「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」
「最初に言っておく、胸の顔は飾りだ!」
スーツアクター:伊藤慎、永徳(未来)、藤井祐伍(スーパーヒーロー大戦GP)、縄田雄哉(ジオウ)
変身者
・桜井侑斗
憑依イマジン
・デネブ(ベガフォームのみ)
概要
桜井侑斗が変身する仮面ライダー。戦闘前の決め台詞は主に「最初に言っておく」。続けてアルタイルフォーム・ゼロフォームでは侑斗が敵に対し「俺はかーなーり強い!」など自分の強さや気分をアピールする。ベガフォームの場合はデネブがどうでもいいことを説明したりどうでもいいことで敵に謝ったりとどこかズレている(極めつけの台詞は「最初に言っておく。特に言う事は無い」)。
変身システムやイマジンの力の発現機構は電王のそれとは根本的に違う思想により作られており、特異点やそれに憑依し更に実体化したイマジンでなくとも変身可能であるが、変身には有限的な“代償”(詳細は後述)が存在するため、変身回数は自ずと限られる。また、電王のプラットフォームに相当する状態は変身時に一瞬登場するのみであり、この状態で戦闘を行うことはない。
公式HPなどでは「各フォームのアルファベット表記の頭文字+ゼロノス」(例:ベガフォーム=Vゼロノス)で区別される。ちなみに2号ライダーの中では唯一『仮面ライダーディケイド』に登場していない。
公式人気投票 | 13位(1,572票) |
---|
フォーム
アルタイルフォーム
登場作品:TVシリーズ、『俺、誕生!』、『バトルDVD』、『クライマックス刑事』、『EPISODE RED』、『レッツゴー仮面ライダー』、『スーパーヒーロー大戦GP』、『仮面ライダー4号』、『仮面ライダージオウ』
侑斗(または桜井)のオーラをフリーエネルギーに変換して変身するゼロノスの基本形態。モチーフは牛若丸。そのためか変身時の音楽は笛の音。基本カラーは緑。
電仮面は牛の頭(牛若丸)のような形状で、頭部のレールを2体の牛頭が走行・接触して完成となる。中央の合わさった角が「A」を象っており、ゼロノスベルトのバックル部にも緑色の「A」の文字が浮かび上がっている。電王プラットフォームと同様イマジンの力は使わないが、侑斗(または桜井)自身のオーラをフリーエネルギーに変換しているため、電王ソードフォームと同等以上の戦闘能力を持つ。ベガフォーム時にデネブが離れた場合もこのフォームとなる。
身軽でスピードを活かした戦闘を得意とする他、侑斗が普段からデネブに対してプロレス技をかけていることもあってか、戦闘時にもプロレスのような立ち回りをする。デネブを呼び出し共に戦うことも可能。
名前の由来はわし座のアルタイル。なお、アルタイルこと彦星の別名は牽牛星(要するに牛飼いのことで、つまるところ電仮面のモチーフが牛なのは、牛若丸と牽牛星のダブルミーニングといえる。牡牛座はたぶん関係ない)。
ベガフォーム
登場作品:TVシリーズ、『俺、誕生!』、『バトルDVD』、『クライマックス刑事』、『EPISODE RED』、『仮面ライダー4号』、『仮面ライダージオウ』
デネブのオーラをフリーエネルギーに変換して変身するゼロノスの派生形態。基本カラーは緑もしくは黄色。モチーフは武蔵坊弁慶と烏天狗。
電仮面はドリルのような形状から星形に展開したものとなっており、ゼロノスベルトのバックル部には黄色の「V」の文字が浮かび上がっている。フォームチェンジの際はゼロノスベルトにアプセットされているゼロノスカード(緑)を抜き取り、裏返して黄色の面を表にし再びアプセットすることにより、実体化したデネブがフリーエネルギーに変換され、直接ゼロノスに追加装甲として装着される。デネブによれば胸の顔は飾りで、視覚・聴覚は電仮面にて稼動している。アルタイルフォームを経由して変身するため、変身前の侑斗やデネブが直接ベガフォームに変身することはない(小説『デネブ勧進帳』では直接変身したと思しき描写がある)。
アルタイルフォームに比べ機動力は低下するが、ゼロガッシャーを片手で使用するなどパワーと防御力は上昇する。また、両肩に装備されたデネブの五指からは「ゼロノスノヴァ」という光弾を発射できる他、劇中未使用だが背部のデネブローブを全身にまとうことで姿を消すことも可能。なお、デネブが分離するとアルタイルフォームに戻る(TVシリーズ36話、『EPISODE RED』にて)。
名前の由来はこと座のベガから。
ちなみに憑依しているデネブのモチーフは牛若丸→鞍馬山→烏天狗からの連想でカラスであるが、七夕に伝説に登場するのはカササギという鳥である。(一応カササギもカラスの仲間で星座にはカラス座があったりする。)
ベガ、アルタイルは共に七夕伝説の織姫、彦星を示し、デネブを併せて夏の大三角を現す。(ちなみに変身者である桜井さんこと30歳の桜井侑斗の職業が天文学者だったためか、ゼロノス関連ワードには天文学に関した用語が多い。)
必殺技
アルタイルフォームとベガフォームで共通。敵に命中した際にはアルタイルフォームでは緑色の「A」、ベガフォームでは黄色の「V」が浮かび上がる。なお、劇中では一度の変身で2回必殺技を繰り出すこともある(1度目の後にカードが消滅するような様子はない)。前述の『デネブ勧進帳』では、フルチャージを一定回数行うことでエネルギーが臨界点に達し、ゼロガッシャーがオーバーチャージを起こし爆発するという描写がある。
また全ての必殺技を武器のゼロガッシャーにゼロノスカードを装填してから発動する為、ライダーキック等のゼロガッシャーを介さないタイプの技を持たない。
グランドストライク
フルチャージしたゼロガッシャー・ボウガンモードから光矢を発射する。1回のフルチャージで連射可能(「俺、誕生!」、「クライマックス刑事」にて)。
スプレンデッドエンド
フルチャージしたゼロガッシャー・サーベルモードで敵を一刀両断する。光の刃を発射することも出来る。
『スーパーヒーロー大戦GP』ではゼロフォームもこの技を使用している。
ゼロフォーム
登場作品:TVシリーズ、『さらば電王』、『EPISODE RED』、『スーパーヒーロー大戦GP』、『仮面ライダー4号』
諸事情により入手した新しい赤いゼロノスカードにより変身する最強形態。基本カラーは赤銅色(錆付いたような赤)。外見は色の差異を除きアルタイルフォームそのものであるが、独自の武装としてデネブがフリーエネルギーで合体結合したガトリングガン型武器・デネビックバスターを装備している。ゼロノスベルトのバックルの左端には赤色の「Z」の文字が浮かび上がっている。
全能力がアルタイルフォームを上回っており、全フォーム中最も素早く身軽な動きで敵を翻弄し、デネビックバスターによる高速射撃で強引に押し切る戦法を得意とする。デネブと別行動を取っている時などはデネビックバスターが使用できないため、他のフォーム同様ゼロガッシャーを使用して戦うこともある。パワーに関してはデネブが直接身体に宿ったベガフォームに劣るが、TVシリーズ第41話の能力紹介コーナーでは侑斗自身が最強フォームと紹介している。 また、TV最終回時点では赤いゼロノスカードは尽きていたがTV最終話の後日談である「さらば電王」やその後の客演ではこのフォームに再変身している。
必殺技
バスターノヴァ
フルチャージしたデネビックバスターから高エネルギーのビームを放つ。前述の『デネブ勧進帳』では、複数回フルチャージを行うことで連発を可能にしている。
ツール
ゼロノスカード
ゼロノスへの変身、必殺技等に用いる切符型カード。表にしてゼロノスベルトにアプセット(挿入)する面によりフォームの選択が可能。カードに走る溝が緑色の面(アルタイルフォーム)と黄色の面(ベガフォーム)であるものの他、赤色の面(ゼロフォーム)の裏側に緑または黄色の面があるもの2種類の合計3種類が存在する。所持することで、タイムラグ(一時的に所持する者の存在が消えたパラレルワールドになる)はあるが特異点のように時間の干渉を防ぐことが可能。
変身解除により消滅する度に、特異点も含め1枚につき多くの人物から(劇中の描写から、付き合いの浅い=記憶・印象の薄い人間から優先的に)、桜井侑斗に関わる記憶が欠落する。上記のカードの内、緑と黄色の面のみのカードで変身すれば桜井がこれまで作ってきた記憶が、赤い面のあるカードで変身すれば侑斗が現在で作った記憶が人々の中から欠ける。このカードは、変身解除の際にベルトから抜き取ると消滅する使い捨てのアイテム(所謂片道切符)であるため、桜井の持つカードが全てなくなることは桜井自身の存在の消滅を意味する。緑色の面のカードは蒸発、赤色の面のカードは砕け散る形で消滅する。
なくなった後に桜井がカードを補充に来ていたことから、記憶の消滅は共有しているものと思われる。
補充は一応可能なものの、「変身回数が有限である」という設定が初めて明確に示されたライダー。実際劇中でも最後の一枚を成り行きで捨てた後はデネブと一緒に必死に捜す描写が入っていた。
ゼロノスベルト
ゼロノスのベルト型変身ツール。自動改札機を象っている。装着者のオーラを利用して実体化する。バックル部のクロスディスクにゼロノスカードをアプセットすることにより、フォームごとに異なる音声(アルタイルフォーム・ベガフォームはそれぞれのフォーム名。ゼロフォームは「Charge And Up」)と共にゼロノスへと変身する。変身の解除はカードを抜き取りベルトを外すことにより自動的に行われる。また、戦闘中にバックル左上のフルチャージスイッチを押すことにより、「Full Charge」の音声と共にフリーエネルギーをゼロノスカードにフルチャージでき、そのカードをゼロガッシャーやデネビックバスターのガッシャースロットに装填することにより必殺技を発動できる。(一度の変身で複数回のフルチャージが可能)
バックル上部には左右にスライドするチェンジレバーがあり、ゼロノスカードをアプセットする際は1度レバーを右側へスライドさせる(アプセット時に自動で左側へスライドする)。また、ベルトの左側にはゼロノスカードを収納するケースが装着されている。
なお、変身時の効果音は和風で、電王と違い全フォーム共通である。
待機音のモチーフは恐らく牛若丸の吹く笛と汽笛。
ゼロガッシャー
ゼロノスが携行している武器。オーラアーマーの1種であるゼロメタルにより構成されており、デンガッシャーよりやや大型。剣型とボウガン型の弓型の二つのモードに変形可能。
デネビックバスター
デネブがフリーエネルギーに変換されることで発現する、ゼロフォーム専用のガトリングガン型武器。基本カラーは金と緑。デネブの指の銃口が変化した10門のゴルドフィンガーから無数のフリーエネルギーの光弾を高速連射する。光弾1発のみの威力こそゼロガッシャー・ボウガンモードに劣るが、高速連射が可能なため、総合的な攻撃力ではこちらの方が高い。発射後、ゼロノスがその射撃の反動で、両足が後ずさる描写からも連射の反動は凄まじいものと推測される。
ゼロフォームへの初変身の際にゼロノスを守ろうと勢いで変身したため、当初はデネブ自身も変身及び解除方法をよく分かっていなかった(本人曰く「これは俺もビックリだ!!」)が、「さらば電王」以降では自由自在に変身できるようになる。デネブが変身しているため銃身は非常に強固な作りで、接近戦時には銃口付近(デネブで言えば裏拳にあたる部分)で敵を殴打することもある。必殺技はゼロガッシャーと同じくゼロノスカードをスロットに装填する事で発動する。
また、グリップ部分はデカレンジャーのディーナックルに酷似している。
専用ビークル
マシンゼロホーン
全長:2130mm
全幅:790mm
全高:1390mm
最高時速:360km(通常時)、1010km(高速走行時)
ベース車種:ホンダXR250
ゼロライナーの運転席を兼ねるバイク型のコントローラー。ゼロノスカードやライダーパスをキーボックスに差し込むことにより起動する。電王のマシンデンバードと外見、スペック、機能は同じだが、後部の集電装置・ゼロギャザーの形状と、フロント部にタンクローリーさえも一突きにする突撃攻撃用の2本の角・ゼロゼロホーンが装備されている点が異なる。『EPISODE RED』ではベガフォームの変身解除の際にデネブが運転したことがある。
スペック一覧表
パンチ力 | キック力 | ジャンプ力(ひとっ跳び) | 走力(100m辺り) | |
---|---|---|---|---|
アルタイル | 5t | 7t | 35m | 5秒 |
ベガ | 7t | 10t | 25m | 9.7秒 |
ゼロ | 7t | 9t | 42m | 4秒 |
注意
上述の「変身する度に誰かに忘れ去られていく」という劇中描写および設定から、ネット上では彼を知らない、もしくは忘れたふりをするジョークが存在する。
しかし「本気でゼロノスを知らない」と誤解した者がマジレスをしたり(あるいはわざとネタで発言したり)、揚げ足を取って相手を貶める者、更にその揚げ足を取った者を疎んじる者…と好ましくない流れが起こることも多く、最近ではそのネタを毛嫌いするユーザーを晒したり集団で叩いたりする悪質なユーザーも増えてきている。
ゲーム作品
中村優一氏が一時期芸能界を退いていたため赤羽根健治が声を担当することが多かったが、中村氏の復帰後はオリジナルキャストでゲームに登場する機会も増えている。
『ガンバライド』
第1弾でアルタイルフォームがSRで参戦。シャバドゥビ4弾では2度目のSRで収録。
第2弾でゼロフォームがSRで参戦。
声は中村優一&大塚芳忠による本人ボイス。
シャバドゥビ弾でのライダータイプはどちらも「時空」。
余談だが、ガンバライドでは006弾まではゲキレツアイコンが一致している場合必殺技ゲージを一定量以上溜めると必殺技として「ダブルライダーキック」が使えたのだが、
ゼロノスゼロフォームはゲキレツアイコンが「大型銃」のみで、同じアイコンを持つライダーがなかなか参戦しなかったため、誰ともダブルライダーキックが出来ないというちょっと不遇な状態が続いていた。
001弾でファイズブラスターフォームが参戦し、ようやくダブルライダーキックが使えるようになった(その後大型銃持ちとしてカブトハイパーフォームやバースも参戦)。
『ガンバライジング』
バッチリカイガン1弾より参戦。ガンバライドでは未参戦だったベガフォームも同時参戦を果たした。LRのアビリティは表面は敵味方問わず1ラウンド目のみ全タイプのアビリティ発動の封印、バースト後も相手よりも有利な時に必殺技の超強化に加え相手チーム全体のボウギョを下げつつ、更にライダーガッツ率を大幅に下げる(しかもフィニッシャーのバースト効果も相俟って実質更に必殺アップ+ガッツ率ダウン)という正にフィニッシャーと言わんばかりのアビリティである。
バッチリカイガン2弾ではブレイカータイプで順当にSR落ちした。
バーストライズ1弾では、ゼロフォームも参戦。
電王ライナーフォームとのメモリアルタッグフィニッシュで、本編42話「思い出アップデート」の再現技となっている。
これと同時に、中村優一氏のボイスが新録された。
チームボーナス称号は3号との『いつかの未来で』、マッハとの『オレは強い』、NEW電王&ディエンドとの『超トリロジー!』、ゼロスペクター&ゼロワンとの『ゼロの名』などがある。
『クライマックスヒーローズ』
1作目から参戦。
1作目時点ではフォームが出揃っていなかったライダーも多い中、ゼロノスはアルタイル・ベガ・ゼロが一通り登場している。
『バトライド・ウォー』シリーズ
初代、ⅡよりNPC、ボス、アシスト専用キャラ。「創生」よりプレイアブルキャラとして参戦する。素早く動き近距離戦を得意とするアルタイルフォームと、動きは鈍いが強力な遠距離攻撃を持つベガフォーム、更に超必殺技でゼロフォームへと変身する。
特にベガフォームのグランドストライクは射程、威力、範囲共に優秀な技で「これを撃っていれば勝てる」とまで言われるほどのバランスブレイカーである。
『ライダージェネレーション』
『2』より登場。
ライダーアビリティ/ライダーパワーは「デネブひょうい」。
ベガフォームに変身して攻撃を行う。
余談
- 牛がモチーフのライダーは他には仮面ライダーバッファ、仮面ライダーベロバがいる(複合形態やフォームチェンジなども含めるとシガゼシコンボ、バッファマント、クラッシングバッファロー、バッファローゲノムも存在する)。
- 侑斗を演じた中村優一氏は過去に『仮面ライダー響鬼』で桐矢京介/京介変身体を演じていた。こちらもスーツアクターが同じ。
- 後に『仮面ライダーアウトサイダーズ』に使い捨てのカードを使用する仮面ライダーゼインが登場している。そして、その変身者が…
関連タグ
アルタイルフォーム ベガフォーム ゼロフォーム ゼロライナー
○号ライダー