屑ヤミー
くずやみー
セルメダルを2つに割る事でその欠片から生成され、必ず1枚のセルメダルから2人誕生する。アンクの発言や生成法からグリードなら誰でも作れると思われるが、TV版ではウヴァのみしか作っていない。
後には『MOVIE大戦MEGA MAX』で仮面ライダーポセイドン、ダミーグリードを作り出した財団Xも屑ヤミーを無数に生成している。『MOVIE大戦アルティメイタム』では無限モンスタープラントから生成された戦闘員として登場。
落ちぶれたグリードが生成する屑みたいなものといった趣旨のアンクの発言があるが「落ちぶれた」というのがどのような意図かは不明。オリジナルのグリードたちはメダルが一枚になってしまったアンクやメズールは生み出しておらず、逆にウヴァは屑ヤミーの特性を積極的に利用していたためである(ウヴァも後々落ちぶれたと言えなくもないが、少なくとも最初に生み出してた時点ではそうでもない)。
理論的な基準あっての発言ではなく、単にアンクの価値観に照らして下品な手段だということかもしれない。
いわゆる戦闘員的ポジションで、生成法からセルメダルに余裕があればいくらでも出す事が出来る。更に、斃されてもライダーには使用不可能のセルメダルの破片が残るだけなので、セルメダルを奪われる事もない利点がある。将棋で言うとと金みたいな連中である。
白ヤミーに似た風貌だが、包帯状の模様の面積が狭く、顔に大きな黒穴があるのが特徴。
しかし中にはどう見ても白ヤミーのスーツ改造にしか見えない個体もある(頭部を屑ヤミーに変えただけ)。
ミイラ男に似ている。
メダルの器から大量発生した個体は、全て褐色で包帯模様がボロボロになっている。
屑と言われるようにこれといった能力は持たず、動きもゾンビのようにノロノロと鈍く戦闘力も低い。だがそのしぶとさはかなりのもので、肉弾戦ではいくら倒れても起き上がってくる。ただし、オーズの特殊能力(クワガタヘッドの放電など)には弱い。また肉弾戦でも、ある程度ダメージを与えれば消滅する。作中では鴻上ファウンデーションのショットガンで普通に倒されている。更には普通に映司たちに殴打されてやられている個体も存在した。
人間に憑依させる事が出来、それによってヤミーの本来の目的であるセルメダルを生成する事が出来る。但しその枚数は1日につき1人1枚と効率は悪いため、1枚から2枚生み出せるとはいえセルメダル稼ぎをしたいのならば大量に憑依させまくる必要がある。
その代わり、ヤミーに敏感なアンクでも存在を察知する事が出来ない。
ウヴァが実験として生み出したのが初(恐らくだが他のヤミーと違ってアンクに察知されないのを確認したと思われる)。
以降は宿主を必要とせずに即席で生み出せるのを利用した戦闘員として度々ウヴァに使役される。ただし、他作品の戦闘員ポジションと比べると上記の通り鈍重で弱いため、逃げたり他のヤミーがメダルを稼ぐための時間稼ぎや囮として使われていた。
他にもアンクに察知されないことと少ないながらもセルメダルを生み出せることを合わせてウヴァは一時期相当な枚数を溜め込んでいた(偶然にもその仲介役にしてた男が映司たちと接触したためバレてしまったが)。
以降の作品ではオーズの戦闘員ポジションとして度々登場している。ただしやはり動きは鈍重。
第9話「ゲンムマスター2016」で登場。アナザーオーズの力を手に入れた檀黎斗王がセルメダルから誕生させ、自分の家来として従わせている。
姿はオリジナルとそのまま(終盤に登場した個体同様、くすんだ亜麻色の包帯を巻いている)、動きも鈍く打撃に耐性があるなど特性も似ているが、ウヴァの生み出す個体とは異なる存在らしく、テレビ朝日の公式サイトでも「屑ヤミーに似た怪人」と表記されている。召喚法も異なっており、セルメダルを割らずとも召喚でき、倒された際も複数のセルメダルが散らばっている。
また、耐性についても必殺技でのみ倒されているので屑ヤミーよりかは高いと思われる。
召喚方法については黎斗王にセルメダルを投入された人間が変化させられたパターン、何もない場所にセルメダルをばら撒いて誕生させるパターンが存在する。前者の場合、変化させられた人間はドーパントやアナザーライダー同様倒される事で元の姿に戻れる模様。
黎斗王は逆らわない手駒として頻繁に使用しており、彼が本来の歴史であればゾンビの仮面ライダーに変身していたことを考えると皮肉が聞いている(作中でも攻撃を受けても倒れない様から不死身とも勘違いされた)。
それとは無関係に映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』においてはティード一味により他の戦闘員軍団共々数えきれないほどの数が復活した。