概要
「仮面ライダー」第1作の1~3話には蜘蛛男、蝙蝠男、さそり男が登場した。この、仮面ライダーがTV本編で最初に対決した3怪人のモチーフは、後続作品の序盤の敵キャラに大きな影響を与えている(詳細は始まりはクモ、クモ、コウモリ、サソリ参照)。
一方、石ノ森章太郎による漫画版では、蜘蛛男(作品中では「くも男」)・蝙蝠男(同じく「こうもり男」)までは共通しているがさそり男は登場しない。両者に続く敵役は、TV本編では第9・10話登場のコブラ男が担う(詳細は下記)。
この流れをふまえ、
- 原作漫画および原作者へのオマージュ
- 毒ヘビのいかにも人嫌いのする、怪人のモチーフにふさわしいイメージ
- コブラ男とその恋人を改造した「蛇姫メドウサ」の、悲劇性の高いエピソードへの根強い人気
といった要因も加わり、クモ、コウモリとならんでヘビをモチーフにした敵キャラを、単発作品やTVシリーズの序盤に登場させるパターンがしばしば見受けられる。
石ノ森漫画版での展開
漫画版のうち、1号ライダーがメインの回と、その中でライダーが対戦した怪人は以下の通り。
- ep1「怪奇くも男」: くも男 *他、ライダーに敗れて海中に没したくも男を救う「うつぼ男」(漫画版オリジナル怪人)が登場するが、1号ライダーとの対戦はない。
- ep2「空飛ぶ吸血怪人」: こうもり男 *他、ショッカー基地内でこうもり男と会話する「はち女」が登場するが、1号ライダーとの対戦はない。
- ep3「よみがえるコブラ男」: コブラ男、蛇姫メドウサ(漫画版オリジナル怪人)
- 続くep4「13人の仮面ライダー」で、1号ライダー=本郷猛はショッカーライダーの猛攻に倒れ、かろうじてその脳が本郷邸のコンピュータに接続されて生きのびる。一方、ショッカーライダーの一人であった一文字隼人は、戦闘中の負傷により自我を取り戻し、本郷の遺志を継いで2号ライダーとなる。以後一文字をメインにep5「海魔の里」ep6「仮面の世界」と続く。詳細は仮面ライダー(漫画)参照。
このパターンで敵が登場する作品
*序盤にクモ系、コウモリ系怪人は登場するがヘビ系怪人が登場しない作品は始まりはクモ・クモ、コウモリ、サソリの記事参照。
- The First: 蜘蛛男オマージュのスパイダー、蝙蝠男オマージュのバット、コブラ男オマージュのコブラ、メドウサのオマージュであるスネーク。特にコブラ・スネークは改造前の名も「晴彦」「美代子」と、漫画版にちなんでいる。
- ドライブ: 他シリーズの「戦闘員」にあたる下級ロイミュードは、コブラ・スパイダー・バットの3タイプからなる。