【警告】この記事はVシネクスト『仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド』のネタバレを含みます。
「スマートブレイン・オルフェノク殲滅隊隊長、胡桃玲菜!」
『Standing by』
「変身します!……あまり見ないで……恥ずかしいですわ…」
北崎「……何を恥じらっているのです?別に脱ぐわけではないでしょう?」
「………はい!変身!!」
『Complete』
変身者
・胡桃玲菜
・北崎望
概要
『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』に登場する仮面ライダー。
変身用のインプットコードは「666」、ミューズフォンはスマートフォン型。
ギリシア文字の「Μ(ミュー)」のようなマスクと各部アーマーが特徴である。流動経路のフォトンストリームは淡い青色。
ミューズのアルファベット表記は「MUEZ」。
スマートフォン型端末・ミューズフォンが全ての基本となっている。
ミューズフォンにコード666+Enterを入力し、ミューズドライバーのバックル空白部にセットすることで、ミューズに変身する。最終戦では先にミューズフォンを操作・装填してからミューズドライバーを腰に装着する、これまでの『555』では見られなかった手順で変身した。
スマートブレインのオルフェノク殲滅隊隊長である胡桃玲菜が変身する事から、ライオトルーパーの指揮官としての役割もある。
変身ポーズ
胡桃玲菜の場合
右手でミューズフォンを握り、左人差し指で変身コードを入力後、警察手帳のようにミューズフォンを突き出す。
仮面ライダーゼロワンの決めポーズと似た構えを取り、ミューズフォンを垂直にミューズドライバーに差し込んで左腕で倒して変身完了(この後に右腕を垂直、左腕を水平にしておく)。
北崎望の場合
ミューズドライバーを左肩に掛けて、右腕だけで高速でミューズフォンを操作。
そのままミューズフォンをドライバーに差し込んで倒し、「complete」の音声と共に腰に装着して変身完了。
外見
頭部の構造はファイズやライオトルーパーを想起させており、メインカラーは青と黒。上半身に装甲が集中し、胸部アーマーと両肩アーマーにはギリシア文字の『Μ』を模した白いラインが走っている。
下半身と腕周りのデザインはネクストファイズのほぼ色違いとなっている。
スペック
「予測AI起動!」
『Predictive AI Activate』
オルフェノク殲滅隊を統率する最新機だけあってかその性能は非常に高く、従来のライダーズギア(及び帝王のベルトであるサイガギアとオーガギア)には存在しなかった戦闘中に敵の行動パターンを分析して敵の攻撃を先読みする「予測AI」機能が搭載されている。
戦闘中にミューズフォン画面からタップすることで、敵の行動パターンを分析して敵の攻撃を先読みする予測「AI PREDICTION」を起動する。
この予測AIによって敵の攻撃による自分への致命傷などを回避しながら敵を攻撃することが可能となっており、『パラダイス・リゲインド』の時代におけるライダーズギアでは最早最強格の性能となっている。
使用時には玲菜が「バッド回避」、北崎が「バッドパターン回避」と発声しており、後者に関しては正確な発声であることから、伏線としても機能している模様。
これらの予測機能から一応同格に当たる最新機のネクストファイズの強化クリムゾンスマッシュにも耐え抜いて防戦一方に追い込みながら勝利するなど、攻撃力と回避能力に比重を置いた仮面ライダーとなっている。
しかし、この予測AIはあくまでも補助的な能力なために常時発動できる訳ではない上、最新式故に20年前の骨董品である旧型のライダーズギアの旧ファイズ・カイザには互角、若しくは苦戦する様子も描かれている(旧型ファイズ戦に至っては仲間の助力ありで劣勢に追い込まれた)。
最終決戦時には久し振りに使い慣れた旧式ファイズで意地を見せた乾巧のなりふり構わない攻撃ぶりに北崎が「予測できない…!」と困惑する場面もあることから、流石に未来予知などの域には到達していないようだ。
予測AI抜きでは旧ライダーズギアの攻撃でも十分ダメージそのものは与えることは可能で、劇中では仮面ライダーデルタの銃撃も回避してからカウンターで撃破している。
ネクストファイズやネクストカイザと同様にミューズフォンのアプリを操作するだけで武器を起動できるマテリアライズ能力も当然搭載されており、持ち運びの利便性が旧型のライダーズギアから向上しているのも特徴。
ちなみに、ネクストファイズおよびネクストカイザにも予測AIを起動するアプリが搭載されているが、こちらは未使用となっている。なお、逆に仮面ライダーミューズにもアクセルフォームのアプリが搭載されていたが、こちらは劇中では使われていない。
使用アイテム
ミューズのイメージカラーの青色など差異はあるものの、ファイズドライバーNEXTとほぼ同型。
ミューズのイメージカラーの青色など差異はあるものの、ファイズフォン20 Plusのほぼ同型と思われる。
液晶パネルにはミッションメモリーと思わしきミューズのライダーズクレストが表示されている。
変形させればパンチングユニットにもなる。
『Muez Edge Unlock』
両肩アーマーに懸架されているナイフ(形状はサバイバルナイフ)。
両手に持って近接戦闘に使う、連結して長剣にするほか、懸架したまま柄から伸びるワイヤーで有線操作することも可能。
- バイク(名称不明)
玲菜が変身前に乗っているバイク。
ベース車は「HONDA HAWK11」のようだが、いわゆる一般車両なのかスマートブレインによる改良が施されているのかは不明。ミューズフォンにはこのビークルを呼び出すアプリが確認できる。
必殺技
- ミューズエッジの攻撃(正式名称不明)
エクシードチャージしたミューズエッジをまず敵に投げつけてポインティングマーカーで敵をロックオンさせ、電磁ワイヤーで引き付けた相手をもう片方のエッジですれ違いざまに斬り裂くと同時に、投げつけたほうのエッジを回収する。
- ライダーキック(正式名称不明)
青いポインティングマーカーを敵に撃ち込み、動けなくなった相手にボレーキックする必殺技。仮面ライダーネクストファイズ戦で使用した。仮面ライダーミューズは旧型ファイズ・カイザが持つポインターやデルタが持つデルタムーバーの様なマーカー用武器は所持していないが、最新式故か後付けの武装抜きでマーカーを足から発射できる機能を持っている。
余談
- 変身用のインプットコードが6で始まるのは「6つ」を「むっつ」と読む事から、ゾロ目で構成かつ読みが「ズ」で終わるのはファイズ(555)へのオマージュであると推測される。
- インプットコードの「666」とは悪魔の数字あるいは獣の数字でもある。
- 青色のフォトンストリームは既に仮面ライダーサイガの『フォトンストリームver.2』として存在するが、あちらがやや濃い青に対して、こちらはやや淡い青色となっている。
- 仮面ライダー555の表記揺れとしてΦ'sが用いられることがあるが、これに習ってμ'sと表記すると某アイドルグループになってしまうのでタグとして使うのは推奨されない。
- 変身ポーズは仮面ライダージャンヌを参考にしており、福田女史がオーディションでジャンヌの変身ポーズを披露していたことから取り入れられた。
- 新ライダー登場までの経緯として、TVシリーズおよび『パラダイス・ロスト』などでギリシャ文字をあらかた出してしまったのでデザインに苦労したことが語られている。
関連タグ
ダークライダー 女性ライダー Vシネマ限定ライダー 新世代ライダー ブルーヒーロー
仮面ライダーベータ:『555』のヒーローショーに登場したTVシリーズ未登場の青いライダー。
Vシネマ限定ライダー