白ヤミー
しろやみー
「ブランク体」とも呼ばれる、グリードたちが目星を付けた人物達の頭部にセルメダルを挿入して誕生する、ヤミーの誕生直後の姿。
水棲系、恐竜系ヤミー以外の大抵は、誕生直後この姿を取る場合が多い。
人間の影が実体化し、その影に包帯が巻かれたかのようなミイラを思わせる姿をしており、誕生直後はゾンビのような緩慢な動きで知能も低い。また、よく見ると顔の部分に成体ヤミー同様に目があることがわかる。
しかし、挿入された人間が思い描く最も強い欲望を吸収し続ける事により成長していき、最終的には脱皮して各創造主となったグリードたちの属性を反映した成体へと変態する。ちなみにその成長方法は各グリードによって様々であり、ただ欲望の対象を捕食しまくるもの、概念や能力を吸収するもの、目的を達成するために暴れ回るものなどその方法は多様。
例えば第2話に登場した強盗から生み出された個体は、素手で銀行の金庫室の扉を強引に開けるほどの怪力を有していたため、単なる雑魚と一蹴できる強さではない。
そのほか、成体の姿は挿入したセルメダルの性質を宿すらしく、一例として対1話に登場したカマキリヤミーはカマキリのセルメダルを挿入して誕生した個体が脱皮して生まれている。
しかし、クワガタムシのセルメダルでアゲハヤミーが誕生しているなどの例もあることから、必ずしもセルメダルの種類とヤミーの成体の姿が一致するという訳ではない。
また、宿すセルメダルの性質の影響は挿入時から反映されているらしく、カブトヤミーは成体になる前から高い防御力を誇っていた。
なお、挿入された宿主が強い欲望を2つ秘めている場合は成体時に分裂して2体になることが極稀に起こる事が判明している。
ちなみに、この形態でも戦うことは出来るが、馬鹿力以外は何の特殊能力も持たない為、戦闘力はすこぶる低い。また、斃してもセルメダルはあまり稼ぐことが出来ない為、メダルを大量に取集したいアンクは白ヤミーが成体になるまでは映司が手を出すことを良しとしない傾向が強い。