「オルフェノクさん…ですよね?申し訳ありませんが…死んで下さい!」
「私…やっぱり貴方と一緒に戦う方が楽しい…」
演:福田ルミカ
変身する仮面ライダー
概要
Vシネクスト『パラダイス・リゲインド』に登場する謎の女性。敬語とですわ口調が混ざった話し方をする。
新生スマートブレインのオルフェノク殲滅部隊を率いる隊長で、仮面ライダーミューズに変身する。
かなりの恥ずかしがり屋で変身時を群衆や敵対するオルフェノクからまじまじと見られることに抵抗がある。
これにはあの北崎すら「別に脱ぐわけではないでしょう…」と宥めるほど。
共に戦う乾巧に対してそっけなくされながらも、好意を寄せているが……
動向
物語冒頭、身元不明遺体である30代から40代の男を司法解剖していた際に彼がライノセラスビートルオルフェノクとして突如使徒再生。立ち会った2名の医師を殺害し、街で暴れ回ったことでスマートブレイン社が動向を把握、社長である北崎の命を受けバイクで颯爽と現場に急行。変身しようとするも避難した住民に凝視されたことで一時躊躇いを見せるが、北崎に説得されたことで変身を決行。「predict」のアプリアイコンをタップし予測AIでの解析を開始、バッドパターンのシミュレーションによってダメージを回避しながら戦いを優位に進め、心臓を破壊される「シリアス回避」を行うと、武装である「ミューズエッジ」をunlock。剣先で挑発するなど優雅に戦い、見事撃破する。安堵の表情を見せるも遺灰を踏み越えるなど冷徹な面も見せた。
その後、スマートブレイン本社にてカプセル内で眠る何者かに語りかける様子を見せているため、詳細は不明だが以前に彼と戦った経験がある模様(上記3つ目のセリフはその時のもの)。
その後、ヒサオに助けられた老婆が彼がオルフェノクであると通報したことで彼が変身したモスキートオルフェノクとの戦闘にライオトルーパー隊と共に向かう。
またも変身を恥じらったことで脱ぐのかと勘違いされながらもそれを否定し、変身。
ヒサオが仮面ライダーデルタへと変身した後も予測AIを駆使して彼を圧倒し、必殺技で変身解除に追い込んで彼を消滅させた。
戦闘終了後、どこかの階段にて巧を労いカップに温かな飲料を注ぐ。彼が猫舌なことに気が付き、ふーふーしようとするも断られ少し落ち込んだような表情を見せつつ、「オルフェノクの細胞崩壊を遅らせる」薬剤を投与。「これで少しは増えるといいですね。巧さんの時間が」と微笑み、「ねぇねぇ、なんでそんなに愛想ないんですか…?」「お腹痛いの?」とおちょくったりしながら先程の戦闘で彼の昔の仲間がいたことについて語り、真理が昔の彼女なのかと問う。否定されると彼女に未覚醒のオルフェノクの記号、通称「F記号」が埋められていることを資料で知ったことを告げる。
そして、オルフェノク殲滅と巧が自分に振り向いてくれるように真理に会いに行った巧を尾行する形で真理を拉致。医師に「F記号」活性化の手術を北崎には無断で自分が責任を持つと依頼し、真理をワイルドキャットオルフェノクへと覚醒させた(その際、彼女を担当した医師はオルフェノクの殺意衝動により3人とも殺害されている)。
「今日は恥ずかしくない、むしろ燃えている」と意気込んで変身。
仮面ライダーカイザに変身した草加雅人と交戦し、正当な理由を以て真理を殺そうとするが、すんでのところで撤退を許してしまう。
その後、廃校に身を隠していた真理と巧を発見する。
「ねぇねぇ、巧さん。月が綺麗ですね…」
「本当は私があなたの隣で一緒に見たかったのに…」
「残念ですわ。所詮オルフェノク…お馬鹿さん」
真理への嫉妬心を剥き出しにする形でミューズに変身。北崎とともに巧、真理と交戦。
その最中、真理の爪攻撃で北崎の頬にヒビが入ったことから、彼の正体が露呈。「北崎社長は政府の指示で動いているアンドロイド」という噂が本当だったことに驚愕する。
北崎の攻撃で撤退した巧と真理を追跡、トドメを刺そうとするも愛した人とその想い人を手にかけることはできず、自ら変身を解除するのだが……。
「ねぇねぇ。逃げてください…」
巧「玲菜…」
「どうやら私も"お馬鹿さん"だったようです」
「いいから…早くっ…」
その刹那、北崎の触手が、彼女の腹部を貫いた。
巧「玲菜ッ!?」
北崎「スマートブレインに逆らえば、運命は決まっている」
「うっ…うっ…うっぐっ…うっう…うっ…うわぁぁあ!」
せめて一矢報いようとするも、彼女の剣は届かず…
「ぎゃああああっ!!!」
彼女の身体は、一瞬にしてバラバラに切り刻まれてしまった……。
巧「……お前ッ!!」
玲菜の最期は巧の怒りに火をつけることになり、北崎を劣勢に追い込むまでになった。
だが、遺されたミューズドライバーを北崎が拾い上げ…
北崎「変身」
『仮面ライダー555殺人事件』
『パラダイス・リゲインド』の更にパラレルワールドであるこちらでは西洋洗濯舗菊池のアルバイトとして働いている。
(ギャグ時空というのもあるが)スマートブレインに所属していないため、リゲインドの方とは異なり、冷酷な一面はなく、同じバイト仲間であるヒサオ、コウタ、ケイやあちらでは恋敵であった真理とも親しげな様子を見せている。
一方でやることがなくてお菓子を食べてだらだらと過ごすなどグータラな性格をしており、同じくバイトであるヒサオ、コウタ、ケイの3人と共に草加雅人に叱られていた。こちらでも巧に好意を持っているらしく、星座占いをしていたケイに巧との相性について聞いていた。が、当の巧からは(自分も居眠りをして仕事をサボっていることを棚に上げて)『お荷物』呼ばわりされていた。また、条太郎から好意を寄せられているが、本人は全く相手にしていない。
なお、巧と草加は仮面ライダーネクストファイズと仮面ライダーネクストカイザに変身しているが、こちらでは普通の人間と言う設定のためかミューズには変身しない模様。
その後オルフェノクによるヒサオ(仮面ライダー555)の殺人現場を目撃し、恐怖のあまりその場から逃走を図るも(恐らく先回りしていた)オルフェノクによって灰化されてしまう。パラダイス・リゲインド本編に引き続き、こちらでも命を失う結果となった。
だが死の直前に犯人に気付いており、彼女が残したヒントが草加を事件の真相に導くこととなった。
余談だが上記の通りパラダイス・リゲインドでは灰化を経験せず死亡したため、殺人事件が初の灰化となった。
余談
意中の相手との距離を縮める為にその周りに対して卑劣な手段も行うという点が同作にも登場する草加雅人と似通っている事から一部からは「女版草加」と評されている。
関連タグ
木村沙耶:テレビ本編に登場した、巧と親密になっていた女性。テレビ本編では仮面ライダーデルタに変身しており、こちらもあろうことか北崎にベルトを奪われて命を落とした(殺害したのは別の人物)。更に脚本の井上敏樹が当初イメージしていたキャラ造型を反映した小説『異形の花々』ではよりヤンデレ的な描写が目立っており、劇中の玲菜を彷彿とさせる。
ミナ:劇場版『パラダイス・ロスト』に登場した女性。真理達の元から姿を消した巧が暫くの間共に過ごしていた。献身的な性格で、巧に好意を寄せていたが真理との仲を見て身を引く。そして最期は想い人である巧を庇って命を落とすなどの共通点がある。