概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する主人公の一家で、しあわせ湯を経営している5人家族。
家族間の信頼関係が強く、おおらかで明るい母としっかり者の長男を中心に、家業の銭湯を家族全員で切り盛りしている。
幸実と幸四郎を除く家族全員が仮面ライダーに変身できるのが特徴である。
家系
両親
五十嵐元太(父)
五十嵐幸実(母)
五十嵐三兄妹
五十嵐一輝(長男)
五十嵐大二(次男)
五十嵐さくら(長女)
五十嵐幸四郎(三男)
謎
一家そのものに不穏な要素があるが、兄妹に宿る悪魔もまた他と比べて異質な点も特徴的。
デモンズの変身者であるヒロミを始め、これまでに登場した殆どの登場人物の悪魔がデッドマンやギフジュニアになっている。それに対し、バイスは明確な自我を持ちバイスタンプによる影響を受けた姿で実体化しなかった等悪魔の中でも異質である。
またカゲロウの場合は宿主の肉体を乗っ取る等バイスにも出来なかった事をやってのけており、ラブコフに至ってはゆるキャラな外見とまた明らかに特殊。
異質な悪魔が同じ一家から出てきた事に関して単なる偶然で片付けられるのか疑問が残る。
その他狩崎が元太に対して「ダメ人間」以外の違和感を抱いているような描写もある。その元太には体にとんでもない秘密があった事が分かっており、ますます謎が多い。
加えて常連客である牛島太助が五十嵐家を監視している事が判明しており、五十嵐家には何か秘密があってもおかしくないのが現状である。
※この先は『仮面ライダーリバイス』第25話のネタバレを含みます。
何故、五十嵐三兄妹が仮面ライダーに変身できるのか。
何故、彼らに巣くう悪魔に明確に自我が存在するのか。
その答えはただ一つ、
彼らが ギフの遺伝子を受け継ぐ末裔 だからであった。
かつて狩崎真澄はギフスタンプとギフの棺を研究しており、その過程で悪魔を軍事兵器として転用する為のバイスタンプとドライバーが開発された。
しかし初期の開発段階であったこのドライバーには寿命を悪魔に食い尽くされるデメリットが存在していた。その克服に難儀していた真澄のもとに、瀕死の青年が運び込まれる。
既に心臓が止まり、助かる筈のない体…。 そこで真澄は、悪魔に魂を売った。
ギフの棺の周辺修復能力を利用し、ギフの遺伝子を青年の心臓に移植したことで、彼の心臓は動き出し、命を繋ぎ止めた。その青年が誰であろう、白波純平……後の五十嵐元太である。
ギフの遺伝子を体内に宿した彼は、真澄を始めとした悪魔の研究に励む科学者の実験の被験体となる。
さらにはドライバーのデメリットはギフの遺伝子を人間の体内に組み込むことによってのみ克服できるものだった為、ドライバーに宿る悪魔ベイルと共に仮面ライダーベイルとして日々戦っていた。
その後の経緯は今のところ不明だが、なんらかの理由で戦いから離れ幸実と出会い、三人の子供を得た、という訳である(そのため、元太はベイルから「裏切り者」扱いされている)。
元太の悪魔(?)であるベイルによれば、元太は家族を欲しがっていたようだが、ギフの遺伝子を持つ自身の子であるが故に仮面ライダーとして戦いに巻き込まれてしまったのは皮肉としか言いようがないだろう。
余談
- なお、五十嵐兄妹の名前には数字が入っているのが特徴(さくらは頭文字が「さ」から始まるので三となる)。
- シリーズ構成を担当する木下半太氏は、最終話放送後に自身の公式Twitterで、企画段階の際の裏話を投稿。それによると、元々五十嵐家はシングルマザーの家庭にするつもりだったが、会議の際に「父親も必要」という結論となり、今の5人家族となった経緯があったらしい。
関連タグ
園咲家:平成二期第1作に登場する家族だが、こちらはほぼ全員が怪人に変身する。子供は姉2人と弟1人で五十嵐家と逆になっている。