「フィールドを支配する絶対的パワー。今、帝王が降臨する!」
概要
遊戯王OCGおよび遊戯王ラッシュデュエルにおいて「帝王」として括られるモンスター群。
共通して「帝」と名を持つからか、帝(みかどシリーズ)と呼ばれる通称の方が有名である。また、「帝王」と名の付く魔法・罠カード群を指定してサポートするカードもあるため、そちらとの差別化もある。
基本的に「帝」と呼ばれるが、pixivにおいてはこの名前で登録されている作品があるため、ここで解説する。
解説
雷帝ザボルグ・氷帝メビウス・炎帝テスタロス・地帝グランマーグ・風帝ライザー・邪帝ガイウス・光帝クライス・闇帝ディルグ・魔帝アングマール・賢帝ヴィルヘル・星帝エストロームの11種類が存在。
全て「○帝○○」と言う名前が付くモンスターであり、風帝ライザーが登場する以前の4種類を「四帝」、アドバンス召喚に成功することで効果を発動する6種類を「六帝」と呼ぶ場合がある。前者はアニメ遊戯王GXでも呼ばれているため、後者はその四帝に追加された際に六属性が揃ったため、どちらも通称に使われる事が多かった。
属性・種族はそれぞれで違うが、遊戯王OCG初出の帝はいずれも攻撃力が2400で守備力は1000、遊戯王ラッシュデュエル初出の帝はいずれも攻撃力が2000で守備力は1000という点は共通している。
効果を発動することで相手に損害を負わせることができ、気軽に召喚できるのが利点。
黄泉ガエル等で安定してリリースするモンスターを確保するギミックを搭載したコントロールデッキが強力だが、属性や種族の合うデッキに単体で入れられることも多い。
この中でも光帝クライスと闇帝ディルグは召喚・特殊召喚でも効果を発動できる特徴を持つ。その反面、召喚・特殊召喚したターンに攻撃できないなど他の帝シリーズとは違う特性を持つため、それらを採用する場合には異なったデッキ構築が求められる。
帝シリーズが登場した当初は月読命の採用率が高かったためこちらの評価は低かったが、月読命の禁止化などの環境の変化と、上級モンスターの基準値である攻撃力2400を持ち、それぞれ効果も便利であるため、上級モンスターの中では採用率が高いモンスターとなった。
『GOLD SERIES』に毎回1種収録されていたり、2度に渡って構築済みデッキが発売した点からもその人気が窺える。
守備力が低いため相手モンスターの表示形式を変更する効果には弱く、特に月読命には単体で処理される点には注意が必要。
もっとも、現在は効果使用後は維持せずに特殊召喚が容易なチューナーやリリースした聖刻龍-トフェニドラゴンの効果で特殊召喚したドラゴン族またはイリュージョン・スナッチ等と組み合わせて、シンクロモンスターやエクシーズモンスターへと繋げることが可能なので、大した問題ではない。また、エクストラデッキのモンスターの素材にしない代わりに、後述のサポートカードで耐性をつけることで回避する等、対処法が増えている。
風帝ライザーは2008年3月1日に一度制限カードに指定されたが、後に解除されている。
最上級帝(レベル8)
『SHADOW SPECTERS』から登場した帝モンスターの上位種。いずれもレベル8であり、ステータスも遊戯王OCG初出の帝はいずれも攻撃力が2800で守備力は1000、遊戯王ラッシュデュエル初出の帝はいずれも攻撃力が2400で守備力は1000で統一されている。
さらに、「アドバンス召喚したモンスター1体のリリースでアドバンス召喚できる効果」と「アドバンス召喚に成功することで発動する効果」を持ち、遊戯王OCG初出の帝は「同属性のモンスターをリリースした場合に発動する効果」を持っている。
天帝アイテール及び冥帝エレボスは同属性モンスターをリリースする事で追加する効果を持たないが、代わりに別の効果を有するのが特徴である。
最上級帝(レベル10)
『DUELIST NEXUS』から登場した帝モンスターの上位種。ステータスはレベル10・攻撃力3000・守備力1000となっている。
家臣
主に『クロスオーバー・ソウルズ』のワールドプレミアムカード(日本先行収録枠)で登場したカード。ステータスはいずれも攻撃力800・守備力1000で統一されている。
同弾で登場したものは「自身を特殊召喚する代わりにエクストラデッキからの特殊召喚を制限する効果」と「アドバンス召喚時にリリースされた場合に発動する効果」を持つ。
詳細は臣下シリーズを参照。
アニメ・漫画では
『遊戯王GX』では斎王美寿知が部下に使わせておりデュエルで使用した他、実体化して結界を作り出したりもしていた。この頃はまだ雷帝ザボルグ・氷帝メビウス・炎帝テスタロス・地帝グランマーグしか存在しなかったため四帝と呼ばれていた。
アニメ版では氷帝メビウスとその上位種凍氷帝メビウス、漫画版では冥帝エレボスと漫画オリジナルの魔帝アングマールを使用している。
雷騎士・氷騎士
アニメ遊戯王GXで登場したカード。
家臣・従騎の臣下シリーズが登場するまで臣下のような存在として登場したカード。
フィールドの特定の種族の数に応じて攻撃力が上がる効果を持つ。
デミウルゴスEMA
アニメ遊戯王GXで登場したカード。
帝一覧
遊戯王OCG
名称 | 属性 | 種族 | 効果 |
---|---|---|---|
雷帝ザボルグ | 光属性 | 雷族 | フィールド上のモンスターを1体破壊 |
氷帝メビウス | 水属性 | 水族 | フィールド上の罠・魔法カードを2枚まで破壊 |
炎帝テスタロス | 炎属性 | 炎族 | 相手の手札を1枚ランダムに墓地に捨て、捨てたカードがモンスターならレベル×100ポイントのダメージ |
地帝グランマーグ | 地属性 | 岩石族 | セットされたカードを1枚破壊 |
風帝ライザー | 風属性 | 鳥獣族 | フィールド上のカード1枚を持ち主のデッキの一番上に戻す |
邪帝ガイウス | 闇属性 | 悪魔族 | フィールド上のカード1枚を除外し、それが闇属性モンスターならば、1000ポイントのダメージ |
光帝クライス | 光属性 | 戦士族 | フィールド上のカードを2枚まで破壊、その後破壊されたカードのコントローラーは破壊された数だけドローできる |
闇帝ディルグ | 闇属性 | 魔法使い族 | 相手の墓地のカードを2枚まで除外し、除外した数だけ相手のデッキの上からカードを墓地に送る |
魔帝アングマール | 闇属性 | 悪魔族 | 自分の墓地の魔法カードを1枚除外し、その魔法カードと同名カード1枚をサーチする |
遊戯王ラッシュデュエル
最上級帝(レベル8)
遊戯王OCG
名称 | 属性 | 種族 | 効果 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|
剛地帝グランマーグ | 地属性 | 岩石族 | セットされたカードを2枚破壊 | 1枚ドロー |
凍氷帝メビウス | 水属性 | 水族 | フィールド上の罠・魔法カードを3枚まで破壊 | 1の効果で破壊するカードのチェーン発動を封じる |
爆炎帝テスタロス | 炎属性 | 炎族 | 相手の手札を確認して1枚墓地に捨て、捨てたカードがモンスターならレベル×200ポイントのダメージ | 1000ポイントのダメージ |
烈風帝ライザー | 風属性 | 鳥獣族 | フィールド上のカードと墓地のカードを1枚ずつ持ち主のデッキの一番上に戻す | フィールド上のカード1枚を手札に戻す |
轟雷帝ザボルグ | 光属性 | 雷族 | フィールド上のモンスターを1体破壊し、光属性ならそのレベル・ランク分お互いにエクストラデッキのカードを墓地へ送る | 1の効果で墓地へ送る相手のカードを自分が選ぶ |
怨邪帝ガイウス | 闇属性 | 悪魔族 | フィールド上のカード1枚を除外し、1000ポイントのダメージ。それが闇属性モンスターならば、同名カードを全て除外 | 1の効果で除外するカードが2枚になる |
名称 | 属性 | 種族 | 効果1 | 効果2 |
天帝アイテール | 光属性 | 天使族 | ||
冥帝エレボス | 闇属性 | アンデット族 |
遊戯王ラッシュデュエル
最上級帝(レベル10)
他には機皇帝等も一応「帝」という文字が名前に使われているが、全くの無関係である。
「帝王」魔法・罠カード
同じく『SHADOW SPECTERS』から登場した魔法・罠カードシリーズ。
主にアドバンス召喚をサポートする効果を持つが、デメリットとしてエクストラデッキからの特殊召喚を封じたり、発動条件としてエクストラデッキ0枚を要求するものもある。
イラストには帝や最上級帝が登場している。
詳細は帝王(遊戯王)を参照。
ストーリー
2022年1月に稼働した「マスターデュエル」にある1人用プレイモードの「ソロモード」では、アドバンス召喚のレクチャーと共に彼らのストーリーが描かれている。
要約すると彼らは『目に入ったものを手当たり次第に破壊する軍団』であり、その破壊されたものは天帝アイテールが再生していることが判明している。