概要
大阪府出身のプロ野球選手・浅村栄斗内野手の、FA宣言による東北楽天ゴールデンイーグルス移籍経緯に由来するなんJ語。
発端
浅村選手が在籍していた埼玉西武ライオンズは2018年、チーム成績で打率.273・1351安打・792得点・761打点・566四球を記録するなど打線が好調で「山賊打線」と呼ばれリーグ優勝。浅村選手自身はこの年球団所属の日本人選手で初めて「打率3割・30本塁打・100打点」以上を達成し、打点王のタイトルを獲得した。
シーズン終了後彼がFA宣言した事で、チームの打力アップを図るべく調査していた福岡ソフトバンクホークス、東北楽天ゴールデンイーグルス、オリックス・バファローズ、そして彼の残留を望んでいた古巣・埼玉西武ライオンズの4球団が獲得(もしくは残留)交渉へ名乗りを上げた。
オリックスファンの間では「大阪出身なのでオリックスへ入団するのでは」という期待があったが、その後彼はオリックス球団へ「交渉を行う前に入団お断り」の意思を代理人を通して連絡。「交渉前に門前払い」を受ける前例のない出来事に、
- 「お断り」+「オリックス」=「オ断リックス」
…という造語がなんJ界隈で生み出され、以降同球団がFA選手の争奪に失敗することを「オ断リックス」と呼ぶようになった。
浅村選手は、西武OBの石井一久がゼネラルマネージャー(GM)を務め、また球団内に西武OB関係者が複数いた楽天へ入団。4年総額20億円で契約した。
楽天入団後
2019年2月のキャンプインに際し、「古巣の西武を倒してリーグ優勝したい」と目標を掲げていた彼。楽天では3番打者を任されるなど十分な働きを示していた浅村選手であったが、
- 2019年は「山賊打線」が健在だった西武がリーグ連覇
- 2020年は2位以下に大差をつけたソフトバンクがリーグ優勝
- 2021年はロッテとの接戦を制したオリックスがリーグ優勝
…と、彼が入団交渉で最終的に「お断り」した3チームに先を越され、
- 2022年は楽天が4位止まりで、入団しなかった上記3チームがAクラス
…と、契約した4年間における不遇っぷりを(SNS上で)野球ファンに指摘されるのであった。
オ断リックス返し?
2023年、前年日本一になったオリックスがこの年のパ・リーグをぶっちぎり優勝し、当然の如くベストナインもオリックスの選手が占める事に。ところが投手・捕手を含めた内野手6人の内5人がオリックス勢で占められた中、ただ一人割り込んだのが浅村だった。
「浅村がオ断リックスしてなかったら内野独占かよ」とSNSにて言われており、ある意味浅村が「ベストナイン内野独占」をオ断リックスしたと言えるかもしれない…?
表記揺れ
- お断リックス:「お」がひらがなになったこちらの表記も、ネット上で用いられている。
関連動画
関連項目
埼玉西武ライオンズ オリックス・バファローズ 福岡ソフトバンクホークス 東北楽天ゴールデンイーグルス
森友哉:ちなみに彼の場合、お断りされたのはあっちのほう。オリックスのジュニアチームに在籍経験があった縁もあって、西武からオリックスへFA移籍する道を選んだ。