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概要

元ネタはマジック・ザ・ギャザリング作者が読者に紹介して貰ったらしい)で、カードキャプターさくらクロウカードなどと共に、トレーディングカードゲームブームの萌芽として知られている。「俺のターン!」と言い合いながら、スタンド…もといモンスターイメージ映像召喚するのが有名。略称は『M&W』で、二人の武藤遊戯を揶揄しているようでお洒落。


長い前置き

元々、原作漫画遊戯王』はカードゲーム漫画ではなかった主人公闇遊戯が様々なゲームで闘うバラエティに富んだ内容であったのだが、その中でもとりわけこのゲームを扱った回が人気であったためにシナリオも傾注していくこととなり、中盤以降はこのマジック&ウィザーズばかりになってしまった、というだけの話である(序盤はWJ版三つ目がとおるもとい学園伝奇ジュブナイル的な内容だった)。カードゲーム物なのに「遊戯=遊び」の単語が作品名なのは、原作初期の頃の名残である。

ペルソナシリーズやファイナルファンタジーⅧサクラ大戦も作中でカードゲームをやっており、後に女児の間でもカードゲームが流行し、読者がカードを紹介しなかろうが、担当がDEATH-T編を短縮しなかろうが、担当が同じ作家某青年漫画を勧めなかろうが、何をやっても運命の糸が絡む運命だった。


前置きはここまでにして

このゲームはペガサス・J・クロフォード率いるインダストリアル・イリュージョンが開発したカードゲームで、大雑把に説明すれば「互いにモンスターカードを使用して相手を攻撃し、先にHP(LP=ライフポイント)を0にした方が勝ち」というものである。1パック3ドル。


最初にこれが登場したのは原作2巻の「牙を持つカード」で、当時まだ真面目に学校に通っていた海馬瀬人がこれについて言及しており、遊戯の爺ちゃんが大切にしていた青眼の白龍を盗み出している。これに怒った遊戯がM&Wの勝負を挑むことになる。


その後は暫く出てこなかったが原作4巻から始まるDEATH-T編のラストで再び遊戯と海馬がM&Wで対決し、これに敗北した海馬はの心が粉砕されてしまった。


その後もモンスターファイターやらドラゴンカードやらTRPGやらといった様々なゲームが登場するが(どんどん剣と魔法の世界に近付いてるのにご注目)、この一連のM&Wバトルが読者に人気が高かったというのもあり、当時はまだマイナーだったトレーディングカードゲームを主体として話が進むことになる。こうして漫画作品である「遊戯王」の展開もカードバトルを主軸にしていったことから、後に「M&Wは古代エジプトの精霊の戦いを現代に再現したもの」という設定も追加され、物語の本筋に食い込むに至る。

御伽龍児の初登場するD.D.D編で久々にM&W以外のゲームが持ち出されたがM&Wの派生のようなゲームであり、アニメでは明確にそう説明された。


媒体ごとの呼称の違いについて

前述の通り原作では「マジック&ウィザーズ」というゲームタイトルを用いているが、アニメ一作目(東映版)からは「デュエルモンスターズ」となっている。後続のカードゲームやアニメもこちらの呼称に倣っている。


登場カード


カード名レベル攻撃力守備力種族商品化の有無後のOCG余談
鎧蜥蜴518002000獣戦士族
エルフの剣士513002200戦士族
きのこマン3800600植人族OCG版でもイラストはあまり変わっていない。
牛魔人521001600獣戦士族
グレムリン520001400悪魔族OCGに比べると赤色寄りで目つきが怖い。
デビルドラゴン520001500竜族
二頭を持つキング・レックス52500800恐竜族
ハーピィ・レディ141800700鳥獣族
ハーピィ・レディ241800700鳥獣族
ハーピィ・レディ341800700鳥獣族
バロックス518002000悪魔族
ブラック・マジシャン725002000黒魔族
マンモスの墓場522001300悪魔族
靑眼の白竜830002500竜族東映版のアニメでは「ブルーアイズ・ドラゴン」と略されていたことがある。
真紅眼の黒竜724002400竜族
ワイト2500300悪魔族OCGのイラストに比べるとリアルで怖い。

ルール

大体は遊戯王OCGを参照していただきたいが、異なる部分を上げる。


最初期のもの

原作初期~王国編においては生贄召喚の概念もなく、上級・下級を問わずモンスターは素だしされていた。また、初期ライフポイントは2000で相手への直接攻撃は行えない。

モンスターには種族や属性で有利・不利があり、例えば水属性モンスターの前では炎属性が、黒魔族は幻想魔族に不利(この二つの種族はOCGでは存在しない。該当のモンスターは魔法使い族へと一纏めにされている)、といった具合である。

ただし、エピソードごとに微細な差異が存在する。

初登場時

手札の描写は一定せず、教室で城之内と遊戯が遊んだ際は手札が確認できるが、海馬と遊戯が遊んだ際のものは手札の描写がなく、お互いにドローしたカードを出してバトルを繰り返すものだった。魔法カードも一度伏せてから発動している。

DEATH-T編

この戦いから5枚の手札を引いてゲームを開始するようになり、魔法カードは手札から直接発動している。

王国編以降

DEATH-T編のものに+して、モンスターが途切れると敗北するルールが言及された(顕著なのは海馬VSペガサス編だが、VS梶木編でこれに言及している場面がある。そのため、羽蛾戦にように召喚権を1度行使したターン終了時にモンスターが場にいなければ追加で召喚する事もできた)。

また、王国編の予選ではフィールドの地形適応によってモンスターのステータスが変動するルールも存在した。


「スーパーエキスパートルール」

「バトルシティ」編以後に定着したルール。概ね、OCGの新エキスパートルールと似たルールだが、主な違いとして


  • 以後のアニメ・漫画作品でもほぼ継承される初期ライフポイント4000
  • 手札から召喚・発動・セットできるモンスターカード・魔法カード・罠カードはそれぞれ1ターンに1枚
  • モンスターを表側守備表示で召喚できる(アニメでは5D'sまでこのルールを採用)
  • 手札枚数制限は7枚
  • レベル5以上のモンスターはレベル4以下、レベル7以上は、レベル6以下のモンスターを生け贄に捧げて生け贄召喚する(ただし、劇中にて海馬がオベリスクの巨神兵を生け贄に青眼の白龍を召喚している)
  • 生け贄なしで上級モンスターを召喚した場合、召喚権は消費しそのカードは墓地へ送る(城之内がエスパー絽場戦で魔導騎士ギルティアを生け贄なしで場に出したときに適用されている)
  • セットした魔法カードは自分・相手ターン問わずいつでも発動できる(そのため魔法と罠カードの違いは発動トリガーがあるかないかの違いとなっている)
  • 融合召喚したモンスターはそのターンに攻撃できない(上記の魔法事情から素材のモンスターで攻撃後に融合するという戦術が取れてしまうためだと思われる)
  • 攻撃宣言時に攻撃対象を全て決め、バトルステップの巻き戻しが行われない(相手の攻撃をモンスターを場から離すことでかわすとその攻撃が無効となり、場が空になった後別のモンスターが召喚されればそちらに攻撃が移行される)

が挙げられる。

このほか、マジック&ウィザーズというカードゲーム名を使用している遊戯王Rでは上記のルール以外に原作の「戦いの儀」でではお互いの初期手札が6枚であったことからそれを採用している。

同じくマジック&ウィザーズを使用した漫画版GXではほぼOCGと同じルールとなっている。


(笑)

読者「もう止めて!カードバトル以外に割く容量がほぼ0よ!」


長期バトルに突入したジャンプ作品は数あれど、カードゲーム漫画化した遊戯王は特に序盤とノリが変わってしまい、本作のライバルヒーロー・海馬瀬人も無駄にチートキャラ化してしまい、バトルシティ編で脱落してしまった遊戯王学園編のファンはかなりいた。

このゲームのお陰で、「カード王」というネットスラングも生まれかけたが、実際にはキャラクターやストーリーが魅力的な原作序盤よりも(作中のゲームとして登場し、MTGを取っつきやすくした作りで、1ゲームとしてとてつもなく魅力的な)カードゲームファンのほうが多く、路線変更しても読み続ける鋼のメンタルの読者もおり、焼け石に水状態であった(文庫版で和希が「学園編が思い入れ深い」「遊戯王=カードゲーム漫画ってイメージになっちゃって」と語ろうとこれまた焼け石に水であり、序盤のミステリアスさとの兼ね合いか、別のカードゲームであるタロットカードのパロディを載せていた)。

モンスターワールド編で失敗した(?)モンスターのいる異世界に読者を引き込むのに成功したのがこのゲームである。

和希がデザインしたカード一枚一枚を眺めれば、超人のような魅力があり、カードバトルやコレクションや世界大会に関心がない読者が見ても遊戯王もとい遊戯王カードがヒットしたのは納得が行くし、後のシリーズにはインフレバトルが苦手な読者にも評判がいいかわいいモンスターも登場している萌えモンスターは言わずもがな)。

M&Wのリスペクトなのか、東映版アニメの一話に登場する牛尾さんはトランプで勝負する設定にされ(トランプの束を札束だと思って掴むオリジナル演出もすごい)、遊戯王DMには原作序盤や東映版アニメのリスペクト表現が散りばめられている。


関連項目

デュエルモンスターズ

アニメ版での名称。初出自体は東映版から。

それ以降のアニメではすべてこの名称が使用される。漫画作品では原作を除けばR、漫画版GX以外でこちらが使用されている。

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