概要
『仮面ライダードライブ』に登場する敵対勢力。
出没時に周囲の時間が遅延する『重加速』という怪現象を引き起こす元凶とされ、物語が始まる半年前に“グローバルフリーズ”と呼ばれる人類に対する大規模なテロリズム、破壊活動を決起した自己進化・成長する108体存在する機械生命体である。その名の通り身体は機械で出来ている。
グローバルフリーズ以前は、単純な武力で人類と世界を制圧する事を目論んでいたが、その失敗後の現在は後述する「約束の数」を揃えるべく、幹部達を初めとした一部を除いた大部分の者がネットワーク内に情報態『光』として静かに潜伏。人間を学習しながら進化態の数を増やす方針で暗躍している。
普段は人間態の姿で行動し、戦闘の際は怪人態の姿をとる。また、人間態は一つに絞らず複数の人間の姿をコピーして成りすます事もある他、必ずしも実在する人間の姿をしている訳でもなく、モンタージュ写真のように複数の人間の容姿を組み合わせて、独自の人間態を作る事も可能。
そして、ウェブ上の情報内から濃い人間の思念を読み取り、その感情を学習する事で様々な超能力を身に着け、人間をコピーしたり市井の人々に様々な方法でアクセスして感情を学ぶ事で、進化態と呼ばれる上級ロイミュードに進化できる。
彼等の行動原理の根底には、童話『ピノッキオの冒険』の主人公・ピノキオと同じく自分達が人間となる事に強い憧れを抱いており(より正確には人間を超えた生命体となる事)、人間にとって代わる為に全世界での一斉蜂起を企んでいる。その為に、一部例外を除いて進化の為に人間の姿を取り、その人間の持つ欲望を糧にして行動を起こす。
基本的には、人間の姿をコピーした時点でその人間は用済み(仮にオリジナルの人間が死亡しても影響はない)として成り代わる為に始末するのだが、狙った人間の欲望を理解した上で間接的に欲望を吸収したり、保険としてあえて殺さずに隔離しておく個体も少なくない。更にはコピー元の人間と結託して悪事を働く者も存在する。
一般ロイミュードは基本的にハート・ロイミュードら幹部たちには従順だが、中には彼等の手を借りずに自力での復活を成し遂げようとする者や、復活後は独自の目的の為に独断で勝手に行動し始めた者もいるらしい。
世界一斉蜂起を起こし人間にとって変わろうという共通の目的を持っていながらも、人間達の社会と同じく彼等も決して一枚岩という事では無いようである(厳密には既にその目的に興味を無くした者まで出始めた)。
また、詩島剛は彼らを共存不可能なものとして嫌悪しているが、中には072のような数少ない例外(ただし前述の様にロイミュードの中では異端視され処罰の対象である)も存在し、幹部達が超進化する中で人間の感情を会得し人間に近付いていくなど、その生態には依然未知数である。
性能
蛮野天十郎が開発した増殖強化型アンドロイドをベースに、クリム・スタインベルトが開発した『コア・ドライビア』(彼らの動力源。後述する「コア」とは別物)を組み込んでいる。
ボディ内部には、本体にあたる数字のような姿をした電子生命体(ハートやブレン曰く魂であり、コアと呼ばれている)が内蔵されている。全ての個体がコア・ドライビアの力で重加速を発生させることができる。
物語開始より15年前、莫大な駆動エネルギー源と外部頭脳の小型化の問題を解決することができなかった蛮野が友人であるクリムに助力を頼んだことで誕生。
しかし試作型のプロトゼロを開発した段階でクリムがその危険性から実用段階にはないと提唱してそれ以上の提供を拒否。そのことで、とにかくロイミュードを完成させたい蛮野と研究者としての良識に基づいて行動するクリムの間に不和が生じ、焦った蛮野がプロトゼロの技術を盗んで強引に完成まで持ち込んだ経緯がある。
この時正式にロールアウトしたのが001・002・003の3体で、彼等は創造主である蛮野を殺害(詳しくは後述)した後、クリムも手にかけている。
その後は、既に制作されていた他のロイミュードのコア達をネットワーク内で成長させ、後に開発したバイラルコアを使って順次肉体を与える事でその個体数を108体まで増やし、ネット内に来たるべき日まで潜伏していた。
本体があくまで電子生命体である関係上、例え器となるボディを破壊されたとしても、コアさえ生き残っていれば、バイラルコアと呼ばれる彼等のボディのコアとなる黒いシフトカーのようなアイテムを通じて、ウェブ上の情報内から濃い人間の思念を読み取り、バイラルコアを新たなボディに変化させる事で再復活出来る。
つまり、コアを滅ぼさない限り何度でも復活できるという厄介な性質を持っている。
そして、それを逆手にとり幹部の意に反する行動(人間の手助けをする、前述した人間社会に静かに潜伏するという方針に影響を及ぼしかねない行動をする等)をする個体を、処刑してコアのみの状態に戻して再教育する事も出来る(この役割を担う存在をロイミュード達は「死神」と呼び、かつては魔進チェイサー、その後はメディックと死神部隊がその役割を担っている)。
ただし、再教育された個体も結局は同じ欲望に再び取り憑かれて暴走するケースがほとんどらしく、047のように一度処刑されて更生した場合もあれば、051のようにリセットされても改善されるどころか悪化した事例もある。その為にメディックは「不要と見なした個体は削除した方が効率が良い」と、コアを再教育ではなく破壊にハートに無断で方針を変えていた。ただし、実験台や身代わりとして味方を使い潰す事になった事はあったが、明確にコアを破壊して処刑されたのは新しい死神の方針を語った際に犠牲になった072のみである。
プロトドライブを除く仮面ライダー達には、ロイミュードの復活を防ぐ為にコアを破壊する機能が搭載されているが、前述した死神としてのメディックの行いから見るに、ロイミュード同士であってもコアを破壊する事は可能なようである。更に第43話では第16話で初登場した特殊弾丸が警察の特殊部隊に供給・使用された事によって、仮面ライダーでなくてもロイミュードを撃破する事が可能になった。
また、ロイミュード103のように逆に肉体を有していたとしても、ダメージを受けてコアが限界を迎えると、身体と共に塵になって消滅してしまう。
ハートによればコアの再生産も一応できる見込みはあるようだが、それでも現存する108個以上は作れない模様。
ちなみにナンバーは生まれた順番に与えられたもので、基本的にはそれがそのままロイミュード内での序列になっている(ナンバーが若い個体の方がより序列は上になる)。ただし、幹部であるシングルナンバー(一桁台)以外の者のナンバーは、そこまで厳格な序列となっている訳ではない模様(例えば089や099などは、自分より若いナンバーの個体を配下として従えている)。
幹部間の序列については初期型のハート(002)とフリーズ(001)がほぼ同格で最上位に位置するが、同じ初期型のブレン(003)については立場上はNo.2に位置するものの、残りのシングルナンバーからはあくまで対等の立場で扱われており、初期型以降の004〜009についても明確な上下関係は無く幹部としては対等な立場である模様。
歪められた心
物語の終盤にて更なる事実が判明。
「性能」の項にある通り、プロトゼロ完成後にクリムに協力を断られたことに焦った蛮野はプロトゼロのデータを盗み、初期型の001、002、003の3体を製作したのだが、蛮野は親友の技術を無断で借用するのみならず、ロイミュードの擬態能力を悪用し、融資を断った青年実業家の姿を002(ハート)に与えて凄惨な拷問を加えるという鬼畜の所業を行っていた。
クリムが蛮野の下を離れたのは単に研究のことで揉めただけでなく、蛮野のこうした人間離れした非道さに怒りを覚えたのも理由であった。
しかも蛮野はクリムに拒絶されても一切反省することなく、むしろクリムに逃げられたことによる損失を補うべくロイミュードに人間の悪意をプログラムとして植え付けた。
その結果として、彼らは蛮野の手によって極端に悪意に沿って行動する存在へと歪められてしまい、皮肉にも人間を遥かに超えた力を手にしたのであった(一方で、これらのプログラムを組み込まれなかったクリムが制作したプロトゼロには、そもそも進化をする能力そのものが無かった)。
この後蛮野は002ら3体に殺害されるのだが、その理由はわざわざ語るまでもないだろう。
彼等と長く向き合う事になった進ノ介も、ハートとの一騎打ちの最中に「本当の悪意は人間の中にしかない」「ロイミュードは、人間の悪意をなぞっただけだ…被害者みたいなものだ」と吐露している。
一覧
pixivにおけるタグとしては、「ロイミュード」の前に中黒(・)を入れた表記が多く使用されており、pixiv百科事典の記事名もこれに合わせたものになっているが、公式な表記とは異なる事に留意が必要である(正式には「ハートロイミュード」のように区切らずに書く)。
シングルナンバー
他のロイミュード達を人の世の中で目立たない様に管理しつつ、進化態へと覚醒させようと目論む存在。初期型を含む001~009までの9体の一桁台のロイミュードがこれに該当する。
外見上の特徴としては、シングルナンバーの下級ロイミュード態のみエリマキの様な金色の装飾が首の後ろに付いており、首の回りも薄い金色となっているのが特徴である。
加えて進化態として登場した5体は、人体やそれに関わる職業、自然現象がそれぞれ進化態のモチーフとなっている。
また、彼等の固有の能力として、任意で下級ロイミュード態への退化が可能なようで、自分の能力の全容を隠す為に、登場初期はあえて退化した状態で活動していた個体も見られた。
グローバルフリーズの決起集会にも参加していた中核メンバーだが、グローバルフリーズ時に独断で動いて作戦失敗の要因を作った005は、劇中の時点で既に幹部を降格させられていた他、007も劇中では幹部として扱われていない(おそらくはその手に負えない凶暴かつ短絡的な性格が理由で既に幹部を降ろされていた可能性が高い)
加えて、ハート達との連絡を絶って完全に消息不明になっていた004も当然ながら幹部としては動いておらず、本編開始の時点で既にシングルナンバー=幹部という原則は崩れていた。
また、幹部でありながら他とは協調せずに独自に動いていた008や、独自の勢力を作ってハートに対して下剋上を目論んでいたと思しき006、そして001とハートも実質同格の初期型同士でありながら考え方に相違が見られたり、ブレンとメディックがハートの側近の座を巡って対立したりと、配下のロイミュード達の前にまず幹部同士が到底一枚岩とは言えない状態だった。
リーダー
- ハート/ハート・ロイミュード(002)
- フリーズ/フリーズ・ロイミュード(001)※事実上の同格。
主要な幹部
その他の幹部
その他
上級ロイミュード
下級ロイミュードが人間の強い感情や欲望を吸収する事で進化した存在。
通常の下級ロイミュードとは異なり個体別の姿を持ち、融合進化態ロイミュードを除き、体に個体ナンバーを確認する事はできない(倒される事で元のナンバーが確認できる)。
進化すると敵味方双方からの呼称が、ナンバーから上級ロイミュード時のファーストネームへと変化する。ただし、彼等が進化に至れるかどうかは、個々の素質や収集した感情や欲望の内容や強さ等によって大きく左右される。
東映公式サイトの一覧では、クラッシュ・ロイミュードなど本編では既に進化している個体に対しても進化前別の色分けがされており、それによって下級ロイミュード時代の姿が分かるようになっている(コブラ型→銅色、スパイダー型→銀色、バット型→金色)。
- アイアン・ロイミュード(029)
- ペイント・ロイミュード(010)
- クラッシュ・ロイミュード(023)
- スクーパー・ロイミュード(033)
- ボルト・ロイミュード(024)
- ガンマン・ロイミュード(017)
- ボイス・ロイミュード(030)
- ジャッジ・ロイミュード(065)
- シュート・ロイミュード(091)
融合進化態
ネオバイラルコアを使って人間と直接融合して強い欲望の感情を吸収する事で、誕生する新たな上級ロイミュード。
通常より強力な進化態となる事が可能だが、融合した人間と分離させられると強制的にプレーンロイミュードに戻される弱点がある他、融合によって得られた感情で超進化する場合は、あくまで融合したロイミュード自身の固有の進化態の方が超進化をする為、融合進化態自体がさらなる進化に至る事は出来ない模様。
ちなみに既に固有の進化態を持つ者でも融合可能であるが、融合進化態の姿はあくまで融合した人間のイメージに基づく為、融合するロイミュードが変わっても姿は変わらない。
超進化態
第31話で初めてその存在を語られ、第32話から初登場したロイミュードの最終進化形態。
個々のロイミュードがそれぞれ自分が人間から学習した感情を、何らかの方法で極限まで高める事で到達出来る、上級ロイミュードを更に超越した存在であり、進化の最終ステージ。
上級ロイミュード時の姿から大きな変化はないが、上級ロイミュードを上回る力を有し、既存の能力の強化や新たな能力を得る事が出来る。また体色が金色をメインとしたものになるのが特徴。
下級ロイミュード(戦闘員)
各個体が複数存在し胸部に個体ナンバーが描かれており、ドライブメンバーやロイミュード幹部からは「029(ゼロニーキュウ)」などナンバーを名前として呼ばれる。ちなみに当初は番号の前に付け加えて「No.○○○」と呼ばれる事もあった。また、マスコミへの公表の際は「機械生命体○○○」と呼称されていた。上記した通り、倒されてもコアが無事ならばその姿で生還する事もできる。
同型でも、個体毎に首の周りやナンバープレートのカラーリングが若干異なる事がある。
数が限られている為にマスカレイド・ドーパントやダスタード、屑ヤミー、グールなどと違い、一度に出現する数は2~3体程度(後半からは各種2体ずつの計6体で出現する事もあった)と基本的には少ないが、その分個々の戦闘力は戦闘員というカテゴリーに相反する程に強力で、基本的に彼等の対処もライダーにしかできない。
巨大ロイミュード(ロイミュード暴走体)
下級ロイミュードが自らに対応した複数のバイラルコアを取り込む事で変貌した姿。バイラルコアのモチーフの生物をそのまま巨大化させたような姿をしている。
変貌すると自我が失われ、ただ全てを破壊するだけの怪物に成り果ててしまい、倒されても元に戻る事はない(例外としてボルトゴーストの場合は、倒された後に元に戻っている)。
さらに『春休み合体スペシャル』では、九衛門の「肥大藩息の術」で巨大化した個体(057と016)も登場し、ベルトさんは「科学的原理が全くわからない!><」と言って驚いていた。
※ただし、前述の巨大ロイミュードとは違い、単純に肉体の大きさを変化させただけである。
特殊個体
進化をしている最中で、固有装備を得るなど強化された下級ロイミュード。
メディックによって強化改造を施された下級ロイミュード。
格子状の兜にズタズタのマントを羽織った不気味な姿をしており、特殊な武器を装着した個体も存在する。
元々はメディックの配下だったが、主導権が蛮野に移ってからは蛮野によって洗脳され、彼の配下として活動していた。
- コブラ型:094、034、041、100、013、021、070、105、075
- スパイダー型:044、054、028、045、022、032、019、081、015
- バット型:104、092、080、083、059、101、035
コピー体
冬の劇場版『MOVIE大戦フルスロットル』に登場する下級ロイミュードをコピーした存在。コピー元にされたのは014、020、061の3体。
劇中では、仮面ライダールパンが取り込んだロイミュードを元に複製したものと、サイバロイドZZZに残されていたデータからメガへクスが生み出したものの2種類が登場。
いずれもコアを持たない存在の為に、ナンバープレートには何も書かれておらず、自我もないただの操り人形である。
他作品に客演する際も、基本的にナンバープレートに何も描かれていない個体が登場する事が多く、従来の戦闘員ポジションのように大量に登場している。
未来型ロイミュード
夏の劇場版『サプライズ・フューチャー』に登場する未来の下級ロイミュード。
見た目こそ通常の下級ロイミュードと変わらないが、ナンバープレートは「---」に統一され、ダークドライブの持つシフトカーを媒体として生み出される。
コピー方法はかなり特殊で、まずシフトカーが自らの元となった車両(ネクストデコトラベラーならデコトラなど)に融合し、その乗り手の人間をコピーしたロイミュードを生み出すと言う特徴がある。その為、乗り手が1人以上なら一つのシフトカーから2人以上が生まれる事もある。
未来世界で生み出された新型のロイミュードで、個々の明確な自我や人格を有しており、通常の下級ロイミュードよりも高い戦闘力を持つ。エイジが見せた未来の映像では108体という限界を超えて大量に生産されていた。
- コブラ型
「ここを、こう、こう、こう!」
トラック運転手(演:塚地武雅)
ダークドライブの使用するシフトカー・ネクストデコトラベラーが憑依した大型トラックを運転する未来型の一人。上記の台詞と共に右肘を撫でる事で右腕を大砲に変化させて攻撃する。
ちなみに上記のセリフ及び動きは、演者でお笑いコンビ「ドランクドラゴン」のメンバーである塚地氏の持ちギャグをそのまま踏襲している。
協力者
ロイミュード達からも恐れられる殺し屋にして彼等の番人。また、ロイミュードの進化を邪魔する仮面ライダーも抹殺対象としており、幾度となく激闘を繰り広げた。
幹部達(特にブレン)の意にそぐわないロイミュードのボディを強制的に破壊してコアを回収し、そのコアの再教育や幹部達の障害となる者の排除などを担当している。
その正体は、ロイミュードの試作型であるプロトゼロ (ナンバー・000)で、かつてのプロトドライブの変身者。ハートとの戦いに敗れた後に洗脳され、ロイミュード側についていたが、「人間を守れ」という基幹プログラムが深層心理に残っている為、人間に対しては(無意識下で)手が出せない。また、能力や姿がどことなくライダーを思わせていたのも、魔進チェイサーがプロトドライブの技術とロイミュードのボディを組み合わせて作られたものだからである。
ドライブとの決戦に敗れた後に洗脳が解け、さらに霧子に救われた事で人間を守るという使命を遂に取り戻し、以降は仮面ライダーチェイサーとして、ロイミュードとの戦いに身を投じていく事になる。
第2の仮面ライダー。第29話から第33話までとある目的の為にロイミュードと行動を共にしていた。フリーズの記憶改竄の能力を受けていたが特殊体質だった為に、実際は洗脳はされていなかった。
警視庁捜査一課長。完全な逆恨みと嫉妬で主人公の父親を殺した張本人。その際の記憶をフリーズの記憶改竄能力で、事件に居合わせた人間達から記憶を消してもらっていた。
その歪んだ人間性は、001には「人間のクズ」(公式での発言)、メディックには「小悪党」、ブレンには「愚劣で卑怯で最低な人間」と称され、協力していた身にも拘らず苛立ちや恥らいの表情を見せる程で、人間とロイミュード双方からの評判は非常に悪い。
本編第1話や前日譚である第0話に登場した犯罪組織。自分達の野望を叶える為に、ロイミュードとの繋がりを持っていた事が最終回にて判明した。
その他、001の記憶操作の影響で12年前の銀行強盗事件の証拠隠滅の為に、オープン・ロイミュードとなり動いていた根岸逸郎、ある目的の為にロイミュードの力を求めた犯罪者の娘西堀令子、特状課のある人物と縁の深い科学者である笹本喜三郎、坂木光一や宇津木壮、多賀始などの人物が自ら進んでロイミュードに協力している。また、西堀光也はロイミュードとの直接の繋がりはないが関連は強い。
『春休み合体1時間スペシャル』に登場。ニンニンジャーの敵「牙鬼軍団」の小姓。彼らと結託し、バイラルコアと封印の手裏剣を融合させて妖怪ブルブルを生み出す。
九衛門は彼らを「カラクリ人形」だと罵っており、彼等との仲(特にブレン)はすこぶる悪い。
『春休み合体スペシャル』に登場。ロイミュードと牙鬼軍団と結託し、妖怪ブルブルを使って恐怖の感情を集めさせた。その正体はロイミュード089が彼の遺伝子をコピーして受け継いだ姿。
その他
- サイバロイドZZZ(ZZZ)
冬の劇場版『MOVIE大戦フルスロットル』に登場する強化ロイミュード。アルティメットルパンことゾルーク東条が、とある古城に眠っていたサイバロイドZZZのボディに意識をダウンロードして誕生した。
その正体は、かつてクリムが自らがロイミュードと戦う為のボディとして開発した物であり、結局クリムの精神力が足りなかったのと暴走の危険性から意識の転送を諦めて封印し、現在のドライブドライバーに意識を移す事を決定して、プロトゼロを使ってプロトドライブのシステムを開発したという経緯である。
なお、プロトゼロを基に開発した為に外見が似ている。
ロイミュード027が化けた仮面ライダードライブの偽物。
人間の心を理解したロイミュード。
自身がコピーした人間と友情を育み、彼等との共存を心から望んでいたが…
正体不明の謎のロイミュード。
詳細はこちら(YouTubeの公式動画への外部リンク)を参照。
夏の劇場版『サプライズ・フューチャー』に登場するロイミュード。
あまりにも凶暴過ぎる性格から、ハート達にすら「制御不能の破壊者」と評され、コアをリセットされる事もなく、とある工場の中で強制的に機能停止状態にされていた存在。
Vシネマ作品『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』に登場する謎のロイミュード。
コブラ型をベースにスパイダー型、バット型のパーツを合わせた様な姿をしている。
胸のナンバープレートは1~108までの数字を合わせた数である。
製作者・黒幕
ロイミュードを作り出した科学者でクリム・スタインベルトの親友。001、002、003の反乱によって自身もロイミュードに殺害されたが、ブレンのタブレットの中に生き続けていた。
ハートをして「最低の人間」と言わしめる程の人物で、自身の逆恨みの為にハートに人間の姿を与えた上に、ロイミュードに悪の心を植え付けた全ての元凶である。
約束の数
ロイミュード達が人間を支配する為に必要な、ある条件を満たしたロイミュードの個体数。
初期から言及自体はされていたが、少なくとも上級ロイミュードに進化していなければならない事や、第4話のブレンの「来たるべき日に備え」と言う発言から、約束の数が揃い次第再び世界蜂起をするつもりでいるらしい事以外は、その内容は長らく不明だった。
遂に第38話にてハートの口からその内容の一端が語られ、「約束の数」とは超進化態へと至ったロイミュード4体の事だと言う事が判明。
またクリムの推測では、約束の数を揃え全世界の完全な静止を行うのがロイミュードの目的だと目されていたが、第43話にて実際に彼等の最終目的は、超進化態4体の持つ『コア・ドライビア』の力を共鳴させる事で、全世界を完全に静止させる規模の超重加速を発生させて、その力で地球全土を覆い世界蜂起を達成する「第2のグローバルフリーズ」を引き起こす事だと判明した。
なお「約束の数が揃う」という言葉の意味は、「ロイミュードが4体超進化する事」ではなく「生存している超進化態が4体揃う事」である事に注意。
ちなみに第23話冒頭でメディックが、チェイスは「約束の数に含まれない」と発言していたが、これはクリムによって開発されたプロトタイプであるチュイスには、ロイミュードとして進化する能力が根本的になかった為である。実際に、超進化態に相当する存在がいれば彼等の計画は実行可能な為に、最終的にはロイミュードでは無いにも拘らず、超進化態と同等の能力を持つに至ったゴルドドライブという特殊な存在も、約束の数に含まれて計画が実行される事になった。
そして第42話にて一応の約束の数が揃った(ハート、ブレン、メディック、ゴルドドライブ)ものの、蛮野の卑劣な策略によってロイミュード達の悲願は少しずつ狂っていく事になる。
ロイミュードリスト
東映公式の一覧では作中ドライブと対峙した個体のみ順次更新されている。また、劇場版やシークレットミッションシリーズなど、所謂「番外編」にて登場し撃破された005なども少し間をあける形で追加されている。ハートとブレン等についても永らく作中でナンバーが明されていなかった為に、当初は一覧には記載されていなかったが、第26話でナンバーが明言された事で追加された。
登場したロイミュードの番号はこちらから確認出来る。
※東映公式でのロイミュードリストはこちら(東映公式サイトへの外部リンクアーカイブ)を参照。
※第47話で本編が一応の終了を迎えた時点でロイミュードは全滅した。ただし、第43話時点で描写無しで撃破された4体(051・077・099・100)は最終回後も東映公式では未掲載だったが、100については『type ルパン』で倒された経緯が明らかになった事で順次追加された。残り3体はVシネマで登場及び撃破されたが、Vシネマ公開後も未掲載のままで更新が終了している。
※ロイミュードリストに掲載されているのは基本の全108体のみで、最終的に人類側に付いた試作型のチェイスや、劇場版限定の存在であるサイバロイドZZZ等の特殊な個体は除く。
余談
- 名前の由来は三条氏曰く、仮面ライダー以外の石ノ森ヒーローのテイストを入れるにあたり、石ノ森ヒーローで車に乗るヒーローとしてイナズマンとロボット刑事を挙げ、彼らの敵であった「アンドロイド(人造人間)」と「ミュータント(突然変異体)」を組み合わせたと語っている。
- また、ライダーが容赦なくやっつけられる敵として機械生命体となったものの、犯罪モノ故に人間の情念を絡める必要性が出たことから人間をコピーする設定が生まれたという(出典:『てれびくんデラックス 愛蔵版 仮面ライダードライブ超全集』(小学館)P104より)。
- 108という個体総数は、人間の煩悩の数を意識したものと思われる。
- プレーンロイミュードのモチーフ「スパイダー」「バット」「コブラ」は、仮面ライダーシリーズでは度々登場するモチーフかつ漫画版初代仮面ライダーの第1〜第3話にそれぞれ登場する怪人「蜘蛛男」「蝙蝠男」「コブラ男」に由来するものと思われる。
- 上級ロイミュードのモチーフは無機物や道具である…と思われていたが、実際は職業であったらしい(アイアン→アイアンマンすなわちボディビルダー、スクーパー→報道カメラマン、など)。平成の仮面ライダーの怪人のモチーフとしては珍しいと言える。
- 第2話で飲食店にハートとブレンが食事をしていた事から、人間になろうとする関係上、平成2期シリーズの怪人としては(ドーパントやゾディアーツといった人間がベースとなる怪人を除いては)初となる人間と同じ食事を取る事が可能な怪人でもある(仮面ライダーOOOのグリードや仮面ライダーウィザードのファントム等も、食事自体は可能だが人間のようにまともに味を感じる事は出来ない)。そして第37話ではこの性質を悪用した、とある非道な実験が行われて…
- 単純なロボットではなく機械「生命体」という生き物の扱いである為か、公式のクロスオーバー作品においてはガイアメモリやアナザーウォッチなどの生物を怪人に変身させるアイテムがロイミュードでも使用可能である事が判明している。これらをロイミュードが使用することで「ある作品の怪人が他作品の怪人に変身する」という珍しい事態が発生している。ただしアイテムとの相性の良し悪しは別問題のようで、変身はできてもロイミュード側が機能不全を起こす場合もある。
- 偶然なのかは不明だが、女性に化けたロイミュードは全員ナンバーに“9”が入っているという共通点がある(例外は『ジオウ』でオーラに化けた108のみ)。
関連タグ
蛮野天十郎 クリム・スタインベルト:生みの親達。
バカラルコア:ギャグ関係のタグ。