概要
CV:川原慶久
「レ」型のもみあげが特徴で、性格は温厚で冷静であるが、過去の辛い経験から運命と言うモノに拘りそれに従って生きられない人物を愚か者のように捉える一面もある。
アメルダ、ヴァロンと共に「ドーマの三銃士」の一角を務め、三銃士の中では最年長にしてリーダー格である。
時折デュエルの世界に顔を出しており、表の全米チャンプであるレベッカ・ホプキンスを差し置いて真の全米チャンプとして知る人ぞ知るデュエリストでもある。
登場するのはアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』の第156話「遊戯VSラフェール 鉄壁のガーディアンデッキ」および第174話「運命の決闘(デュエル)! 遊戯VSラフェール」となる。
悲しき過去
海難事故による悲劇
幼い頃に家族(両親・弟・妹)と乗った船が海底火山の噴火する航路を通ってしまったことで船が沈没、ラフェールだけが小さな島に流れ着いていた。その後、自分が生きているのならば家族も生きているかもしれないという希望を胸に無人島で三年間を孤独に過ごし、家族から貰ったカードに宿る精霊達ガーディアン・エアトス、ガーディアン・グラール、ガーディアン・ケーストに励まされ、第二の家族とも呼べる強い絆で結ばれる。この経験から「モンスターを墓地に置かない」という独特のデュエルスタイルを持つ。
その後、無事に帰国できたが依然として家族は行方不明であり、後に残ったのは世間の好機の目、父の遺産を横取りして自分を売名に利用する親族たちの醜い欲望(偶然かオマージュかは定かではないが海馬兄弟も幼少期に似たような目に遭っている)だけであり、生き延びようとした意義を見失い、ダーツの導きに従ってドーマにわたる。
ドーマに入って間もなく、あの事故で生き延びたのは自分だけであるとダーツから告げられ、『オレイカルコスの結界』の力で自分の心の闇の一部として『ガーディアン・デスサイス』を生み出すのであった。
その真意
家族を奪った海難事故がどうして起こり、何故自分だけ生き残ったかは未だに分からないでいる。
闇遊戯との二度目のデュエル後に一度は心の闇が消え、その経験を人間は心の闇に打ち勝つ事ができるとダーツに説明する。
しかし、ダーツがラフェールの心の闇を再び呼び覚ます為にアメルダとヴァロンの悲しき過去の真意は自分が関わった事と、ラフェールの家族を死に追いやった海難事故は自分がオレイカルコスの力で人工的に行った行為である事が第179話で明らかになった。
今まで世界を変えることが出来る偉大なる主と信じていた相手が、まさか自分の家族を奪った犯人だと知った時には流石に激怒した。
『エアトス』を召喚するも、『オレイカルコスの結界』が再び発動してその魂は封印される。
しかし戦いが終った後、オレイカルコスの呪縛から開放されて元に戻り、オレイカルコスの神にとらわれていた魂と再会して家族の分まで生きる事を決意する。
第220話でも御伽から闇遊戯が現世から消えたのを教えてもらった際にはワンシーンのみ登場。
デュエリストとしての実力
自分のモンスターカードに愛情を持っており、デュエルにおいて自分のモンスターを墓地にいかせないようにする戦法をしている。他にも、エアトスを始めとする幼い頃から使用しているカードの表面は遊戯が驚くくらい擦り切れるまで使い込んでおり、不正防止のためにカードの裏面はその都度張り替えている。これは、カードの傷で判別できてしまわないようにというフェア精神から来たものである。そのため、遊戯からもカードに深い愛情を持っているにもかかわらず世界を転覆しようとしているダーツに加担している事を強く糾弾していた。
デュエルの腕も高く、闇遊戯を倒した(しかも羽蛾らのように不正をしないで)数少ないデュエリスト。
アニメオリジナルとは言え、闇遊戯が初めて実力で敗北した相手もラフェールである(この時までにペガサス、海馬に負けたことがあるがそれぞれ時間切れ、攻撃中断により敗北したため実力では勝っている)。
闇遊戯を誘導してオレイカルコスの結界を発動させるなど、冷徹な策士でもある。 引きの強さも凄まじく、遊戯と2度対戦した際は先攻で5枚の手札ドロップと引き換えに1ターンに2枚ドローする永続魔法「守護神の宝札」を使用する戦術を取って毎回専用装備カードがなければ単体では活躍しにくい「ガーディアン」+「専用装備カード」を引き当てて実行して見せるほど。
使用デッキ
『ガーディアン』モンスターを中心とした装備デッキを使用する。
癖の強いカードばかりで、通常の装備カードを中心としたデッキは手札消費が激しいが、『守護神の宝札』などを始めとしたカードで手札補修を行う形で補っている。
また、墓地にモンスターが存在しない事で効果を発揮するカードも多く入れているようである。
アニメオリジナル(当時では)と前年のパックの中枢とされるモンスターを使用する点は前章の中ボスに通じるところもある。
主な使用カード
ラフェールの代表的なカードにして彼のエースモンスター。海難事故の日に弟と妹からプレゼントされたカードでもある。
アニメオリジナルカード中でもトップクラスの人気のあるカードであり、6年近い時を経てのOCG化となった。
そして闇遊戯に黒星を付けたとして有名である。
手札がこのカードしか存在しない場合、特殊召喚できるモンスター。
『バックアップ・ガードナー』の効果で『重力の斧-グラール』を装備され、高い攻撃力で闇遊戯を苦しめた。
ラフェールが使用するガーディアンモンスターの1体。
魔法効果を受け付けずに相手の攻撃対象にならないと言う効果を持っているが、アニメではその効果を発揮することなく、普通にダイレクトアタックする活躍を見せた。
二戦目の闇遊戯戦で登場した新たなガーディアンモンスター。
その効果により、『守護神の宝札』のコストとして墓地に送られていた装備魔法『ガーディアン・シールド』を、自身のモンスター効果により装備した。
『エアトス』が破壊された後に召喚された、ラフェールの最後の切り札にして彼自身の闇そのもの。
このカードの登場により、今までの"墓地にモンスターを置かない"と言う彼の信念とは真逆に、力を与える為だけにワザと墓地にモンスターを送る戦法を披露し、彼がオレイカルコスの力に支配された事を示すシーンだった。ちなみに闇遊戯も彼が墓地にモンスターを送った時は「こんなやり方はお前らしくない」と怒鳴っていた。