「この本によれば、救世主は最低最悪の魔王を倒し、未来永劫に渡って人々の上に君臨する。真の救世主たる、この私がね…!!」
「簡単な事だ。君は魔王と馴れ合い、来たる未来を放置した。だったら私自身が救世主になるしか無いじゃないか」
データ
- 身長:194.0cm
- 体重:88.0kg
- 特色/力:怪人の召喚/ディメンションシュートを思わせるエネルギー波
身長・体重は仮面ライダーディエンドと同数値。
概要
『仮面ライダージオウ』のスピンオフ・Vシネマ作品「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」に登場するアナザーライダーの1人。
モデルは仮面ライダーディエンド。
変身者は白ウォズ。
かつてスウォルツが変身したアナザーディケイドによっていくつもの生み出された並行世界の1つ「ジオウ達を信じなかった世界線」から現れた存在で、海東大樹を襲撃して彼からディエンドの力を強奪、アナザーディエンドの力を手にしていた。
この並行世界では本編EP27における黒ウォズによるウォズミライドウォッチの奪取は行われておらず、仮面ライダーウォズへの変身能力も健在である。
なお、アナザーディエンドウォッチを体内に取り込む際は口で頬張って取り込んでいる。
容姿
仮面ライダーディエンドを歪ませたような容姿を持ち、頭部・胸部・肩はチノマナコディエンド変身態、それ以外はアナザーディケイドと似た姿をしている。ただしチノマナコディエンドと違い、こちらはよく見ると複眼に黄色い模様が刻まれており、スリットの間に他のアナザーライダー同様の銀色の瞳が確認できる。アナザーライダー自体、ライダーを怪人化させた様な容姿が特徴な為、そういう意味では最もアナザーライダーらしいと言えるだろう(この点はアナザーアギトに似ている)。
頭部からは下向きの、両肩からは上向きの歪んだ巨大な角がそれぞれ生えており、背中には数本のチューブのような物が確認できる。ライダー名と年号は両肩の角に存在し、右肩にはDIEND、左肩には2018と描かれている(年号が2018なのは今作の物語が2018年の出来事だからだと思われる)。
元ネタであろうチノマナコディエンド変身態と比べても、外道衆の妖怪らしさがなくなっており、アナザーディケイドのような悪魔という印象を受ける。また、オリジナルのディエンドと比べてもかなりマッシブな体格になっているのが特徴。その体型や体色の青色の増加、顔の紋様から「アラジンと魔法のランプ」のランプの魔神のような印象もあり、その場合だと召喚者であるディエンドに対するアナザー要素とも取れるだろう(白ウォズ自身も、本編ではアナザーディケイドが生み出したアナザーワールドから召喚されている)。
ベルトはアナザーディケイドと同型の眼球を思わせる生々しい形状となっており、アナザーディケイドのものに比べると青と黒が基調となっている。
能力
チノマナコ同様、歴代怪人を召喚する能力を持ち、劇中では恐竜グリード、スミロドン・ドーパント、アークオルフェノクなどを召喚している。怪人召喚時は禍々しいカードのエフェクトから召喚する。
しかし本家ディエンドと違い、ディエンドライバーに該当する武器は装備していないようで、戦闘時は素手による格闘で戦う他、ディメンションシュートを彷彿とさせる禍々しいエネルギー波を放って攻撃する事も可能。
誕生による改変
アナザーディケイド誕生後の門矢士が歴史改変の影響を受けなかったように、本来のディエンドである海東大樹にも特に影響はないと思われる(ただし、変身する力は白ウォズから取り戻すまで使えなかった)。
要するにアナザーディケイド同様歴史は無事だが変身する力を直接奪われたパターンと言える。ちなみに奪われ方はディケイドとほぼ同じな上に、本編と全く同じ出し抜かれ方をしているという妙なシンクロを見せた。
活躍
歴史を創り直された影響でライダーの力と記憶を失っていた明光院ゲイツの前に現れ、当初は彼にライダーの力と記憶を取り戻させる為に行動していた。この時、ゲイツに襲い掛かって来るカッシーンは海東が裏で操っており、海東がジオウを利用して世界を牛耳ろうとしているという旨をゲイツ達に告げ、海東に疑いの目を向けさせている。
しかし、実際にカッシーンを操っていたのは白ウォズ自身であり、ゲイツがライダーの力と記憶を取り戻したタイミングで本性を現しアナザーディエンドに変身。ゲイツからその力を奪い、その力で自分が真の救世主になる事を目論んでいた。
物語の終盤では大量のカッシーンを召喚してゲイツ達に差し向けるが、ゲイツリバイブ・グランドジオウ・ウォズギンガファイナリー・ツクヨミの4大ライダーによって1体残らず全滅。
自身はゲイツリバイブを一度は変身解除させる圧倒的な力を見せつけたが、海東によってゲイツマジェスティライドウォッチを手に入れたゲイツがゲイツマジェスティに変身した事で形成が逆転。援軍として召喚した恐竜グリード、スミロドン・ドーパント、アークオルフェノクの3体も倒されてしまい、自身はゲイツマジェスティの必殺技「エル・サルバトーレタイムバースト」を喰らい敗北・爆散した。
その後はディエンドの力を海東に取り返され、最期は黒ウォズによって口に吸い込まれ、彼と一つになった事で消滅したのだった。
余談
- スーツは上記2体の改造と思われる(ただし口元の形状が違う為、新造の可能性も否定できない)。
- 過去の平成ライダー作品に登場するサブライダーのアナザーライダーとしては、アナザーリュウガに続いて2体目となる。
- 上記の通り、ウォッチを口に頬張って変身する為、子供に最も見せたく無い変身と言われることも。当たり前だがライドウォッチの丸呑みは危険なので絶対にしてはいけない。
- また、その変身プロセスがインパクトの強い絵面だった為か、アナザーディエンドウォッチが収録されたプレミアムバンダイ限定商品『DXアナザーライドウォッチセット』の箱側面に書かれた『くちにいれない』の注意書きがいつもより一際目立っていたと購入者の間でネタにされていた。
- 「アナザーライダーの身長と体重はオリジナルと同じ」という制約の影響で、設定上ではチノマナコディエンド変身態より13cm身長が低く、体重は50kgも軽い。まあ白ウォズと違い、変身したチノマナコがディエンドより大柄(198cm、95kg)なので当たり前といえば当たり前だが。
関連タグ
アナザージオウⅡ:本物のディエンドが変身したアナザーライダー。
海東大樹:現実の仮面ライダーディエンド
アナザーゼロワン/???/???→アナザーディエンド→アナザーオーマジオウ