「ボクが世界を救えると思っていたのは」
「とんだ勘違いなのさ」
「ほんとうはね」
「マスターはとっくの昔にボクを見捨てていた」
「マスターはデッキからボクを外していたんだ」
「ボクはきっと」
「ボク自身を惨めだと思いたくなかっただけなんだ」
概要
オネストは、『遊戯王デュエルモンスターズGX』・『遊戯王OCG』に登場する光属性・天使族の効果モンスターである。
オベリスク・ブルー寮の特待生、藤原優介が所持していた精霊の宿るカード。
声優は星野貴紀で、後に『遊戯王5D's』のジャック・アトラスを担当している。
オネストは英語で「正直な」、「誠実な」を意味する。
効果テキスト
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
(1):自分メインフェイズに発動できる。
フィールドの表側表示のこのカードを手札に戻す。
(2):自分の光属性モンスターが
戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
解説
フィールド上に表側表示で存在する自身を手札に戻す効果、ダメージステップ時にこのカードを手札から墓地に送ることで、光属性のモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで相手モンスターの攻撃力分アップする効果を持つ。攻撃名(英語版効果名)は「オネスティ・クライング」。
攻撃力上昇の効果は手札から発動する効果であるため奇襲性が高く、ダメージステップ時に発動するため妨害されにくいという特性を持つ。相手モンスターをほぼ確実に破壊できる(※)上、実質、ダイレクトアタックを仕掛けるのと同等のダメージを与えることができる。
その使い勝手から、光属性のモンスターを使う上で、長きに渡り必須カードとなっていた。(近年ではルール変更や環境の変化などにより、採用しない光属性デッキも稀にみられるようになっている。特にカードの効果で除去してモンスターの攻撃は直接攻撃と言うスタイルが増加し、わざわざモンスター同士で戦わせることが減った)
もっとも、攻撃力上昇以外の効果も侮れないもので、使いどころ次第ではトークンなどの壁要因を戦闘破壊した後に、一旦手札に戻し、相手からの除去を受けにくい状態にするといった、スピリットのような立ち回りや、シャインエンジェルなどによるリクルートの後で回収といった芸当もできるため、今なお時折使われている。
※戦闘破壊耐性を持つモンスターは破壊出来ず、攻撃力を参考にするため守備力で攻撃し、攻撃力は低めの超重武者は効果が薄く返り討ちにあってしまう事もある。
マスタールール3でのルールの変更により、ダメージ計算時に発動する事ができなくなった。
マスタールール2の「互いにオネストの効果を発動した場合、ダメージ計算時に先に発動した方のモンスターが戦闘で勝つ」とは裁定が異なるので注意(ダメージ計算前なら、相手のオネストの効果処理後に発動すればいいため)。
2010年3月1日に準制限カードに指定、2011年3月1日に制限カードに指定、2014年2月1日に準制限カードに制限緩和、2015年10月1日に制限解除され現在は無制限。
アニメでの活躍
幼い頃から藤原を見守っており、彼が事件によって行方不明になると、
彼を探し出すためにダークネスを追い、藤原の姿を借りてデュエル・アカデミアに潜入。
ダークネスに汚染されていたカードを処分していた。
藤原は天上院吹雪達に見殺しにされたと考えていたが、十代によって誤解が解かれる。
十代にデュエルモンスターズ界に危機が迫っている事を伝えた直後、ミスターTの攻撃から十代を庇い重症を負う。
デッキから外された自分はマスターである藤原に捨てられたと思い込んでいたが、実はダークネスの事件に巻き込みたくないという思いからの行動であったと知り、満足気な表情で十代の魂と融合する。
そして十代VSミスターT戦、十代VSヨハンVS藤原戦で使用され、十代を勝利に導いた。
藤原が自我を取り戻した後は、彼の元に戻った。
アニメでは、攻撃力上昇の効果を受ける対象が「レベル7以上の戦士族」だった。
E・HEROネオスとレインボー・ネオスに対して使われている。
その際、背中にオネストの翼が生えるという演出がされた。
OCG化に当たり、かなり強化されたと言える。
関連イラスト
関連タグ
E・HERO オネスティ・ネオス(アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』における「遊城十代が用いたオネストの効果によりE・HERO ネオスが強化された姿」を元に両者のカード名と効果を併せ持つカードデザインのなされたリメイクモンスター)