ボイス・ロイミュード
ぼいすろいみゅーど
「私の夢を、貴女たちへ……」
スパイダー型ロイミュード030が進化して誕生した上級ロイミュードの一人。モチーフは恐らく蓄音器。
金管楽器をヒト型にしたような造形をしており、口許にはマウスピースを思わせる器官が生えている。よく見ると唇の意匠が確認出来る。
普段はイベント会社社長・甘城秀の姿で暗躍しており、重加速を起こさずに自身の正体を隠蔽しながら、女性たちの好みの男性の幻覚を見せて自身の虜にし、全財産を貢がせるように仕向けるという大規模な詐欺を行っていた女性の敵である。
基本的に人間を見下しているがハートの助太刀に感謝したり、逆に彼が劣勢となったら援護に向かうなど同族には仲間意識がある様子。
配下として下級ロイミュード085、046、064、095の四体を従えている。
ロイミュード030
進化前の姿で、首周囲の色は銀色。第41-42話の回想に登場。コアをメディックに治療され、肉体を再生させられていた。
特殊な音波を声から発信させ、人間の持つ聴力を鋭敏にすることで幻覚を見せ洗脳することが出来る。
17話ではこの能力で女性達を傀儡にしドライブやマッハに差し向け生身の人間を盾にして戦闘を妨害したほか、彼女らの体に爆弾を括り付けさせ自分が一声掛ければ自爆するように仕込んでいた(ドライブタイプテクニックにより解除された)。
戦闘では全身の各部分から木々を粉砕するほどの威力を持つ音の衝撃波を放って攻撃するが、戦闘向きではないため基本的には部下やハートたちを頼りにしていた。
「この女が頼み込んできた時には驚いたよ。だが、俺にはお前の記憶がある。事情は理解していた」
名前や能力の通り声を武器にするが、前提の話としてロイミュードの進化態はコピーした人間の職業や才能などがモチーフとなる。単なるイベント会社の社長である甘城をコピーしただけで人を操れるような能力を持つ進化が出来たのだろうか?
実は声の能力は甘城ではなく、沢神りんなの元恋人にして「音声による生物のコントロール」の研究をしていた笹本喜三郎(演∶成松慶彦)をコピーしたことで手に入れた進化態だったのだ。
本物の甘城秀は、笹本の研究を恋愛ビジネスに利用出来ないかと考えてスポンサーになっていたが、030にコピーされた挙げ句殺害されてしまう。一方の笹本は「ボイスの力と自分の知識が融合すれば、完全に人間を支配できる声を作れる」と、好奇心に負けてしまったことで自ら進んでロイミュードの仲間になったのが今回の詐欺事件の真相である。そのため、二人分の人間態を持つ。
人間に加担するという点ではスクーパー・ロイミュードなどと似たような部分があるが、進化の為に人間に加担した彼らとは異なり、既に完全に進化している中で人間に協力していた風変わりなロイミュードでもある(自身の能力をさらに高め超進化態を目指していた可能性はある)。
真相が暴かれた二度目の戦闘では洗脳した女性たちを利用した卑劣な方法でドライブとマッハを追い詰めるが、マッハが変身したデッドヒートマッハにマウスピース状の器官を破壊され、撃破された。
事件に関与していた笹本も逮捕されるが、連行される中「りんな!今更になって君の大切さに気がついた。やっぱり僕には君が必要だ!」とりんなへの愛を叫んだが、「不思議ね...ずっと心を支配していた声なのにもう全然響かないな...あなたは科学者としてだけじゃなく、人としても間違いを犯した!もう2度と会うことはないわ...」と拒絶され茫然としながら連行されて行った。
逮捕された後は、自身の行いに反省の色を示し続け模範囚になっていた事が小説にて明かされている。
第16話では詩島霧子が見た幻覚の姿として、チェイスの姿になっていた(無論チェイス役の上遠野太洸氏が演じている)が、その立ち居振る舞いは爽やかな笑みを浮かべ親しげに語りかけるという普段のチェイスからは考えられない実にシュールなものであった。ただし霧子がチェイスの名前を出した(予め対策をしていた為、完全には幻覚にかからなかった)事で動揺し、彼女に幻覚を振り払われた。
成松氏は過去に『仮面ライダーディケイド』で菱形サクヤ/仮面ライダーギャレンを演じた。松永氏は平成ライダーへの出演は初めてだが、過去の特撮では超星艦隊セイザーXでシャーク隊長/シャークセイザーを演じている。
スーツはシーフ・ロイミュードに改造された。
仮面ライダードライブ ロイミュード 上級ロイミュード ロイミュード(スパイダー型) ライダー怪人
スケコ星人マシュー・・・特殊な方法で、相手の女性の理想の姿で結婚詐欺をして殺害する怪人繋がり。
ロイミュードXXX
アイアンロイミュード(029) → ボイスロイミュード(030) → ロイミュード031