概要
死亡フラグに近い概念。ただし「勝敗」がかかっている状況にのみ用いられること、必ずしも生命を賭けた対決でなくとも言われるなどの違いがある。また戦闘ものでも敗北が死を意味するとは限らないため、生き延びて再登場したり、その後の再戦で勝利を収めたりする可能性は残されている。敗北後に主人公の味方になるケースもある。
「敗北フラグ」とも言う。
勝負ごとのジンクスについては、ネットなどで「フラグ」と呼ばれるようになる遥か昔より言われており、例えばプロ野球の日本シリーズで「今年は○年だから、○○(チーム名)は日本シリーズでは必ず100%勝つ(負ける)」などは、スポーツ新聞等の定番ネタである。
公式企画への利用
『執筆応援プロジェクト~フラグ~』の参加に必要なタグの一つ。詳細は執筆応援PJ23Febを参照。
類義語
対義語
主な負けフラグ
行動、シチュエーション系
- 前シリーズの主人公の強敵
- スポーツものにおける主人公及び主人公チーム最初の練習試合
- 対戦相手が前大会優勝チーム、サッカーやバレーなどの実在するスポーツの場合は全国ベスト16、ベスト8などと対戦することになり、当然実力差が顕著に現れてボコられる。しかし主人公たちが才能の片鱗やここ一番での粘り強さを見せつけ、何かしらの形で一矢報いることが多い。
- (所轄・支部などが舞台の作品で)本庁・本部から派遣されたエリート
- 特にエリート意識が過剰であり、主人公たちを見下すなど「嫌な奴」の度が増せば増すほど、最終的に大失態をみせて、面目を失う結果となる。また、そうした連中程、マニュアルやシミュレーションなどに沿った現場知らずな作戦や言動しかとる事ができず、想定外の事態に対し、焦ったり、パニックに陥る事が多い。悪役サイドのメインが前線基地といった場合でも、本国から派遣されたエリートは最初にやられたり、かえって足を引っ張ることが多い。(例:踊る大捜査線、電磁戦隊メガレンジャーのギレール)
- 自意識過剰な意気込みをする
- 敵味方問わず、初めて相対する敵に対して何も知らぬまま、「相手に俺の実力を思い知らせてやる!」等と意気込んで打って出た奴は大抵、逆に相手側の力の強さを思い知らされる形で返り討ちにされる。特にここで「こいつをぶっ倒して、名を上げてやるぜ!」「これが成功した暁には、褒美もたんまり頂戴するからな!」等と手柄や見返りを求める奴は尚更、危険。(例:ジーン、サイコロステーキ先輩)
- 歴史や神話上負けた方をモデルにしたキャラクターやチーム
- 史実と同様に負ける場合も多い(例:新撰組がモデルである、銀河烈風バクシンガーの銀河烈風隊やガンダム・センチネルのニューディサイズ、鉄血のオルフェンズのガンダムバルバトスルプスレクス)
- 新兵器を自慢し、主人公をお払い箱扱いする
- 典型的かませ犬パターンその2。予想以上の強敵出現や重大なエラー発生により、結局お払い箱扱いした主人公に助けられる。(例:鳥人戦隊ジェットマンの一条総司令、ウルトラマンダイナのゴンドウ・キハチ、ストライクウィッチーズのトレヴァー・マロニー)
- 透明化能力
- 合理性が非常に高い能力の筈だが、直ぐに対応策や原理を見抜かれたり、予想外のアクシデントに弱かったりと、非常に高い合理性に反して勝率は意外と低い。
- 読心能力
- 相手の思考や記憶などを読む能力。敵側が使用する場合は、主人公側の攻撃を先読みして軽々と回避して見せたり、技や戦略を次々に看破したりして動揺を誘う。さらには過去のトラウマを抉ったり、仲間同士でも明かせない秘密を暴露したりして、精神面に重大な傷を負わせる。物語中盤以降の敵幹部クラスなど、ストーリー上の「壁役」として登場するケースが多い。
- とは言え、所詮「壁」は越えられるのがお約束であり、新しい技を身につける(無心で行動する、読まれても回避しようがないほどの大技をぶつける、etc)、トラウマやわだかまりを越えて精神的に成長する等、主人公サイドのレベルアップ・イベントを経て、最終的には敗北してしまう運命にある。
- また、心を読まれた人物がバカもとい常識外れな思考を持っていた場合、読心した側が最終的に心を読み解く事ができずに弱体化してしまうという自滅パターンも稀にある。
- 普段は大人しかったりおっとり気味なキャラに舐めてかかる。
- 攻撃する前に武器を並べる
- 主人公が作中初めて受ける、もしくは受けたがっていたコンテストやオーディションや試験
- 特に常日頃から家族友人に「趣味の域を超えている」等と高く評価されている程、また本番前の練習や受験料といった必要な資金を工面するのに苦労する等受けるまでが大変であればある程、周囲に主人公以外の実力者があまり居ない狭いコミュニティと全国ではレベルが比べものにならないほど違う、という事を最悪の形で見せつけられて終わる。
- 仮に好成績を残せたとしても、その次の段階で自分以外の合格者達が凄すぎて相対的に落ちこぼれの座へと転落していた、良くて何度も準優勝どまり等、厳しい現実を乗り越えなくてはならない。
- あるいは、当日会場へ向かう途中で乗っている乗り物が滅多に起こらない渋滞や事故等に巻き込まれる、偶然出くわした今にも死にそうな人物を助けられる人物が主人公一人を置いて他に誰も居ない(ので思わず人命を優先してしまう)、主人公の不幸を願う者により見知らぬ場所へ拉致監禁される等で大幅に遅刻させられ、受ける事そのものが不可能になる。(受ける資格を失うのと引き換えに命を救われた人物が実は偉い人だった等で、お礼代わりに特例として試験を受けさせて合格、という展開も非常に低い確率ながら期待出来る模様)
- 主人公たるもの挫折と困難を乗り越えて初めて一人前ということか。
- 知将・軍師系キャラによる下剋上
- 特に悪役サイドにおける有名なパターンのひとつ。首領格からの自分に対する扱いの不満や考え方の相違、別幹部の台頭などで自分の立場に危機感を抱いた頭脳派幹部(特に参謀などのナンバー2に位置する人物)がその悪知恵を駆使して、水面下で首領や他の幹部を倒して、組織の新リーダーになる事を画策するが、いざそれを実行に移すと、主人公陣営や他幹部の介入や、実は全てを知っていた首領側にあえて泳がされていた事が発覚するなどの想定外の事態により、反逆は失敗に終わる事が多く、仮に成功しても、間もなく主人公達との戦いで敗北し、三日天下で終わるパターンが多い。(例:トランスフォーマーのスタースクリーム、ドラゴンボールのブラック補佐、動物戦隊ジュウオウジャーのクバル)
- 人質をとるなど、卑怯な手段を取る
- 追い詰められた状況下でのパワーアップや変身、巨大化
- 長い技名を口にする(悪役限定)
- 料理漫画等での対決で先攻または一番手になり、審査員に絶賛される
- 後攻はそれ以上に絶賛され、結局敗北を喫する。
- 上記と似た状況で、判定が出る前に勝利を確信する
- 勝敗の判定よりも前に「俺の勝ちだ」といった旨の発言をすると、ほぼ100%敗北する。これは何番手かはあまり関係無く、発言した時点で敗北がほぼ確定する上、判定までの時間差が大きければ大きい程(始まってから発言までの時間が短い)さらに敗北率が上がる。
- さらに、もし発言が材料調達等の準備段階でのものなら、確実に負ける。
- オレイカルコスの結界
- 殆ど上記と同様。これが使用されたデュエルの内容が最初から最後まで明かされた場合、このカードの使用者が敗北する(ただし一人だけ例外が存在する)。
- 闇遊戯に至ってはラフェールとのデュエルにおいてカード効果でこのカードを押し付けられ、負けフラグまで同時に押し付けられて敗北し、終盤でもないのに負けると消える戦いに主人公が敗北するというアニメでも数少ない事態が起きた。
- ただしこのカードが使われた上で、そのデュエルがアニメの進行や演出の都合でカットされる事は逆に相手側の負けフラグとなる。
- また、アニメの続編にあたる遊戯王GXではD-HEROBloo-Dというカードが似たような立場の負けフラグカードとなっている。
- 「俺が今伏せたカードは~」「たとえ今奴の場にいるモンスターで攻撃してきたとしても~」
- デッキ破壊
- 大抵のTCGではデッキからカードが引けなくなると敗北というルールになっている(デッキアウトやライブラリーアウトと呼ばれる)。
- また、カードを墓地(捨て山等)に捨てさせてしまえば、そのカードは使えなくなってしまう場合が多い。
- さらに、残りデッキ枚数が数枚にまで追い詰められているという描写にすることができるため、ピンチを演出しやすい。
- しかし、この状況を逆に「絶望的に追い詰められた状態から奇跡の逆転勝利を掴む」という演出に使われることが多く、特に遊戯王ではこの戦術を積極的に利用して勝利したものはいない(相手の戦術を利用してデッキ破壊を行い勝利した、という例は存在する)。
- 但し、バトルスピリッツでは、他のTCGよりもデッキ破壊を主体にする属性がはっきりとしているのでアニメでは、それで勝ち星を挙げたキャラも少なからず存在する。
- なお使い手はボールペンで刺す、黒幕を復活させ地球人虐殺、妨害工作で毒を盛り病院送りなどカードゲームと関係の無い部分では戦果は出す傾向が多い。
- 主人公(やそれに準ずるキャラ)以外が強敵(ラスボスなど)に単独で挑む
- ギャンブル作品において手札(牌、トランプ、カ-ド等)の描写が一切されなくなる
- 特に言えば、それまで主人公視点で主人公側の手札が読者に見せられていたのに、突然相手側からだけの描写になり、主人公の手札が読者に分からなくなる展開が始まった場合。ようするに敵の負けフラグ、主人公の勝ちフラグとなる。
- 麻雀で言えば、これが始まると「負けリーチ確定」、勝手な当たり牌予測が始まり「あいつの当たり牌はこれだ」の予想は絶対当たらず、「この待ちだけはありえない」と強打した牌で必ず直撃する。そしてそのまま御無礼連打のような状況でに陥って尻の毛まで抜かれるか、下手をすれば死ぬ。
- ギャンブル作品において先にイカサマをする
- まったく通用しない、一度は勝利しても相手の怒りを買って正攻法で倍返し、さらに凄い技にはめられて大敗、調子に乗って続けた結果逆用される、のどれかとなる。
- ストレートフラッシュ、フォーカード、ファイブカード
- ポーカーで二番目に強い役。当然、主人公のロイヤルストレートフラッシュに打ち負かされることになる。
- TCG物でイカサマをする
- 主人公側の不正発覚
- 主人公側が不正を行うと確実にバレて即失格になる。不正は禁物と言うことを教えてくれると言えよう。最初のイカサマを見破られて封じられながらも、第二のイカサマを用意していて見事勝利したという稀有な例もあるが……。
- 強敵にいきなり強化形態で挑む
- 初めて主人公と対決する幹部クラスの敵やラスボスなどに対応する為に、始めから強い姿で挑むパターン。恐らくその強化形態の初黒星になる事が多い。もし基本形態から挑めば、相打ちまで持ち込める可能性が高くなったりするが・・・
- 相手を圧倒していない状態で必殺技を出す
- 上述と同じ。幹部クラスなどの明らかに今までとは違う強敵にいきなり必殺技を繰り出したり、他の技が効かない敵に「この技なら」と苦し紛れに起死回生を狙って繰り出すパターンで倒せることはまず無く、新技や新兵器の必要性が求められる。この手の必殺技や武器があるなら最初から使えというツッコミに対してのカウンターでもある。「非公認戦隊アキバレンジャー」ではこれをネタにされている。ただし登場してすぐ必殺技を繰り出すレオパルドンやゴッドマーズ、デラックスファイターみたいな例外も存在する。
- 幼馴染
- ラブコメなどにおける所謂ヒロインレースにて傾向的に不利=主人公と結ばれない事が多い。これは元々主人公との絆が存在する分、他候補との関係を引き立てるための絶好の噛ませ犬にされやすいため。「結婚したのか、俺以外の奴と……」
- これを逆手に取った作品も存在する。
- 逆に言えば恋愛を主題としない作品での勝率は割と高い。これは恋愛描写について尺がどうしても足りなくなる点と、何よりも主人公の理解者であることが強く求められる点からその辺の描写が最低限で済む幼馴染設定は非常に都合が良いためである。
- 通信教育の宣伝マンガ・アニメで塾に通うキャラ
- 進研ゼミが有名。勉強はもちろん、部活でも何でも全てにおいて通信教育をやっているキャラに負ける。途中で通信教育に乗り換えて救われる場合もあるが、ひどい時にはそのまま受験失敗という結末を迎えることも。
- 勝利条件が複数ある状況下で格上が格下を圧倒する
- 図に乗った格上がただ勝つだけでは飽き足らず、格下をフルボッコにして満足を得ようとする。しかし格下が冷静に勝利条件の一つを満たして勝利し(或いは土壇場で逆転し)、格上のプライドまでも叩き折る結果となる
- お守りが汚れる
- お守りの効果が発揮できなくなり、敗北する。
- 星取り形式の団体戦において、最終戦より前にチームの勝利に王手がかかる
- 「二本先取の三本勝負で、初戦を味方側が取った」ような状況。最終戦までもつれ込まれなければ物語は盛り上がらないので、二戦目の出場者はほぼ必敗といっていい。「これでお前の出番は無しだな」などと第三戦の出場者(たいていは主人公)に言えばさらにフラグを立てることになる。もちろん逆に一戦目で味方が敗れれば逆に勝利フラグである。「五本勝負で味方側が2勝0敗の3、4戦目、2勝1敗の4戦目」などでも同じことが言える。
- 普段名乗るヒーローが名乗らないで戦う
- 戦隊ヒーローやプリキュア等。ブラフを利かせるほどの余裕がないからか…?
- ほとんどの場合は再戦時に名乗り、そこで勝利する。
- 類似例に「変身・合体シーンやポーズ、バンクの省略もしくは簡略化」があり、再戦時にはやはりまともに変身シーンを披露して勝利する。
- 勝ち方に拘る
- わざとハンデをつける
- 「圧倒的な力の差を見せつける」ためにせよ、「このまま勝っても楽勝過ぎて面白くない」にせよ、こういう舐めプ的なことをした敵側は、たいていはその「ハンデ」が仇となって敗れる。その場で決着をつけずに特訓する猶予を与える、その気なら全部奪える敵の武器をわざと一部残してやるなども同様。
- 話の本筋とは関係のないオーディション
- 話の本筋とは関係のないオーディションは合格することによって話が脱線するのを防ぐため、不合格になってしまう。
- 試合前の練習が上手くいく
- 試合前の練習が上手くいった場合、本番にて見えない落とし穴に引っかかってしまい負けてしまう。しかし、それとは逆に練習が上手くいかずに課題が見つかった場合、本番で課題を乗り越えることで勝利フラグとなる。
- 世界を滅ぼす破壊神のような強大な悪の誕生や復活、または敵がその類のものになろうとしているのを阻止するための戦い
- 大抵の場合阻止に失敗し、復活や誕生を許してその強大な存在と戦う羽目になってしまう。戦闘自体には勝利しても結果として阻止できず、戦略的な敗北を喫するパターンも多い。逆に言えばその強大な敵を倒すための前フリでもある。
- レギュラーキャラに惚れるゲストキャラもしくは特定の章のみに登場する主要キャラ
- 該当するキャラはその想いが成就する事なく本編での出番を終えてしまう。尤も成就した場合はそのキャラは新レギュラー/新準レギュラーに昇格するのだが。
- 同性愛がメインテーマの作品における主人公と性別の違うキャラ
- そういうキャラが主人公に思いを寄せていても最終的にフラれてしまう。もっともBL/百合がメインテーマなのに異性愛エンドを迎えてしまったら、作品ファンからブーイングを喰らってしまうので仕方ない。
- 物語が予定通りの期間で終わらない
- 話数延長の場合はその後の再チャレンジを描くため、打ち切りの場合は途中敗退で話を終わらせるために本来の展開では勝っているはずの試合を負ける結末に変えられてしまう。
台詞編
- 「お前らのデータは既に収集済みだ」
- 大概データに無い行動をされて負ける。一度は勝てたとしても、リベンジされてやはり負ける。あるいはデータだけ知っていても対処できない。「そ、そんなのデータにないぞ!!」所詮データだけなので。
- 「こんなひよっ子どもが相手かよ!負ける気がしないぜ!」
- 典型的かませ犬パターンその3。大概数ページ後には負ける。
- 「私の作戦は完璧です…」
- 己の頭脳を過信しすぎる人。「馬鹿なっ!全て完璧な作戦だったのに!!」 世の中に「完璧」なんてありません。
- 「本気を見せてあげましょう」「私には勝てない」など、試合前に余裕溢れる発言をする
- 現実でも創作でも、そんな発言をした人は大抵敗北する。
- 「主人公に勝てばちょうど○○勝」「貴様の武器でちょうど○○本目」「この星がちょうど○個目の標的だ」
- 「勝者こそが正義だ!!」
- ボロボロの正義側を前に悪役がこういうことを言うと逆転され、「やっぱり俺が正義」と言われる。傍観者的な立場の人が言えば大丈夫な場合もあるが、後にフラグを回収する羽目になる事も。
- 例外もあるが、余計に救われない結果に。
- 「堅い試合だ、ちょっと使ったってバレやしないさ」
- コメディもののギャンブルシーンでありがちな負けフラグ。借りるなどした他人の金であればさらに負ける確率が高くなる。
- 「俺は面倒が嫌いなんだ」
- そして面倒なことになって負ける。
- レッツゴージャスティーン!
- ウメハラの項目を参照されたし
- 「私にいい考えがある」
- 「いい考え」を言うシーンがカットされ、そのまま実行のシーンに入った場合は勝ちフラグ、そうでなくても作戦自体は成功する。しかし、その場でペラペラと喋った場合はほぼ阻止される。
- 人事など、大局的な目線での「いい考え」は逆に、上手くいくパターンが多い。
- 「○○の仇!」
- 台詞を発した本人は大体果たせない。仮に果たせたとしても、相討ちだったり倒した「仇」の護衛や仲間に攻撃されたりでどの道生きて帰れない。
- 「この戦い、我々の勝利だ!」
- 勝利が決していない状況であるにもかかわらず、勝利を確信してしまうと不確定要素のせいで負ける。
- 「今のはほんの挨拶代わりだ」
- バトルもので新登場の敵キャラが(初登場補正込みで)圧倒的な力を見せつけて主人公を叩きのめしながら、止めを刺さずに帰る際に言う典型的な台詞。その後の主人公側の強化に伴って力関係が変化し、結局勝てなくなるのは常。
リアル編
削除を検討された方へ
現実における勝利フラグの具体例が成り立たないから、負けフラグも成り立たないと思ったのかもしれない。しかし、勝負は水物である。慢心していると強豪だって負けてしまう。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とはよく言ったものである。現実において負けフラグとは慢心している状態を指す事が多い。
注意
執筆者が個人的に嫌いな人物・作品や好きな人物・作品の傾向はくれぐれも書かないように。
行動、シチュエーション系
- バラエティ番組の競争企画でゴールのシーンが最初に流れた方のチーム
- 大抵は先にゴールしていた別のチームが陰から現れて「俺らじゃねえのかよ!」となるが、そのまま本当に勝利の場合もたまにある。いかに視聴者の意表を突くか、ディレクターの手腕が問われる。
- 深夜番組がゴールデンに移動
- テレビ的負けフラグといえよう。通称「ゴールデン降格」。ゴールデン時間帯の競争の激しさの裏返しでもあるし、ゴールデン時間帯のメイン視聴者となる低年齢層や家族向けに合わせて無茶なテコ入れをした結果コケることもある。くりぃむナントカのように最初からそれを狙って移動させられることも…
- 所謂「深夜(番組)のノリ」をゴールデンの時間帯にそのまま持って来ることができないという事情もある。「深夜(番組)のノリ」を削った結果面白くなくなってしまった、という評価を受ける番組も多い。
- そのまま終了してしまう番組が多いが、たまに深夜に戻ってくる番組もある。(例:人志松本の○○な話) 最近ではネット番組として再開することも。
- なお、トリビアの泉のようにゴールデンに移動しながら大成功した番組も当然ある。
- 大型連勝中の横綱・白鵬の次の相手が稀勢の里
- スポーツ的負けフラグといえよう。
- 最初に成功した人の言動などを真似をする
- 一度大成功したケースで次も行こうとする
- 次もうまく行くとは限らない。「進め!電波少年」のプロデューサーのように、いつまでも過去の栄光に固執すると他の手札が無くなる。違う方法が通じるとは限らないが、人間 チャレンジ精神が大事。
- ナイトスクープに依頼したら小枝が来た
- 依頼文に「小枝さん以外の探偵でお願いします」と書くと大抵小枝が来て、酷いと小ネタ集に入れられて放送時間が1分を切る事さえある。
- 政治・経済面で明らかに落ち目なのに、マスコミが国を称える報道や明るいニュースばかりを繰り返す
- 戦争が始まる前後に起きやすい俗にいう大本営発表と呼ばれた盛大な負けフラグ。暗いニュースを暗いニュースとして報道出来るのはそれだけ報道機関にも精神的余裕と信頼が残されているという裏返しでもあり、真の落ち目の時には暗いニュースすら流せなくなるものである。1937年の史実のようにとっさの思い付きで軍事パレードなど起こそうものならほぼ確定。こういう状況は何かしら大多数のヘイトを報道規制や公権力の濫用などによって無理矢理抑え込んでいる背景があるため、戦争に限らず大量の死者を出す大人災の予兆でも起こりうる最も生々しい死亡フラグとも言えよう。
- エンタメであってもスタッフインタビューが妙に自信満々な内容だったり、表向き不自然な説明やキャストやスタッフや内容の変更が行われたり、説明の内容が改悪をさとられまいとしている内容だったりと、同様の傾向が見受けられる。
- まだ優勝が決まっていないのにあたかも優勝が決まったかのように優勝記念グッズなどを出す
- 2008年、Vやねん!タイガースを出した途端連敗が続き、その年に阪神は優勝を逃した。尚、ゲーム差13からの逆転優勝は最大ゲーム差セ・リーグ逆転優勝新記録である。
- 2021年にはあかん阪神優勝してまうをABCテレビが放送。しかし放送した直後に横浜DeNAベイスターズに3タテを喰らうなどで2位との差が縮まる。14度の首位陥落を乗り切り、読売ジャイアンツに奪われた首位奪還にも成功するが今度は東京ヤクルトスワローズが首位を猛追。そんな中「16年ぶりに優勝してまう?」の放送が行われた。結果阪神は10月26日の最終戦で敗戦し、またも優勝を逃してしまった。そして11月6日に始まったクライマックスシリーズではゲーム差11の巨人に2タテを許し、日本一どころかクライマックスシリーズの優勝すら逃してしまった。後にこの優勝特番について阪神の秋山拓巳投手は「余計なプレッシャーだった」と語っており、同じく阪神の藤浪晋太郎投手は「フラグでしかない」と語っていた。
- 2022年には「猛虎キャンプリポート#あかん今年こそ優勝してまう」が放送されたが、セ・リーグ開幕連敗記録を更新する開幕9連敗をいきなり記録してしまった。
- 例外と言えるのは東北楽天ゴールデンイーグルス。ただし、アジアシリーズでは準決勝敗退。
- まだ昇格が決まっていないのにあたかも昇格が決まったかのようにフライングをする
- 2012年、京都サンガF.C.が自動昇格圏内の2位で最終節を迎えたが引き分けてしまい湘南ベルマーレに抜かれ3位で昇格プレーオフへ回ることに。ところが次の日、昇格決定記念ウェブサイトが発掘されて「Vどすえ」とネタにされ(予めサーバーにアップして準備していたが、わかりやすいアドレスだったため判明してしまった)、さらに2日後の昇格プレーオフの初戦で大分トリニータに0-4と大敗してしまった。
- 2016年、松本山雅FCは16試合無敗の2位で残り2戦を迎えたが、まだ昇格が決まっていないのに地元紙と合同で「J1昇格記念号」の予約を開始。すると次の試合で17試合ぶりの敗北を喫して3位に落ちてしまい、自動昇格はおろかプレーオフの初戦でファジアーノ岡山に逆転負けを喫し、昇格そのものを逃してしまった。
- 選手やチームの応援弁当が作られる
- 作られた選手やチームはその後不調に陥る。特にロッテ弁当の呪いが有名。
- 最終回、最終ラウンド直前まで圧倒的に優位にたつ。
- 野球で言えば9回裏、ボクシングなら最終ラウンド、麻雀なら(半荘戦の場合)南4局に入る時点で相手より圧倒的に優位に立っていて勝ちを確信すると、野球ならサヨナラ逆転ホームラン、ボクシングなら逆転KO、麻雀なら圧倒的点差からの直撃をくらうことになる。
- 信頼している選手に任せっきりにする
- 能力の高さなどでシーズン前半は勝利の切り札として活躍していたが、その結果酷使されて負傷したり相手から対策された結果、肝心の局面で力が発揮できずにチームの敗北へと繋がってしまう。元阪神タイガースの藤川球児、W杯では2014年度におけるブラジル代表のネイマール、2018年度におけるメッシなどが有名か。
- マスコミやテレビ局が猛烈にプッシュした選手
- マスコミやテレビ局が大きく取り上げたり、猛烈に応援された選手はそれらの期待とは裏腹に活躍せずに敗北に終わることが多い(例:2004年アテネオリンピックでの井上康生や浅尾美和、2006年トリノオリンピックでの安藤美姫など)。何事もなかったかのようにその後のテレビでさっぱり取り上げられなくなるのもよくある話。
- 過剰な期待のせいで、好成績を収めたのに「1位を取れなかった」というだけで評価が下がることもある。しかし選手にとって必ずしも不運とは言えず、プレッシャーから解放されることで長期間の活躍がしやすくなる場合もある。
- 逆にプッシュされなかったり、前評価が散々な方の選手は優勝したり、優秀な成績を残すなどの活躍を見せ、勝利フラグが立つことがある。WBCのようにあまり高望みはされていなかった大会で心身ともに絶好調となり、そのまま優勝してしまう例などもある。
- ただし、話題性だけで選手がマスコミによってプッシュされることもあるため注意が必要である。その場合は何も知らない人からしたら負けフラグだが、ある程度の知識がある人からすれば残当である(例:第97回全国高校野球選手権大会)。
- 3大会連続で優勝を狙う
- オリンピックなどで3大会連続で優勝を取ろうとすると、前回までと違ってその選手に不利なルールに変更されたり、加齢による体力が低下していることもあって優勝を逃すことが多い。 冷静に考えれば最初のメダル獲得から8年も経過しているため、その選手に実力差やハンデ、対策などが出てくるのは必然ではある。
- 例:2005年度のSuperGTにおける本山哲選手、ロンドンオリンピックにおける北島康介選手
- メダルの獲得数を予想する
- 前回のFIFAワールドカップで優勝した国
- ワールドカップで優勝した国は次のワールドカップではグループリーグで敗退してしまう。現行の32チーム制となった1998年フランスW杯以降、98年優勝フランス・06年優勝イタリア・10年優勝スペイン・14年優勝ドイツが次回大会でGL敗退している(02年優勝のブラジルは次回大会でベスト8、18年優勝のフランスは次回大会で準優勝)。
- 広島が日本シリーズで初戦で引き分ける
- 広島が日本シリーズで初戦で引き分けるとほぼ確実に優勝を逃してしまう。
台詞編
- 「巨人はロッテより弱い」
- 1989年のプロ野球日本シリーズでの迷言。近鉄バファローズの加藤哲郎が第3戦で勝利投手になった際、対戦相手の巨人より同じリーグの最下位のロッテの方が強いと揶揄。これに怒った巨人が3連敗から4連勝で日本一になったとされる。さらに近鉄は一度も日本一になれないまま消滅した。
- これは勝利インタビューでの会話の捏造であるが、以降は日本シリーズに限らずプロ野球界でこの種の発言は禁句になり、この時の監督だった仰木監督はオリックス監督時代の1996年にまたも日本シリーズで巨人と対決して先に3連勝し、マスコミが放言を期待してインタビューしたもののさすがにこの時は仰木監督も発言には慎重であった。
- そして・・・(次を参照)
- 「宮城の方が断然いいので」
- 時は下って2024年の日本シリーズ。パ・リーグは圧倒的戦力で優勝しCSも3連勝で勝ち上がった福岡ソフトバンクホークスと、セ・リーグは3位から勝ち上がった横浜DeNAベイスターズとの組み合わせで、第3戦の前に飛び出した迷言。
- 下馬評では圧倒的有利とみられたソフトバンクが、予想通り敵地横浜で2連勝し、このまま4タテするのではと声も上がる中、第3戦のDeNA先発の東克樹について、ソフトバンクの村上隆行打撃コーチが試合前に「パ・リーグにそんなにいないかも知れないですが、(オリックスの)宮城(大弥)の方が断然いいので」と発言。
- 試合は6安打のDeNAが10安打のソフトバンクに対し4-1で勝利し、東が勝利投手となった。これによりソフトバンクは日本シリーズでの連勝も14でストップ。東は試合後に「宮城大弥投手はめちゃくちゃ参考にさせていただいてます!スーパーピッチャーですから!」とSNSでコメント。
- これ以降ソフトバンクは第3戦2回から第6戦3回まで、計29イニング無得点などもあって4連敗をくらい、DeNAが逆転で4勝2敗で日本一となった。なお村上は現役時代の1989年の日本シリーズ時にも出場した当時の近鉄の主力打者で、日本シリーズ第7戦でも最後の打者となっており、当然巨人はロッテより弱いに関しては知っていたはずなのだが・・・。
- 余談だが、元チームメイトで先輩である加藤哲郎は村上の発言を受けて「村上、いらん事言わんでええねん」とコメント。日本シリーズ敗北フラグの第1人者にも太鼓判を押された(?)形となった。
- 「明日も勝つ!」
- 1999年、当時阪神タイガースの新庄剛志がヒーローインタビューで言ったセリフ。チームは翌日から12連敗。ちなみに新庄は日ハム時代にも同じことを言い、日ハムは負けなかったが翌日から阪神が連敗。
- 2012年に巨人の澤村及び内海がCS及び日本シリーズにおいて同発言をした時は巨人は無事日本一を果たし、既に阪神のシーズンは終了していたが、直後には大リーグのデトロイト・タイガースがワールドシリーズで敗退という、猛虎魂溢れるチームにとっての負けフラグ。
- 2019年には同じく阪神の梅野隆太郎が「明日も勝つばい!」と発言。翌日から引き分けを挟み6連敗。奇しくも新庄剛志が「明日も勝つ!」と発言した丁度20年後となる節目の年だった。
- 「負けないよ」
- 2002年、浦和レッズの福田正博がヒーローインタビューで「(この年で引退だから)負けられないよ」と言うつもりが「負けないよ」と言い間違えてしまった結果、チームはリーグ戦+天皇杯+Jリーグカップ合わせて11連敗を喫してしまい、福田はこの発言以降勝利を味わうことなく引退を迎えることになった。
- 「私の夢は○○です」
- 某デスブログに次ぐ競馬界における負けフラグ。元関西テレビアナウンサーで競馬実況で知られた杉本清は宝塚記念のレースの実況で、出走馬の中から自分の本命馬をこう言って表現する。しかしその馬は大抵負けており、厩舎関係者が「頼むから言わないでくれ」と願ったほど。
- 「相手は格下」
- スポーツ新聞やニュース番組などでよく聞かれる台詞。勝つこともあるが自分も相手も人間であり、体調や思わぬアクシデントなど前評判通りに行かないことがある。