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アウトレイジビヨンド

あうとれいじびよんど

2012年に公開された『アウトレイジ』の続編として制作された北野武の映画作品。
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概要

 北野武の16本目の監督作品であり、前作の続編にあたり、彼のキャリアの中では初めての続編作品。同じくR15+指定として年齢の視聴制限を受けている。ヤクザの抗争が主軸であった前作に対し、今回は、張り巡らされた計略の中で前作において勝利したキャラクターが徐々に追い詰められていく情景が緻密に描かれている。前回と同じく、見るからに過激な暴力拷問の場面も多い。ただし、会話シーンが多めなこともあり、暴力シーンそのもの数(とは言っても内容は相変わらず超がつくほどグロテスクだが)は比較的少なめとなっている。また、一部のキャラクターのフルネームが、セットの小道具で明らかにされている。
 なお、当初は『アウトレイジ2』という題で、2011年の秋ごろに公開する予定だったが、東日本大震災の影響から、制作が延期となっていたが、その後、クランクインしたことが報告され、ようやく無事に完成に至った。キャッチコピーに「全員悪人。完結」とある通り、今作では物語の結末が描かれている。前回と同じく劇中には常に罵声が飛び交っている。
 ちなみに、前述にもあるように当初は単に『アウトレイジ2』というタイトルだったが、『もっと格好良い響きにしたい』というたけし自身の意向で、『前作を超えた作品にしよう』という願いも込められたこのタイトルに落ち着いている(ビヨンド(Beyond)は、英語で『~を超えて、~の向こうに』という意味を表す前置詞・副詞)。

ひとまず、本作で完結とされたものの、2016年12月に、更に続編が作られることが発表。タイトルは『アウトレイジ最終章』であり、これが本来の解決となる模様。キャストは本作で生き残ったキャラクター以外にも、新キャラが数人登場する予定だという。2017年公開。

あらすじ

 5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団山王会は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡は、関西最大の花菱会と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村に刺されて獄中で死んだはずの大友が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが……。(シネマトゥデイのサイトより引用)

登場人物・キャスト

前作に登場するキャラクターは斜体で表記。

山王会本家

加藤(演:三浦友和)
山王会会長(詳しくは、前作のページも参照)。下の名前は
前作において、先代会長・関内を殺害し、(その犯行を池元組若頭・小沢を犯人に仕立て上げた上で)山王会本家若頭から会長の座にのし上がる。
石原など有力な右腕のおかげで、徐々に実力を延ばし、政治や経済の世界にも大きな影響力を持つようになるが、その反面極端な実力主義・拝金主義のせいで、どれほど組に貢献したのかに拘らず、業績や建前ばかりが重視されて、一部のベテランの幹部・組員にとって不利な環境を作る。また、先述のように世間体ばかりを気にする保身的な性格に加え、会の集まりやパーティーでも酒や料理を少したりとも振る舞わないなど、自分が一度無駄だと思ったものを一切排除する一面などから一部の組員から恨みを買い、これが全ての引き金となる。
花菱会の面子に自分が会のトップに上り詰めるまでの経緯を突き付けられると、それを石原の仕業と吹き込まれて疑心暗鬼に陥ってしまったことがあだとなって、舟木の声の録音データの流出で自身の秘密がバレ、(人格の問題から元々それほど人望がなかったことも災いして)組内での信頼がガタ落ちとなった上、取り巻きの組員が次々と上たちの差し金によって始末されたことで完全に立場を失い、引退に追い込まれる。
その後、パチンコ店で遊びに行ったところを、客にまぎれた大友と店員になりすました李によって口を塞がれ、静かに刺し殺された。

石原(演:加瀬亮)
山王会若頭(詳しくは、前作のページも参照)。下の名前は秀人
同じく、前作において、親分の大友を裏切り、加藤派に寝返りを打ち、物語の最後において、本家の金庫番として株の売買などの合法的な商法を含めた様々な手段で利益を生み出した成果により、加藤の有能な補佐役となる。先述の様々なビジネスで山王会の実力向上に貢献する一方で、実力に見合わないと判断した者には徹底的に容赦しなかったり、いくらベテランだろうと下にいる幹部や組員をこき使ったりするなど、相変わらず冷酷な一面を見せている。
前回のクールなインテリヤクザのイメージとは異なり、激情にかられるシーンが比較的増えている。演じた加瀬亮氏は前作の石原を「ネチネチした蛇みたいな男」、今作の石原は「常に吠えている子犬」と称した。大友が生きていた事実が発覚した際には、片岡を殴り倒すほど激しく取り乱し、その後も執拗に大友の命を狙い、小野たちを死に至らしめる遠因を作る。
実は前作においても、自身の横領が露見仕掛けた際に眼鏡を振り落とすほど動揺し、村瀬組の組員を暴行するシーンがある。
最終的には布施を中心とする花菱会のメンバーが自身の出世までの経緯を上手いこと利用したことから、加藤より不信感を抱かれるようになる。大友と木村が和解している事実を知らず、加藤に騙されるがまま、大友を始末するために木村のもとへ向かうが、逆に部下を全員射殺され連行されてしまう。大友と再会し、小便を垂らしてガタガタ震えながら命乞いをするなど、前作のクールなイメージが崩壊するほどの醜態をさらしたが、最後には、大友たちによりピッチングマシーンで顔面に何度もボールをぶつけられる凄惨なリンチを受けて死亡した
加瀬氏は石原の殺され方については「笑えばいいのか怖がればいいのか分からない」とコメントした。

舟木(演:田中哲司)
山王会幹部。下の名前は昌志
生前の関内のボディーガードを務めていた一人で、彼の死の真相を知っており、加藤たち二人に打ち明けると、彼らの有能な部下として出世を果たした。
山王界きっての武闘派(大友組で言うならば椎名桔平演ずる水野阿部に該当)であり、加藤たちに刃向ったり、逆らったりする者には容赦なく制裁を加える。
大友が襲われた仕返しに乗り込んできた嶋と小野を残酷に殺害したが、大友と木村からの復讐に遭うことになる。最初は木村から殴られても笑みを浮かべ報復を仄めかしていたが、工具のドリルで顔をグチャグチャにされる組員の姿を見せられたて降参し、加藤の関内暗殺を暴露した(なお、このときの告白は録音され外部へ流れ出、加藤派が没落する決定打となった)。
加藤の元に彼の血痕が付いた袋が届いたということ以外、その後の行方については作中では明記されていないが、少なくとも加藤の引退時には、一応表向きは死亡扱いとなっている

富田(演:中尾彬)
山王会幹部。
古参の幹部の一人で、加藤と石原にはタメ口で話している。長年組のために力を捧げてきたはずなのに、実績が上がらないことを理由に、加藤と石原から粗雑な扱いを受けており、彼らが台頭する組の現状を快く思っていない。
このため、山本刑事の死をきっかけに、先代会長・関内の死に疑問を抱き、同じく不満を持つ組員らに話を持ちかけ、加藤派に対する反逆を計画する。片岡や白山たちの後押しもあって、兄弟分の西野に相談して、花菱会の面子にも協力を要請するが、弱気な態度を取ったことから、花菱会に見限られた上に、白山と五味にも裏切られ、加藤たち本人に計略が漏れてしまう。目に涙を浮かべての悲痛な命乞いも届かず、舟木に容赦なく始末された。今作で一番可哀想な人

白山(演:名高達男)
山王会幹部。下の名は
古参の幹部の一人で、富田の手下(とは言っても、基本的には兄弟のような関係のため、時々タメ口を使っている)で、彼と同じく加藤たちから粗雑な扱いを受けている上に、自分より若い石原や舟木などに出世を先に越されてしまい、不満に思っている。ややとぼけた一面があるものの、冨田に加藤への謀反を促すような発言をする一方で、片岡の煽りに対しては「そんなもん筋が通らねぇぞ」と批判するシーンにもあるように、自己保身となると頭が非常に冴えわたる狡猾さを持ち合わせている。
富田の内通が発覚すると、手のひらを返したように彼を見殺しにし、表向きは加藤と石原に媚びへつらうが、その後も内心では加藤たちに対する不満は変わらなかった。花菱会の協力を経て、反加藤派の中心人物となり、彼が組を締め出されてからは新たな会長となったが、本意ならずも結局は花菱会の言いなりに過ぎず、最終的には花菱会に勢力を完全に奪われてしまう。少しずつ勢力を伸ばしつつあった木村が花菱会に利用されていることをハッキリと見抜いているものの、抗争に巻き込まれることを恐れてとりあえずその場の成り行きを見守ることにしている
ちなみに、山本を殺害した犯人として検挙されたチンピラは彼の手下であり、彼らに対する粗雑な扱いを暗示したシーンになっている。

五味(演:光石研)
山王会幹部。下の名は英二郎
古参の幹部の一人で、富田の手下(とは言っても、基本的には兄弟のような関係のため、時々タメ口を使っている)。冨田や白山と同じく加藤たちからの粗雑な扱いを不満に思いつつも、白山に比べて主体性がない上に流されやすく無責任な行動が多い。
冨田の死後は、白山の後追いをする形で行動しており、加藤の関内先代会長暗殺の事実が発覚すると、その行いに激怒した組員と寄ってたかって恫喝した。加藤が組を締め出された後は、石原の後任として本家の若頭の座に就く。

関内(演:北村総一郎)
初代山王会会長。
前作のラストで、笑いながら加藤に射殺された。本作でも、一部にその遺影が映っているシーンがある(ただし、回想シーンなども含めて、今回は台詞なしで遺影のみの出番)。

大友と木村一派

大友(演:ビートたけし)
元・大友組組長(詳しくは、前作のページも参照)。
前作で木村に刺殺されたと見られていたが、実は無事に生き残っている。前回での彼に対する激しい仕打ちに対しては深く反省しており、このため彼が負傷させたことを黙っていた。前作に比べ性格はかなり丸くなっている。山王会への報復を焚きつける片岡や花菱会の西野、中田らと罵声の応酬になることはあったが、それ以外では木村に責められる小野と嶋を庇うなど、前作には見られなかった一面を見せる。
前回までの経緯から自らを悔い改めたがっており、片岡から『加藤と裏切った石原にきっちりケジメをつけて下さいよ!』と迫られてその熱意に負けたため、結局は釈放されることになった。
出所後に木村と再会、刺したことを詫びる木村に「あんたにした事に比べればどうって事ない」と謝罪し無事和解する。
当初は片岡の策略にはあまり乗り気ではなかったが、兄弟分の関係になった木村の意向を優先して、山王会への復讐を決意する。その際、木村と兄弟の盃を交わす。彼らに対する復讐こそは果たしたものの、木村とは異なりヤクザ界に戻る気にはならず、また花菱会が木村に大友を破門させたこともあり韓国に渡るが、その後も木村とは交流を続けていたようだ。
その後密かに帰国し、引退した加藤を刺殺するが、加藤派の生き残りに木村が暗殺されてしまう。一連の出来事を裏で手引きしていた元凶の存在に気づいた大友は、最後のシメとなる行動をとる(詳細は後述)。

張大成 (チャン・テソン)
大友が身を寄せている在日コリアンのフィクサー。日韓を股にかけて活動している。大友とは昔馴染みの関係。ちなみに演じている人物は、たけしの友達である統一日報の経営者の人(ちなみに、本作での設定と同じく、本人も在日コリアン)である(これぞまさしく友情出演か?)。
出所後に大友を匿っており、大阪の花菱会へ向かう際は大友だけでなく木村も気にかけていた。
今作において、最後まで大友と木村の味方であった唯一の人物。

李(演:白竜)
張の側近。大友が出所した際に、車で迎えに来た大柄な男。彼が加藤に復讐する際、パチンコ店の店員に扮して手を貸した。

木村(演:中野英雄)
元・村瀬組若頭(詳しくは、前作のページも参照)。
前作のラストで大友を刺して重傷を負わせたが、片岡から全てのいきさつを知らされると、これまでのことを謝罪し、大友自身も謝罪したことによって、ようやく無事に和解を果たした。出所後は、バッティングセンターを運営している。自分の組を追い込んだ山王会への復讐を狙っており、嶋・小野との死別を機に、花菱会へ赴く。そこで大友が若西野、中田と一触即発の状態になるが、自身の小指を食いちぎって場を収める。治療後、大友と兄弟の盃を交わし、大友を「兄貴」「兄弟」と呼び慕うようになる。
花菱会のヒットマンや片岡の協力を得て見事に復讐を果たしたものの、当の片岡や花菱会の面子にとっては単なる捨て駒に過ぎなかった
一連の責任を取る形で、大友との関係を形式上絶ち切らされた上で、ようやく花菱会の下で、自分の組を持つことができた(しかし、その後も最後まで大友とは密かに交流を続けていたことが示唆されている)。しかし実際には、先述にもあるように花菱会の関東へ勢力を伸ばすきっかけとして利用されただけに過ぎず、片岡の策略により加藤の暗殺を自分が仕組んだことに仕立てられた挙句に、間も無く殆どの子弟が片岡率いるマル暴の刑事に逮捕され、それから間もなく片岡に煽られた加藤の取り巻きに暗殺される。
石原とは同じく、前作とのギャップが大きく話題を呼んだキャラの1人であり、今回は前作では描かれなかった、男気あふれる一面や仲間思いな一面が大きく表れている。

(演:桐谷健太)
木村の舎弟で、バッティングセンターの店員を務めている。村瀬組組員の子供に当たり、出所後、木村が引き取った。純真無垢な性格で、常に自分の親分である木村や大友に忠実であろうとする。大友のボディガードとして行動を共にするが、結局大友は石原の差し金に襲撃されてしまう。罪悪感から小野と共に山王会の下へ自ら復讐に出るが、舟木らから激しいリンチの返り討ちを受けて死亡。遺体は2人仲良くゴミ処理場に打ち捨てられた。
態度の悪いバッティングセンターの来客や、食べかけのカレーライスを片付けようとするウェイトレスに怒鳴りつけたりするなど、子供っぽく、自らの感情に流されやすい傾向があるため、演者の桐谷からは『このシリーズでも珍しくピュアなキャラクター』と評されている。

小野(演:新井浩文)
嶋と同じく、木村の舎弟で、バッティングセンターの店員。村瀬組組員の子供に当たり、出所した木村に引き取られた。嶋よりは比較的大人しい性格だが、態度の悪い客に怒鳴ったり、大友を乗せたエレベーターがなかなか来ず大声を上げたりするなど、時々感情を暴走させる。
潜伏先のホテルのレストランで食事をしていた最中に、石原の策略で大友が負傷したために、嶋と一緒に、山王会へ仕返しに行こうとする。舟木たちから悲惨な目に遭わされても、最後まで屈しなかったが、最期には嶋と同じ運命をたどることになった。

なお、二人が死んだ後も、彼らが仲良く映っている写真は木村の机の片隅で大友との兄弟盃と線香、そして彼らの好きだったタバコとともに、大事に飾られていいた。


花菱会

布施(演:神山繁)
花菱会会長。
軽妙な喋り方や初対面の人物に対する愛想の良さから、一見明るくて優しい人物のように見えるが、本当は自分の利益のためなら、汚い手段に出ることも厭わないマキャベリストタイプの極悪人。関東地方へ自分の組の勢力を行き渡らせることを狙っており、富田に力を貸そうとしたのも、その道具にすぎない。また、口が非常に達者であり、石原の過去につけ込んで、言葉巧みに加藤を追い詰めていき、遂には加藤・石原一派の壊滅に追いやった。
最後には、大友や木村の活躍をダシに関東進出に成功し、山王会も自分の配下に追い込む。

西野(演:西田敏行)
花菱会若頭。下の名前は一雄
組にとって有利な結果に導くためには優れた知略を働かせる頭脳派で、かなり計算高い性格をしている。怒鳴ったときの勢いはかなり激しい。また、話し合いが一向に進まないことに苛立った大友を威嚇するシーンにもあるように、会長の布施に敬意を払わない人間には容赦がない。
冨田とは兄弟分に当たり、山王会内部でのスキャンダルの情報を握っていたが、彼の勢いの弱さを知るとすぐに見限った。しかしながら、後に彼の手下であった白山と五味には力を貸し、2人を言葉巧みになだめすかして自分の配下に置いた上で、花菱会の進出に利用し、名目上は一連の出来事の責任を負う形で、山王会をも手玉にとって、見事に組の勢力拡張を成し遂げる。
演者の西田は、罵詈雑言合戦の撮影は楽しかったと感想を述べた。

中田(演:塩見三省)
花菱会幹部。下の名前は勝久
生粋の武闘派で、かなりコワモテな顔つきをしており、怒らせると同じ組の者までも震え上がらせるほど怖い。『帰ろうぜ』と言い出した大友を、西野と共に恫喝して一触即発状態に陥ったため、木村に指を噛みちぎらせて、謝罪に追い込ませた(実は、相手を脅しつけて震え上がらせることで、自分の思い通りに動かす打算的な手段でもある。)。
表面上は善意で誘ったことになっているはずなのに、自分の親分を殺した張本人の大友と和解した経緯を持つ木村のことを気に入らないのか、一連の事柄にケリをつける名目で、自分の組を持たせる代わりに大友との関係を絶たせるため、「大友出すんが嫌なら、お前腹切りでもなんなりせんかい!」と激しく迫るなど、最後まで辛く当たっていた。

(演:高橋克典)
花菱会組員。
やり手のヒットマンで、警察にも身柄が未だに特定されていない。大友や木村に協力して、加藤の取り巻きを静かに華麗に葬り去る。非常に大人しい性格という設定の為、本編ではほとんどセリフがないが、DVDの特典でナビゲートキャラクターで登場した際に初めて喋った。

警察

片岡(演:小日向文世)
組織犯罪対策課に所属する刑事。また、大友の大学時代のサークルの後輩でもある(詳しくは、前作のページも参照)。
前回のラストで出世を果たすも、今回ではより一層欲深い一面が強調されている。前回のように、暴力団とは秘密裏で関係を持ちつつも、本作では結果的に追い込むことを狙っているのを口実に暴力団の世界に立ち入って、更なる自分の手柄による出世を目的として、様々な陰謀を張り巡らせる。そのため、たとえその過程でどれほど死者が出ても、自分の手柄しか考えていない一面が描かれている。
手柄を立てて更に出世することを目当てに、山王会の権力をつぶすことを狙い、冨田とその手下を扇動し、謀反を起こそうとさせるもあえなく失敗。今度は、山王会への復讐を誓っている木村、そして関西のライバル勢力である・花菱会の面子と共謀する。乗り気でない大友を巻き込むため山王会の事務所に拳銃を撃ち込み、大友の襲撃と嶋・小野の死の遠因を作り、ようやく大友が復讐を決意したため、見事に山王会を追いやった。
しかし、それだけで満足せず更なる昇進を狙って、今度は加藤の手下だった組員を煽って木村を殺害させ、それを大友の仕業に見せかける一方で、大友には花菱会の陰謀だと吹き込んだ上で、再び山王会と花菱会の抗争を勃発させるきっかけを作り、葬儀の場で花菱会の面子を葬り去ることを計画する。しかしその計略を見破った大友により、自分が渡した拳銃で射殺されるという、文字通り自業自得な最期を遂げた。
自らの名誉と利益のために他人を利用しては裏切るのを繰り返した報いを受けたといっても過言ではないだろう。
また、舞台挨拶にて「一番悪い奴は誰か?」と質問された出演者はほぼ全員が片岡の名を挙げた。

繁田(演:松重豊)
片岡の後輩のコワモテ刑事。
厳つい容貌にもよらず謹厳実直な性格で、(片岡の指示で渋々とではあるが)調書の偽造を行ったり、大友をはじめとするヤクザ連中を必要悪と見做せず、彼らの人間性など考慮もせず十把一絡げに「ゴミ以下」と手酷く罵倒するなど、「清廉潔白な正義の味方」とは決して言えない部分もあるものの、人の道を踏み外した外道揃いの作中において珍しく「(一般論的に)まともな感性」を持っており、「全員悪人」を謳う本シリーズの主要な登場人物の中では、おそらく最も善人の側に近い人物でもある。
先輩である片岡に対しては強く反発できないでいるものの、自分の出世のためには手段を選ばず、ヤクザと癒着することもいとわない片岡の方法には疑問を感じており、時々片岡を諌めるシーンが散見される。
片岡と違い、「まともな」警官らしい正義感を持つが故か、ヤクザに対してはかなり辛辣な態度を崩さず、当初は反省した大友のことも信用していない節もあった。
その後も内心では片岡の言動に不快に感じつつも行動を共にしていたが、終盤には木村が死亡しても大友を利用し続ける彼の厚かましい態度についていけなくなり、木村の葬儀の場で今までの不満と怒りを爆発させる。
その際、片岡の「俺と一緒なら出世できたのに」という捨て台詞に対しても「一生ヒラでいいっすよ!」とだけ短く吐き捨て返して憤然と去って行った(葬儀場の警戒に当たっている他の警官らに合流しに行った)。

山本
前回のラストで片岡が後任の刑事として紹介した刑事。しかしながら、調子に乗った言動をするようになったために加藤と石原の逆鱗に触れ、彼らの手によってあっけなく始末される。
プロローグのシーンで、海中に沈んだ自動車の中で、政治家の愛人であったホステスと共に遺体となって発見された。
彼の死は表向きには「ヤクザの女を寝取り、それが原因で殺された」という事になっており、この事に繁田は片岡に対して文句を言うが片岡は気にもしなかった。

スタッフ

監督・脚本・編集 - 北野武
音楽 - 鈴木慶一
撮影 - 柳島克己
照明 - 高屋齋
美術 - 磯田典宏
録音 - 久連石由文
キャスティング - 吉川威史
助監督 - 稲葉博文
製作担当 - 里吉優也
衣装 - 黒澤和子
大友衣装 - 山本耀司
装飾 - 柴田博英
メイク - 宮内三千代
編集 - 太田義則
記録 - 吉田久美子
音響効果 - 柴崎憲治
プロデューサー - 森昌行、吉田多喜男
ライン・プロデューサー - 小宮慎二、加倉井誠人
アソシエイト・プロデューサー - 川城和美、松本篤信、大西良二、久松猛朗
製作 - 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会(バンダイビジュアル、テレビ東京、オムニバス・ジャパン、ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野)
配給 - ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
(Wikiより転載)

関連タグ

アウトレイジ (前日談)
アウトレイジ最終章 (完結編)
映画 邦画
北野武
ヤクザ 暴力団 ピカレスク

外部リンク

公式サイト
アウトレイジ ビヨンド - Wikipedia

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