※この記事には、『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』のネタバレがあります。未視聴者は、ネタバレ注意。
CV:上田燿司
概要
『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』に登場する最強の悪魔。
その力はギフと並ぶレベルのものらしい(劇中ではアギレラに「ギフ様の親戚」と称された)。また、悪魔でありながら悪魔を生み出す能力を有している。(これについては、後にギフも覚醒後にギフテリアン(TURE)を生み出す能力を獲得している。)
骨を思わせる白い身体を持ち、頭部から胴体にかけて赤い装飾を張り付けたような禍々しい姿をしており、同色の双角を持つ。
人々が連想する悪魔もしくは魔王を思わせる容姿であり、予告ではそれに違わない威圧感と実力を持っている模様。
実は1971年にフェニックス(ただ、本編の描写と矛盾する点があるため、もしかするとこの組織の可能性もあり。)によってディアブロスタンプが発掘されていたがショッカーによって強奪され、百瀬龍之介を被験者にしたことで現世に復活する。
3つの時代での活躍
1971年
前述の経緯で生み出されるものの、自身の思うがままに暴走し、ショッカーに大打撃を与えた。そのあまりの危険性からディアブロスタンプごと封印され、研究所に保管された。しかし不完全な状態ですら、現役ライダーのリバイとバイスが手も足も出ず、歴戦のセイバーとブレイズが加わっても逃げおおせるような化け物を、ショッカーのみなさんはよくもまあ封印なんてできたものである。
時期的に本郷猛が日本を離れ、ショッカー日本支部は仮面ライダー2号(一文字隼人)と戦っていたあたりの時期であるが、この基地の生き残りは失態の隠蔽を(めっちゃ雑に)行っているので、上官であるゾル大佐や死神博士には間違いなく報告していない。つまり日本支部に救援要請も出せないので、現場に配備されていたショッカー初期怪人と戦闘員で対処した事になる・・・やっぱり無理ゲーな気がするが、もしかすると誕生したばかりのディアブロがエネルギー切れを起こして勝手に停止しただけなのかもしれない。
2021年
カメレオン・デッドマンによって研究所跡の場所を教えられたデッドマンズによって封印を解かれ、自身の完全復活のために配下のクリスパー4体を使い、儀式を行うために世界各地へと派遣させた。その際に自分から仲間になりたいと申し出た3人にも自身の力の一端を与えている。
自身を倒すために作られた仮面ライダーセンチュリーを完全に力を取り戻す前に倒すために百瀬龍之介と百瀬秀夫、五十嵐一輝の前に出現。龍之介が秀夫の体を強引に借りて変身したセンチュリーブレイクに一時圧倒されるものの、センチュリーの異変に気づいた一輝がリバイスコンドルでセンチュリーを掴み、一時撤退したことで取り逃してしまう。
しかし、秀夫と口論になりフェニックスに連行されそうになっていた龍之介を見つけ、再び出現。門田ヒロミが変身した仮面ライダーデモンズを一撃で撃破し変身解除させるなど圧倒的な力を見せつけ、龍之介を襲おうとするも、セイバーとブレイズに足止めされてしまい、一輝が龍之介とともに撤退したことでまたしても取り逃してしまう。
その後、クリスパーたちが作り出した逆五芒星の中心地でエネルギーが集中する富士山に出現。単身ディアブロの野望を止めるためにやって来た仮面ライダーリバイを完全復活した力で圧倒し、強固なバリアでリバイの攻撃を一切寄せ付けずに変身解除へと追い込んだ。その後、一輝にトドメを刺そうとするも、和解した秀夫と龍之介がサイクロトロンドライバーの力で突如出現。彼らが仮面ライダーセンチュリーに変身し、2071年からセイバーとバイスが帰還したことで4対1の状況に立たされてしまう。
それでもなお、強固なバリアで4人の攻撃を寄せ付けなかったが、センチュリーのライダーパンチによってクリスパースタンプ4つに亀裂が入るほどのダメージを負う。バリアが破壊され攻撃が通用するようになったことで、バリッドレックスゲノム、ネオバッタゲノムに変身したリバイスや仮面ライダークロスセイバーに変身したセイバーら4人の攻撃を立て続けに受けてしまい、完全に形勢を逆転されてしまう。
しかし、富士山に集まっている強大なエネルギーを吸収することで巨大化し、4人を圧倒した。
だが、バイスから「こういうのはね、巨大化した奴がだいたい負けんだよ!」と負けフラグを指摘されてしまい、さらに老狩崎から受け取ったネオバッタバイスタンプでネオバッタゲノム・リバイスネオバッタに変身したリバイスやクロスセイバー、そしてセンチュリーの攻撃を立て続けに受けてしまい、ダウン。4人の必殺技「銀河大爆発」・「ネオバッタスタンピングフィニッシュ」・「ライダーキック」によって富士山の火口へと落とされ、爆発四散した。これにより、歴史改変が生じたことで最悪の未来の到来は回避されることになった。
2071年
儀式が完了したことで完全復活を遂げ、悪魔たちで支配した世界で、デビルライダー軍団を生み出す。
だが、この世界線も2021年にて一輝や飛羽真たちの奮闘によってディアブロが撃破され、歴史改変が生じたことで消滅した。
余談
- 声を演じる上田氏は『仮面ライダー鎧武』のデュデュオンシュ以来、7年振りの仮面ライダーシリーズ出演となった。ニチアサ枠では昨年の『魔進戦隊キラメイジャー』でヒャクニンイッシュ邪面の声を演じたのが記憶に新しい。
- ちなみに、ディアブロとはスペイン語で悪魔という意味である。
- 尚、最終決戦地となった富士山は過去の仮面ライダーの劇場版作品である「仮面ライダー対地獄大使」と「8人ライダー対銀河王」にて決戦地となった場所でもある(しかもどちらも敵組織がショッカーとその関連組織であると言う共通点)。
- 本編でギフの正体が人間の悪性エネルギーである「悪魔」を主食とする地球外生命体であったことが判明したことを考慮すると、ディアブロも同様にギフと同じ星から来た、もしくは似たような生態を持った地球外生命体である可能性が高い。
- デザイナーの久正人によれば、実はギフよりは種族内の序列が低いイメージでデザインされている模様。また、立体物の類似から『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のラスボス・エラス完全体のスーツの改造説が出たが、超全集にて「それならもっとわかりにくく作る」との反論が掲載された。よく見ると、デザイン画はそんなに似ていないため、デザイナーが同じだった影響かと思われる。