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概要編集

投打二刀流に渡る活躍で日本人メジャーリーガー(およびアジア出身選手)初の本塁打王を獲得、2度のシーズンMVPも満票で選出された、果ては元バスケットボール選手と結婚したなど、話題が連日絶えない超スーパースターの大谷翔平選手。しかしその過熱報道ぶりに「野球(ひいてはスポーツ)はまるで大谷選手一人でやっていると言わんばかり」「彼の話題でどこを見ても食傷気味」「過度に持ち上げ過ぎ」と考える層がおり、また大谷選手を神格化するあまり、少しでも批判的な発言をする相手に過剰な罵詈雑言を浴びせる者(通称:オオタニ教、オオタニ信者、タニシン、焼豚)も存在することから、しまいにはその温度差から「ハラスメント」呼ばわりの俗語が誕生してしまった。

実際のところ野球は世界的にはマイナースポーツで、メジャースポーツであるサッカーで、それこそ世界中誰もが知っているであろうリオネル・メッシ選手などとは知名度が足元にも及ばない。「世界のオオタニ」は誇張表現も良い所で、過去のクリスティアーノ・ロナウド選手のインタビューでもアナウンサーが「ショウヘイ・オオタニ選手を知っているのか?」という全く関係がない失礼極まりない質問をいきなりやらかした事もある(答えは当然ノーと答えている)。


大谷選手は打撃の結果が報道で伝えられると、打撃成績と直接関係の無い打球速度まで一々伝えられることが当たり前である。他の選手では打球速度まで伝えられるのは稀であり、これも「大谷ハラスメント」の一例である。


もっとも、これはメディアがあくまでも勝手にバカ騒ぎしているだけで、大谷選手自体はメディアへの露出にはあまり積極的ではない野茂英雄氏・イチロー氏・松井秀喜氏・ダルビッシュ有投手同様、自分自身を安売りするバラエティー番組には全く眼中にないが、自身を特集する「NHKスペシャル」・タモリMCの「タモリステイション」・ビートたけし氏MCの「TVタックル」などの有意義なドキュメンタリー番組に対しては取材に何度か応じているので、露出が全くないわけではない)。

結婚発表後も、恐らく自身の結婚相手に対してしつこく詮索されることを見越してなのか、「プレイに集中したいので言いますけど…………………」と、メディアを暗にけん制するかのような前置きをしたこともあった。


さらに、大谷選手側がマスコミ側の過剰な報道で実害を被る事態も起きた。

大谷翔平選手がアメリカロサンゼルスに購入した邸宅の場所が特定されるような報道が行われ(通常、アメリカのセレブの邸宅は場所が特定されないよう空撮する)、ウェブメディア「現代ビジネス」によると、大谷選手側が日本テレビフジテレビを事実上の出入り禁止状態にしたという。

参照記事(JBpress・2024/6/14)

その後、日テレとフジは出入り禁止の状態になっていること自体は否定したものの、大谷選手を不適切な報道で怒らせたことは事実であると認め、公式に謝罪した。


2024年9月には、大谷選手の高校の先輩であるアストロズ菊池雄星投手が、「自分に関する記事を書きたいというので取材を受けたら、実際には大谷選手に関する記事の一部だった(要約)」と述べ、マスコミの取材方法に苦言を呈するという事態が起きた(参考)。

一応、この記事は確かに菊池雄星投手の特集記事ではあるが、一方で、「SHO-BLUE」という大谷選手を中心とした日本人メジャーリーガーの連載記事と言う一面もあった。恐らく、記者側がそのことを菊池選手に伝えていなかったために起きた事態であると思われる。

加えて、菊池投手は立ち話では申し訳ないと考えてわざわざ会食の場を設けたり、車で送迎をしたりといった気配りまでしていたようで、「菊池投手にここまでのことをさせておきながら…」と記者側のモラルを問題視する意見も多く見られた。


ロサンゼルス・ドジャースが世界一になり、日米メディアが彼に取材インタビューを当然ながら躍起になって行った。元日ハムの先輩である田中賢介氏やその田中氏をインタビュアーとして起用したNHKとの質疑応答には誠意を以って応えた一方、MLBワールドシリーズの放映権を得たフジテレビも元木大介氏をインタビュアーとして使って、大谷選手にどさくさに紛れてインタビューしようと試みたが、チームスタッフや広報担当を介してけんもほろろに完全に拒否された。

元木氏は大谷選手のポルシェを不用意にSNSで拡散させたことがあり、視聴者視点でも大谷選手へのインタビュアーとして不適格と判断されており、この無神経な人選には野球ファンからも非難の声が上がった。


シーズン終了後に始まったプレミア12では大谷選手が参加していないにもかかわらず、対戦国に対して執拗に大谷選手についてのコメントを求める日本メディアの姿勢も失礼であると非難されている(韓国の最年少トリプルスリーを達成した有望選手キム・ドヨン選手に対しては「NEXT大谷」と無理やりこじつけるメディアもあった)。


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