概要
2009年のVジャンプ7月号の応募者全員サービスで登場した、レベル8・風属性・天使族の最上級効果モンスターである。アニメではカテゴリー・「ガーディアン」の一体であるが、OCG版ではガーディアン共通の効果は持っていないなど、名前以外に関連は無い。
鳥の被り物を被った女性モンスター。ネイティブアメリカン風のへそ出しルックな衣装を身に纏っている。良く見ると金髪なのが分かる。背中には巨大な白色の翼がある。
アニメでの活躍や待遇・イラストのかわいさなどから、当初からOCG化を期待する声が多かった。2003年の登場から実に6年近い時を経てようやくOCG化された。現在も高い人気を誇り、嫁扱いする紳士も多い。
アニメでは
ドーマの三銃士の一人・ラフェールが誕生日プレゼントとして家族からもらったカードの一枚。
直後に家族を海難事故で亡くした彼にとっては、家族の形見であり、デッキの切り札であり、己の魂のカード。
そのため、彼はこのカードを始めとするガーディアンモンスターをカードがすり切れるほどに愛用している(デュエル時は裏面で判別できないように張り替えて使用している)。スリーブを使えなどと言ってはいけない。
他のガーディアン同様精霊が宿っている。
闇遊戯との初戦で初登場。効果でブラマジ師弟らを除外して攻撃力10000となり、BGM・神の怒りをバックに一撃で遊戯を敗北に追い込んだ。
遊戯との2戦目では「オレイカルコスの結界」によって翼が漆黒化してダークモンスター化、高い攻撃力で遊戯を圧倒した。
最終的に呪符竜に戦闘破壊され、ガーディアン・デスサイスを特殊召喚したが、遊戯により死者蘇生で特殊召喚され、心の闇に支配されたラフェールを救うなど、視聴者にとって印象深いモンスターである。
エアトスがダークモンスター化した際、遊戯は「俺は見たくなかったぜ、エアトスのこんな邪悪な姿は!」と言っていた。また、第179話ではダーツがラフェールの心の闇を再び呼び覚ます為に海難事故を起こしてラフェールの家族を奪った犯人だと知ったラフェールが激怒して心の闇を再び呼び覚まして、『オレイカルコスの結界』が再び発動してエアトスが召喚されてダークモンスター化した時も、翼が漆黒化していた。
攻撃名は「精霊のオペラ」、効果名は「聖剣のソウル」。
装備魔法「女神の聖剣-エアトス」装備時の攻撃名は「フォビデン・ゴスペル」、「女神の聖弓-アルテミス」装備時の攻撃名は「フォビデン・サーム」。
ちなみに「サーム」とは「讃美歌」を意味するスウェーデン語。
「聖剣のソウル」発動時には「女神の聖剣-エアトス」を掲げて墓地を引き寄せ、その中からモンスターの魂がこのモンスターに集約する演出がなされていた。
闇遊戯「見るなあ!そんな目で俺を見るなー!!」
ラフェール「お前の心の闇がエアトスの能力を最大限に引き出す!!」
ラフェール「名もなきファラオよ、モンスター達の怒りを受けるがいい!」
このデュエルはラストの戦いの儀までは、真っ向勝負での闇遊戯唯一の黒星である。
カード説明
特殊召喚されたときに相手の墓地を上から順にモンスター以外のカードが出るまで確認し、それらのモンスターの攻撃力を自身の攻撃力に加えるという強力な効果を持っていた。
その特異な特殊召喚条件と、過去のトラウマから墓地を恐れるラフェールは自分の墓地にモンスターを送らない・送らせない戦法を採っていた。
他のガーディアンモンスター同様、召喚するには装備魔法「女神の聖剣-エアトス」が必要。
テキストに記されていない隠された効果として、戦闘破壊された時にデッキから「ガーディアン・デスサイス」を守備表示で特殊召喚できる効果を持っている。
アニメ版テキスト
星8/風属性/天使族/攻2500/守2000
「女神の聖剣-エアトス」が自分のフィールド上に存在する時のみ、
このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができる。
墓地にモンスターがいない場合、このカードは生け贄無しで特殊召喚する事ができる。
このカードに装備された「女神の聖剣-エアトス」を破壊する。
相手の墓地のカードを上からモンスターカード以外のカードが出るまで
モンスターカードを取り除く。
取り除いたモンスターカードの攻撃力の合計値をこのカードの攻撃力に加える。
OCGでのエアトス
カードテキスト
効果モンスター
星8/風属性/天使族/攻2500/守2000
(1):自分の墓地にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードに装備された自分フィールドの装備魔法カード1枚を墓地へ送り、
相手の墓地のモンスターを3体まで対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
この効果で除外したモンスターの数×500アップする。
カード説明
墓地にモンスターがいない時という、風変わりな召喚条件を持つ。これは「自分を救ってくれた精霊を墓地に送らせない」というラフェールの信念が元ネタである。
実際のOCGでは、「次元の裂け目」でモンスターが除外され墓地に送られない環境を作ることで、後半の効果は封じられてしまうがこのカードを簡単に特殊召喚することが可能。さらに、同じく除外を最大限利用できる異次元の生還者を投入し、帝モンスターの生贄を確保するのも有効。
また、召喚後はほぼ効果なしモンスター同然になるため、事故率の高い帝の代わりに「スキルドレイン」と「神獣王バルバロス」や「E・HEROアナザー・ネオス」を併用し、墓地利用とモンスター効果を同時に防ぐ型もある。これらのデッキは、【メタビート】の派生形となり【次元エアトス】・【次元帝】、特にスキルドレイン併用型は【スキドレ次元】と呼ばれる。
最近では相手によって破壊された時に墓地へ行かずにデッキに戻るモンスターであるマドルチェが登場。その性質上相手の墓地だけにモンスターが存在するという状況を作りやすいためこのカードとのシナジーが期待されている。同じく墓地に溜まりにくいカード群としてペンデュラムモンスターがあるが、レベル8の天使族であるエアトスとの相性は微妙。
サポートカードにして半身であるデスサイスとの相性は、こちらの効果と「死神の大鎌-デスサイス」の効果がかち合うため、あまり良くないのが現実。
エアトスを軸にするか、デスサイスを軸にするかをデッキ構築の段階で決めておいた方がよいだろう。
関連イラスト
マドルチェのお茶会に招待されるエアトスの図
関連項目
カード カードゲーム モンスター 遊戯王 遊戯王DM 遊戯王OCG 効果モンスター ガーディアン 天使族 遊戯王OCGの種族一覧 遊戯王OCGの特殊カテゴリー一覧