その他、ショートワープや飛行能力も披露しており、ファイナルステージでは手から念力を放ってアナザーライダーに触れる事なく撃破する能力を見せており、武器を使用しない戦いでも滅法強い事が判明している。また、先述の飛行能力や念力などに関して言えばオーマジオウの能力の一つである因果律操作を使用したものだと思われる。

劇中では「溢れだした平成の歴史」として、歴代平成ライダー達(主役ライダーのみならず平成に生まれた仮面ライダー達が物語の枠を超えて現れた)がジオウ、ゲイツと共闘したが、これがオーマフォームが召喚したものなのか、別の理由によるものかは不明である。

なお、蛇足ではあるが、オーマフォームの力がオーマジオウの力を宿したウォッチによるもの＝オーマジオウの力であることから、逆説的にこれらの能力は（決定的な描写こそないが）当然オーマジオウ（特に2068年のオーマジオウ）も使用可能という事になる。

使用アイテム

オーマジオウライドウォッチ

オーマジオウの力を宿すライドウォッチ。

ジオウライドウォッチと同じくD'9スロット側に装着する。

変身完了時には同様のウォッチが両腕のライドウォッチホルダーにもセットされ、最強形態用の同一アイテムを五つ兼ね備えた状態となっている。

サイキョージカンギレード

専用武器として使用。

ジオウの能力に追随して強化されるこの武器をオーマフォームが振るう事により、文字通り「ジオウサイキョウ」の威力を発揮できる。

必殺技

キングギリギリスラッシュ

サイキョージカンギレードを使用した必殺技。

時間加速で崩壊し始めたダイマジーンをショートワープで移動しながら次々に切り伏せ撃破した。シティウォーズではショートワープせずに一点的に縦に切り込む技となっている。

キングタイムブレーク

これ自体は単なるライダーキック。

ファイナルステージでオーマジオウとのダブルライダーキックとして使用。ジオウのタイムブレークの強化版といった感じの金色のキックのエフェクトになっている。

平成ライダーキック

キングタイムブレークの発動と同時に、各々の作品のタイトルロゴのエフェクトを纏った最強フォームの19平成ライダー＆ゲイツと共に放つオールライダーキック(この時、ゲイツがいる為『ジオウ』のロゴのみ二つ存在する)の一つとして、巨大化したバールクスに決め技として放ち、彼の持っていたバリアをぶち破り巨大な『平成』の文字を刻み込んだ。

アラウンド・ザ・クロック(シティウォーズ)

背中の大時計「アポカリプス・オブ・キングダム」を回転させると共に自身を囲うように無数の時計型エフェクトを出現させ、針の回転と共に周囲の時間を制御する。劇中ではダイマジーンの大群を経年劣化と思わせる機能停止に追い込み、そのままキングギリギリスラッシュでなで斬りにして回った。

映画では正式な技名が不明だったが、シティウォーズでオーマジオウさながらに周囲を爆破する技を披露したためこれが技名となった。なおシティウォーズ版はベルト操作で発動するので、映画版と完全に同じ技ではない可能性もある。

他作品への登場

ガンバライジング

てれびくんの付録カードとして先行登場、その後バーストライズチョコウエハース2にノーマル、バーストライズ1弾にSRで収録。必殺技はどれも「キングギリギリスラッシュ」で、ジオウⅡの必殺技とまったく同じ演出だった。

さらにプレミアムバンダイ限定の9ポケットバインダーセットバーストライズ01ではガンバレジェンドレアで収録。よく見るとカードデザインに平成の文字が隠されている。

そして演出が追加され、スキャン演出ではウォズの祝い口上か小山力也氏のナレーション(時代を駆け抜けた～)のどちらかが流れるという豪華仕様。表必殺はダイマジーンに放った「キングギリギリスラッシュ」が再現、裏面は「平成ライダーキック」、キックの後に『平成』が地面に刻まれるという形でガンバライジング用にアレンジを加えながらも相当な再現度となった。

余談だが、このカードの祝い口上は「時空を超えて、大魔王の力を受け継ぎ……」となっており、映画の口上とは最初の部分が少し異なっている。(メモリアルライドウォッチでもこのバージョンの口上。)

そしてさらにプレミアムバンダイ限定の50thアニバーサリーセットに50周年レアで収録、レアリティの半共通演出がスキャン時に流れるが、それ以外は特にセリフや演出の追加はなかった。

バトルスピリッツ

コラボブースター「仮面ライダー〜開戦！ライダーウォーズ〜」で登場。レアリティはMレア。

チェンジ能力で手札/トラッシュにあるコスト8以上の系統「仮面」を持つスピリットカード一枚をノーコストで召喚する効果、LV2・LV3の効果でコスト8以上の系統「仮面」を持つスピリット全てに赤のシンボル1つを追加する効果を持ち、映画さながらに平成ライダーの最強フォームと並び立つことができるようになっている。

このカードのレベル3は維持コア20、BP50000であり、これはコラボブースター「仮面ライダー～欲望と切札と王の誕生～」で登場したXXレアのオーマジオウと同じ数値になっている。

また、コストが10であるため同弾に収録されたMレアのバールクスの無効化能力の対象外となっていて、最大BPでも上回るため、グランドジオウ<バールクス<オーマフォームという映画を上手く再現した力関係となっている。

シティウォーズ

1号「ジオウよ、これからが正念場だ……！我ら昭和ライダーの魂と歴史、全てを君に委ねよう！未来の自分自身に打ち勝つんだ！」

映画公開日のイベントガシャで初登場。通常攻撃は多少遅いが確定ダウン持ちなのでそこそこ使いやすい。必殺技は「アラウンド・ザ・クロック」と「キングギリギリスラッシュ」が実装済み。

ストーリーでは「道を違えた兄とレイドバトル」のイベントストーリーにて初登場。Mr.Xに呼び出されたオーマジオウを止めるため、ツクヨミの機転により集められた昭和ライダー達の力を借りて変身。オーマジオウも継承していなかった昭和ライダーの力を駆使し、撃退に成功した。

オーマジオウとの比較

最終回のオーマジオウの戦闘描写とその後公開されたスペックや能力から、それを継承したオーマフォームもオーマジオウの能力を全て使えるのであれば、オーマジオウに負けず劣らずのチートライダーなのでは？と推察する視聴者も多い。

「オーマジオウの力の一部を借りただけ」と考えればオーマジオウの方が強いと取れる一方で、ライドウォッチの力を使ってオリジナルのライダーより強くなったり発展した能力を得ている形態もジオウには見られるため、オーマフォームが「力の上乗せ」「ほぼ完全なオーマジオウのコピー」である可能性もある。実際に超全集の資料ではスペックが2019年のオーマジオウを完全に上回っている。(しかし、2068年のオーマジオウは全スペックが不明となっておりこちらのオーマジオウよりもスペックが上かは不明である。)

立体化

2020年2月24日には「装動仮面ライダーゼロワン AI05 & 装動仮面ライダージオウ」にて立体化。

開き手版の手首とサイキョージカンギレードが付属する。

スペシャルオプションセットには台座にセットして、平成ライダーキックを再現するためのタイトルロゴプレートが付属する。そちらにはクウガ・ビルド・エグゼイド・ジオウのものが収録された。

「装動仮面ライダーセイバー Book9」には「オプションセット for others」として鎧武のものが収録されており、全ライダー分が存在しないのは20大平成ライダーが装動化していない事が理由だと思われる。

2021年1月19日にS.H.Figuarts化が為された。

各種ポーズを再現するための手首が付属する他(装動よりもバリエーションが豊富)、別売りの「S.H.Figuarts 仮面ライダージオウトリニティ」に付属のサイキョージカンギレードも装備可能となっている。

余談

この継承によって、ジオウは本来なら自身が含まれるため不可能だった平成主役ライダー20人全員からの継承を達成した形になる。

デザインはジオウトリニティとオーマジオウの他にもアーマータイムを除いたジオウとしての強化フォーム全ての要素が備わっており、平成ライダーの集大成であると同時にジオウとしての集大成にもなっている。主な要素は以下の通り。
- 素体（ジオウ）
- 身体に纏った二つのバンドライナー（ジオウⅡ、オーマジオウ）
- 脚の造形（ジオウⅡ、ジオウトリニティ）
- バンドライナーや掌の意匠（ジオウトリニティ）
- 額にジオウ（グランドジオウ）
- 背中の時計の針、ライドウォッチ（オーマジオウ）

基本形態を指定するD'9スロットにのみライドウォッチが装填されていることから考えると、トリニティやグランドジオウのような「基本形態に外付けした強化形態」ではなくジオウⅡと同じ「ジオウそのものの進化形態」である可能性が高い。デザインも含めると「理想の姿のオーマジオウ」あるいは「オーマジオウとは違う方向に進化を遂げたグランドジオウ」にあたる姿なのだと思われる。