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福井放送株式会社は、福井県を放送対象地域とするラジオ・テレビ兼営放送局。FBC

概要編集

本社:福井市大和田2-510

嶺南支社:敦賀市中央町1-17-19


1952年3月6日に福井放送株式会社が設立。同年7月20日に「ラジオ福井」の愛称で開局した。

1960年6月1日にはテレビ放送を開始。

2022年7月20日にラジオ開局70周年を迎えた。


資本編集

不動産賃貸会社の加藤ビル(旧社名:加藤ビルディング)が筆頭株主。次いで日本テレビ朝日新聞と続く。福井新聞との結びつきは資本面ではないが、一般財団法人福井カルチャーセンターを共同で運営するなど業務面で関係が深い面があり、福井放送本社のはす向かいに福井新聞の本社がある。福井新聞はライバル局の福井テレビと資本関係で結びつきが強い。

なお読売新聞テレビ朝日の資本は入っていない。また、日本テレビも元々は株主に名を連ねているわけではなかった(2003年3月の時点では大株主に名を連ねていなかった。2006年3月末時点では朝日新聞に次ぐ第3の大株主となっておりこの間に株を買ったものと推定)。


FBCラジオ編集

ラジオはNRN(ニッポン放送文化放送)とJRN(TBSラジオ)のクロスネット。放送時間は月曜0:00-4:00のメンテナンスタイムを除く24時間。

開局当初は完全な自主編成のため、レコード音楽を流してしのいだという。番組編成面で朝日放送の支援を受け、朝日放送からの番組ネットを行ったこともある。

FBCラジオは愛称は本社の所在地から「大和田ラジオ本舗」。本社が移転したのは2001年だが2002年7月20日にラジオ開局50周年を迎えるのに先立ち、同年4月1日に制定。

ニュースは全国ニュースは朝日新聞ニュースを、ローカルニュースは自社制作の『FBCニュース』を放送する。


どちらかと言えばニッポン放送寄りの編成をしており、「オールナイトニッポン」を、第1部だけでなく第2部をネットしていた時期もあった。2024年10月現在でも第1部や「サタデースペシャル」のほか「MUSIC10」や「0」の放送も行っている。「ラブライブ!シリーズのオールナイトニッポンGOLD」を放送しているのは「MUSIC10」からの流れである一方、「0」に関しては2022年10月から放送されている。ニッポン放送の番組としてはほかにも「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」、「櫻坂46 こちら有楽町星空放送局」などを放送している。

その一方で文化放送の番組では「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」(本来は2時間番組だが、1時間短縮版が放送されることもある)や「日向坂46の「ひ」」など、TBSラジオの番組では「土曜朝6時 木梨の会。」や「ハライチのターン!」なども放送されている。


FBCテレビ編集

1989年4月以降、テレビは日本テレビ系列(NNN/NNS)メインでテレビ朝日系列(ANN)とのクロスネットである。開局時から1989年3月31日までNNN/NNS単独加盟だったが、同年4月1日にANNにも加盟した。ANNについては番組供給部門「テレビ朝日ネットワーク」の包括的番組供給対象からクロスネット局が外されているためか、山梨放送四国放送などのフルネット局並みの編成となっている。テレ朝系列の番組も、『羽鳥慎一モーニングショー』『朝だ!生です旅サラダ』などがスポンサー付きで少ないながらもネットされている。

ニュースがNNNメインでANNとのクロスネットであるため、福井放送で放送されていないテレ朝の報道番組においても福井放送のアナウンサーや記者がリポート担当するほか、「(撮影)協力 福井放送」のクレジットが表示されるケースが多い(FNNメインでNNN/ANNとのトリプルネットであるテレビ宮崎も同様)。お昼のニュースはNNN、ANNの順に放送される。平日は11:30から「NNNストレイトニュース」を放送(11:38からローカルニュース)した後、11:45から「大下容子ワイド!スクランブル」第1部の「ANNニュース」部分を放送する。土曜は11:25から「NNNストレイトニュース」を放送、その後11:45から「ANNニュース」を放送する。かつては日曜夕方の「ANNニュースレーダー」を『朝日新聞テレビ夕刊』として放送した。


ネットワークの移り変わり編集

1960年6月1日に日本テレビ・フジテレビTBSNETテレビ(現在のテレビ朝日)のクロスネットとしてテレビ放送開始、ニュースは日テレメインとする。

1966年4月1日にNNNに加盟し、ニュースは一時NNNのみとなった。

1969年には福井テレビにフジテレビ系列の番組が完全移行し、TBS系列・NETテレビ系列の番組も一部移行した。

1972年6月14日には発足したNNSにも加入した。1975年にはANNニュースの番販ネットを開始、1978年からANN向け取材協力に参加し、1989年4月1日にはANNに加入、ニュースネットが正式に日テレメインでテレ朝とのクロスネットとなった。

実はテレビ放送開始に当たってはラジオ開局時に支援を受けた朝日放送(ABC)が当時加盟していたTBS系列(JNN)への参加も考えていた様だが、北陸放送との絡みで仕方なく日本テレビ系列に参加した(福井放送の社史にもこのような趣旨の記述がある)。


編成の特徴編集

2024年秋改編現在、ゴールデン・プライムタイムに関しては、土曜21:00-21:54枠がテレビ朝日制作の木曜21時ドラマ、土曜22:00-22:54枠がテレ朝水曜21時枠刑事ドラマの遅れネット以外、日本テレビ系列の番組となっている。

福井県全域ではケーブルテレビに加入すれば嶺南と南越前町では朝日放送テレビ(ABCテレビ)、南越前町を除く嶺北では北陸朝日放送(HAB)を視聴できる。FBCテレビは報道部門の関係でANN一般番組についても最低限のネット保証を受けている。そのため日テレ系列の情報番組やバラエティ番組は同系列フルネット局に比べてネットが少ない。先述の通り『羽鳥慎一モーニングショー』と『旅サラダ』放送のため、日テレ制作平日朝の「ZIP!」は8時で終了し、こちらも平日朝の「DayDay」と読売テレビ制作土曜朝の「ウェークアップぷらす」は放送されず、日テレ制作の土曜のドラマ枠である土ドラ9は当日深夜1時台、土ドラ10は翌週土曜昼4時台に遅れネットで放送される。なお、視聴者からは「DayDay」の前身番組であった「スッキリ!!」の放送を求める声があった。

TBS系番組もスポンサードネット番組を中心に同時ネットや遅れネットで放送していたが、1984年3月にゴールデンタイムでの同時ネットを廃止したほか、1990年代初頭には同時ネットを廃止した。さらに言えばTBS系番組自体、2024年秋の改編時点では日曜劇場と「(サントリー)人生最高レストラン」のみ、いずれも放送時間差し替え(前者は日曜の原則昼4時台、後者は土曜深夜1:49-2:19)となっている。


深夜アニメ編集

深夜アニメについては、日本テレビ系列(NNN加盟)全30局放送作品(元々は深夜アニメではなかった「HUNTER×HUNTER」含む)以外では「ちはやふる」、「花田少年史」、「GA 芸術科アートデザインクラス」、「日常」、「君に届け」、「逆境無頼カイジ」および「進撃の巨人」の第1シリーズ。「推しの子」2期、「Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)」の第3シリーズを放送した実績がある。このうち「GA 芸術科アートデザインクラス」、「日常」および「進撃の巨人」。「推しの子」、「リゼロ」はUHFアニメ。また「君に届け」は、「ちはやふる」第1シリーズと第2シリーズのつなぎ番組として放送された。

「GA 芸術科アートデザインクラス」(読売テレビ子会社のYTEが制作に関わる)に登場する劇中の市立美術館は、きゆづきさとこが福井県出身なのか、福井市立美術館の外観がモデルとなっている。


その他編集

FBCの公式サイトのリンク集は、テレビ・ラジオ問わずほぼすべての民間放送局の公式サイトにリンクしている。

日テレ公式サイトの「日テレ企業情報・国内ネットワーク」のページでは、テレビ大分(NNN/NNSとフジテレビ系列(FNN/FNS))とテレビ宮崎(FNN/FNS(メイン)・NNN(サブ)・ANN(サブ))をクロスネット局として扱っているが、福井放送はNNNのニュースをすべてネットしているためにクロスネット局として扱われていない。テレ朝公式サイトからのリンクは、「テレ朝news」の「ANNネットワーク」の項目にテレビ宮崎とともに記載されているが、「企業情報」の「ネットワーク」ページ内にはテレビ宮崎とともに記載されていない(フルネット23局のみ記載)。また読売テレビ公式サイトの「ネットワーク・グループ会社」ページ内のネットワーク一覧、ABCテレビ公式サイトの「会社紹介」にある「ネットワーク局」ページにはいずれも福井放送へのリンクが記載されているが、ytvは福井放送をフルネット局としている。


かつては緊急警報放送システムの運用を行っていたが、テレビは2011年7月24日のアナログ放送終了と同時に、ラジオは同年12月31日をもって運用を終了した。


関連タグ編集

福井県

テレビ局

テレビ大分:NNN/NNSとFNN/FNSのクロスネット

テレビ宮崎:FNN/FNSをメインにNNNとANNのトリプルネット

Nippon_News_Network:日テレをキー局とするメインのネットワーク

青森放送秋田放送北日本放送山口放送南海放送高知放送:本局同様日本テレビ系列局(こちらは単独)にして、もともとはTBS系列局に参加しようとした放送局(日本テレビ系列への参加を決めた経緯はやや異なるが)

歩音ティナ



外部リンク編集

公式サイト

Wikipedia

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