概要
神が怒ること。怒りに触れたものには(当事者や元凶は勿論、時には関係したものや世界全体をも巻き込んで)神罰が下る。
英語では「Wrath of God」が頻繁に用いられる言い回しであり、特に以下の4つがよくイラストの題材になっている。
- MTGのカード
- ソウルシリーズに登場する魔法攻撃
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のBGM
- 『王様戦隊キングオージャー』第7話のサブタイトル及び同話で語られた災厄の事。
MTG
詳細は神の怒り(MTG)を参照。場のクリーチャーを全滅させる強力でシンプルな効果、太陽の様な光球と吹き飛ぶ人型をした何かというシンプルなイラストに詰められた迫力から、MTGプレイヤーには忘れようがないカード。
ソウルシリーズ
発動者の周囲に衝撃波を発生させる奇跡(聖職者用の魔法攻撃)。
衝撃波は射程範囲内なら壁を貫通し、敵にダメージを与えつつ吹き飛ばす特性を持つ。
初登場作品は『デモンズソウル』。登場当初は「射程が短く、使用コストが重い代わりに、威力の高さや敵を怯ませる特性、攻撃範囲の広さ、詠唱時間の短さなど多数の強みを持つ奇跡」……だったのだが、『ダークソウル』シリーズ後期では詠唱時間が伸びるなど弱体化が進んでいる。敵の攻撃に対するカウンター技という性質上、ダメージを受けやすい点も厄介である(奇跡に特化した聖職者は防御力を確保できず、肉を切らせて骨を断つどころか、一撃で大ダメージを受けて即死しかねない)。
『デモンズソウル』では「竜の神のデモンズソウル」を交換する事で入手していたが、『ダークソウル』シリーズでは購入や契約、ステージ探索中の入手などに変更された。
『ダークソウル』からは類似する奇跡『フォース』、『放つフォース』が登場した。前者は命中してもダメージを与えられない代わりに使用コストが軽く、相手を怯ませてバックスタブを取ったり、足場の悪い場所から突き落とすなどトリッキーな戦いに活かす事が可能。また、敵が撃った矢を弾く特性を持つ。後者は両掌を構え、着弾地点で衝撃波を放つ光弾を発射する飛び道具。こちらには攻撃力があるうえに使用コストも軽いが、発動モーションが長すぎて使いづらいのが難点。
遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
決闘都市(バトル・シティ)編におけるBGM。「城之内VSリシド」戦で初めて使われ、曲名通りに「神」の怒りと圧倒的な力を演出した。
このシーンの要略は、
リシド(この時は影武者として「マリク」を名乗っていた)がラーの翼神竜(グールズにより作られたコピーカード)を召喚、攻撃宣言を行う。
↓
しかし、ラーはリシドの命令に応えず、それどころか微動だにしない。戸惑うリシド。
↓
…と、次の瞬間。このBGMが流れると共に、紛い物を作られ、使われたことに怒る神からの雷撃が降り注ぎ、使用者であったリシドはおろか、あろうことか対戦相手の城之内までもが雷に打たれて倒れる。
…といったものである。また、この後に覚醒した闇マリクがラーの翼神竜(こちらは本物)を使って城之内の魂を焼き尽くそうとした場面でも流れ、またしても神の強大な力を見せつけた。
これより後のデュエルシーンにおいても、神のカードが召喚・戦闘する場面のほか、圧倒的なピンチのシーン等にも何度かこのBGMが用いられている。
嫁の怒り
上記のほか、このBGMが流れた印象的なシーンとして、(主に海馬社長が)青眼の白龍を召喚したシーンが挙げられる。
その例に関しての初出は「海馬瀬人VSイシズ・イシュタール」戦で、《生贄の抱く爆弾》という罠カードの発動のトリガーにされていたオベリスクの巨神兵で攻撃を行おうとした社長が、前世のビジョンを見せられたことで攻撃の手を止めたシーンだった。そして、社長はこの後叫ぶ。
声高らかに「神を生贄に!」と…!
このシーンを見た視聴者が「愛人にうつつを抜かす社長に対して遂に嫁がキレた」などと解釈した結果、青眼の白龍絡みで使われた場合には「嫁の怒り」と呼ばれるようになった。
なお、その時を含めて(形や手段はどうあれ)このような展開になった際、青眼は社長を救う結果になっていることから、「社長への怒り」と言うより「社長のための怒り」と取れる事もある。
劇場版『THE DARKSIDE OF DIMENSIONS』において
本作では本曲をアレンジし、より重厚な演奏にしたものが用いられた。
やはり曲名が曲名なだけに、使われたシーンも「神」が絡むものだったが…。
詳細は各自、劇場で観るなりBD/DVDで見るなりして確かめてほしい。
王様戦隊キングオージャー
第7話のサブタイトル及び同話で語られた災厄の事。詳細はこちら。