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一輝「だから、お前は誰なんだよ!?」

バイス「フフッ、俺っちは……お前の中に棲む“悪魔”だよ」

概要

仮面ライダーリバイス』に登場する種族。

曰く「人間誰しもが心に宿し、体内に飼っている魔物」

嫉妬や僻みといった負の感情を好物としており、宿主のそういった感情が強ければ強い程より自我の濃い強力な悪魔が誕生する。

デッドマンズはこの悪魔を崇拝している組織であり、バイスタンプと呼ばれる不思議なスタンプを人体に直接押す事によって悪魔獣と呼ばれる凶暴な怪物として実体化させる。

但し、悪魔全てがデッドマンになれる訳では無く、寧ろデッドマンになれる悪魔の方が少数派で、大抵の悪魔は実体化してもギフジュニア止まりらしい。

オルテカフリオが無差別に人間を誘拐せず、態々個々人に品定めするのも、その人物像を吟味してより強い悪魔を生み出せるかどうかを判断するためと思われる。

性質

普段は宿主以外には視認できず、現実世界にも干渉できないことから、一種の思念体ようなものと思われる。

また、宿主とは命がつながっており、宿主が死ぬと一緒に死ぬ運命共同体である模様。逆に悪魔の方が死んだ場合は、宿主の悪意が尽きない限りは何度でも復活できる。

ただ五十嵐幸四郎の中から顕現した赤ちゃん悪魔のようなケースは例外で、生後間もない赤ちゃんから悪魔が分離してしまうと最悪の場合生命の危機に直面する模様。『MOVIEバトルロワイヤル』で悪魔マラソンゲームの襷にされた際は五十嵐三兄妹が必死になって追跡し、奪還しようとしていた。

本質こそ宿主の人格の一部であるが、独立した意思を持っており、宿主の人間を保護するのかと言われればそうとも限らないようで、実体化直後は制御下に置かれるまでは宿主と親しい人間に襲いかかるなど、野放図な行動に走る事がほとんど。

実体化を果たした際の身体能力は人間とは比較にならないほど高い。戦闘で受けるダメージも単に気分的な物で、実は傷など負っていないと予想される位に頑丈であり、物理的な手段で倒すのは極めて困難な事が示唆されている。現にバイスは物語後半、とっさの事態であったのにもかかわらず準ラスボスクラスの攻撃を変身前でやすやすと弾き飛ばして尚無傷であった。

その他にも、五十嵐大二と肉体を共有しているカゲロウは、戦闘で受けた肉体のダメージ=痛みを感じる事を前向きに捉えており、痛覚自体持ち合わせていないか、極めて希薄なようだ(一応カゲロウは大二の身体ありきとはいえ、普通にカレーの辛さ=痛みに満悦していた)。

一方痛覚以外の感覚は鋭いのか、バイスは8.6相当の視力を持つらしい。

宿主の人間性の歪みの性質次第でその能力や凶暴性、ベクトルは大きく変わる。カゲロウのように実体を得られず主の体を奪って活動する者や、ベイルのように極めて攻撃的な者、逆にラブコフのように比較的温和で好戦的ではない個体も存在し得る。

同時にそうした元となる負の感情や欲求には良くも悪くも非常に忠実で、それを満たす為なら誰にでも手を貸しうるため、敵だったはずが一転、妙に頼れる協力者となる(あるいはその逆の)場合もあり、ある種のトリックスターとしての立ち位置を担うことも少なくない。

悪魔の象徴である逆さ五芒星は悪魔に力を与える事が判明しており、ギフの場合ギフテクス五体が描いた五芒星の中心にギフを配置して復活の儀を執り行い、ディアブロの場合世界に巨大な五芒星を描く事でその中心にいるディアブロに本来の力を取り戻させる事が可能。

一覧

此処では、悪魔としての固有名がある者(あるいは主要キャラ)についてのみ扱う。

ギフ

契約者:????

全ての悪魔の始祖とされる大悪魔。

デッドマンズの信仰対象であり、封印を施された肉体はデッドマンズベースに御神体として祀られている。

復活には、6体のギフテクスを生贄として捧げる必要がある。

バイス

宿主:五十嵐一輝|

能天気で陽気だが、狡賢く抜け目ない性格。一輝とは日々口喧嘩が絶えないが、いざという時のコンビネーションは抜群。

一輝の変身と連動して仮面ライダーバイスに変身していたが、最終形態の獲得を期に単独でも変身できるようになった。

カゲロウ

宿主:五十嵐大二

大二を「アホ」と呼んで見下している一方、彼の兄へのコンプレックスに突き動かされて、戦闘では一輝=リバイを執拗に攻撃する。活動の際には仕組み故、大二の肉体を乗っ取る形になってしまう。

ジョージ・狩崎から与えられたツーサイドライバーとバイスタンプで仮面ライダーエビルに変身する。

ラブコフ

宿主:五十嵐さくら

コブラのゆるキャラのような異質な姿で、戦闘能力は皆無。無邪気な性格でさくらに懐いているが、意外と毒舌で、特にバイスに当たりが強い。

さくらの変身と共に実体化し、追加のバイスタンプ使用によって様々な武装へ転身する。二人の成長に伴い融合変身も可能になった。

ベイル

宿主:五十嵐元太

かつて暴虐を尽くすもデモンズドライバーに幽閉された悪魔。ヒロミの生命力を喰らって力を蓄え、邪悪な意思を再び表した。

狩崎真澄から与えられたクリムゾンベイルバイスタンプクリムゾンベイルに変身するほか、元太の肉体を乗っ取る形で仮面ライダーベイルに変身したこともある。

ディアブロ

宿主?:百瀬龍之介

ビヨンド・ジェネレーションズ』に登場。

封印されていた「最強の悪魔」。自分の体内で生まれたクリスパーたちを操る。

シック

宿主:??????外海雅人

バトルファミリア』に登場。

何らかの理由で逃げ出してしまい、無関係の人に憑依することで今まで生き延びていたようであるが…。

悪魔花

宿主:夏木花

ガールズリミックス』に登場。

花の肉体を乗っ取る形で仮面ライダーダークアギレラに変身する。

ベイド

宿主:???

『ファイナルステージ』に登場。

クリムゾンベイルバイスタンプで変身する。

五十嵐幸実の悪魔

劇場版「バトルファミリア」に登場。

悪魔と呼ばれながらも、姿と行動は"天使"のそれである。

赤ちゃん悪魔

宿主:五十嵐幸四郎

MOVIEバトルロワイヤル』に登場。

映画本編のデザイアロワイヤルの鍵を握る。

景和の悪魔

宿主:桜井景和

MOVIEバトルロワイヤル』に登場。

そもそも宿主の登場作品が違うため、一切の詳細が不明。

しかし、彼の存在が後に『ギーツ』本編にてある重要な伏線となっていたことが判明する。

その他

本編内で登場

デッドマン

バイスタンプを押印した人間から解放され、生物の遺伝子情報を宿した悪魔。「悪魔獣」とも呼ばれる。

人間との融合やギフの選別を経て、そのフェーズを上げていく。

ギフジュニア

生物の遺伝子情報を宿さないデッドマンの一種で、ギフの尖兵。

ギフテリアン

人間にギフスタンプを押印することで、宿主を食い破る形で誕生した新たなる悪魔。

ギフの復活後は(TRUE)と称される強化個体が登場するようになった。

ヘルギフテリアン

上記のギフテリアン(TRUE)が融合・強化された個体。ギフテリアンより知能が高い。

本編外で登場

※いずれも名称は「仮面ライダー図鑑」より抜粋。

不完全な悪魔

リバイスレガシーに登場。かつて存在した組織ノアにギフ細胞を埋め込まれたが、適合できなかった人間が変貌する怪物。ギフスタンプ抜きに生み出されたギフテリアンと言う方が近いか。

異形の悪魔

Birth of Chimeraに登場。こちらはキメラドライバーの負荷に適合できなかった人間が変貌する悪魔。

余談

今まで人間型や人間と同等の知能を持つ悪魔はギフの末裔のみ宿せると思われていたが、ギフの末裔ではないのに悪魔花やシック、ベイドといった悪魔が登場するようになった。恐らくギフの末裔でなくとも、ギフに由来した宿主の特殊な条件外的要因などで突然変異して誕生するものと思われる。

関連タグ

仮面ライダーリバイス

デッドマンズ(仮面ライダーリバイス) デッドマン(仮面ライダーリバイス)

門矢士/ディケイドフィリップ(仮面ライダーW)葛城巧過去の作品で悪魔と呼ばれた人物達。

デザ神次作に登場する称号。ある意味で対極の存在そして…

お前は誰だッ!俺の中の俺ェェッ!

シャドウ:ユング心理学における人間が人間が目を背けてきた部分や抑圧してきた部分のこと。『ペルソナ』シリーズではそれらの要素を内包した精神世界に潜む怪物(あるいは悪魔)として描写され、本作の悪魔(特に五十嵐家)と共通する点が多い。

ギフ「生物の放つ悪性エネルギー……貴様らが『悪魔』と呼ぶモノを食料とする私にとって、地球は楽園だった」

仮面ライダーリバイスに登場する悪魔は伝承や創作物で我々が目にするような幻想の存在ではない。

その実態は生物が生まれたその日から、今もなお生み出し続けている悪性そのもの、いわゆるマイナスエネルギーであり、ギフが食料とするエネルギーでもある。

本来、人間から分離された悪魔=悪性エネルギーは人間が制御出来るものではないのだが、ギフスタンプを参考に、悪魔と「契約」させることで宿主の命を奪うことなく分離と制御を可能にしたのがバイスタンプなのだろう。

公式の仮面ライダー図鑑によれば、大昔の地球に降り立ったギフはギフスタンプで人間の命を犠牲に生み出した悪性エネルギーの怪物を生み出しては補食するのを何度も繰り返しており、その恐ろしい光景を見た当時の人々がギフとその怪物を「悪魔」と呼んだらしい。

五十嵐家のようなギフの遺伝子を持つ人間は悪魔の制御だけでなく、宿主とは明確に異なる自我を持っており、特殊な性質を秘めている。

滅ぶことなく進化を繰り返す人間の悪魔は極上かつ無尽蔵に生み出されるため、五十嵐家の悪魔を見たギフはある計画を考えるようになる。

ネタバレを踏まえた余談

  • 上記の通り、五十嵐家の悪魔も厳密には悪魔ではなく、人間細胞とギフ細胞が混在して生まれた新生物である(『フィギュア王No.297』(ワールドフォトプレス/2022年)におけるインタビュー記事『悪魔ライダー黙示録 第三章:華麗なる競演!悪魔ライダー大狂宴!』(P69)より)。劇中でそれを提示・説明できていれば本編の印象も異なったかもしれないとのこと。
    • また、望月P曰く、本作における悪魔という概念はポジティブに考えるならその人の持っている『潜在能力』に置き換えられるとの事で、レックスとかライオンといった動物の要素(※)はその上に纏う『装備』に喩えている(『フィギュア王No.297』(ワールドフォトプレス/2022年)におけるインタビュー記事『悪魔ライダー黙示録 第一章:悪魔にアクセス!?創造!相棒ライダー!』(P29)より)。
    • MOVIEバトルロワイヤルではこのことを踏まえてか赤ちゃん悪魔の方のみが狙われている(=人間の幸四郎の方はギフ因子を手に入れる上では重要ではないともとれる)。またリバイスForwardでは一輝より「あいつら悪魔は素直じゃないし…きっと、悪魔でもない」「自分の分身、もう一人の自分」という上記の内容を代弁するかのような台詞もあった。

(※)ここではバイスタンプに込められた動物の要素という意味である。

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