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スピリットモンスター

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すぴりっともんすたー

「遊戯王 オフィシャルカードゲーム」に登場するモンスターカードの一種。「スピリット」の能力を持ったモンスターカードのこと。フィールドに出されたターンのエンドフェイズに手札に戻ってしまう。

概要

ブースターパック『Mythological Age -蘇りし魂-』にて初登場したモンスターカテゴリ。

種族名の表記が「〇〇族・スピリット」となっているのが特徴の効果モンスターで、

「スピリット」と略して呼ばれる事も多い。

スピリットモンスターは原則的に特殊召喚できず、召喚・反転召喚したターンの

エンドフェイズにコントローラーの手札へと戻る共通の効果を持っている。

この点は上級モンスター及び儀式モンスター、ペンデュラムモンスターのスピリットモンスターにも共通する。

大半のモンスターが日本神話をモデルにしている。

後にデュエルターミナルのストーリーを反映してスピリットモンスターになったモンスターも登場した。

原作では使用するデュエリストは存在しないが、アニメ「遊戯王DM」では

アニメオリジナルストーリーの乃亜編において海馬乃亜が使用している。

汎用テキスト

このカードは特殊召喚できない。

召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。

スピリットモンスター一覧

召喚・特殊召喚ができないスピリット

天照大神

通常召喚ができないスピリット

大和神

木花咲弥

ペンデュラム・スピリットモンスター

スモウ魂YOKO-ZUNA

ケンドウ魂KAI-DEN

カラテ魂KURO-OBI

余談

コストや召喚権を消費して召喚したとしてもそのターン終了時に手札に戻ってしまうという

デメリット効果を持つ一方で、その分強力な効果を持つカードが多い。

スピリットを中心に据えたデッキで噛み合うように考案されたものと思われるが、

一部のカードの強力な効果がデッキの種類問わず大暴れするという現象を引き起こしており、

『Mythological Age -蘇りし魂-』からは禁止カードを2枚も輩出している。

例として、

  • 八汰烏:八汰ロック
    • 「相手に戦闘ダメージを与えた時、次ターンに相手はドローフェイズがスキップされカードを引けなくなる」というシンプルな効果だが、当時は非常に強力なハンデス・サーチカードが使用できた事から、「激流葬で場のモンスターを一掃しつつクリッター黒き森のウィッチを巻き込み八汰烏を手札に持ってくる」等のコンボが可能だった。
    • このコンボの凶悪な点は八汰烏のダイレクトアタックが入った時点で対抗できるカードが手札か場になければ負けが確定する所である。対抗策はいくつかあったが、猛威を振るった。登場直後に即制限入り、2004年に禁止カード化され、2022年まで制限緩和されなかった。禁止カード期間が最長のカードである。
  • 月読命
    • 登場当初は目立たないカードだったが、上記の八汰烏が禁止になって以降にわかに注目を集め始めたカード。フィールド上のモンスターを裏側守備表示に出来る汎用性の高さから人気が急上昇した。
    • 単に自分のリバースモンスターを使い回せるだけでなく、月読命の攻撃力1100以下の守備力しかない上級モンスターや、裏側守備表示になると効果によって生じている攻撃力が消えて0/0になってしまうモンスター対策として様々なデッキに登用された。2005年に制限入り、2006年に禁止カード化されたが、その間に起こった環境変化により6年後の2012年に復帰。
  • ラストバトル!:ラストバトル!ワンショット
    • 自分が瀕死時限定かつ敵ターンのみ発動可能な罠カード。自分フィールド上に存在するモンスター1体を指定し、それ以外のカードを墓地に送り、相手はデッキから任意で選んだモンスター1体を特殊召喚する。その戦闘終了後、どちらのモンスターが生き残っていたかがそのままデュエルの勝敗になるというルール介入型の効果。
    • お互いの最強モンスターが雌雄を決する!…というイメージで作られたカードと思われるが、実際にはこのカードのテキストには重大な穴があり、悪用して様々なワンショットキルが考案されたり、想定とは違う使われ方をされた。「このカードとかちあうとどうなるのか?」という疑問の声が多く挙がっていたが、結局これらを解決することなく2006年禁止カード化。
      • 「昇霊術師 ジョウゲン」「異星の最終戦士」のような相手の特殊召喚を封じられるモンスターをこちらが指定すると、相手は選んだモンスターを場に出せずそのまま敗北が決定する。
      • どちらかが破壊された時に場にモンスターを召喚できるリクルーターモンスターや戦闘破壊されない効果を持つモンスターを指定すると、戦闘の結果とは関係なく自分のフィールドにモンスターを残せる。つまり絶対に引き分けになる。
      • 「他のカードの効果を受けない」カードがある場合、そのカードは発動時に墓地に行かずにフィールドに残る。その後、通常処理の戦闘が行われるがそれとは関係なくそのカードが残るため、確実に引き分けもしくは勝ちを拾えてしまう。
      • もし仮に「効果は全て無効になる」というテキストで、上記3つのような裏技が無かったとしても、「デビル・フランケン」のLPを減らして任意の融合モンスターを出せる効果とシナジーがあまりに強力。こちらが「青眼の究極竜」等を出せば、相手は攻撃力4500以上のモンスターを出せなければ負けが確定してしまう…が、当時素の攻撃力が4500を越えていて通常デッキに投入できるモンスターは存在しない。つまり勝ち確である。
      • しかし調整中のルールが多く、「昇霊術師 ジョウゲン」コンボも使用できるかが有耶無耶である。強さ以上にルールの複雑さから禁止カードに指定され続けている。

など。

なお、新マスタールール移行後のスピリットとペンデュラムの相性はあまりよくないが、アモルファージなど、一部のペンデュラムカテゴリーへのサポート役としては検討が見込める模様。

手札に戻る効果は、次のターンに効果を再利用できる・相手からの除去の的にされにくい・低ステータスで召喚しても攻撃の的にされにくい等のメリットもあれば場をガラガラにしてしまう・ハンデスの影響を受けやすいというデメリットもある。

(かつてはつまづきアイスバーンなど、召喚したターンの表示形式変更や攻撃不可を強要する類のロックカードも大の苦手であったが、こちらは夜叉鳳凰などの登場で克服は難しくなくなった。]])

サポートカードである伊弉凪がフィールド上にいれば手札に戻さなくてもよくなる。

また手札に戻る効果を逆手に取って「強制転移」などで相手のモンスターと交換するという方法もある。

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