概要
正式名称 | 米韓相互防衛条約 |
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署名 | 1953年10月1日 |
発効 | 1954年11月18日 |
言語 | 英語・韓国語 |
締結された場所 | アメリカ合衆国 ワシントンD.C. |
締結した国 | アメリカ合衆国・大韓民国 |
米韓相互防衛条約(べいかんそうごぼうえいじょうやく、英語:Mutual Defense Treaty between the United States and the Republic of Korea、韓国語:한미상호방위조약)は、1953年10月にアメリカ合衆国と大韓民国との間で締結された安全保障条約。この条約は両国が外部からの武力攻撃に直面した場合に相互援助を提供する事を約束し、アメリカが韓国政府と協議して韓国に軍部隊を駐留させる事を認めるもので、1年前から破棄を通告しない限りは無期限で存続する。
歴史
初期
1945年9月にアメリカは韓国に軍政庁を設置し、1948年8月に韓国が成立するまで占領統治を実施し続けた。1950年6月に朝鮮半島を舞台とした朝鮮戦争となって、ついにアメリカとソ連を中心とした東西冷戦は火を噴いたが、1953年7月に国連軍・北朝鮮・中国の間で一応の休戦となった。しかし南北朝鮮は和解した訳では無く、戦争が再発する危険性は十分に考えられた。
韓国成立後・現代
1950年1月に米韓軍事協定が締結されたが、大韓民国国軍には北進を防ぐ目的から不十分な兵力しか与えられず、朝鮮人民軍の南進には全く無力であった。故にこの反省から新たに締結された条約は、アメリカと韓国の集団防衛同盟であると共に大韓民国国軍の兵力を増強させる事を目的とし、当時は国連軍として活動していた在韓アメリカ軍が韓国国内に駐留する事を認めた。