「仮面ライダークウガから始まった平成ライダーの歴史が、今……終わりを告げる……」
「クウガ以来数多のライダーが存在してきた、だがその歴史は間違っていたと言うべきだ」
「俺が歴史を作り直し…君臨する」
演:大東駿介
概要
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』に登場するスーパータイムジャッカー。平成仮面ライダーの歴史の抹消を目的としている。
能力
ライダーの変身シークエンスを途中で止めてしまうという反則的な能力を持つ。
他にもバリアのようなものを張る能力も持っているため、彼に攻撃することは容易ではない。
また、彼の手のひらには黒い円が描かれており、これを左目に翳すことで円の中に目が浮かび上がり人を操ることができる。
物語終盤では、長野県にある九郎ヶ岳遺跡にてアナザーウォッチを介し仮面ライダークウガの力を手に入れ、アナザークウガへと変身した。
活躍
物語序盤にゲイツのタイムマジーンに衝突し墜落したアナザーデンライナーの車内から不敵な笑みを浮かべて登場。
アナザーWとアナザー電王を引き連れ、逃げ出したシンゴを探していた。
シンゴを追っている途中、彼を庇った戦兎を能力で手駒にし、戦兎を追ってきたソウゴと万丈と戦わせる。
しかし戦兎は操られていたフリをしていただけで、不意をついてティードを攻撃するも時間停止能力で躱されティード自身もその場を去っていった。
実はティード自身の目的は足止めに過ぎず、本当の目的はシンゴをアナザーライダー達に捕らえさせることだった。
捕らえたシンゴを封印装置の中に入れると巨大な塔を作り出し、大量の戦闘員を召喚して人々をパニックに陥れた。
その真の目的は、特異点であるシンゴを封印することで平成仮面ライダーが存在しない世界を作ること。
実は冒頭で墜落したアナザーデンライナーは、2000年の1月29日にシンゴを誘拐した後に現代に戻ってきたときのものだった。
シンゴが過去から連れてこられたとわかったソウゴとゲイツは過去に飛び、そのころティードはクウガ誕生の地である九郎ヶ岳遺跡にいた。彼を追ってきたと思われるゲイツを軽くあしらい、先代クウガからクウガの力を奪いアナザーウォッチでアナザークウガに変身した。
その圧倒的な力でソウゴとゲイツのタイムマジーンを破壊し、彼らを一時的に過去に閉じ込めた後はアナザーデンライナーで2018年に戻り、そして戻った先で冒頭のアナザーデンライナーの墜落事故に至ったのである。
しかし現代では人々の願いにより、存在していないはずの平成ライダー達が次々と出現し、ソウゴとゲイツもとある仮面ライダーの協力を得た事で何とか現代に帰ってきてしまう。
その事に怒りを爆発させ、自らもアナザークウガに変身して暴れ回るも、ゲイツが九郎ヶ岡遺跡でクウガライドウォッチを入手していたことと、戦兎がタイムマジーンを修理したことで形勢が逆転。
ジオウ クウガアーマーとビルドが乗った2機のタイムマジーンに撃破される。
それでも諦めず特異点のシンゴと融合し、アナザーアルティメットクウガへと変身した。
ビームを吐いたり大量の戦闘員を召喚するも、戦闘員達はライダー達の活躍で全て倒され、自らも平成仮面ライダーのライダーキックを連続で受け滅び去るのだった。
余談
「自らが王として君臨する」という目的は本編において本性を表したスウォルツと同じものであったが、2人の接点は明らかになっていない。
「平成ライダーの歴史は間違っていた」と語りそれを消そうとするという目的はクォーツァー達に通じるものがあるが、こちらもやはり接点は不明のままであり、結果的に謎の存在と化している。
白倉プロデューサーは「劇中設定がある劇中登場人物がタイムジャッカー。そんなのを超越しているのがスーパータイムジャッカーです。」と言われている。
つまりはメタの領域に足を突っ込んだ存在という事か?
また、彼の目的は「平成ライダーの歴史の抹消」であるが、ライダーの歴史を奪いはするが、本質は平成ライダーありきの存在であるアナザーライダーを使役した時点でライダーの存在証明となってしまう。
更に歴史改変の影響でライダーは実在のヒーローではなくなったが、架空のヒーローとして歴史に残留してはいるので、既に計画は破綻しているといっても過言ではない(これらのせいでフータロスや人々の思いによって平成ライダーが次々と現れる下地が出来てしまったとも解釈できる)。
如何に彼が仮面ライダーを虚構の存在と断じようが、彼もまた『仮面ライダーの映画の登場人物』(=「虚構」の一部)である以上、どのみち仮面ライダーに倒される運命は決まっていたのだろう。
この他、目的こそ壮大そうに見えるが、アナザーデンライナーを事故らせたにもかかわらず不敵な笑みを浮かべて意味ありげなセリフを言ってみたり、戦兎の催眠に失敗したりと映画のボスなのにそれは大丈夫なのかと思わせるミスをやらかしまくっている為、ちょくちょくネタにされる事もある。逆を言えば、ミスさえなければ平成ライダーの歴史は消えていたかもしれない程の強大な敵である事には違いない。
『仮面ライダージオウ超全集』によれば、仮面ライダーの歴史を消せばオーマジオウにならないのではないかと考えた未来の常磐ソウゴの掌の上で転がされていたという説が語られている。
関連タグ
スーパータイムジャッカー 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER ラスボス
フィーニス…同じく劇場版に登場したタイムジャッカー。
春日光二(ブレイブストーム):演者が同じ、特撮映画の人物。こちらはボス役ではなく正義の戦士として登場する。