概要
オーラアーマーの1種である「ゼロメタル」により構成された仮面ライダーゼロノス専用武器。
直接的な攻撃部となる「サーベルパーツ」とグリップ部の「ガンパーツ」の2つで構成されており、ゼロノスに変身すると同時に分割された状態でベルトの両側に出現する(ちなみにガンが右側、サーベルが左側)。
連結の仕方によってサーベルパーツが「オーラサーベル」か「オーラボウガン」の2つの形態をとり、それに応じた戦闘を展開する事が可能。
パーツは近づけるとフリーエネルギーにより自動で連結する。
ガンパーツにはゼロノスカードをセットする「ガッシャースロット」が備わっており、ベルトとカードの連動によってモードに応じた必殺技を発動する。
小説版「デネブ勧進帳」ではフルチャージを一定数行ったことでエネルギーがオーバーロードを起こして爆発するシーンがある。
モード
電王とは違いどのフォームでも使用可能。
サーベルモード
ガッシャースロット側の連結部にサーベルパーツを水平に接続した大型剣状態。
ライダーウェポン全体で見ても上位に食い込む大剣で、厚さ40cmの鉄の塊を一振りで粉砕するという。斬らなくていいのか?。
いかにも重そうな武器だが、アルタイルフォームは元ネタの牛若丸よろしく身軽なアクションを取る事ができる(第37話より)。
劇中では諸事情によりタロスズとリンクできなくなった電王プラットフォームに貸した事もある。
ボウガンモード
ガッシャースロットが無い方の連結部にサーベルパーツを直角に接続し、裏側のレバーを引く事で完成するボウガン状態。
ボウガン型ではあるが切っ先だった部位から光の矢を放つのでリロードの必要はなく、連射も可能。なお通常射撃の矢は黄色で固定である。
裏側のレバーは変形時に使うのみのため、それ以降操作しなくても射撃に支障は出ない。
最終話ではジークからパスされたオーラソードを緑色の矢として発射し、「俺の必殺技・ファイナルバージョン」の締めとなる電王へ繋いだ。
必殺技
スプレンデッドエンド
サーベルモード必殺技。
フルチャージしたゼロノスカードを「ガッシャースロット」に装填して発動。
フリーエネルギーを武器全体に行き渡らせアルタイルフォームならA型の緑色の斬撃をベガフォームでは翼を広げた鷲を思わせる黄色いV字の軌跡が残る斬撃を放つ。
直接叩き切るのは勿論、離れた所に光刃を飛ばす事もできる万能技。
アルタイルフォームは主に両手で振りかぶるが、パワーに優れるベガフォームは片手で振りかぶる事が多い(第22話・第25話・『ジオウ』EP40が該当。『クライマックス刑事』など両手で振りかぶる作品もある)。
実はテレビシリーズにてアルタイルフォームはこの必殺技でトドメを刺した事がない(劇中でアルタイルフォームが決め手としていたのはグランドストライクの方)。
実際にレオイマジン戦では近距離版を繰り出して怯ませた後、遠距離版を放って吹っ飛ばしているが撃破することは出来なかった(前者は直撃、後者はモーニングスターで防御された)。
『仮面ライダー4号』ではゼロガッシャーで持ち上げたアリマンモスをそのまま巨大化したエネルギー刃で貫くという豪快な使用法がされたり、ゲーム『ガッチャードファイル』では必殺技に採用されるなど客演ではアルタイルフォームの決まり手になった事もあり、威力は決して低いわけではない。
『スーパーヒーロー大戦GP』ではゼロフォームが使用、刃に赤いエネルギーを纏わせ、カウンターの要領でサジタリウス・ノヴァを切り裂いた(何気に夏の星座繋がりの組み合わせである)。
『仮面ライダージオウ』EP39ではアルタイルフォームがジオウトリニティの斬撃に合わせて放ち、アナザー電王(2019)を変身解除に追い込んだ。
EP40ではベガフォームが複数のモールイマジンに対して使用し、一体一体切り裂いて倒した(うち一体はゼロノスノヴァで蜂の巣にして倒していた)。
名前の由来は「スプレンディッド」(英:華麗な)+「デッドエンド」のかばん語であろう。
グランドストライク
ボウガンモード必殺技。劇中で初めて使用したのはこちらであり、ベガフォームが一番手となった。
同様の手順で発動し、やはりアルタイルはA型の緑色の光弾をベガは黄色いV字の光弾を放つ。
「スプレンデッドエンド」も遠距離攻撃が可能なのであまり差を感じないが、こちらの方が射程や貫通力に優れているのか敵の触手を貫通したり、地中に潜った相手に強引にブチ当てた事がある。
電王映画一作目ではベガフォームがガオウライナーを止めるために連射していたが、破壊することが出来なかった。
『仮面ライダー4号』ではスパークルカット・キックマッハーと共に放ち、チーターカタツムリに致命傷を負わせたり、仮面ライダーダークキバとの戦いではダークネスヘルクラッシュを放つ瞬間に浴びせて倒している。
ベガフォームはアリマンモスに対して使用し、スピードロップと共に放って撃破した(いずれもループのラストではなかったが…)。
NEXT_TIME_ゲイツ、マジェスティ
『仮面ライダージオウ』のVシネマにて仮面ライダーゲイツマジェスティが使用。
「ゼロノスライドウォッチ」(右腿)の上部ボタンを押して召喚し、ボウガンモードの連射で黒幕の呼び出したアークオルフェノク、スミロドン・ドーパント、恐竜グリードを撃破した。
黒幕当人には弾かれてしまったため、直後に投げ捨てられた。
因み放っていたのは"グランドストライク"に近いA型で緑色の矢。
立体物
2007年7月下旬に「仮面ライダー電王 連結武装 DXゼロガッシャー」として発売。
ゼロノスカードが付属しない代わりに、玩具オリジナルギミックとしてボタン長押しでも必殺技攻撃音が鳴らせる。
サーベルパーツはデネビックバスターの砲身と交換が可能であり、てれびくんでも触れられた。これはデネビックバスターが元々想定していなかった武器で、ゼロガッシャーと宇宙警察の装備の一部パーツを流用した急拵えの武器のため。
「装着変身」、「S.H.Figuarts」、「SHODO-X 仮面ライダー13」などなど様々なフィギュアでもオプションパーツとして立体化されているが、原作のサイズ感を意識してかボウガンモードとサーベルモードはそれぞれ別の武器として扱われている(なお、SHODO版のサイズは小振りである)。
また、仮面ライダーゲイツマジェスティの武器としても登場しているが、『装動 仮面ライダーゼロワン AI 05 & 装動 仮面ライダージオウ』ではゲイツマジェスティのオプションパーツとしては収録されていない。
以上の理由から『SO-DO CHRONICLE』のプレバン限定品「SO-DO CHRONICLE 装動 仮面ライダー電王 ゼロからのスタート」にて立体化されており、そちらを購入する必要がある(プレバン限定品なので入手困難だが)。
余談
- 〇〇サーベルや□□ボウガンは幾つか存在するが、モードとしてはゼロガッシャーが唯一である(2024年現在)。
- ベガはアラビア語で「(急降下する)ハゲワシ」を意味するが、関係する星座は鷲座ではなく琴座(織姫)。
- DXアイテムの大きさも全長約380mmと玩具としては小さくないのだが、劇中に登場するものは1m近い大型武器なためサイズ差が著しい。
- これはデンガッシャーも同様だが、あちらに比べると各パーツのバランスはこちらの方が良い。
関連タグ
ペガサスボウガン、コンドルデンワー、カイゾクハッシャー、レイズアロー:緑のライダーのボウガン型武器。レイズアローは変身者が「桜井」の哺乳類がモチーフの2号ライダーが使用する。
ダークバイザー、マグナバイザー:プロデューサーと脚本家が同じ作品の2号ライダーと牛がモチーフの緑のサブライダーのメイン武器。カードを挿入して必殺技を発動する、通常時は変身ベルトの横にマウントされている点も共通。ダークバイザーとは剣型武器である点と使用者のスーツアクターが同じ。
ゾンビブレイカー、レーザーレイズライザー:牛がモチーフのサブライダーのメイン武器。ゾンビブレイカーは斬撃武器。
2号ライダー武器
ガタックダブルカリバー←ゼロガッシャー→イクサナックル/イクサカリバー