概要
マリク・イシュタールが結成したマジック&ウィザーズ・レアカード強奪集団。
強盗や窃盗は勿論のこと、レアカードの偽造や密売にも手を染めている。
名前の由来はイスラム圏の伝説に於いて、墓を暴き死肉を貪るとされる屍食鬼グールからであり、劇中では海馬瀬人が説明している描写もある。
服装に関しては基本的には紫のローブ。
メンバーの中にはカードショップの店長もおり、海馬コーポレーションにアクセスして、そこからレアカードやその持ち主の情報も入手している描写がある。
一方、住所の類は公表されていないので本人に直に会わないとハンティングは出来ずにいる。
劇中での構成員は男性のみで女性メンバーがいるかは不明。遊戯王ONLINEでは女性用制服も設定されている。
かなり名の知れた組織でもあり、城之内克也や孔雀舞もグールズの名を聞いて、すぐにどういった組織なのかを察していた。
犯罪組織ではあるがレアカード強奪はデュエルで勝った際に行うのでデュエリストとしての矜持は皆無ではない…と思われるが特殊塗料とそれに対応したコンタクトレンズを用いた偽造カードを使用したり、ストリッパーといった細工を施したりしているので勝つためには悪い意味で手段を択ばない連中である。
劇中での動向
バトルシティ編において登場。
神のカードの内、2枚を盗み出したマリクは最後の神のカードがバトルシティにあることを察したことで自身を含めたグールズも強制参加した。
大会参加資格であるパズルカード付きデュエルディスクの入手に関してだが、カードショップの店長に扮した配下がいることから、そういった人物を介して、入手したと思われる。
原作・アニメともバトルシティ終了後の動向は不明だがマリクが改心したことで解散したと思われる。
『遊戯王デュエルモンスターズ8 破滅の大邪神』によればバトル・シティ終結後はバンデット・キースの手でネオ・グールズとされた。
なお、アニメオリジナルの話ではバトルシティ編の直前にキースがマリクに洗脳された状態でグールズに強制加入されたために意趣返しといえる。
余談
マリクがグールズを結成した理由は劇中でははっきりと語られていないが、自分たち一族に重荷を背負わせた名もなきファラオが記憶を取り戻すためには、一族の背中の碑文だけでなく全ての千年アイテムと神のカードが必要であることが明言されている。
奇しくも神のカードはマジック&ウィザーズに準拠したカードであるため、闇遊戯が神のカードを入手するためには必然的にマジック&ウィザーズをプレイしてなければならない(理論上はグールズ同様に窃盗で入手することも考えられるが、記憶が無いとはいえまがりなりにも王族であるため、窃盗の入手は考える必要が無い。加えてアングラの犯罪組織であるグールズ側からすればレアカードを狙った他の犯罪組織の情報を把握している可能性もあるが、その中から名も無きファラオを探しても見つからなかった事情も考えられる)。
このため名も無きファラオをマジック&ウィザーズで倒すためには、神のカードは勿論、神のカード以外にも強力なレアカードが必要であるため、それらを集める手段として結成したと考えられる。
現代において
遊戯王のみならず多様なトレーディングカードゲームが存在し長期化するタイトルが見られる現代社会においては、SNSを中心にトレーディングカードゲームが関与する犯罪行為を行なった人物を揶揄する表現としてグールズと称することがある。
ただし上記のグールズはあくまでデュエルによるアンティルールを利用したカード奪取をメインに活動していた一方、こちらの世界で採り上げられる行為は主にトレーディングカードゲームを取り扱う店舗に対する窃盗や器物損壊、カードを販売サイトで購入した際の詐欺と言った正真正銘の「犯罪」であるため、趣は全く異なる。