概要
『仮面ライダードライブ』における戦闘員的存在。『MOVIE大戦フルスロットル』のパンフレットや、東映WEBサイト『仮面ライダー図鑑』などでは「プレーンロイミュード」とも呼ばれている。
スペック
スパイダー型 | バット型 | コブラ型 | |
---|---|---|---|
身長 | 200cm | 210cm | 200cm |
体重 | 97kg | 97kg | 97kg |
基本的には各個体のサイズと体重は一緒であるが、005(大型砲装備時)は210cm/107kg、018は208cm/100kg、096は210cm/100kgと各個体によって差がある。
また、巨大化した016と057はそれぞれ49.0m/1080.0tと47.0m/1080.0tとなっている。
加えて暴走体で身長と体重が判明しているのはバット型とコブラ型であり、前者は7.2m/1700.0kg、後者は7.4m/2500kgとなっている。
ちなみに5886はの身長はバット型から0.5cm増えただけである。
(以上の出典:『仮面ライダードライブ』テレビ朝日公式サイト、『仮面ライダー図鑑』より)
外見と能力
頭部が人間の頭蓋骨、背中が背骨のような形をしており、そこに下記する三つの生物の特徴を表した意匠がそれぞれのタイプによって入っている。指先は光弾を連射できる銃口になっており、胸にはナンバープレートがあり、そこに生まれた順番にあたるナンバーが入っていて、それが基本的にはロイミュードの序列となっている(ただし、一桁であるシングルナンバーの面子以外では、そこまで厳格な序列にはなっていない)。
このナンバープレートを光らせる事で重加速を発生させ、自分達に有利な状況を作り出す事が可能であり、さらに下記するタイプによって異なった能力も持っている。
種類
コブラ型・スパイダー型・バット型の三つからなり、スパイダー型なら糸を吐く事が可能でバット型は飛行能力を持つなど、それぞれがタイプ毎に異なる能力を持つ。加えて外見や体格も異なっており、コブラ型はがっしりとした体型でバット型は細身、スパイダー型はその中間になっている。
同じ種類でも首の周囲の装飾とプレートの色が個体ごとに異なり、001から009のシングルナンバーの個体にはいずれも金色のエリマキ状の装飾が追加され、首の周りの色も薄い金色に統一されている。
人間態から変身する際にはコブラ型は竜巻状に渦巻くヘビ、スパイダー型はクモの8本の足、バット型はコウモリの翼のようなエフェクトが現れる、その色は首の装飾やプレートの色と同じである場合が多い。種類は核とするバイラルコアの種類で決まるが、処刑や敗北などで一度肉体を失ったロイミュードが他の種類のコアを使用するかは不明。
個体別の特殊能力は進化態でも継承されるが、下級ロイミュード共通の能力は使用できなくなるようである。
シングルナンバーの幹部クラスになると任意の退化も可能のようで、001や008は登場当初は下級ロイミュードの姿で活動していた。
ハートら幹部怪人は下級ロイミュードを進化態へと覚醒させることを目論んでいるが、彼等は幹部の思惑の元に動くのではなくそれぞれの好きなように行動し、好き勝手に成長していく(ただし、幹部達の意に沿わない行動を取り過ぎるとチェイスによって処刑される)。
数体単位の小規模な群れで行動する性質があり、群れのリーダー格の覚醒、及び個人的願望を叶える為に必要な活動などをサポートする事もある。
言わば彼等は戦闘員であると同時に、怪人への成長途上の幼体のような存在なのである。
一応本作の戦闘員ポジションではあるが、前述した通り数に上限があるので毎話2~3体、多くても6体程しか登場しない。一方でそれぞれが重加速を発生させる事が可能な上に特殊な能力も持っている為、戦闘員というイメージに反して基本的には一般人はおろか訓練を受けた人間でも相手するのは不可能であり、彼等であっても基本的には仮面ライダーが相手しなければならない。
さらに中には独自の強化体を得る者や、メディックによって強化改造された死神軍団の個体もいるので、戦闘員ポジとはいえ決して侮れない存在である。
しかし、終盤には重加速内でも動ける装置と特殊弾によって、人間の機動隊でも下級ロイミュードなら倒せるようになった。ただし、あくまでこれらの専用の装備をしている人間だけである。
暴走体
バイラルコアを複数取り込んで巨大化したロイミュード。
バイラルコアを巨大化させて怪物にしたような容姿を持ち、戦闘力の代わりに言語能力を喪失しているもとの、敵味方の区別はつくらしい(第6話より)。
- バット型
劇中では069や106がブレンにバットバイラルコアを複数投与されて変貌。劇場版ではロイミュード 108によって011が暴走させられた姿としても登場し、物語の導入に貢献した。
バットバイラルコアが巨大化したような容姿を持ち、飛行能力は据え置き。
新たに足の爪で対象を捕縛する能力、口から火炎弾を発射する能力を得た。
鳴き声はダークウイングの流用。
- スパイダー型
劇中ではボルト・ゴーストがスパイダーバイラルコア3つと車を複数台取り込んで変貌。
スパイダーバイラルコアを巨大化させたような容姿を持ち、伸びた手足での刺突が得意技。
意外にもこの姿のまま撃破されることはなく、変身が解けている(加えて仮面ライダーマッハが劇中で初めて戦った相手でもあったりする)。
ちなみに下級ロイミュードがこの姿になったことはない。
- コブラ型
劇中では074がバイラルコアを3つ食べて変貌。
コブラバイラルコアを連結させたような姿が特徴で長い体躯での締め付けや口からの光弾が得意技。
体の半分をトライドロンに砕かれても動けるだけのしぶとさを持っている。
本編外での登場や派生個体
『MOVIE大戦フルスロットル』では、仮面ライダールパンやメガヘクスにより読み取られたデータを元に創り出されたコピーロイミュードが多数登場する(鎧武パートとドライブパートでこいつらの量産される時系列に矛盾が生じていることに関してはツッコんではいけない)。なおコピー体のナンバープレートはブランクになっており、あくまでコピー体なので自我などはなくただの戦闘ロボのような存在である。その為、ハートやチェイスも「個を消して一つにするなど、そんなつまらん世界はお断りだ」「気兼ねなく倒せる」と露骨に不快感を抱き、ライダーたちと協力して掃討を行った。
公式ライダー図鑑ではロストナンバーと呼ばれている。
『サプライズ・フューチャー』では、ダークドライブの配下として未来世界で量産化された、通称未来型ロイミュードと呼ばれる下級ロイミュード達が登場する。彼等はナンバープレートが『---』となっているのが特徴。上記のコピー体とは違ってそれぞれに自我や人格があり、未来のシフトカーがコアとなっている。また戦闘力も通常の下級ロイミュードを遥かに凌ぐ程に高い。
『平成ジェネレーションズFOREVER』ではティードによって無数の下級ロイミュード(ナンバープレートはブランクの個体)が出現し、戦闘員軍団と共に暴れまわっていた。
『仮面ライダージオウ』ではEP47にて、世界の融合が始まった影響でドライブライドウォッチが壊れ、ドライブ自体がいない状態でドライブの歴史が解放された事で出現。(ナンバープレートはブランク)
ストロングスマッシュハザードらスマッシュを撃破したゲイツリバイブとウォズを襲撃した。
ガンバライジング
ナイスドライブ1弾ではシティルートのボスとして登場。
又、ナイスドライブ2弾では仮面ライダールパン、魔進チェイサーと共に登場。
ナイスドライブ3弾、ナイスドライブ4弾では魔進チェイサーと共に登場している。ナイスドライブ5弾、ナイスドライブ6弾ではガンバライダーアクートと共に15回目のボスとして登場
備考
下級ロイミュードのモチーフになっているのは、初期に登場したショッカー怪人の「蜘蛛男」「蝙蝠男」「コブラ男」。ただし、登場した順番などから考えて、萬画版およびベースにした映画『仮面ライダーTHE FIRST』からの引用とも考えられる。
関連タグ
クモ、コウモリ、ヘビ 下級ロイミュードの顔ぶれのヒントになった、よくある怪人登場パターンの1つ。
サナギ体・初級インベス…同じく戦闘員ポジであると同時に怪人の幼体でもある存在。ただし、彼等はそれほど強くはなく訓練を受けた部隊なら容易に相手できる程度である。
初級インベス→下級ロイミュード・ロイミュード(死神)→眼魔コマンド