ターイム マジーン!
概要
ジオウの世界の未来(2068年)に存在する可変型のタイムマシン。
「時空転移システム」によってあらゆる時間に跳躍することができる(ただし歴史が不安定な場合行くことができなくなることはある)。
エアバイク型の「ビークルモード」から人型の「ロボモード」に変形することで格闘戦も可能。ビークルモードのまま突撃しても強力な威力となる。また、ソウゴの元に無人で来たり、ゲイツを回収したりしているので、自動操縦も可能と思われる(それであれば、後述の置きっぱなしなどの問題に説明がつく)。
普段はどこにあるのかは一切不明。一度ツクヨミが駐車場に停めていたことはあった。
URLによればつづりは「Time mazine」。
スペック
種類 | ジオウ・ゲイツ・白ウォズ機 | ウール機 | オーラ機 | A3型 |
---|---|---|---|---|
全高 | 7.28m | 8.25m | 8.66m | 8.74m |
体重 | 53.2t | 67.4t | 70.8t | 78.0t |
最高速度 | 722.3km/h | 680.6km/h | 715.6km/h | 358.0km/h |
※最高速度は地上におけるビークルモードのもの。時間移動中の速度は計測不能。
他のジオウのメカ同様製作者などは分かってはいないが各勢力が使っており複数登場している。
3ライダーが使用している物は他の機種に比べ小型かつ軽量で、速度にも優れたハイスペック仕様(ハイエンドモデル?)となっている。
逆にA3型は2050年代に生産された初期モデルであるため、重くて大きく遅い。
タイムマジーン同士で戦闘を行っても単なる打撃程度では損傷しないレベルの防御力を持ち、破壊するにはタイムマジーンによる必殺技級の攻撃力が必要。
作中の描写から同じライダーのマシンのデンライナーと同じく使用者が仮面ライダーである必要や変身している必要はなく、ジオウの主要人物以外にも本編では天空寺タケルやモモタロス、湊ミハルが、平成ジェネレーションズでは桐生戦兎や万丈龍我も乗り込んだ事がある。
機能・外見
以下の機能が明言されているのはジオウ機のみだが、恐らくゲイツ機も同様。
タイムマジーンをタイムマシンたらしめるのがボディに組み込まれたコアユニット「アドヴァンスドジェネレーター」。時間移動の際に特殊な干渉波を放ち、異なる時代を繋ぐ光の道ジェネレーションズウェイへの進入ゲートを開く事ができる。稼働エネルギーを生み出す機能もある中枢部である。
同じくボディには全制御機能が集約された円筒形の操縦室「シリンドリカルコックピット」があり、搭乗者は2本のコントロールグリップを利用してタイムマジーンの操縦を行う。搭乗口はビークルモード時は機体下部、ロボモード時は胸部。数人が収容可能なほどのスペースで、基本的にビークルモード時は座席に座った状態、ロボモード時は立った状態で操縦する。
フロントの航行管理装置「TMジェネレーショナー」はマシンの現在位置と年代を正確に把握し、安全に時間を移動できるようナビゲートする。ロボモードでは肩部になる。
コアユニットと直結したパワーブースターを内蔵する推進ユニット「ブーストレッガー」が凄まじい推進力を生み出して飛行し、ジェネレーションズウェイを通る際は亜光速航行が可能である。レッガーの名通りロボモードでは脚を構成し、回し蹴りが出来るほど可動域とバランス、強度を誇る。
バイクでいうフロントフォークに相当する箇所にある「ストリームグラスパー」と言うランディングギア兼用の姿勢安定化装置は、反重力フィールドを形成して挙動を安定化させる役割を持ち、その効力は時間航行中に激突されても即座に体勢を立て直せる程。ロボモード時はアームユニットへと変形し、タイムマジーン同士の格闘戦にも耐えるほど強度・耐久性を持つ。
ロボモードではライドウォッチを模したフェイスモジュール「インジケーションヘッド」が変形と同時に実体化。タイムマジーンの頭部ユニットになり複合視覚センサーとして機能する。タイムマジーンの現在のモードを表示するビジュアルモジュールとしての一面も持ち、レジェンドライダーモードの際は該当ライダーライドウォッチを模した頭部ユニットに交換される。
ジオウ機、ゲイツ機の腕部にはモードを問わず使用できるレーザー発射装置が内蔵されており、第5話ではビークルモード、第16話ではロボモードで使用している。また、最終話では、ミサイルを腕部から発射している。
モードチェンジ
内部に乗り込んだ状態でレジェンドライダーのライドウォッチを起動する事で行わる形態変化。頭部ユニットを起動したライドウォッチ型モジュールに交換しレジェンドライダーの力を駆使する「モードチェンジ」する事が可能になる。
さらに使用したライドウォッチをジクウドライバーに装着し、タイムマジーンで必殺技を放つこともできる。
モード(ライダー)によっては腕に専用の武装が追加されるが、なぜか重量は変化しない。
- オーズモード
オーズライドウォッチでモードチェンジした形態。EP10でジオウ機が使用。
両腕に「トラクロー」が装備され、格闘戦における破壊力が大幅に向上している。
このモードのみ武装が原典準拠になっている(オーズアーマーは右腕にしか装備しておらず、名称は「トラクローZ」)。
- タジャドルモード
タジャドルコンボライドウォッチでモードチェンジした形態。EP10でジオウ機が使用。
追加武装は無いが背面に「クジャクウイング」と同型の翼が追加された事で空中での運動性が大幅に向上しており、最高速度は驚異の1444.3km/hにまで上昇している(かのジェットスライガーすら凌駕する速度であり、明確なスピードが判明している中では恐らく歴代最速)。
唯一登場した基本フォーム以外のモードである。
- 必殺技
- ギガスキャンタイムブレーク
脛部装甲を猛禽の爪の如く変化させ、急降下しながら炎をまとった一撃を炸裂させる。タジャドルコンボの必殺技「プロミネンスドロップ」の再現技。
- エグゼイドモード
エグゼイドライドウォッチでモードチェンジした形態。EP14でジオウ機が使用。
両腕に「ガシャコンブレイカーブレイカー」と同型の武装が追加され、格闘戦における打撃力と命中率が大幅に向上している。
- ゲンムモード
ゲンムライドウォッチでモードチェンジした形態。EP14でゲイツ機が使用。
追加武装は無いが神出鬼没の「ドカンゲート」を召喚する事が可能で、予測もつかないワープ移動による撹乱攻撃を得意とする。
- ビルドモード
ビルドライドウォッチでモードチェンジした形態。EP14でジオウ機が使用。
右腕に「ドリルクラッシャークラッシャー」と同型の武装が追加され、格闘戦における突貫力が大幅に向上している。
劇場版ではゲイツ機を修理した戦兎がラビットタンクフォームに変身して動かしていたが、この際ライドウォッチを使わずにビルドモードになっている(恐らく操縦するライダーの力に応じてモードが変化すると思われる)。
- クローズモード
クローズウォッチでモードチェンジした形態。EP14でゲイツ機が使用。
追加武装は無いが格闘攻撃の挙動が最適化され、攻撃時には蒼い炎を纏うようになる。
- クウガモード
クウガライドウォッチでモードチェンジした形態。劇場版でジオウ機が使用。
追加武装は無いが格闘攻撃で封印の文字を打ち込めるようになり、格闘戦における破壊力が大幅に向上している。
ジオウ・クウガアーマーの状態で使用した。
種類
ジオウ機
メインカラーは白銀で腿や肩回りが黒く、足先や膝・肘が薄い紫。差し色がマゼンタ。
ジオウの顔を模した頭部が装着した「ジオウモード」では顔と胴体にはカタカナで「ライダー」「ロボ」と表示される。
ツクヨミが過去の世界に持ち込んだレジスタンス仕様の機体(ただしカラーリングは既にジオウ機と同じだった)が、ソウゴが操縦席で変身した際に変化したもの。
EP28でツクヨミが2009年から門矢士の力で帰還したため、置きっぱなしになってしまっていた。そのため、ジオウはしばらくの間、タイムマジーンを使用していなかった。
EP40で再登場はしているため、経緯は謎だが無事回収されたようである。
元々ツクヨミが使用していたためツクヨミが使うことも多い。カラーリングを考えるとゲイツのようにツクヨミの専用機だった可能性もある。
ゲイツ機
メインカラーは赤で手・足・脇腹・膝が黒。差し色は黄色。
仮面ライダーゲイツがジオウライダーで唯一ひらがなという特異性もあってか、ゲイツの顔を模した頭部を装着した「ゲイツモード」では「らいだー」「ろぼ」と表示される。
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』では、何とアナザー1号に取り込まれてしまい……。
白ウォズ機
ベースカラーが銀で、二の腕と膝から下が黒。差し色は蛍光グリーン。
ロボモード時のウォズの顔を模した頭部が装着された「ウォズモード」ではジオウ機と同様、顔と胴体にカタカナで「ライダー」「ロボ」と表示される(頭部形状はミライドウォッチではなくライドウォッチ型)。
各部が蛍光色に発光する他、肩などの造形も異なって見える。
出番は白ウォズが2019年に来た初登場の時のみ。
レジスタンス仕様
レジスタンスたちが2068年の時代で使用していた量産型。オーマジオウとの戦いに複数機が投入されていた。図鑑によると変形することも可能らしい。
胴体は赤い縦ラインが走っているだけ文字はなく、頭部は単眼となっている。カラーリングはほぼぼガンメタオンリー。
初期型/A3型
名称は公式サイトより引用。
2050年代の初期型で仮面ライダーアクアがEP44で搭乗していた。
レジスタンス仕様に近いがビークルモード時のランディングギアにあたる腕や膝のパーツがなく、タイムアウトした際もロボモードで着地したことから変形機構はないものと思われるが、図鑑には変形可能と記載がある。顔は前述の量産型とカラーリング以外は同じく単眼。
上半身が水色で腿がグレー、膝から下が黒。差し色は白。アクア同様のカラーリングだがアクア専用機までかは不明。
ウール機
単独ではなく何処からか飛来した別ユニットと合体する事でロボモードになり、更にウォッチ型モジュールが来るべき所に仮面ライダーゴーストが所持するキャプテンゴーストが突き出た異様な見た目。両肩はボロボロのマスト、腕部には槍のような鋭利なパーツが配置されている。カラーリングも黒やグレーのツートーンとダークな物で胸に文字もない。
本物と同じように変形機能を持っており、EP16ではイグアナゴーストライカーの姿でオーラ機を上に乗せて戦闘を行っていた。
ウールが生身で操縦している上スペックで劣るため度々撃破されているが、パイロットが時間を止めて脱出してしまううえ、修復可能なのか別の時間から運んでいるのか、幾度となく再登場している。
オーラ機
タイムジャッカーが所有する機体。オーラが搭乗していた。
同様に別ユニットと合体してロボモードになり、モジュールの部分から仮面ライダーキバの使役するキャッスルドランの生首が生えた、ウール機以上に異形の外見(公式では「翼竜」とぼかされた表現になっている)。本物と比べてサイズがとても小さいほか、目が生気のない白眼となっている。
肩部分は城の外壁が構成しているが頭と比べてやたら小型で、背中から伸びた翼にはツタ植物が絡みついたような意匠がある。
腕部の鋭利なパーツやダークなカラーリングなど、他の部分はウール機と大体一緒。
性能はこちらの方がやや高いがジオウたちの機体には及んでおらず、やはりオーラが生身で操縦しているため度々撃破されているが、同様に何度も再登場している。
ザモナス機
上記のオーラ機と同じキャッスルドランを模したもの。オーラと同じ仕様な理由は説明されていない。メタ的にはおそらくCGの流用か。
立体物
2018年11月3日に「DXタイムマジーン&オーズライドウォッチ」が一般販売。
2019年3月23日に「DXタイムマジーンゲイツモード&ディエンドライドウォッチ」が一般販売。
DXアイテムは以上の二つのみ。
食玩装動シリーズでは
2019年1月14日に「装動 仮面ライダージオウEX ジオウメカニクス」が一般販売。ラインナップはジオウ機とライドストライカー。
2019年4月11日に「装動 仮面ライダージオウEX ジオウメカニクス タイムマジーンセット」がプレミアムバンダイ限定販売で受注開始。ラインナップはゲイツ機とウォズ機。
他の機体は商品化されていない。
余談
- 元々は武部Pが「ロボットに乗るライダー」と提案したことで、それが採用された形となる。
- ライダーシリーズでも珍しく、放送前のジャンクションでも「ライダーなのにロボ戦!?」と強調されていた。
- 意外にも似たような名前のロボであるダイマジーンとの関係は不明(製造元や技術元が同じという説などはある)。
- Over_Quartzerでは牛三が密航して現代について来たため、ハッチ以外にも搭乗可能なスペースがあるのかも知れない。
- 『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』では色々と制作側に余裕があった為か大幅にブラッシュアップされたタイムマジーンの活躍を見る事が出来る。
関連タグ
オートバジン:ネーミング、人型と乗り物型の二形態への変形機能が共通している。
デンライナー:仮面ライダー作品に登場するタイムマシンの先輩。そして平成ジェネレーションズFOREVERでは···
パワーダイザー:仮面ライダー作品に登場する有人巨大ロボ。
ゴーバスターオー:スーパーヒーロー大戦におけるパワーアップが本機のモードチェンジと同じ要領。
キャプテンゴースト←タイムマジーン→ブレイキングマンモス