「メズール!メズール、どこいくの? おれもいっしょにいく!」
演/CV:松本博之、赤羽根健治(memory of heroez)
データ
第16話でメズールと融合し巨大な怪物「巨大グリード暴走態」となったが、仮面ライダーバースの援護を受けたオーズによって倒される。その時に散らばったメダルの大半はカザリとウヴァが奪取していった。
人格
片言で話す辺り知能はあまり高くなく、内面的な年齢は五人の中で最も幼いと思われ、行動も子供じみている。
怪人態
復活時は上半身が不完全。
外見的特長は顔にあるサイの角やゾウの鼻・牙など。ただし、いずれも小さいので他のグリードに比べると目立たない。
大地(重力)を操る力を持つが、本人は持ち前の頑強さとパワーを駆使して戦う。また、穴を掘っての地中移動も可能。角からは衝撃波を放ち、伸縮自在の鼻はパトカー程度なら容易く貫いて引き寄せてしまえる。
完全体になるとサイやゴリラを彷彿させる屈強な上半身になり、腕もゴリラのような形状になり、腰にもサイを思わせる鎧が出現する。また左腕に2連装の大砲が装備されているが劇中では使用されなかった(しかし、後日談を描いた『小説仮面ライダーオーズ』映司の章では、オーズサゴーゾコンボがロケット砲を撃ち込まれた際に「これならガメルの大砲の方がもっと強力だったな」と語っているシーンがある)。
この姿になると、触れた人や物をセルメダルに変えてしまう能力が使えるようになる。
人間態
灰色の服を着た青年に変化する。
主な行動
・山中で虫を追い回す。
・足りないセルメダルをメズールに分けてもらう。
・臨時拠点にあった椅子を積み上げ「俺の城」を作る。
・駄菓子を食べたり、物をぶつけて遊ぶ。
・傷付いたメズールに自分のコアメダルをあげようとする。
・アゲハヤミー戦でオーズに止めを刺そうとするウヴァを押し退け自分がやろうとするが、逆に強烈なカウンターを喰らいコアメダル3枚を奪われ下半身も不完全になってしまう。
・紆余曲折を経てカザリの口車に乗せられ、自身のコアに加え他系統のコアメダルを吸収し14枚のコアを所得。
完全体を超越したゴテゴテの姿となる中、メズールと再会。彼女と融合した結果暴走し、タコとエラスモサウルスを混ぜたような怪物に変じてしまい、バースとオーズによって駆逐され死亡した挙げ句、両者のコアメダルはアンク・ウヴァ・カザリのろくでもない残り3名によって回収された。
・後にウヴァの手でメズールと共に復活するも、メズールがカザリ一味に入ったため、彼女についていく形でウヴァを裏切り、逃走する彼を2人がかりで斃した。
・メズールに頬を撫でられて緊張する真木清人に「おれ、あいつやだ」と分かりやすく嫉妬。
・ボール遊びを始めようとするアンク(ロスト)に対し純粋な好意を以て接するも「ジャマだよ(ウゼェんだよこのウスノロが)!」と、叩き飛ばされてしまう。
・42話、拠点で大量の(恐らくは略奪したものであろう)菓子を貪る中、その中に混ざっていた剣玉を見付け、食い物と勘違いし手に取った後、剣玉の玉にかぶりつこうとした彼を見た視聴者は殆ど「堅くて食べられず、メズールに泣きつく」ギャグシーンを予想したが、巨獣由来の筋力で木製である筈の剣玉の玉をまるでリンゴの様に丸かじりにし、そのまま「美味い」と絶賛しながら咀嚼。飲み込んでしまった。傍目からこれを見ていたカザリは「味など判らない癖に」などとガメルを嘲っており、真木清人が言及した「グリードの五感は人間とは比べ物にならないほど曖昧であり、それ故に満たされることのない欲に任せて動き回る存在である」事実を如実に証明するに至った。
・グリードに戻ってきたアンクとウヴァが、カザリと戦うのを止めるどころか応援する。
・カザリにまたも唆され彼が完全体に戻るのを手助けしてしまい、コアメダル1枚を奪われてしまう。
・カザリの死後、ライダー達による真木邸の襲撃に玄関から飛び出た所を里中エリカに転ばされ、その先にあった菓子に気を取られ、菓子に紛れていた爆弾の爆発に巻き込まれる。
・火野映司からコアメダルを回収した真木とアンクにメズールやウヴァと共に反発し、グリードに嫌気がさしたアンクが一味の所持していたコアメダルをばら撒き、その中から自らのコアメダルを回収し、完全体に戻る。
・その後メズールと共に行動するが、真実を告げたメズールはガメルの前から去ってしまう。
・しかし納得が出来ずメズールを探し、やっとの思いで見つけるが時既に遅く、オーズに倒された彼女の消滅を看取った。その悲しみと怒りで暴走し、ライダーを海中に叩き落とす。
・遺されたメズールのコアメダルから彼女を復活させようとするが、彼女のコアを回収しようとする真木と対立、グリード化した彼の攻撃を腹部に受けるもキヨちゃんを弾き飛ばして撤退する。
・その後『メズール復活』のため人や物を問わず手当たり次第にセルメダルに変えていくが、駆けつけたバース、帰国した伊達明のプロトバースと戦う。2対1でも圧倒するが、2人のフル出力のブレストキャノンを受けた後、突然人間態に戻ってしまう。実は真木の攻撃でガメルの意志が存在するサイ・ゴリラのコアメダルを損傷しており、ブレストキャノンで損傷が広がったためであった。
・最期は持っていた駄菓子をウナギコアメダル1枚から浮かんだメズールの幻に渡し、彼女の笑顔に満足した笑みを浮かべ自らがセルメダルに戻り、損傷したコア2枚が砕けて消滅した。
「メズール……これ……あげる……」
しかし、メズールの復活は彼女の意志が宿ったシャチコアメダルが砕けた時点で既に不可能であり、ガメルはそれを最期まで理解できていなかった。
カウント・ザ・メダルズ
話数 | 自分 | 水棲系 |
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第1~10話 |
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第11話 |
| タコ×2 |
第12~14話 |
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第15話 |
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第16話 |
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第36話(途中) |
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第36~43話 |
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第44話 |
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第45・46話 |
| ウナギ |
※ 第15話でカザリに唆されて水棲系のコアメダルを自ら取り込み、第16話でメズールと融合して巨大グリード暴走態に変貌。
ヤミー生成法
メズールの「あの子は自分の好きな事しかしないわよ?」の発言からも判る通り、彼は幼いが故にヤミーの使い方や生み出す目的も幼稚なものが多い。
その目的は先述の通り『自分の欲望の代行』であり、それ故に彼はヤミーを生み出す為に人間を利用する必要がない。
自身にセルメダルを投入することで、ヤミーを生み出す(他のグリードは人間にセルメダルを投入し、その人間の欲望によってヤミーを生み出す)。したがって、ヤミーは彼の意志を代行し、彼の欲望を満たすために動く。
また、アンクは「(重量系ヤミーは)能力発揮のために自分のメダルを消費する。倒しても大してメダルは落ちない」と語っており、セルメダル自体は生成されているが、直後に生成元であるガメルの身体に還元される性質を持つため、重量系ヤミーを撃破してもセルメダルは1枚しか入手できない。
memory_of_heroez
黒幕によって復活させられたグリード軍団の1体。
浄水セクターで制御ユニットを盗んで不意打ちしようとしたが、休憩してる所を逆にオーズに後ろから不意打ちを受けてサイメダルを奪われてしまい、リクガメヤミーを作って一旦逃走する。
少ししてWとオーズを襲撃するが、返り討ちに遭ってゴリラメダルとゾウメダルも奪われてしまう。
その後、湿地セクターでメズールと共にアイを人質に取ってオーズを苦戦させたが、バース・デイの加勢でアイを解放され、逃げようとした所をブレストキャノンとオクトバニッシュにメズールともども敗れた。
その他
身長230cmの設定だが、人間態より怪人態の方が小さく見える。
演じた松本氏は『特捜戦隊デカレンジャー』にて、スケコ星人マシューの人間態役で出演していた。
また、『仮面ライダーカブト』にも出演していた。
ファイナルステージ
番組終了後に開催されたファイナルステージでは、オリジナルの世界と別の世界のガメル両方が登場。
本編ではガメルが弟キャラだったのに対し、別の世界のガメルはメズールに甘えられる頼れる兄貴分と見事に立場が逆転してしまった(知能も本編より上がっており、本編に比べてより重量系動物の性質に近づいたと思われる)。ちなみに、メズールの持つ母性成分はカザリに持ってかれたり、海賊戦隊ゴーカイジャー風に名乗るなどのカオスぶりを見せた。
ちなみにオリジナルのガメルは1日目の公演で、観客からお菓子を貰うと美味しそうに食べていた。
立体化
2024年3月11日に発売された『掌動仮面ライダーXX07』にてラインナップ入り。
約10cmとは思えないディテールを誇る一方、腕は装飾により両方の肘関節が約35°前後しか曲がらないのが難点(膝関節は問題なし)。
また、股関節の上下ギミックは、股を開くと下がるようになっている。
関連タグ
グリード アンク ウヴァ カザリ メズール アンク(ロスト) 真木清人
ヤミー バイソンヤミー リクガメヤミー ウニアルマジロヤミー
復活のコアメダル
古代王仮面ライダーオーズが復活により、ウヴァやカザリ、メズールと共に復活。
本編と変わらない性格・メズールとの親密さを披露していた。
しかし、尺の都合なのかカザリとメズール共々活躍がほとんどなく、古代オーズのウヴァ吸収後に、メズールとカザリが責任の押し付け合いを始めたのが王の逆鱗に触れてしまい、巻き込まれる形で古代オーズに吸収されてしまい消滅した。