※本項目には『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』のネタバレを含みます
「「変身!!」」
『センチュリー!』
「「仮面ライダーがこの世界にいる限り、悪が蔓延ることはない!!」」
スーツアクター:小森拓真
変身者
概要
『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』に登場する仮面ライダー。
2071年から現れたとされており、特報では「未来の契約者」と呼ばれている。
素体及び暴走状態としてセンチュリーブレイクが存在する。
外見
仮面ライダーとしての普遍的な要素、バッタの触角等を未来的なデザインにブラッシュアップさせた様な姿をしており、全体的なプロポーションは近年でバッタをモチーフとしたゼロワンにも似ている。
白とシルバーをベースとした宇宙服のような容姿ながらも、頭部・胸部・足先などに水色のクリアパーツがあしらわれており、その内部に骨格が見える様なデザインが特徴的である。
また目元部分のみクリアパーツがピンクに変化していたり、水色のクラッシャーと合せ、その顔がリバイスのライダーズクレストを彷彿させているかの様。1号のような赤いマフラーを装着しているのも特徴。
なお、足型は数字の「100」型。
変身プロセス
変身者は百瀬親子。ドライバーの仕様上、共通する遺伝子の2人の人間が一体化して変身する必要がある。また、2人の声が重なって喋るのが特徴。
ジョージ・狩崎が開発したライダーシステムの中で唯一悪魔の力をパワーソースとしない特殊な仮面ライダーで、ディアブロを倒せる存在として設計された為、ディアブロが唯一警戒する存在。
百瀬龍之介と百瀬秀夫が心を1つにした事でドライバーが二人の腰に装着され、ドライバーを待機状態に移行させて仮面ライダー1号の変身ポーズを左右対称に取る(途中仮面ライダーアマゾンのようなポーズが入る)。
ドライバーを操作すると2人の頭上に4本の鋭利な刃がついた、赤と青の歯車状の円環粒子「デストサイクロン」が現れそれらが頭上で融合すると同時に竜巻が発生して2人が包まれ、その中で量子化して一体化。
同時に未来の時間軸に残された百瀬龍之介の本来の肉体も量子化して現代に転送される。
最初にセンチュリーブレイクに変身し、その後各部にパーツが追加されセンチュリーとなる。
スペック
身長 | 202.1cm |
---|---|
体重 | 100.0kg |
パンチ力 | 100.0t |
キック力 | 100.0t |
ジャンプ力 | 100.0m(ひと跳び) |
走力 | 0.01秒(100m) |
『ビヨンド・ジェネレーションズ』のテーマでもある「100年」にちなみ、スペックもとにかく100が目白押しの数値。当然のことながら登場時点での『リバイス』の仮面ライダーたちを大きく上回る圧倒的な性能を誇り、フォームチェンジや強化アイテム抜きでこれだけの力を発揮できるのも50年以上の時を越えて狩崎がライダーシステムを進化させてきた賜物だろう。
ディアブロが暴れまわる歴史とは別の道を歩んだ『ビヨンド・ジェネレーションズ』以降の『リバイス』では部分的にセンチュリーを越えるスペックの仮面ライダーも登場していったが、センチュリーの特筆すべき点はどのスペック項目も満遍なく高いバランスで両立できている点にあり、全ての項目でセンチュリーを上回る性能を持つ仮面ライダーは『リバイス』には存在しない。
とはいえリバイスの最強形態たるアルティメットリバイ・アルティメットバイスにはジャンプ力、キック力の二項目で大きく差をあけられた他、パンチ力はデストリーム・コングゲノミクス、仮面ライダー五十嵐に上回られてしまっている。それでも走力に関しては、未だにセンチュリーに追い付くリバイスライダーはいない辺り流石である。
センチュリーの変身システムには他の『リバイス』の仮面ライダーとは違い悪魔は勿論のこと、バイスタンプのゲノムパワーにすら一切頼らない、人間の"純粋な力"のみを使用する全く新しい概念が用いられている。現代の狩崎にも『ゲノムラボラトリー』にて「ライダーシステムとしての到達点」と言わしめた究極の戦士、それが仮面ライダーセンチュリーなのである。
能力
後述の通り、変身前後問わずドライバーを介して精神体をタイムトラベル可能。実体化さえしていれば悪魔も別の時間軸に送れ、センチュリーへの変身が完了すれば肉体ごと別の場所に転送する事も可能となる。
また、戦闘時には特殊な量子エネルギー「センチュリアンタム」を用いて赤く量子化しながら、高速で移動し戦い、4本の鋭利な刃がついた歯車状の円環粒子「デストサイクロン」を出現させ攻撃や防御の他、空中に足場として展開する事もできる等、攻撃的な見た目ではあるが意外と手数や応用の幅が多い。
使用アイテム
センチュリーへの変身を行う為のベルト。
ダブルライダーのベルト「タイフーン」がモチーフであり、それを簡略化してその表面をゴーストドライバーの様に、クリアパーツが覆っている様な造形。稼働状態になると中心部が回転発光する。
必殺技
- タイムトラベル
『Ready! Done!』
サイクロトロンドライバーの右側を押して発動。
名前の通り時を超える能力で、対象者の精神を別の時間に転送、変身前でも使用可能。
『ライダーパンチ!』
サイクロトロンドライバーの左右を押して、必殺待機後に右側を押して発動。
ライダーパンチを放つと共にデストサイクロンの刃部分で切り裂く。
またはデストサイクロンを両手に生成して切り裂くパターンを見せた。
『ライダーキック!』
サイクロトロンドライバーの左右を押して、必殺待機後に左側を押して発動。
デストサイクロンを右足に纏い、ライダーキックを放つ。
- サイクロトロンフィニッシュ
『サイクロトロンフィニッシュ!』
サイクロトロンドライバーの左右を押して、必殺待機後に左右を同時に押して発動する超必殺技。
映画本編で使われなかったため詳細不明。
- 名称不明
変身前の状態で使用。
サイクロトロンドライバーを操作して融合した百瀬親子が新幹線のオーラとなって突撃する。
ディアブロにダメージを与え、トドメを刺されかけた一輝のピンチを救った。
余談
- 名前の由来であるセンチュリー(century)とは、英語で「100年」や「世紀」などを意味する。
- 映画についての情報が初公表された際に、線画ながら外形のみは公開されていたが、名称と実際のスーツはテレビ朝日系列ではなく、NHK系列で放映された全仮面ライダー大投票で初公開される異例の事態となった他、ベルト名称もHENSHIN SOUND CARDのサイトで判明する、センチュリーブレイクの情報もサイクロトロンドライバーのプレバンの予約ページ等、公式よりも関連番組やサイトでの情報開示が非常に多い。
- 上記の線画の公表時、「仮面ライダー誕生100周年の時代の仮面ライダー」であるにもかかわらず約3年前の時代の作品において近しい年代である「現在から50年後の世界の仮面ライダー」が題材が既に用いられていた為に、そちらの方が話題となってしまった(当時まだ線画で描かれた姿以外にセンチュリーの情報がなく、話題にしようがなかったという事情もあるが)。更に同作では「仮面ライダーが誕生150周年である、2121年の仮面ライダー」も登場しており、こちらも同時に話題となった。
- 『フィギュア王No.297』での解説によるとデザインコンセプトは「100年後の仮面ライダー1号」、モチーフはそこから連想された「透明標本」であると判明した。カラーリングは旧1号を意識しており、若竹色はクリアターコイズ、ブラック部分を白に変換したものとなっている。また骨格の意匠はショッカー戦闘員のオマージュでもあるとのこと。
- 複数のフォームを持つ劇場版限定ライダーはVシネマで新フォームを得たファルシオンを除くと『100の眼魂とゴースト運命の瞬間』の仮面ライダーダークゴースト・ダークネクロム以来。
- なお、仮面ライダーの英語表記は『W』以降の作品から「KAMEN RIDER」と表記される様になっているのだが、センチュリーは『ディケイド』以前の「MASKED RIDER」で表記される模様(劇場版パンフレットの裏表紙に写る設計図から確認可能)。これも狩崎の拘りなのだろうか。
- 一方で『ゲノムラボラトリー』では「KAMEN RIDER」の表記が確認されており、どの表記に定まるかは現状不明。
- その後、センチュリーのスーツは仮面ライダーデストリームに改造された。
関連タグ
仮面ライダー一覧 サブライダー 劇場版限定ライダー ミライダー
仮面ライダーデストリーム:後に本編に登場した、同じく悪魔の力を必要としないライダーで、スーツの改造先というメタ的な意味でも後輩にあたるライダー。
仮面ライダー1型:劇場版限定の1号がモチーフのひとつのライダー繋がり。全体的にデザインや配色も似ていたり、上記と同じ能力と設定を持っている。
仮面ライダーアクア:「40年後の未来に生きる1号ライダー」のコンセプトでデザインされたミライダー。初登場作品は丁度10年前の仮面ライダー生誕40周年と、同じくアニバーサリーを意識した共通点がある。
0系新幹線:同じく白をベース+青のカラーリングである点が共通する。こちらは百瀬親子の過去について重要な関わりを持つ。
劇場版限定ライダー
(ダン王)/エデン/アバドン/ルシファー → センチュリー → ダイモン/キマイラ
冬映画限定ライダー
1型 → センチュリー → ゲットオーバーデモンズ/シーカー