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この番組は、視聴者から寄せられた依頼に基づいて、

探偵局長が優秀なる探偵たちを野にはなち、

世のため、人のため、公序良俗と安寧秩序を守るべく、

この世のあらゆる事どもを徹底的に追求する娯楽番組である。


概要編集

1988年放送開始。朝日放送制作、テレ朝系を中心に系列外含む34局で放送されている。現在ではネットなら数分で解決しそうな視聴者からの依頼を芸人探偵に扮し、芸人よりも面白い素人に根負けして凹みながら調査するテレビ番組。

むしろWebでアッサリ解決させず、実際にやってみるアナログなスタイルが特徴。多くは(「娯楽番組」と称している通り)笑いを提供することが多いが、時にはアカデミックな展開や思わぬ大発見につながったり、感動を呼んだりするのも特徴である。


出演者編集

探偵局長編集

後任の局長たちと比較すると「調査結果に物言いする」傾向が強かった。芸能界引退により降板したため、21世紀になってからは上岡が「ミキの伯父」としては知っていても「ナイトスクープに出演していた」事は知らなかった世代もちらほらいたりする

その後2023年5月19日に死去していた事が6月2日に明らかにされ、歴代局長初の物故者となった。


隙あらば感動して泣く。歴代局長の中では唯一の「関西出身者の局長」ではないが西田の父親が大阪出身(「某ヤクザ映画」で流暢に関西弁を操る役を演じたとはいえ、西田自身はあくまで福島県出身である)であり、その意味では関西とは縁のある人物ではある(そもそも「後任の局長の選定条件」として「関西出身・在住者」を筆頭に「本番組のファンであり、かつ阪神タイガースのファンでもある」「探偵局員より年長者である」「上岡と同等、もしくはそれ以上の大物である」という関西はおろか日本全国に範囲を広げても簡単には見つからないという、人選がかなり難航する状況であったため、最終的に「関西出身・在住者」は取り下げる形として西田が選定されたという経緯がある)。

自身が思う番組の姿が乖離している(ドライな笑いからウェットな笑いが多くなったと感じた)という見解と高齢や体調の問題から収録の度に新幹線での隔週来阪が負担に感じていた事により降板。

2024年に死去し、上岡局長に次いで歴代局長2人目の物故者となった。


司会として進行役に徹しつつ(松本単独で出演する番組としては珍しい「一歩引いた」スタンス)も時折「松っちゃん」節でコメントする。史上初の「探偵達より年下の局長」でもある。2024年から裁判に注力するため(本人談)活動休止。


局長空席時代や事情により出演出来ない時などは、各探偵が週替わりで局長代理を務めることがある。



秘書編集

初代秘書ではあるが在任期間は1年と最も短く、表向きは石田純一との結婚により「寿退職」という事にされているが、実際は「オファーの時とは番組の趣旨が変わっている」という本人の意向もあったとされる。その後2022年10月8日に死去していた事が明らかにされ、歴代秘書初の物故者となった。

現時点では最も長い在任期間であるため、本番組の秘書の筆頭格といえる人で、人によっては本番組のイメージが強く「彼女が『エッセイスト』でもある」事が知られていない人でもある。選挙に立候補するために降板したが、その後も不定期に出演している。

本職はバイオリニストで、同じくABCテレビの夕方の情報番組である「キャスト」にもコメンテーターの形で出演していた。その後産休により降板。

歴代秘書初にして唯一の局アナ(歴代秘書がタレントと「何らかの形で別の肩書きも含まれている」ため)西田元局長以来の泣くキャラクターでもある。

局長と同じく、秘書不在時は探偵が代理を務めることがある。

三代目秘書の松尾が産休を取ってから四代目が決まるまでは「見習い秘書」という役職の元でゲスト枠となっていた。


顧問編集

本来のゲスト枠。

顧問ではあるものの、実は番組に携わった期間はどの現役探偵局員よりも長かったりする

キダ氏は惜しくも2024年に逝去。


現在の探偵編集

いわゆるプレゼンター枠。


元探偵編集


このほかに臨時探偵や新探偵選考のためのお試し探偵がいる。



放送時間編集

近畿広域圏:毎週金曜夜11:17~0:12

近畿圏以外の放送時間は地域によってまちまちであるが、「金曜ナイトドラマ」の後に約1時間遅れ(金曜深夜0:20頃~)で放送される局が最も多く、次いで土曜深夜0:30前後から放送する局が多い。東京都や鹿児島県や沖縄県では土日の昼間~夕方に、神奈川県や埼玉県や栃木県はゴールデンタイムに放送されている。しかし時間帯はほぼ同一でも地域によっては1~2週遅れで放送されている。


テーマ曲編集

ハートスランプ二人ぼっち」 作詞・作曲・歌:円広志

※初期はメロディーラインが微妙に違っていたが、現在は通常通りのメロディが流れている。



視聴率と関東での放送状況編集

深夜帯の関西ローカル番組であるに関わらず、特に関西圏の視聴率は好調で息の長い番組である。裏番組で料理の鉄人(フジテレビ)が放送されていた時も常時20%を越えていた事(10%台だと低いと番組内で言われていた)からも、その人気ぶりがうかがえる。


歴代最高視聴率は32.2%(1998年5月1日放送)。占拠率で言うと実に60%近くに達していたという。なお30%超えは合計5回達成している。


現在では全盛期ほどの勢いは見られないものの、それでも平均18%前後の視聴率をキープしており、ゴールデンタイムの番組を押しのけて関西エリアのバラエティ番組の視聴率トップの座に座ることが多い。今もなお生き続けている「お化け番組」であると言える。


一方で関東圏では番組が持つ関西的な「お笑い」のノリが合わないのか不調並びに冷遇されている。当初は同じ朝日系列でありながら関東広域圏のテレビ朝日では放送されず、独立放送局である千葉県域のチバテレビと群馬県域の群馬テレビで放送されていた。

その後1992年11月にようやく関東広域圏のテレ朝で放送が開始されたものの、放送時間が定まらず流浪の末、2005年3月にネットが打ち切られてしまった。

それ以後は再び都県域独立放送局での放送に戻り、チバテレビ群馬テレビでの放送復活およびtvkTOKYOMXテレビ埼玉(テレ玉)、とちぎテレビでの同局初放送に移行した。

これにより地域ベースでは栃木県群馬県埼玉県東京都千葉県神奈川県での放送は局を変えて継続される形となったが、茨城県ではテレ朝での打ち切りにより完全に放送終了となった。


なお上記の茨城県およびテレ朝系もなく系列外放送もしていない徳島県佐賀県はエリア外だがスピルオーバーもしくはCS放送のスカイAさえあれば視聴できる。


テレビ朝日では2009年3月、番組開始20周年を記念した「探偵!ナイトスクープ ザ・ゴールデン」で約4年ぶりに日曜のゴールデンタイムに放送された。しかし関西の視聴率が21.4%と高視聴率であったのに対し関東ではわずか5.3%という低視聴率であったため、朝日放送が密かに目論んでいたテレビ朝日での再ネット化を断念することになってしまったと言われている。


有名なネタ編集

  • アホ・バカ分布図・・・「アホ」・「バカ」の境界線を解明するつもりが学術研究の対象になってしまい、本の出版にまで至ってしまった。
  • 爆発たまご・・・「電子レンジゆで卵を作るのは危ない」ということが世に知られる。
  • パラダイス・・・桂小枝探偵の担当。街のおかしなスポット・施設を紹介。小枝探偵退局後は他の探偵が担当。
  • 小ネタ集・・・一本のネタとしては小さい、すぐに終わるようなネタをいくつか集めて依頼にこたえる。桂小枝探偵がよく担当していたが、徐々に他の探偵もやるようになり、現在では特に誰が担当とも決まっていない。
  • 視聴率調査・・・探偵ナイトスクープ放送日の夜に住宅地に訪問してナイトスクープを観ているかどうかを調査する。大抵は寛平探偵が担当する。
  • カーネル・サンダース・・・「カーネルサンダースの呪い」を定着させる。「探偵!ナイトスクープ ザ・ゴールデン」では救出された現場が放送された。
  • 1970年世代は全員ピンクレディーの曲を歌って踊れる・・・本当だった。
  • 奈良健康ランドのCMにキ○タマが映ってる疑惑・・・事実と判明し、翌日別バージョンに急遽差し替え。
  • 福本清三・・・1992年放送当時、一般的にはまったくの無名だった「時代劇の斬られ役の先生の人」を探し出し、できるなら徹子の部屋を出してほしいという依頼だったが、紆余曲折で本当に徹子の部屋への出演を果たす。その後の活躍は同項目参照。
  • ○○が取れない・・・「家の隙間に入ったものが取れない」「合わさった食器が取れない」など、様々なものを取るだけのシンプルな依頼。2010年代から増えだした。松本人志も依頼者として出演した。
  • ○○が××に聴こえる・・・携帯電話(フューチャーフォン)の「撮ったのかよ!」が「エーアイアイ」に聴こえる、近藤産興のCMで「エサセモ」と聞こえる、「黄桜呑(どん)」が「黄桜へい」に聴こえるなど、本来の音声とは全く別に聴こえる人がいるという不思議な依頼。大抵は最終的に日本音響研究所に行って解決する。
  • ○○を克服したい・・・何らかの理由で依頼者または近親者が苦手とするもの・嫌いなものを克服しようと励む依頼。大抵は苦手なものを直接もしくは大量にぶつけるといったショック療法に奔りやすい。類似の依頼に「○○に勝ちたい」があり、何かにおいて家族や友人になかなか勝てない依頼者がその道の講師や達人から特訓を受け、鍛えぬいた依頼者がライバルと対決するというのが主な流れとなっている。
  • 特殊な食材を調理・・・ドブガイやジャンボタニシの卵、人の母乳など普通なら調理に使わない食材を使って調理してもらう依頼。大抵は挑発に負けた林裕人(旧名:林繁和)が調理することになるが、どうしても生理的に受け付けないものは断ることもある。
  • 通天閣の上から叫ぶ・・・大阪の街を歩く人々に日頃たまっている思いを通天閣の上から叫んでもらう人気シリーズ。梅田のスカイビルの上から叫んだこともある。
  • 人間パラダイス・・・パラダイスの人間版と言われ、小ネタのようなちょっとした特技を数多く披露する。現在ナイトスクープ最多出演記録を持つ依頼者、野々山昌宏が有名だが、彼に対抗する者や彼にあこがれる者も現れている。
  • 人生の折れ線グラフ・・・街中で道行く人に取材し、これまでの人生の上がり下がりを折れ線グラフで表現してもらうというもの。
  • 取り立て屋成樹・・・長原成樹探偵時代の人気シリーズ。依頼者が知人に貸したものを取り立てて返してもらう依頼。
  • 感動系・・・依頼の内容によっては感動的な事も多々あり、「レイテ島からの手紙」では判読不能にあった戦時中にレイテ島から送られた葉書を現代技術でなんとか読めるところまで解析して、戦地から妻の身を案じていた内容であった。また「鬼太郎が大好きな少年」の回はその依頼ロケの日が偶然水木しげるが亡くなったその日で、ロケ中に水木の突然の訃報が入ってきた事に探偵とスタッフが戸惑ってしまい、最終的には水木しげるを愛する少年に亡くなった事を告げる事となる辛い役目もあった。
  • バットマンに会いたい少年・・・立原啓裕探偵最後の依頼。VTRの最後に爆発し、演技ではあるが、最後のテロップに「立原探偵 殉職」と出た上に、当日のエンディングにて立原探偵の卒業セレモニーが行われた。
  • オナラが出る瞬間の肛門・・・間寛平探偵が担当。「動いたら笑いが止まらないのか」という疑問から、カメラで撮影したものの、寛平はオナラと共に小さいウンコを出してしまい、その様子はさすがにそのままでは放送できないため、イラストで表現したものの、この日顧問(ゲスト)として出演した映画監督の三池崇史は悶絶してしまい、告知の後に局長の松本人志は「今週に監督来てもらったのは失敗だったかもわかりませんね…。」と発言していた。
  • 007は二度死ぬ」のロケ地・・・長原成樹探偵が担当。日本のどこかと思わしき映画の撮影場所に行きたいという依頼で、映画のトンデモっぷりが紹介され、撮影地の一つである姫路城では当時の撮影で城壁に傷を付けられたことを暴露され、鹿児島では当時のトラブルで「007は二度と来るな」と新聞に表記されるなど、様々な裏話が放送された。

大阪府警クレーム事件編集

第9回(1988年5月7日放送分)では、局長である上岡自らが探偵となって調査を行った。調査テーマは「国道1号線 違法駐車の謎」で、放送当時問題となっていた北新地周辺における駐車禁止区域で、大量の違法駐車がなされている現状を調査したもの。上岡は「警察は違法駐車を(事実上)放任しており職務怠慢だ」と断定し、ロケの最中にもかかわらず最寄の大阪府警天満警察署梅新南警察官詰所に突入。しかしそこはアメリカ合衆国駐大阪・神戸米国総領事館を警備するためだけに設けられた詰所であり、そのため府警が取材内容に対して朝日放送にクレームを寄せる事態に発展。当時、朝日放送ではドラマ「部長刑事」を放映しており、「部長刑事」では大阪府警がドラマ制作に協力していたこともあり、協力打ち切りによるドラマ制作の中止、さらには同番組のスポンサーであった大阪ガスの降板にも繋がりかねない事態にまで発展しており、あわやナイトスクープも番組打ち切りの危機に陥る寸前であった。一度は解決したものの、1989年1月14日放送の「警察は指紋を集めているか?」の調査で再び大阪府警を挑発してしまったため、ナイトスクープと大阪府警の関係は絶望的となったが、1989年6月24日放送の「カギはどこまで信用できるか?」の調査で大阪府警と和解。この時、松本プロデューサー(当時)は収録台本に「くれぐれも大阪府警をおちょくったりしないように!」といった旨の文章を出演者に向けて記述する事となった。

ちなみに、この上岡自らがロケを行った放送回については、上岡没後の2023年6月11日に放送された追悼特別番組「さようなら上岡龍太郎さん」にて、現場でタクシーや警備員に取材するシーンのみ放送された。


みんなのトラウマ・検索してはいけない言葉編集

  • ガォーさん・・・夜に中々寝ない困った子供の所に現れる怪人。
  • 謎のビニール紐・・・番組史上最大のミステリーかつ調査打ち切りによる未解決依頼。未だに打ち切り理由は不明であり、この件は後に都市伝説にまでなってしまっていた。地元住民によるとこれには深刻な理由があった模様。
  • 恐ろしい塩ラーメン・・・元祖エリート塩
  • マネキンと結婚したい!・・・最凶の電波依頼
  • 納豆になりたかった少年・・・納豆風呂

センシティブな作品


放送ネット局編集

放送対象地域放送局系列放送開始年備考
近畿広域圏朝日放送テレビ朝日系列1988年
北海道北海道テレビ放送(HTB)テレビ朝日系列
青森県青森朝日放送テレビ朝日系列1991年開局前は青森放送(当時はテレビ朝日系列/日本テレビ系列のクロスネット局)で放送
岩手県岩手朝日テレビテレビ朝日系列1996年開局前はIBC岩手放送(TBS系列)で放送
宮城県東日本放送テレビ朝日系列
秋田県秋田朝日放送テレビ朝日系列1992年
山形県山形テレビテレビ朝日系列1993年
福島県福島放送テレビ朝日系列
関東広域圏テレビ朝日テレビ朝日系列1992年~2005年関東広域初放送
栃木県とちぎテレビ独立放送局2008年~同局初放送
群馬県群馬テレビ独立放送局1989年~1992年/2005年
千葉県千葉テレビ独立放送局1989年~1992年/2005年~2008年
埼玉県テレ玉独立放送局2007年~同局初放送
神奈川県tvk独立放送局2005年~同局初放送
東京都TOKYOMX独立放送局2007年~同局初放送
山梨県テレビ山梨TBS系列
長野県長野朝日放送テレビ朝日系列1991年
新潟県新潟テレビ21テレビ朝日系列
富山県チューリップテレビTBS系列
石川県北陸朝日放送テレビ朝日系列1991年
福井県福井放送テレビ朝日系列/日本テレビ系列
静岡県静岡朝日テレビテレビ朝日系列
中京広域圏名古屋テレビテレビ朝日系列
山陰地方(鳥取県島根県)山陰中央テレビフジテレビ系列
広島県広島ホームテレビテレビ朝日系列
山口県山口朝日放送テレビ朝日系列1993年開局前は山口放送(当時はテレビ朝日系列/日本テレビ系列のクロスネット局)で放送
香川県岡山県瀬戸内海放送テレビ朝日系列
愛媛県愛媛朝日テレビテレビ朝日系列1995年開局前はテレビ愛媛(フジテレビ系列)で放送
高知県テレビ高知TBS系列2004年
福岡県九州朝日放送テレビ朝日系列
長崎県長崎文化放送テレビ朝日系列1990年
熊本県熊本朝日放送テレビ朝日系列
大分県大分朝日放送テレビ朝日系列1993年
宮崎県宮崎放送TBS系列テレビ朝日系列UMK(日テレ系フジテレビ系列と重複加盟)
鹿児島県鹿児島放送テレビ朝日系列
沖縄県琉球朝日放送テレビ朝日系列1995年
CS全国放送(有料)スカイAテレビ朝日系列


別名・表記ゆれ編集

ナイトスクープ 探偵ナイトスクープ



関連タグ編集

朝日放送

ガォーさん 将棋ボクシング

シオアル? ファッキンホット


ろくでなしBLUES作者がこの番組のファンであり、作中のセリフに番組名が登場した。また、ナイトスクープ側でもそれを取り上げた回が放送されたこともある。

フレッシュプリキュア:同じ朝日放送のためか、番組をパロディした『探偵ペットスクープ』という番組が作中に登場する。

YOUは何しに日本へ?:2017年5月22日の『YOUは何しに日本へ?』の放送でナイトスクープ好きのドイツ人カップルが出演し話題になった。また、2017年6月23日のナイトスクープの放送では多くの視聴者からの依頼でナイトスクープを観覧できなかったこのカップルを何とかしてあげてという依頼があり、無事出演、観覧がかなった。

カシオペア:VTRのオチSEとしてRoad Rhythmという曲の一部が使われている。メンバーの向谷実は2012年にこのことに気付き、それまで著作権料をもらっていなかった。(包括契約で使用料は定額なので番組側の支払額には変化ない)

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