概要
のっぺりした白い仮面と、蜘蛛の様な毒を持った昆虫を連想させる不気味な髪型が特徴。
設定がアニメと漫画で大きく異なる。
原作
一人称は「僕」で、語尾に「〜ニョロ」と付けて話す。
トラックに轢かれそうになった勝太を助け自ら大怪我を負うが、それにもかかわらず勝太を咎めない仏のような性格。
デュエマのティーチングを通して勝太の仲間になる。
後述のアニメ版のような悪事は行っていない。
アニメ
「お前らみたいに熱うなって、努力してようやく積み上げたモンを、笑いながらブッ潰す!それが快感なんや!!」
CV:速水奨
VSから登場。デュエマ甲子園の京都代表デュエリスト。一人称は「ワシ」若しくは「ワイ」で京都弁で話し、「か〜ら〜の〜」が口癖。
「VS」での直接登場は他のキャラクターよりも遅いが、オープニングではラストにて勝太の前に本来の姿を晒した状態で凶悪なインパクトを見せ付ける等、非常に印象深い存在となっていた。
因みに中の人は本当に関西圏出身なので、京都弁も違和感のないものに仕上がっている。
常にふざけているような態度をとり、普段は道化師の様におどけているが、その本性は残忍かつ卑劣な性格で、既に勝ちが決まった勝負でも相手をいたぶり続ける上に最も屈辱的な形で敗北に追い込む等、非道な行いそのものに喜びを見出している危険極まりない快楽主義者である。
本気になると、毒々しいカプセルを接種して筋肉質な体格へと変化し、普段の白い仮面も外して、歌舞伎を思わせるような派手な化粧を施した素顔を見せる。声もドスが効いたものになり、その際の中の人の怪演は必見。
勝つ為に手段は本当に一切選ばず、事前に相手を弱らせるどころか、命の危険に晒しかねない程の妨害工作をする事も厭わない主義で、実際に勝太やルシファーは、毒を打ち込まれて瀕死寸前にまで追い込まれている。
相手をいたぶる戦略をしているが、デュエマ甲子園では後に語られる悪行を除き、試合での反則行為をしておらずデュエマシップにのっとり正々堂々とやっているから質が悪い(VS39話ホカベンのデュエマではギョウはイカサマをしておらず、むしろ怒りに任せて殴ろうとした勝太が周囲の人間から押さえ込まれていた。)。
VS
中盤から登場。京都に修学旅行に来た勝太とるるを遺跡のような場所に誘い込み、るるの3D龍解カード「頂天聖 レオザワルド」を賭けて彼女と対決。デュエマ甲子園京都代表に相応しい実力を見せつけて勝利し、「レオザワルド」を強奪。その後勝太が「爆熱DXバトライ武神」を、ルシファーを通して手に入れたことを悟ると強襲、勝太もるるの仇討ちと「レオザワルド」奪還のためにギョウに挑む。上述のように毒害によって勝太を苦しめて強制敗北に追い込もうとしたが、ハムカツによって毒を完治させられ、本調子を取り戻した勝太に敗北。「レオザワルド」を奪還され、
「次はワシの本気をみせたる」と捲土重来を誓って逃走した。
その後デュエマ甲子園にて再登場。本気状態も披露してホカベンを山札が残り一枚になる所まで徹底的に甚振り、ダイレクトアタックでの敗北を選んだホカベンに対してターンエンドを宣言することでライブラリアウトで敗北させるように仕向けるという、正に最凶最悪なやり方で勝利。
更にその裏ではかつて勝太の兄である切札勝舞に敗れた邪藩牛次郎と結託しており、新カードの入手や邪魔者相手に打ち込む毒の調合も依頼していた。
尤も、躊躇の無さに関してはギョウの方が上で、ルシファーの心臓に負担をかける為に植物園の温度を上げようとした際、一応牛次郎はルシファーが死んでしまう危険性を忠告している。
その後も倒れたルシファーの病室に喪服姿で菊の花束を携えて訪れるという洒落にならない嫌がらせを行うとともにカードを盗み、牛次郎から授かった新たな切り札と共に準決勝で勝太を追い詰めるも、嫌がらせを目的としたデュエルを薄っぺらいと評され、勝太によって敗北。悪行の報いか、決定戦を行うこと無くデュエマ甲子園での成績は四位となった。
VSR
何と序盤からいきなり登場。それ迄の非道な性格は"侵略"カードとの戦いでの完膚なき迄の敗北で鳴りを潜め、原作の様に物腰と勝太に対しての対応が丁寧かつ優しくなり、勝太への呼び掛けも君付けになる。
……が、大方の視聴者の予想通り、それらは全て勝太に復讐する為の演技であり、月での勝太と勝舞のデュエル中、密かにドームに穴を開ける等の暗躍を続け、終盤に偽の妹(牛次郎の作ったロボ)を人質に取られた振りをしてデュエルをし、勝太が自分から負けるよう仕向け、真実を暴露し勝太を絶望の淵に叩き落した上で牛次郎が勝太をミサイルで始末しようとした。
因みに今作では例のカプセル接種過程は省略され、任意で変身できるような描写になっている。ドーピングを連想させるためアウトという判断が下されたのだろう。
しかし、割って入ったデュエわんこによって失敗し、その正体がルシファーだと知ると同時に鉄拳制裁を受け、勝太の敵討ちとしてデュエマを挑まれる。
デュエマ甲子園会場を模倣したと思われる場所を移し、ルシファーが毒によって倒れた映像を流す等の手段でルシファーを煽りながらデュエルを開始。ルシファーのタイムストップデュエルを封じ優位に立つが、革命0トリガーによってミラクル・ミラダンテが召喚された事を皮切りに形成が逆転。
改めて発動したタイムストップデュエルによってSトリガーすらも封じられ、敗北。一年越しの3位決定戦ともいえる勝負の結果、名実ともに四位となり、用済みになったと自らどこかへ去っていった。
変わらず悪党ではあったが、ルシファーとのデュエル中、S・トリガーのクリーチャーを『こいつを出せば逆転できるんや!』と必死につぶやき、去り際にワラマキから『デュエマは楽しかっただろう?』と問われて静かに笑みを浮かべるなど、純粋にデュエマを楽しむという意味では僅かながらに勝太の影響を受けていた節がある。
総括
このようにアニメ版においてのギョウはどうしようもない外道であるのだが、悲しき過去が無く改心もしない外道に振り切ったキャラクター性、「邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス」や「龍覇ザ=デッドマン」や「侵攻する神秘ニガ=アブシューム/五邪王ニガ=ヴェルムート」といった強力な切り札やそれらを最大限活かした実践級のプレイスキル、彼が行ったデュエマが名勝負と言っても過言ではないものであることから100点満点の悪役として視聴者からの評価は高い。またデュエマ自体は純粋に楽しんでいることも魅力の一つ(最もVSRまではそのベクトルは明らかに異なるのだが)。
デュエプレでは
ワイは寄成ギョウ
最近この街に来たんや
よろしく頼むで
シティバトルとメインストーリーに登場。前述の視聴者人気を受けてか、後者には「ギョウの罠」と「復讐のために」にと明確にタイトル付けもされているなど優遇されている。
アニメ版準拠のキャラ付け、もといアニメ本編と同一人物で、隙あらば毒を仕込もうとするなどその外道ぶりは健在。しかしキャラアイコンが「VSR」で勝太を騙していた間のようにやたらと表情豊かだったり、自分に勝った相手は称賛したりするなど、アニメ版と比べると多少マイルドな印象になった(が、そもそもデュエマさせないように床中に毒虫やトラップを仕掛けたり、試練の塔を爆破しようとしたり、地味に新たな毒害の手段として毒ガスを発明していたりするなど、悪行のレベルも上昇している)。
勝太への復讐を誓っていたり、勝太と面識があったりすることから、時系列は恐らくVSRの後と思われる。また、「復讐のために」では演技の際、「⦅プレイヤーの名前⦆や勝太はん基準で考えると手加減がむずいのぉ」と言ったりしていることから、一周回って(プレイヤーと)勝太のことを認めているようである。
プレイヤーからはスキン化も望まれているが、アニメでのこのキャラが純粋悪ではあるがラスボスとは言い難いこと、2年しか出ていないこと、そして中の人が高キャリアの速水奨氏であることから、少々難しそうである。
使用デッキ
サソリ同様ビーストフォーク號とジュラシック・コマンド・ドラゴンを中心としているが他の4文明も組み込まれた全色デッキとなっている。
切り札は「邪帝斧ボアロアックス/邪帝遺跡ボアロパゴス/我臥牙ヴェロキボアロス」、「龍覇ザ=デッドマン」、「侵攻する神秘=ニガアブシューム/五邪王ニガ=ヴェルムート」など。
VRSでは自然単色の革命デッキに見せかけて、革命軍から侵略する「裏革命目ギョギョラス」を切り札とした他の文明を少し混ぜたデッキになっている。
関連記事
邪藩牛次郎…ギョウと結託した人。卑怯さを比べるとギョウはまだ比較的マシな部類。
ディメーン…仮面をつけた、道化師がモチーフの外道だが、プレイヤーからの人気が高い敵キャラ繋がり。