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IBC岩手放送

あいびーしーいわてほうそう

「IBCラジオをお聞きいただきありがとうございました。JODF・盛岡、大船渡、久慈、岩泉から684KHz、JODL・前沢から1062KHz、JODM・釜石、田野畑から1062KHz、JODN・宮古から1557KHz、・・・」
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概要編集

岩手県を放送対象地域とするラジオ・テレビ兼営局。

ラジオ局として1953年に開局し、テレビ放送は1959年に開始した。当初の社名は岩手放送株式会社で、1995年6月23日に株式会社IBC岩手放送となった。テレビはTBS系列局、ラジオはJRNとNRNのクロスネット。

略称IBC

地元紙の岩手日報が株主に名を連ねている。


テレビ編集

岩手めんこいテレビ岩手朝日テレビの開局によりそれまでフジテレビテレビ朝日の番組を放送していた枠が空いた事、不景気により自社製作番組の製作が費用などの面から難しくなったことでテレビ東京からの番組購入を積極的に行っていた。ただし近年はTBS主体の番組編成に戻している。


放送局概略(テレビジョン放送)編集

ニュース系列JNN
番組供給系列TBSネットワーク
愛称IBCテレビ
コールサインJODF-DTV
呼出名称IBCデジタルテレビジョン
リモコンキーID6
親局盛岡16ch
主要中継局二戸15ch

ラジオ編集

3時を1日の始まりとする24時間放送を実施しているが、日曜日深夜(月曜日の未明)1時~3時58分の間は放送を休止する。クロージングアナウンスは1時の時報の前に行われ、時報が鳴り終わるとすぐに停波となる。

またクロージングアナウンスは、

「これから4時まで放送を休ませていただきます。放送開始は朝4時、今日もIBCラジオで楽しい1日をお過ごしください」

という独特の結び方になっている。


放送局概略(ラジオ放送)編集

系列JRN・NRN
愛称IBCラジオ
呼出名称IBCいわてほうそう

ラジオの放送局一覧編集

親局(盛岡)JODF684KHz5kw (※1)
同・FM(ワイドFM) 90.6MHz1kw
大船渡 684KHz(※2)
久慈、岩泉 684KHz
釜石JODM1062KHz(※3)
田野畑 1062KHz
宮古JODN1557KHz
山田(FM) 76.7MHzモノラル
一関(FM) 80.3MHzモノラル
二戸(FM) 80.5MHz
大槌(FM) 80.5MHzモノラル
岩泉小本(FM) 85.5MHzモノラル
室根(FM) 86.4MHz
遠野(FM) 87.8MHz

  • 岩手県は地形の関係上、特に沿岸部で難聴取地域が多いこともあり、東日本大震災の前後にFM補完局の設置が進められた。ちなみにこれらFM局はワイドFMの盛岡FM局は言わずもがな、二戸、室根、遠野FM局でもステレオ放送が実施されている。なお、盛岡FM局のみワイドFM対応ラジオがないと聴取は不可能だが(TV1-3chが聞ける機器、古いラジカセ等のFM90Mhz以上がある機器なら機種にもよるが基本的には問題ない)、それ以外のFM局は既存の機器で聴取可能。
  • (※1)684kHzに合わせておけばだいたいどこでも聞けるが、夜間には親局の100倍もの大電力で送信されるNHK東京ラジオ第2放送(693KHz)と混信しやすい。このため岩手県以外で聴取することはほぼ困難である。
  • (※2)かつての大船渡中継局は現在とは周波数が異なり、単独の放送局としてJOLOのコールサインも持っていた。1997年に空中線電力を1kwに増強するとともに親局と同じ684KHzに改めたが、このときコールサインが廃止された。
  • (※3)釜石局は漁業無線用の送信アンテナを使用していたため、日本国内の放送局としては珍しいT型を採用していた。しかし新しいラジオ送信塔が新日本製鐵・釜石製鐵所の敷地内に完成したため、2006年6月末に役目を終えた。
  • 前沢局はJODLのコールサインを持ち、1062KHzで送信していたが、2018年9月30日に廃止された。

自社制作番組編集

テレビ編集

  • じゃじゃじゃTV(土 9:25~11:30)

岩手県における土曜日午前の覇者。2023年で放送回数1000回を突破し、岩手県のローカルワイド情報番組としては最長の放送期間を誇る。

番組内容はwikipedia曰く「岩手版『王様のブランチ』」。

番組タイトルの『じゃじゃじゃ』は盛岡弁での驚きの表現。これが沿岸北部になると『じぇじぇじぇ』になる。

  • わが町バンザイ(水 19:00~19:57)

ローカル局でも全国区のタレントを起用することが当たり前になった現代において貴重な、局アナ2人による街ブラ番組。これをゴールデンタイムで堂々と放送しているのがIBCである。

なお、この番組との絡みでIBCでは「東大王」は不定期番組となっている(つか、TBSの水曜19時台はローカルセールス枠なのでIBCのようなスタイルを取っているTBS系列局は少なからず存在する)。

  • 盛岡文士劇(公演は年末、放送は年始)

かつて盛岡の文人が中心となって行われていたが長らく途絶えていた『文士劇』を、盛岡在住の作家である高橋克彦が中心となって復活させたもの。

現代劇時代劇の2本立てとなっており、地元放送局のアナウンサーや盛岡にゆかりのある作家などが役者として出演している。なお、時代劇の方では盛岡市長も出演するため、一部では「いっそのこと知事も出ろ」という声も。

2019年に発起人である高橋が降板したと同時に、テレビ岩手岩手朝日テレビがアナウンサーの出演を取りやめ。結果、IBC・MIT(岩手日報が主要株主)対TVI・IAT(主要株主に朝日新聞がいる)という構図となり、多くの岩手県民は岩手日報と高橋の間に何かが起きたと察したという。

ラジオ編集

  • 朝からRADIO(平日 6:30~11:00)

朝の生放送ワイド帯番組。後述の『ワイドステーション』と合わせ、IBCラジオの基盤を支える番組。radiKoを駆使して県外から聞いているリスナーも少なくない。

  • ワイドステーション(平日 13:00~16:50)

昼の生放送ワイド帯番組。

毎週水曜日には大分放送の『情熱ライブ!Voice』と回線を結んで放送を行っている。

東日本大震災発生時にも生放送を行っており、当時の音声が残されている。

誰が呼んだか「ベテラン無法地帯」。


余談編集

  • 2014年テレビ東京深夜アニメ『Wake Up, Girls!』を金曜深夜30時台前半に放送していたほか、関連番組『わぐばん!』を2015年10月から2016年1月に放送した。
  • まだ個人情報保護にうるさくなかった頃、ラジオで県立高校入学試験合格者の名前を発表する特別番組を盛岡、前沢、釜石、宮古、大船渡の各地域別で放送していた。
  • あるオリンピックの開催期間中、旅行で訪れた国で国際放送センター(International Broadcasting Center)の関係者と間違えられ、ものすごいおもてなしを受けたらしい。
  • 隣接する秋田県にはTBS系の放送局がないため、普段の取材はIBCが担当する。秋田ケーブルテレビでもIBCが再送信されている。

外部リンク編集

公式サイト


関連項目編集

京都放送(KBS京都):IBCと同じく、放送対象地域外での聴取が非常に困難なラジオ局のひとつ。

毎日放送:ワイドFMの周波数がIBCのFM親局と同じ90.6MHzである。また、テレビの系列が同じ

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