「我はオーマジオウ様の忠実なしもべ、カッシーン。
我が魔王の命によりゲイツ、ツクヨミを抹殺する…」
CV:津田健次郎
スーツアクター:永徳(テレビ本編)
データ
身長:195.2cm
体重:640.4kg
特色/力:クローアームからの破壊光線/槍術
概要
EP15「バック・トゥ・2068」から登場した、オーマジオウの従える機械兵士。
完全自律型AIを搭載し、与えられた命令を忠実にこなす。
戦闘においては専用武器の三又槍による槍術を中心とした格闘戦を得意としており、背部ユニットより展開したクローアームからは破壊光線を放つ事が可能。
単独で仮面ライダーゲイツを圧倒する等、戦い方はシンプルながらその実力は高い。
ジオウ本編においては珍しいアナザーライダーでも仮面ライダーでもない敵。
これ以外に登場するのはワームやイマジン等の過去作品由来の怪人、あるいはダイマジーン等の巨大戦力ぐらいである。
劇中での活躍
- EP15
オーマジオウの命令を受けて2018年に現れ、常磐ソウゴを守るべく明光院ゲイツとツクヨミを抹殺しようと2人に襲い掛かる。
あくまで2068年のオーマジオウの命令で動いているため、2018年のソウゴの制止を受けても「これは全てあなたの為」と攻撃を止めようとしなかった。
改めてソウゴを倒す決意を固めたゲイツ、何故かソウゴを狙う門矢士/仮面ライダーディケイドと交戦しゲイツを追い詰めていくが、ソウゴとツクヨミがディケイドによって2068年に飛ばされた後、ディケイドの攻撃で怯んだ隙にディケイドとゲイツに逃げられてしまう。
- EP16
ソウゴが自分のジクウドライバーをゲイツに破壊させようとした際には「馬鹿な真似はおやめ下さい!!」と慌ててそれを止めようとしたが、ゲイツの「ウィザードギワギワシュート」の一撃で腕を凍らされ、続く一撃がソウゴのジクウドライバーを破壊。
オーマジオウが存在する未来が消滅したことで、機能を停止しその場に倒れてしまった。
その後、「邪魔者は徹底的に叩き潰す」とソウゴを始末する為に動き出したスウォルツによってプログラムを改ざん・再起動され、以降はタイムジャッカーの手先としてソウゴを襲撃。
オーマジオウになってしまう恐怖から新しいジクウドライバーを差し出すウォズを拒否し続けるソウゴに容赦ない攻撃を加え、亡き者にしようとする。
だがソウゴがケガをした子供を庇い自ら盾となったことで、その覚悟を見たゲイツがソウゴを助けるべく参戦。
ディケイドウィザードと共にゲイツを変身解除に追い込むも、自身に向かって銃撃してきたツクヨミを相手取る中、ゲイツはソウゴに自らのベルトを差し出し、ジオウに変身して戦うよう迫った。
ゲイツ「最低最悪の魔王になったら!俺が倒してやる……俺を信じろ……!」
ゲイツの悲壮な決意を受け止め、遂にソウゴはゲイツのベルトを手に取り、再びジオウへの変身を遂げる。
ソウゴ「分かった……俺は魔王になる。魔王になって……世界を救ってみせる!」
ウォズ「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ
時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!
その名も仮面ライダージオウ!まさに再誕の瞬間である!」
ジオウ・ディケイドアーマーゴーストフォームの召喚したパーカーゴーストが、ウールがウォズから奪った新しいジクウドライバーを取り返し、それを使用してゲイツも再び変身。
ライドウォッチを交換したゲイツ・ゴーストアーマーと2人に分裂したジオウ・ディケイドアーマーエグゼイドフォームを前に、ディケイドが「分が悪い」と撤退したことで劣勢に追い込まれる。
そこにウールとオーラがタイムマジーンで乱入し、自身はジオウ・ディケイドアーマーエグゼイドフォームRと交戦。
最後は「平成ライダーズアルティメットタイムブレーク」を受けて爆散した。
カッシーン自身は忠実な配下であったが、タイムジャッカーによってその使命すら曲げられ、あまつさえ主君に討ち取られるという悲惨な最期を迎えた。
立体物
食玩の「装動」シリーズにラインナップ入りを果たすも、購入出来なかった大きなお友達が続出。
「購入出来なかった!」「いっぱい欲しい!」と言う悲鳴がアンケートに殺到し、敵キャラクター(しかも戦闘員ポジション)でありながらまさかの次ライダー弾での再収録が決定した。
なお、販売価格の差異の関係で初弾より塗装範囲を縮小しての再収録となる予定。
余談
- 名前の由来はそのまま「家臣」から来ている。仮面ライダーシリーズの怪人の名称にしては珍しく、スーパー戦隊シリーズの怪人を思わせる様なモチーフの名前を捩った名称である。
- モチーフは時計に因んで鳩時計と思われ、顔は鳩の顔、肩は翼を模しているように見える。
- また、オーマジオウの直臣であることから「金時計」もモチーフになっている。
- カッシーンを演じる津田健次郎氏は過去に『仮面ライダー電王』でオクトイマジンを、『仮面ライダー鎧武』でレデュエを演じており、仮面ライダーシリーズに声優として出演するのはこれが3回目となる。(東映特撮全体で言うならば『動物戦隊ジュウオウジャー』にてキルメンチ役でも出演しており、これで4回目。)
- ちなみに津田氏が出演した仮面ライダー作品はいずれも時間の要素が物語に大きく絡んでいる(電王はジオウと同じタイムスリップ系のストーリーであり、鎧武は劇中で過去の時間軸にタイムスリップしている人物がいる)。
- ジオウにおいてレジェンド作品以外の唯一の怪人である(アナザーライダーも一応仮面ライダー名義のため)。
- 作中ではエグゼイドアーマーを装備したゲイツに難なく追従する軽快な動きを見せているが、体重:640.4kgとべらぼうに重い。ジオウのバイクであるライドストライカーや『仮面ライダーOOO』の完全体ガメルより4倍以上、前作戦闘員のハードガーディアンの2倍以上。平成一期で言えば指折りの重量を誇っている『仮面ライダーキバ』のライノセラスファンガイアや『仮面ライダー555』の超大型バイクであるジェットスライガーより更に重い。
- 複数作成されたスーツの内の一着は『仮面ライダーセイバー』に登場する仮面ライダーソロモンのボディに流用・リペイントされた。
関連項目
仮面ライダージオウ オーマジオウ アンドロイド/ロボット
平成戦闘員
ガーディアン・ハードガーディアン→カッシーン
令和戦闘員
トリロバイトマギア・バトルレイダー
九内伯斗:中の人繋がり。2019夏アニメの主人公で作中魔王と呼ばれる事から、「家臣から魔王に昇格した」ともいえる。
ドルン兵:ニチアサ同期の戦闘員。
※この先ネタバレにつき注意
2019年7月26日にて公開された劇場版『Over Quartzer』において、クォーツァーの擁する量産型の戦闘メカ(つまり本作における戦闘員枠)だったことが判明。
1体でもジオウたちを大苦戦させたカッシーンが大量に登場する。
しかし、今作では個々の戦闘力は弱くなっており、オーマフォームの誕生で形勢が逆転してからは平成ライダー軍団どころか生身の民衆にすら押され始め、あっさり壊滅した。
オーマジオウが本編で使役していたのは、そのうちの1体のプログラムを改ざんして支配下に置いた物であり、固有の戦力ではなかった。EP16にて、オーマジオウが消滅したのにカッシーンやダイマジーンは停止するのみで消滅しなかったのもこれが理由であると思われる。
劇場版の個体よりもやたら強かったのは見た目の同じハイエンド機だったか、何らかの強化を施した可能性が高い。
Vシネマ『ゲイツ、マジェスティ』にも登場。こちらでは津田氏が声を演じる個体が再び登場している。
本編同様にゲイツの命を狙って動いていたが、彼を襲うたびにバース、カイザ、アクセルといった2号ライダー達の妨害を受ける。アクセルとの戦いでは2体目のカッシーンを呼び出して2体がかりで襲い掛かったが、再びライダーに変身したゲイツがアクセルに加勢した事で形成が逆転。ゲイツとアクセルのダブルライダーキックで撃破された。
なお、ゲイツの命を狙った理由は「魔王の命令」だと告げており、白ウォズも「海東大樹がカッシーンを仕向けたのではないか」と推測していたが、今回カッシーンを裏で操っていたのはオーマジオウではなく別の人物だった事が終盤で判明。
その人物によって、終盤の決戦では『Over Quartzer』同様に大量のカッシーンが出現したが、こちらも最終的にゲイツリバイブ・グランドジオウ・ウォズギンガファイナリー・ツクヨミの4大ライダーとの戦いで全滅した。