曖昧さ回避
- 未来から来た仮面ライダー。本項では下記の2種を主に解説。
- 『仮面ライダージオウ』に登場する未来の仮面ライダー。
- 未来にルーツを持つ仮面ライダー全般。
- 鉄腕DOLLミライダー
- 未来戦士ミライダー
概要
1.『仮面ライダージオウ』に登場した、未来からやって来たライダー達の事を指す。
なお、彼らの力を元にした『ミライドウォッチ』は公式用語であるも、『ミライダー』はファンによる通称であることに注意。そのため、定義は人によって割とブレている。
基本的には、通称『ミライダー編』に登場し、ミライドウォッチの元になった仮面ライダーシノビ・仮面ライダークイズ・仮面ライダーキカイの3人を指す。
公式twitterでは『未来のライダー作品から、仮面ライダージオウにゲスト出演したレジェンドライダー』という扱いが取られていた。
これらのミライダーは『変身者を演じている人間が、過去に東映特撮作品に出演している』という共通点があり、そういう意味でもレジェンド出演である。
なお、仮面ライダーギンガは、上記のミライダー3人とは共通点も多い一方で、作中での謎が非常に多く、正体不明であるため、扱いは曖昧。そもそも未来から来たのかどうかすら、作中では一切分からない。
一応、公式サイトでは「未来の仮面ライダー」と記述されている。
一方、同じジオウの未来から来たライダーでも、仮面ライダーゲイツや仮面ライダーアクアなどは、基本的に含まない。
2.『作中時間から見て未来にルーツをもつ仮面ライダー』の通称。ジオウ関連であるかどうかは問わない。
この場合においても人によって定義は分かれ、多くの場合は、『未来からやって来たライダー』のみを指す事が多い。
幅広く取れば、『未来で設計された技術で現代の人間が変身する』者を含める場合もある。
3.1の設定を踏まえた上で作られたオリジナルライダー。
ミライダー(定義1)の一覧
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 演者の過去出演役 | 備考 |
---|---|---|---|---|
仮面ライダーシノビ | 神蔵蓮太郎 | 2022年 | キンジ・タキガワ/スターニンジャー | ※1 |
仮面ライダークイズ | 堂安主水 | 2040年 | 桜田ヒロム/レッドバスター | |
仮面ライダーキカイ | 真紀那レント | 2121年 | ジロー/キカイダー、ザミーゴ・デルマ | |
仮面ライダーギンガ | 不明 | 不明 | キバットバットⅢ世、ウルトラマンギンガ(※2) | ※2 |
※1…2022年ではないが2023年に『ギーツ』のオリジナルビデオに登場している(詳しくは、下の「実際の時代が追い付いた例」を参照)。
※2…仮面ライダーギンガと同じ声優が演じた同名のウルトラマンも、未来から来た存在である。
未来に関連するライダー(定義2)の一覧
以下の一覧は、出典の発表年ごとに分けている。
なお、映画等でよく見られる『次回作の主役ライダーが先行登場』なども厳密には未来の仮面ライダーだが、キリがないためここでは含めない。
また、前述した通り人によって定義が分かれるため、ここでは最も広い定義である『未来の技術で変身する者全員』をまとめている。
実際にこれらを未来のライダーと呼ぶかどうかは人による(例えば、電王やオーズを未来のライダーと呼ぶ者はほとんどいない)ので注意。
『剣』関連
『仮面ライダー剣』(2004年)は、後述の『電王』や先の『ジオウ』と異なり、タイムスリップを主なテーマにしているわけではなく、また、カリスなどは、むしろミライダーとは真逆の存在であるが、『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』は、テレビシリーズより先の近未来である2008年が舞台となっているため(栗原天音の誕生日などから)、その作品に登場した新世代ライダーのみこちらに記載する。
(未来を舞台にした例が除外されたら、ハッタリなども除外しないとならなくなるため。)
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
グレイブ | 志村純一 | 2008年 | 『MISSING ACE』(2004年) |
ラルク | 三輪夏美 | 2008年 | 『MISSING ACE』(2004年) |
ランス | 禍木慎 | 2008年 | 『MISSING ACE』(2004年) |
『電王』関連
『仮面ライダー電王』(2007年)で登場したライダーは、味方サイド以外はどの時点で誕生したか不明なものが多く、また、味方サイドに関しても、本来の時間軸から外れた力を使用しているため、便宜的に全員を未来ライダーとして扱い、ここにまとめる。
リストが多くなるため、ミニ電王やプリティ電王などの派生形態は除外している。
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
仮面ライダー電王 | 野上良太郎 | 2007年 | 『電王』(2007年) |
仮面ライダーゼロノス | 桜井侑斗 | - | 『電王』(2007年) |
仮面ライダーNEW電王(※1) | 野上幸太郎 | 不明(2060年前後) | 『さらば電王』(2008年) |
仮面ライダーガオウ | 牙王 | 不明 | 『劇場版 電王』(2007年) |
仮面ライダーネガ電王 | ネガタロス | 不明 | 『電王&キバ』(2008年) |
仮面ライダー幽汽 | ゴーストイマジン | 不明 | 『さらば電王』(2008年) |
仮面ライダーG電王 | 黒崎レイジ | 不明 | 『電王 トリロジー』(2010年) |
謎の仮面ライダー(※2) | 不明(※2) | 不明(※2) | 『超ヒーローファイル』(※2)(2010年) |
※1:NEW電王は、「未来から来た変身者が変身するライダー」であるため、この中でも特にミライダーに近い。
※2:『超ヒーローファイル仮面ライダー電王』に収録された飯田浩司による漫画作品に登場。雷のような模様が入った仮面ライダー。変身者も憑依するイマジンも不明。怪人まとめなどの一部のサイトでは、変身者は未来のカイ、憑依するイマジンはドーラタロスとされている。これらは、カイという同名キャラクターが登場する『恐竜戦隊ジュウレンジャー』由来のネタと思われる。ちなみに、『ジュウレンジャー』側のカイを演じた高橋一生は、小林靖子が東映特撮に関わるきっかけとなった作品の1つ『特捜エクシードラフト』にも出演している。
『オーズ』関連
『仮面ライダーオーズ』(2010年-2011年)では、『電王』『ジオウ』ほどではないが、未来のライダーもしくは、未来の技術やアイテムを使用したライダーが登場している。
ただし、『電王』『ジオウ』ほど密接な繋がりがあるわけではないため、未来に関連するライダーのみ記述する(関連の薄いプロトバースや後年作品の派生形態のバースXなどについては省略する)。
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
仮面ライダーオーズ(※1) | 火野映司 | 2010年(※1) | 『オーズ』(2010年) |
仮面ライダーリバース | 伊達明 | 2031年? | 『HEROSAGAウィザード編』(2014年) |
仮面ライダーポセイドン | 湊ミハル | 2051年? | 『フォーゼ&オーズ』(2011年) |
仮面ライダーアクア | 湊ミハル | 2051年? | 『フォーゼ&オーズ』(2011年) |
※1:火野映司が変身するオーズ自体は、現代で初変身した仮面ライダー。変身者を、火野映司に限らなければ、800年前から存在していた仮面ライダーであり、定義上では、むしろミライダーとは真逆の存在ともいえるが、『フォーゼ&オーズ』で未来のコアメダルによりスーパータトバコンボに変身しているため、未来のアイテムを使用したという面においては、未来のライダーとも定義できる。
『ドライブ』関連
『仮面ライダードライブ』(2014年-2015年)では、『電王』『ジオウ』ほどではないが、未来のライダーもしくは、未来の技術やアイテムを使用したライダーが登場している。
ただし、『電王』『ジオウ』ほど密接な繋がりがあるわけではないため、未来に関連するライダーのみ記述する。
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
仮面ライダードライブ(※1) | 泊進ノ介 | 2014年 | 『ドライブ』(2014年) |
仮面ライダーダークドライブ | 泊エイジ(ロイミュード108) | 2035年 | 『劇場版 ドライブ』(2015年) |
※1:泊進ノ介が変身する仮面ライダードライブは、現代で初変身しているが、『劇場版 ドライブ』では、オーズのスーパータトバ同様、こちらも未来のアイテムを使用し、タイプネクストに変身している。
『ジオウ』関連
『仮面ライダージオウ』(2018年~2019年)で、初変身が2019年のものなど、未来と呼べるか定義不明な者が多く、また『仮面ライダー電王』同様、時間を扱う作品のため該当ライダーも多いため、全員をここにまとめる(変身したのは現代でも、未来ゆかりの技術であったりするため)。
リストが多くなるため、オーマジオウ以外の派生形態は除外している。また、本来のミライダーである4名に関しても、前述してあるため省く。
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
仮面ライダージオウ(※1) | 常磐ソウゴ | 2018年(※1) | 『ジオウ』(2018年) |
オーマジオウ | 未来の常磐ソウゴ | 2068年(※1) | 『ジオウ』(2018年) |
仮面ライダーゲイツ | 明光院ゲイツ | 2068年 | 『ジオウ』(2018年) |
仮面ライダーツクヨミ(※1) | ツクヨミ(※1) | 2019年 | 『ジオウ』(2019年) |
仮面ライダーハッタリ | 今生勇道 | 2022年(※2) | 『RIDER TIME SHINOBI』(2019年) |
仮面ライダーウォズ | 白ウォズ→黒ウォズ | 不明(※3) | 『ジオウ』(2019年) |
仮面ライダーゾンジス | カゲン | 不明(※4) | 『劇場版 ジオウ』(2020年) |
仮面ライダーザモナス | ジョウゲン | 不明(※4) | 『劇場版 ジオウ』(2020年) |
仮面ライダーバールクス | 常磐SOUGO | 不明(※4) | 『劇場版 ジオウ』(2020年) |
※1:仮面ライダージオウと仮面ライダーツクヨミは、現代で初変身したライダー。ただし、どちらも、未来の技術が使用されている(また、ツクヨミに関しては、変身者も未来人)。派生形態であるオーマジオウは、2068年の描写が主であるが、初変身は2019年。
※2:仮面ライダーハッタリは、原義のミライダーである『仮面ライダーシノビ』の作品内に登場する未来ライダーである。
※3:仮面ライダーウォズは、ジオウが倒されたifの歴史で誕生したライダーであるが、その歴史での初変身がいつなのかは不明。
※4:仮面ライダーゾンジス、仮面ライダーザモナス、仮面ライダーバールクスらQuartzerのライダーは、いつの時代にどのように発生したのか不明だが、未来の技術であるジクウドライバーとライドウォッチを使用している。ちなみに、ウォズもQuartzerのメンバーではあるが、仮面ライダーウォズとの技術的なルーツの共通項などは不明。
『ギーツ』関連
『仮面ライダーギーツ』(2022年-2023年)では変身アイテム及びライダーの装備が全て未来のものであり、そういう意味ではすべてのライダーがミライダーとも言える。未来からやってきたライダーも多く存在するため、そちらを記載する。
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品 (登場年) |
---|---|---|---|
仮面ライダーグレア | ギロリ | はるか未来 | 『ギーツ』 (2022年) |
仮面ライダーゲイザー | ニラム | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーグレア2 | チラミ | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダージーン | ジーン | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーケケラ | ケケラ | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーキューン | キューン | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーベロバ | ベロバ | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーリガド | ジット | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーリガドΩ | スエル | はるか未来 | 『ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダークロスギーツ | メラ | はるか未来 | 『映画ギーツ』 (2023年) |
仮面ライダーゲイザーゼロ | ネメル | はるか未来 | 『ギーツエクストラ』 (2024年) |
仮面ライダードゥームズギーツ | エース | はるか未来 | 『ギーツVシネマ』 (2024年) |
上記以外の映像作品
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
未来の仮面ライダーキバ | 紅正夫 | 2030年 | 『キバ』最終回(2009年) |
仮面ライダーセンチュリー | 百瀬龍之介&百瀬秀夫 | 2021年(※1) | 『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』(2021年) |
仮面ライダーガッチャードデイブレイク | 未来の宝太郎 | 2024年(※2) | 『仮面ライダーガッチャード』(2023年) |
※1:過去の時代の人間が未来に飛ばされてライダーシステムを託され、現代にタイムスリップして初変身するという複雑な経緯を辿っている。
※2:誕生したのは2024年だが、劇中では少なくとも20年後の2043〜2044年で活躍している。
上記以外の漫画・小説など
上の『電王』関連に、『電王』の漫画や『ウィザード』の小説などを含んでいるため、一応、「『電王』『ジオウ』『オーズ』『ドライブ』以外の」という断りをつけておく。
仮面ライダー名 | 変身者 | 誕生・出現年 | 登場作品(登場年) |
---|---|---|---|
魔王 | 南光太郎?秋月信彦? | 2018年 | 『原作漫画 Black』(1988年) |
白い仮面ライダーゴースト | 天空寺アユム | 不明 | 『未来への記憶』 |
実際の時代が追い付いた例
狭義でのミライダー(『ジオウ』関連のミライダー)も広義でのミライダー(それ以外のミライダー)も、一部のキャラクターは、時代が追い付いたときに(同年ではないにしろ、その前後の年に)、映像化などの方法で公式からリアクションが行われた例が幾つか存在する。
以下、年ごとに記載する。
- 2009年:『仮面ライダー剣』の未来である2008年を舞台にしていた『劇場版 仮面ライダー剣』で登場した新世代ライダーのグレイブ・ランス・ラルクが、『仮面ライダーディケイド』内に登場。ただし、記念作品として他の作品のキャラクターが多く登場しているため、『劇場版 仮面ライダー剣』が意識されていたかは不明。
- 2023年:『仮面ライダージオウ』内、および、そのスピンオフ作品『仮面ライダーシノビ』の2022年に登場した仮面ライダーシノビと仮面ライダーハッタリが、『仮面ライダーギーツ』スピンオフに登場している。他の忍者ライダーが登場している関係もあるが、シネマトゥデイインタビューや旧Twitterなどでも『シノビ』の時代に追い付いた事が触れられていた。
近未来:2030年代
現代から見て数年後の未来である2030年代は、ミライダーが登場したとされる時代が密集している。
シノビやハッタリが2023年の作品に登場した例などからも、それらの配信もしくは令和以降では珍しくなくなった旧作品の完全続編のテレビシリーズなんてものも作られる可能性もあると考えられる。
- 2030年or2031年:『仮面ライダーキバ』の最終回(2009年)にて、紅正夫がいたとされる未来。『キバ』での現代と過去の年代の描写から、同じだけの時を経た2030年か2031年と予想されている。
- 2031年?:『HEROSAGAウィザード編』(2014年)にて、ポセイドンが訪れたとされ、リバースが戦った未来。小説内の描写や台詞、『フォーゼ&オーズ』(2011年)とアクアやポセイドンのいた未来(2051年)の間として2031年と予想されている。
- 2035年:『劇場版ドライブ』(2015年)にて、ダークドライブがいたとされる未来。『劇場版ドライブ』で最悪の未来の流れからは変化したはずだが、息子として泊エイジは誕生するなど一歩ずつ新たな未来へと近付いている。
- 2040年:『ジオウ』(2020年)にて、クイズがいたとされる未来。『シノビ』が復活したことから復活自体はしてもおかしくはないと思われる。
なお、年代は不明ではあるが、白いゴーストも息子であるという設定上、このあたりの時代であってもおかしくはない。