米韓

べいかん

アメリカと韓国の国際関係

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1 概要

2 両国の比較

3 歴史

3.1 初期

3.2 大韓民国

3.2.1 ベトナム戦争

3.2.2 日米韓外相会談

3.2.3 アメリカのカマラ・ハリス副大統領

4 経済

5 軍事

6 関連リンク

概要

米韓関係（べいかんかんけい、英語：South Korea–United States relations、韓国語：한미 관계）は、アメリカ合衆国と大韓民国の国際関係の事である。アメリカは大韓民国としても知られる韓国の近代的な国としての樹立を支援し、朝鮮戦争で国際連合が支援する側で戦い、その後の40年間に渡って韓国は政治・経済・軍事面で驚異的な成長を遂げた。韓国はベトナム戦争以降の全ての戦争でアメリカを支援しており、アメリカと安全保障条約を締結して同盟関係にある。

両国の比較

国名	政体	首都	国土	人口
アメリカ合衆国	大統領制連邦共和国	ワシントンD.C.	962万9091平方キロメートル	3億3491万4895人（2023年12月）
大韓民国	大統領制共和国	ソウル特別市	10万363平方キロメートル	5129万3934人（2024年3月）

歴史

初期

1882年5月に外交関係を樹立し、1883年5月にルシウス・ハーウッド・フットが最初の駐韓国大使となった。1871年6月に発生した辛未洋擾に続いて、両国は修好通商条約を締結して外交関係を確立した。1905年11月に日本が韓国の外交問題の指揮を執り、1910年8月に韓国を併合する条約が締結され、1945年8月まで日本は韓国に対する植民地支配を実施した。同年9月に第2次世界大戦が終結した後、朝鮮半島は北緯38度線で2つの占領地域に分割された。

大韓民国

1949年1月にアメリカは韓国を朝鮮半島で唯一の合法政府として公式に承認し、同年3月に外交関係を樹立した。1950年6月に発生した朝鮮戦争で両国は共に戦い、この戦争は1953年7月に休戦協定が締結されて休戦となった。同年10月に米韓相互防衛条約を締結し、この条約によってアメリカ軍は朝鮮半島で継続的なプレゼンスを維持している。韓国には約2万9000人のアメリカ軍が駐留しており、2009年6月に両国は将来の防衛協力に関する同盟のビジョンを策定する事を約束した。

ベトナム戦争

1964年9月に朴正熙大統領はアメリカに要請され、ベトナム戦争の時期にアメリカ軍を支援するべくベトナムに軍部隊を派遣し、アメリカに次いで2番目に大きな外国軍部隊を維持した。その引き換えにアメリカは韓国に対する軍事・経済援助を増加し、2004年2月に盧武鉉大統領はアメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領に要請され、少数の部隊をイラクに派遣する事を承認した。

日米韓外相会談

2017年2月にアメリカのレックス・ティラーソン国務長官は、ドイツのボンで日本・韓国と3か国外相会談を開催し、この会談で発表された共同声明の作成を主導した。声明では北朝鮮が核・弾道ミサイル計画を明確に禁止する複数の安保理決議を無視している事に留意し、同月に実施した弾道ミサイル実験を最も強い表現で非難した。ティラーソンは核・通常防衛能力による拡大抑止の提供を含め、アメリカが日韓両国の防衛義務を断固として維持すると表明した。

アメリカのカマラ・ハリス副大統領

2022年9月にハリス副大統領は韓国を訪問し、尹錫悦大統領と同盟関係について話し合った。ハリスは就任した後としては初めて非武装地帯を視察し、現地での演説の冒頭で「アメリカは非常に重要な関係を共有している。それは北朝鮮との同盟関係だ。」と発言した。本来は韓国と言う所を前述のように言い間違えており、演説中に言い直す事は無かった。ホワイトハウスはこの発言の内容をネット上に公開したが、そこにはノース（North）の文字に訂正線が引かれていた。

経済

2007年4月に米韓自由貿易協定を締結し、この協定には両国で推定3億6200万人の消費者が関与しており、2012年3月に協定が発効した。アメリカにとってこの協定はアジアの主要国との最初の自由貿易協定で、1994年1月に発効された北米自由貿易協定以来最大であり、2018年9月にトランプと文在寅はニューヨークにあるロッテ・パレス・ホテルで新たな協定を締結した。

軍事

1958年1月にアメリカは韓国に核兵器を配備し、1991年9月にブッシュ大統領が国外に配備された全ての戦術核兵器の撤去を発表した時から、朝鮮半島では北朝鮮の核兵器の廃棄を交渉する為のアメリカによる継続的な努力が見られた。これらの取り組みは「膠着状態・危機・暫定的な進展」によって特徴付けられているが、緊張が続いているにも係わらずアメリカは核兵器を再配備しておらず、最近の報道では韓国人の大多数が独自の核兵器の開発に賛成しているとの事である。