概要
6月6日午前6時に生まれ、頭に666のアザを持つ少年ダミアンを巡る奇妙な物語。
監督はリチャード・ドナー。
1978年に続編『オーメン2/ダミアン』、1981年に『オーメン/最後の闘争』、1991年に『オーメン4』とシリーズ化されており、2006年には1976年版をリメイクした同名映画『オーメン』も製作された。2016年にはテレビドラマにもなっている。
因みに『オーメン/最後の闘争』も元々、TVMで在る。
(我が国では何故か、劇場公開)
成長したダミアンを演じるのは今やハリウッドを代表する男優の一人、
サム・ニール 氏。
また2024年に前日譚でありダミアン誕生の謎が明かされる『オーメン:ザ・ファースト』が公開する予定である。
ストーリー
6月6日午後6時。アメリカ外交官ロバートの妻キャサリンは、男の子を出産するが、産まれてすぐに死んでしまった。子供の死を知らない妻の事を思いやったロバートは、同じ病院で同じ時間に生まれながら、出産直後に母親を亡くし身寄りがなくなったという赤ん坊を引き取る事にした。
その子供はダミアンと名付けられ、皆に可愛がられて順調に育っていった。
だがダミアンが5歳の誕生日の時、彼のベビーシッターが謎の自殺を遂げる。その後ロバートの前に神父を名乗る男が現れ、「ダミアンは悪魔の子だ。すぐに悪魔祓いをすべきだ」と言う。
はじめは取り合わなかったロバートだったが、ダミアンの周りで不可思議な現象が多発し、次々に死者が出る。
事態を放っては置けなくなったロバートは、カメラマンのジェニングスとともにダミアンの出生の秘密を探っていく。しかしダミアンの出生記録には母親の名前は記されていなかった。
そして遂にダミアンの母親の墓を見つけ出し暴いてみると、そこにはジャッカルの死体があった…。
次々に浮かび上がる信じがたい事実に困惑するロバートは、悪魔祓い師のブーゲンハーゲンに相談する。彼は「君の息子は悪魔だ。殺さねばならない」と言い、悪魔を魂ごと滅ぼす事が出来るという"メギドの七聖剣"を託される。
だが我が子として育ててきた息子を殺す事など出来はしないと断るロバートだったが、協力者のジェニングスが死に、とうとう妻のキャサリンまでも事故で失ってしまう。
ロバートは息子が本当に悪魔なのか否かを知るために、ダミアンの体を調べる。だがそれは彼にとって辛い事実を知る事になった。ダミアンの頭部には、悪魔の刻印である"666"のアザがあったのだ。
泣き叫ぶダミアンを連れて教会へと向かうロバート。「パパ、やめてよ!」息子の叫びがロバートの意思を揺らがせる。そして意を決して息子に聖剣を突き立てようとした時、騒ぎを聞いて駆けつけた警察官の銃口が火を噴いた…。
外交官ロバートの葬儀には多くの参列者が並んでいた。列に居る夫婦の脇に、不敵な笑みを浮かべるダミアンの姿があった…。
余談
先述の「不敵な笑みを浮かべるダミアン」は実は監督が「笑うなよ!絶対に笑うなよ!」と念押ししていたらしく、堪えきれず笑みを浮かべてしまったものだという。本当はNGに価するものだったが、想定外にマッチした為だという。