その力は天災にも匹敵すると伝えられし帝王の1柱。
無常の風は無数の真空の刃を佩び、何人をも寄せ付けない。
カードテキスト
効果モンスター
(1):このカードがアドバンス召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードをデッキの一番上に戻す。
特徴
帝シリーズの中でも特に強力なカードの一枚。
アドバンス召喚に成功した時、フィールド上に存在するカード1枚をデッキの一番上に戻す。バウンス効果の中でも強力な「デッキに戻す」効果であり、除去とドローロックを同時に行うことが可能。破壊に耐性のあるモンスターも容易に除去でき、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターに使用すれば蘇生・帰還すら許さない強力な除去となる。
反面、下級モンスターや魔法・罠カードはデッキトップに戻しても再利用されやすいという短所も持つ。
一時期は属性・種族にも恵まれており、効果使用後も「風霊術―『雅』」や「ゴッドバードアタック」といったカードのコストとしても利用できるといった特性を活かして、シンクロモンスターなどが猛威を振るうようになってからも善戦していた。
登場時から強力なバウンス効果が注目され、『WORLD CHAMPIONSHIP2007』ではその効果を存分に発揮し、上位8名の内チャンピオンを含む6名が切り札として使用した。
そのためか、08/03/01には「帝」カードとしては初めて制限カードに指定された。
だが、その後シンクロモンスターの登場でアドバンス召喚自体が下火になってしまったため、09/03/01で準制限カードに緩和され、09/09/01にて制限解除となった。
だが、効果が使い捨てなのを逆手に取って、特殊召喚が容易なチューナーや《聖刻龍-トフェニドラゴン》、《イリュージョン・スナッチ》などと組み合わせて、シンクロモンスターやエクシーズモンスターへ繋ぐスタイルが確立している。
エクシーズ全盛期終了後は、ペンデュラム導入後も相性のいいアドバンス素材を着々と増やした《邪帝ガイウス》、後出の天帝モンスターなどとの連携で相手ターンでの妨害が行いやすくなった《光帝クライス》と比べ、大人しい存在となった。だが、《ダーク・シムルグ》の素材にできる属性などの個性は健在だったため、一部のデッキである程度使われた。