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「どうせプロポーズを受けたが最後、砂になって消えちまうんだ。どんだけ傷つこうが問題ねェだろ? つーか傷つくタマかァ?こんなもんいそいそ作ってきやがって…この星の言葉で言やあ────────〝ウゼェんだよ〝」


データ編集

登場話Episode.46「プロポーズ・パニック」
身長210cm
体重89kg
出身地スケコ星
罪状結婚詐欺及びピュアハート吸引による273の殺人罪
ジャッジメント結果デリート許可
CV細井治
人間態松本博之

概要編集

着ている服の全てがオーダーメイドだというスケコ星人のアリエナイザー。二人称は「ムッシュ」

スケコ星人の優れた話術と美的センス、さらに宇宙キノコ「サイコマッシュ」を用い、多くの女性を誑かしその命を奪って来た宇宙広域指名手配の結婚詐欺師にして殺人鬼である。


サイコマッシュは食べた者に相手の心を読む能力や相手の理想の姿に変身する能力を一定時間与えることができ、これを悪用した詐欺事件が多発したことから宇宙法で栽培が禁止されていた。

だがマシューはエージェント・アブレラと取引を行い闇ルートでこれを入手。これを用いて1時間のみ人間の男性に変身し、女性に対し結婚詐欺をはたらきついには「付き合い料金」として命すら奪うという凶行に及んでいた。


殺害の手口は、彼を愛する女性の純粋な気持ちにして恐らく生命エネルギーの一種である「ピュアハート」をキスにより吸引する、というもの。ターゲットの女性が指環を送られてプロポーズに応じてしまうと彼に全てのピュアハートを吸い尽くされ死亡、砂と化し消滅してしまう。

プロポーズに応じる前でも吸引自体は可能だが、全て吸い取ることはできないらしい。

ピュアハートを吸われた女性にはマシューがキスをした部位に彼の口の形をしたピンク色の痣が浮かび上がり、一時的にひどく衰弱し体温が低下するなどの症状が現れるが、本人に自覚はない様子。


戦闘では手からの光線や手持ち武器の椎茸を思わせる形状のレイピアを使用するが、戦闘シーン自体が短めのため戦闘能力のほどは不明。ただしその犯罪の手口において戦闘能力は必要とされておらず、さほどではなかったと考えて良いかもしれない。


スケコ星人は生来のコミュニケーション能力の高さから非常にモテモテで、ラブレターを貰った事がないスケコ星人の男はいないとか。


劇中での活躍編集

地球でも数多くの女性を殺害しており、ウメコにもIT関係の仕事に勤める男性「ヒロノブ」を名乗り接触。サイコマッシュの力で理想の姿となり理想の行動をとる彼に言うまでもなくウメコもすっかり惚れ込んでおり、もはやプロポーズは時間の問題、寿退職も視野に入れるほどの関係にまで至っていた。

最初に聞いたセンをはじめとする地球署の面々はこれに驚いており、ウメコの相方であるマーフィーに至ってはいじけていた。


だがその矢先、彼にサイコマッシュを発送するためアブレラが用いていたハンタージェット2号が輸送中に宇宙警察に見つかり、地球署によりサイコマッシュもろとも押収されてしまう(操縦していたのはバーツロイドだったが、デートの邪魔をされ怒り心頭のウメコによりコックピットから放り出されており、その後デカレンジャーに破壊された可能性が高い)。


さらにデートから戻った直後のウメコに飛びつく行動を見せたマーフィーについて、これが押収されたサイコマッシュのにおいをスワンから教わった直後だったこと、さらにウメコの「1時間だけしか会ってくれない」といった証言や押収されたサイコマッシュの変身制限時間などから、センはヒロノブこそがサイコマッシュの購入者ではないかと疑い、ウメコの額に現れた痣からヒロノブの正体であるマシューの存在にたどり着いた。

一方デカレンジャーに押収されたことでマシューのサイコマッシュはすでに底をつきかけており、焦った彼はアブレラに早く届けるよう催促していたが、当のアブレラはブラウゴールの一件に伴う地球署への復讐を最優先としており、まともに取り合う気はなかった(一応、アーナロイドでの追跡捜査の妨害はきちんとやっていた様子)。


そんな中、さらに犠牲者を増やしていたマシューの前にハンタージェットが飛来。

着陸した怪重機の前に嬉々としてやってきた彼だったが、そこにセンが現れる。自身が罠に嵌められおびき出されたことを知り憤慨するも「詐欺師に言われたくない」と一蹴され「結婚詐欺及びピュアハート吸引による273の殺人罪」でデリート判決を受けた。

それでも「犠牲者は自分といた間いい思いをしていた。ピュアハートは料金代わり」と返し、自身を本気で愛していたウメコについても上記の台詞を言い放ったうえ、さらに彼女から送られたプレゼントを嘲笑いながら踏みつけるが、その行いのせいでセンの怒りを買い殴り倒され、光線とレイピアで反撃するも全く通用しなかった。


「ウメコが何も知らないうちに、お前には消えてもらう…!」


そのままデカグリーンスワットモードに変身したセンにデリートされかけたが、


「小梅…待てっ!待ってくれ…!待てって言ってんだろぉ!!」

「…さよなら」


センと彼のやり取りは物陰にいたウメコに聞かれており、真実を知ってしまった彼女はデカピンク・スワットモードに変身。

動揺しながらも彼女に戦いを挑んだマシューだったが逆に圧倒され、剣での抵抗も空しく上記の一言とともにディーリボルバーの集中攻撃を受けてデリートされた。


余談編集

劇中では彼がピュアハートを吸い取っていた目的は特に語られなかったが、ピュアハートは吸い取ることで何らかの物品(装飾品かエネルギー物質だろうか?)を精製できる、もしくは吸い取った者の肉体に何らかの恩恵をもたらすものと思われる。そのことから彼の最終目的は、もし使用用途が前者であれば「生成した物品を元手に大儲け」、後者なら「スケコ星人(少なくともマシュー)の主食であるピュアハートの摂食、あるいはピュアハート摂取による延命or不老不死」という可能性もあり得るのだが…。どの道文字通り「女性を食い物にしている」ことには間違いない。


なお、ウメコはこの一件を通してセンを異性として意識するようになっている(そして後日談ではついに…)。

女性を誑かし命まで奪ってきた自らの犯罪がその魔の手から逃れた女性(しかも警察官)に本物の恋を成就させるきっかけとなってしまうとは、まさかマシュー本人も予想だにしなかったであろう。ある意味、自らの行いに対するこれ以上ないしっぺ返しを食らったと言える。


デザインモチーフはキツネ中国妖狐が一部の伝承にて「人間に化けて異性の精気を吸い取り、不老不死の仙薬を体内で作る」とされる点から、先述した後者の説もある意味では的を射ているかもしれない。出身星と名前は『スケープゴートスケコマシマッシュルーム』に由来。


声を担当した細井氏は『忍風戦隊ハリケンジャー』にて磁石忍者ジシャックモの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は2年ぶりであったが、これ以降縁のない状況が続いている。


人間態を演じた松本博之氏は実写版『美少女戦士セーラームーン』にてネフライト役を演じており、後に『仮面ライダーOOO』にてガメル役で出演していた。


そして令和に入ってからは、新たに暴太郎戦隊ドンブラザーズにてゲスト怪人未来鬼と憑依元の自動車教習所教官の武藤を演じている。


マシューが化けたヒロノブを小梅は『魔法使い』という言葉を使ってベタ褒めしていたが、偶然にもデカレンジャーの次の戦隊はその魔法使いがモチーフの戦隊となった。


某動画サイトにて彼の登場回である彼の登場するEpisode46が配信された際、グリーンが浴びせ蹴りを放つシーンにてデカレンジャーと同年に放映された仮面ライダーのネタになぞらえ、「ウメゴオオオオオォォォォ!!」といったコメントが多く投稿された。


関連タグ編集

特捜戦隊デカレンジャー アリエナイザー 女の敵


関連・類似する他作品の怪人編集

結婚詐欺師バーベラ:『未来戦隊タイムレンジャー』に登場した結婚詐欺師繋がりの戦隊怪人。

王子(ボウケンジャー):同じく女性をターゲットにした怪人繋がり。


ボイス・ロイミュード:相手の女性の理想の姿になって結婚詐欺をする怪人繋がり。ただしこちらの目的は金品や殺戮とは別のところに存在した。



怪人以外の他作品の関連項目編集

怪盗キャッツイアー騙した相手に成敗されたところが彼とよく似ている。

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