見られた残虐な行為も相変わらずで、コウタが自らの保身のために仲間を売った際、自分に詰め寄り約束を守ったことを告げて生命を保障するよう頼み込むコウタを、平然と攻撃し死に追いやっている。
しかし、巧がスマートブレインを裏切ったことで自ら戦線に赴き、生身でウルフオルフェノクとワイルドキャットオルフェノクを圧倒するが、ワイルドキャットオルフェノクの咄嗟の一撃で初めて顔にダメージを負う。その際、傷口から現れたのは…。
【CAUTION】更なるネタバレ注意!!
本作に登場する北崎は、かつて死んだ本人が蘇ったのではなく、その姿に似せて作られたアンドロイド(※1)であった。
そのため、オルフェノクではないものの、指を無数の極細ワイヤーのように変形させ、レオのように自在に操る機能を有する。
このワイヤーによって、人間はおろかオルフェノクすら、レーザーカッターのように切り刻んでみせたり、一つにまとめて槍のように刺突することも可能となっている。
状況が不利だと判断し、撤退した巧達を胡桃に追跡させていたが、その胡桃が彼らを逃がすような行動を取ったため、即座に「裏切り者」と見なして変形させた指で腹部を刺突、なおも動き最後の足掻きとしてミューズエッジを投擲しようとした彼女を、バラバラにして殺害した。
これに激怒した巧が、仮面ライダーネクストファイズに変身したことで圧倒されるが、胡桃が遺していたミューズドライバーを拾い上げ仮面ライダーミューズに変身(※2)。ケイ/クイナオルフェノクと海堂直也/スネークオルフェノクが加勢し、3対1と不利な状況に陥りながらも彼らを圧倒し、ネクストファイズのアクセルフォームすらも完封し必殺技を叩き込んで変身解除に追い込んだ。しかし、菊池条太郎が旧型のファイズギアを持ってきたことで、仮面ライダーファイズへの変身を許してしまい、予測AIすらも予測不能な攻撃を受け翻弄される。
その後、草加雅人型アンドロイドが変身した仮面ライダーネクストカイザと共闘したものの、それでも劣勢を覆すには至らず、最終的にはワイルドキャットオルフェノクの切り裂き攻撃とファイズのクリムゾンスマッシュを立て続けに受けてしまい、草加型アンドロイドとともに爆発四散した。
(※1 このアンドロイドが、なぜ青年(30代)の姿をしていたのか作中では語られていないものの、スマートブレインに残されていたであろう資料やデータに掲載・収録された顔写真を、年齢シミュレーターにかけてそれを参考にしてそれらしくデザインした可能性が、ファンの間で指摘されている)
(※2 奇しくもこの行動は、TVシリーズにおける北崎が女性ライダーの死後に新たな変身者となったという流れをなぞる形ともなった)