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概要編集

ギャザー・スタイムはガンダムシリーズに登場する架空の概念である。または全能者。

初出は、レーザーディスク「機動戦士Zガンダム・メモリアルボックス1」のライナーノーツ。(後に機動戦士Zガンダム メモリアルボックス Part.Iに再掲。)

同ライナーノーツでは、簡素な説明と企画段階の設定を載せただけで、本格的な説明はkotoba2021年秋号を待たなければならなかった。


ギャザー・スタイムとは、ニュータイプが人の意思を吸収し同化するという部分について述べた概念である。


ギャザー・スタイムを劇中に登場させる際の問題点編集

ギャザー・スタイムをアニメ『機動戦士Zガンダム』に登場させる際、以下の問題点が見つかった。

・人と同化するという事が人の能力の拡大であるとは思えないという反論にどう対処するか?

・他者を取り込む技術的な解決策はどこにあるか?

・取り込まれた側の主権はどうなるか?

・主権論で考えれば、肉体を持った人間だからこそ任意の認識を具有することが出来る、逆に言えばそうでない場合の人(肉体がない人)の存在は偏向したものとして存在するが、反物質的であるという懸念を解消出来ないのではないか?

・死を待たなければ、ギャザー・スタイムが完結しないとなった時に、故意に殺人を犯すというプロセスが産まれ出るのは劇的でいいが、そこにのみ焦点を合わせる訳にもいかない。


ギャザー・スタイムの概念の至る処編集

ギャザー・スタイムについての説明は、ギャザー・スタイムの概念の至る処は、愛なんだという結論さえ用意出来るが、それは宇宙戦艦ヤマトと同じで、この前提を回避する方法が設定されなければゼーター・ガンダムの意味はないとしている。


ギャザー・スタイムの媒体という機能を具有する機体編集

レーザーディスク「機動戦士Zガンダム・メモリアルボックス1」のライナーノーツでは、Zガンダム(劇中の表記はゼーター・ガンダム)がギャザー・スタイムの媒体という機能を具有するのではないだろうか?と推定で書かれている。



kotoba2021年秋号の説明編集

kotoba2021年秋号では、アニメ・小説『機動戦士Zガンダム』の原作者である富野由悠季がギャザー・スタイムについて語っている。ここでいうギャザー・スタイムとは、カミーユ・ビダンが目指したとされる全能者(全能型のニュータイプ)を指している。


全能者とはなにか編集

富野「全能というのは、お釈迦様とアインシュタインの脳が一緒になって一人の人間に同居している、そういうレベルの話です。

実をいうと、そんな存在も全能とはいえません。」


ギャザー・スタイムに至れずカミーユの精神が崩壊したのはどうしてか編集

・宇宙世紀の人間はアニメを見ている現代の人々とそう変わらない近未来の人間であり、ギャザー・スタイムを目指すだけのキャパシティは宇宙世紀人類であるカミーユには無かった

・カミーユは明らかに戦闘者としての能力が傑出していたが故に、本人の人間的な限界を超えたものを負わされ続けた

・カミーユは人間としての成長過程も、意思を強靭にするための時間的な猶予も与えられず、全能者への道以外の選択肢が閉ざされてしまった


ギャザー・スタイムになるためには何が足りないのか編集

富野由悠季によれば、ギャザー・スタイムになるには

・自然の不条理の下で田畑を耕すること

・獲れもしない魚を追いかけること

などの食いつなぐための忍耐を毎日続けるその実行力がなけれならないという。

しかし、この愚民が毎日忍耐を続ける実行力はギャザー・スタイムへ向かう道程で零れ落ち、ギャザー・スタイムを目指すためには、全能であることを捨てなければならないという矛盾があり、カミーユはそれに直面してしまったのだという。


劇中で見られる同化現象編集

アニメ『機動戦士Zガンダム編集

同作の第50話「宇宙を駆ける」では、カミーユ・ビダンエマ・シーンフォウ・ムラサメといった思惟達に自分の身体を貸している。


小説『機動戦士Zガンダム編集

小説『機動戦士Zガンダム 第五部 戻るべき処』のパート19「母」では、目の前で母親になってくれたロザミア・バダムゲーツ・キャパバウンド・ドックの拡散ビーム砲で死んだ処所見てしまったカミーユは精神崩壊した。カミーユは思惟達に意思と力をくれるように、そして思惟達の力と意思を伝えるために自分の身体を使うように絶叫する。カミーユの周りには、エマ・シーンカツ・コバヤシヘンケン・ベッケナーアポリー・ベイサラ・ザビアロフフォウ・ムラサメなどの波動が渦を巻いた。


アニメ『機動戦士ガンダムZZ編集

同作の第35話「落ちてきた空」で、カミーユは心神喪失状態でありながら必死に戦おうとしていたが、危ないのでビーチャ・オーレグに止められた。ハヤト・コバヤシはカミーユを見ると、その身体からグリプス戦役で命を落とした義息子カツ・コバヤシの姿を見て驚愕するのだった。


漫画『機動戦士ガンダムヴァルプルギス編集

漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス 9』でマシロ・オークスがサイコ・フレア「オルフェウス」と対峙した際に、フィオリーナ・フィリーの思念、死亡したトニオ・マンハイム、コバサン、エルナルド・バトに身体を貸した。そしてフルアーマー・オーヴェロンハイ・メガ・キャノンの出力が上昇した。



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