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概要

男子野球日本代表の愛称であり2009年の第2回WBCの際に制定された。(2009年当時は「SAMURAI JAPAN」であった。2012年から「侍ジャパン」が使用された。)
これ以前に男子ホッケー日本代表が「さむらいジャパン」という愛称を使っていた。

野球は監督が誰であっても「侍ジャパン」の名称を使用しており、現在でもファンの間で浸透している。(一部メディアでは「小久保ジャパン」や、「稲葉ジャパン」などの名称を使用している。)

主な成績

ロサンゼルスオリンピック(1984年)

金メダル 監督:松永玲一

この年にオリンピックの競技として採用されたが、正式種目ではなく公開競技という扱いだった。
日本は台湾(チャイニーズタイペイ)に敗れて一度はオリンピック出場を逃したが、キューバの出場辞退によって追加招集が決まり、運良く出場権を手にした。

予選では白組と青組のうち日本は青組に入り、韓国(メンバーの中には後に中日でプレーする宣銅烈がいた)・カナダニカラグアと決勝トーナメントに進む2枠を賭けて争った。
初戦の韓国には2-0で勝ち、2戦目のニカラグアは19-1と圧勝するが、3戦目のカナダには4-6と敗れ2勝1敗。
勝敗は韓国と並んだものの、直接対決の勝利により1位通過を決めた。

準決勝では白組2位の台湾と対戦。(メンバーの中には西武でプレーする郭泰源ロッテでプレーする荘勝雄がいた。ちなみに郭源治は既に中日にプロ入りしていたため出場していない。)
延長10回にサヨナラ勝ちを決めて決勝へ進出。

決勝戦の相手は青組1位のアメリカで、6-3でアメリカを破り金メダルに輝いた。
3位決定戦は台湾が韓国を下して銅メダルに輝いた。

出場選手

ポジション背番号名前所属プロ入り
投手11米村明河合楽器'84中日5位
投手12吉田幸夫プリンスホテル
投手14伊東昭光本田技研'85ヤクルト1位
投手15伊藤敦規福井工業大学'87阪急1位
投手16宮本和知川崎製鉄水島'84巨人3位
投手18西川佳明法政大学'85南海1位
捕手20嶋田宗彦住友金属'84阪神4位
捕手21吉田康夫三菱自動車川崎'85阪神5位
捕手22秦真司法政大学'84ヤクルト2位
内野手2正田耕三新日本製鐵広畑'84広島2位
内野手3浦東靖新日本製鐵堺
内野手4森田芳彦鹿児島鉄道管理局'85ロッテ3位
内野手5上田和明慶應義塾大学'84巨人1位
内野手6和田豊日本大学'84阪神3位
内野手10広沢克己明治大学'84ヤクルト1位
内野手23福本勝幸東芝
外野手7荒井幸雄日本石油'85ヤクルト2位
外野手8古川慎一亜細亜大学'85ロッテ4位
外野手25熊野輝光日本楽器'84阪急3位
外野手27森田昇日本生命


※プロ入りした代表メンバーで最後に引退したのは広沢克己である。(2003年引退)

ソウルオリンピック(1988年)

銀メダル 監督:鈴木義信

前回と同様、公開競技として実施された。
監督は鈴木義信(東芝)がコーチから昇格した。

出場国は前回の6か国から8か国に増えて、Aグループはアメリカ(1位)・韓国(2位)・オーストラリア・カナダ。Bグループに入った日本はプエルトリコオランダ・台湾と対戦。
予選ではプエルトリコに7-1、台湾に4x-3でサヨナラ勝ち、オランダに6-1と3連勝で1位通過を決めた。一方で前回銅メダルの台湾は3連敗でグループステージ敗退となった。

準決勝は開催国韓国と対戦し、3-1で勝利。韓国の安打が6に対して日本の安打はなんとたったの1だった。

決勝は再びアメリカと対戦。
しかし、ジム・アボットの前に3-5で敗れ、オリンピック連覇は果たせなかった。
3位決定戦はプエルトリコが7-0で韓国を下し銅メダル。開催国の韓国はまたしても4位に終わった。

出場選手

ポジション背番号名前所属プロ入り・備考
投手11潮崎哲也松下電器'89西武1位
投手12渡辺智男NTT四国'88西武1位
投手14鈴木哲熊谷組'89西武2位
投手15菊池総東芝
投手16吉田修司北海道拓殖銀行'88巨人1位
投手18石井丈裕プリンスホテル'88西武2位
投手19野茂英雄新日本製鐵堺'89近鉄1位
捕手20古田敦也トヨタ自動車'89ヤクルト2位
捕手22應武篤良新日本製鐵広畑後に早稲田大学監督
内野手1西正文大阪ガス次回にも出場
内野手2葛城弘樹東芝
内野手3米崎薫臣日本生命'88近鉄1位
内野手6野村謙二郎駒澤大学'88広島1位
内野手9小川博文プリンスホテル'88オリックス2位
内野手10筒井大助住友金属
内野手28大森剛慶應義塾大学'89巨人1位
外野手8中島輝士プリンスホテル'88日本ハム1位
外野手21前田誠東芝
外野手25松本安司三菱重工名古屋
外野手27笘篠賢治中央大学'88ヤクルト3位


※プロ入りした代表メンバーの中で最後まで現役を続けたのは野茂英雄だった。(2008年引退)
投手は7人のうち4人が西武に入団している。

バルセロナオリンピック(1992年)

銅メダル 監督:山中正竹

今大会より初めて正式種目となった。監督は山中正竹(住友金属)がコーチから昇格。
今大会で初めてキューバが参戦した。

出場国は、日本・キューバ・台湾・アメリカ・プエルトリコ・ドミニカ・イタリア・スペインの8か国で、総当たりのリーグ戦を行い上位4か国が決勝トーナメントに進出する。
勝率が同じだった場合は直接対決での成績・それでも同じ場合は失点の少なさが上位となる。

7試合を終えた結果、キューバが全勝で首位通過し、5勝2敗で日本・台湾・アメリカが並んだが、三つ巴で1勝1敗だったため、3失点(台2+米1)の日本が2位、10失点(日0+米10)の台湾が3位、16失点(日7+台9)のアメリカが4位となった。

準決勝では台湾(メンバーの中には後に阪神に入団する郭李建夫がいた)と対戦したが台湾に2-5で敗れ、初めて決勝進出を逃した。
3位決定戦はアメリカ(メンバーの中にはジェイソン・ジアンビがいた)との対戦になり、8-3で勝利し、銅メダルを獲得した。
決勝はキューバが11-1で台湾を破り、無敗の9連勝で頂点へ上り詰めた。

キューバ代表はオマール・リナレス(後に中日に入団)、オレステス・キンデラン(日本ではシダックスでプレー)、ルルデス・グリエル(DeNAでプレーしたユリエスキ・グリエルの父)などの破壊力抜群の打線で他国を圧倒した。

出場選手

ポジション背番号名前所属プロ入り・備考
投手12佐藤康弘プリンスホテル
投手14杉山賢人東芝'92西武1位
投手15渡部勝美大昭和製紙北海道
投手16西山一宇NTT四国'92巨人3位
投手17小桧山雅仁日本石油'92横浜1位
投手18伊藤智仁三菱自動車京都'92ヤクルト1位
投手19杉浦正則日本生命のちに日本生命監督
捕手10高見泰範東芝のちに東芝監督
捕手23三輪隆神戸製鋼'93オリックス2位
内野手1大島公一日本生命'92近鉄5位
内野手3若林重喜日本石油
内野手4西正文大阪ガス2大会連続出場
内野手5徳永耕治日本石油
内野手6十河章浩日本生命
内野手7小島啓民三菱重工長崎
内野手8小久保裕紀青山学院大学'93ダイエー2位・のちに日本代表監督
外野手9坂口裕之日本石油のちに日本石油監督
外野手25佐藤真一たくぎん'92ダイエー4位
外野手26中本浩松下電器
外野手28川畑伸一郎住友金属


※代表メンバーで後にプロ入りしたのはこれまでで少ない8人。最後まで現役を続けたのは小久保裕紀(2012年引退)。
見ての通り、日本石油から4人、日本生命から3人と特定のチームからの選出が目立つ。

アトランタオリンピック(1996年)

銀メダル 監督:川島勝司

監督はソウルオリンピックでヘッドコーチだった川島勝司(ヤマハ)が就任。

参加国は、日本・キューバ・アメリカ・韓国・オランダ・オーストラリア・ニカラグア・イタリアの8か国で、前回同様総当たり戦で上位4か国が決勝トーナメントに進出する。

日本は初戦のオランダ戦で12-2でコールド勝ちを決めたものの、2戦目のキューバ戦に7-8xでサヨナラ負けを喫すると、3戦目のオーストラリア戦は6-9、4戦目のアメリカ戦は5-15とコールド負けで3連敗と雲行きが怪しくなる。
しかし、5戦目のニカラグア戦を13-6で勝つと、6戦目の韓国戦は14-4のコールド勝ち、7戦目のイタリア戦を12-1で破り、4勝3敗で3位通過を決めた。
予選はキューバが前回に続いて無敗で首位通過、6勝1敗でアメリカが2位、ニカラグアも日本と同じ4勝3敗だったが直接対決で日本に負けたため4位となった。

準決勝はアメリカと対戦。(メンバーの中にはセス・グライシンガーがいた)
後半に一気に畳み掛けて11-2と予選の雪辱を果たし決勝進出。

決勝の相手は五輪連覇を狙うキューバ。
1回・2回と3失点ずつ計6点を奪われる苦しい展開だったが、4回に1点を返すと続く5回には5点を挙げて6-6の同点に追いついた。
しかし、6回からはキューバの猛攻に合い、6回に4点、7回に1点、8回に2点と3イニング連続失点。
対する日本も7回に1点、9回に2点を返すもここで力尽き、9-13で敗れ銀メダル。
キューバの2大会連続金メダルとなった。
3位決定戦はアメリカが10-3でニカラグアを下し銅メダルに輝いた。

今大会はキューバが9試合で118得点、日本が89得点、アメリカが93得点という驚異の得点を挙げたことからも分かる通り、極端な打高投低だった。

出場選手

ポジション背番号名前所属プロ入り・備考
投手11三澤興一早稲田大学'96巨人3位
投手12森中聖雄東海大学'96横浜2位
投手14木村重太郎東芝
投手15川村丈夫日本石油'96横浜1位
投手16小野仁日本石油'96巨人2位
投手18森昌彦NTT東海18を背負った選手で唯一プロ入りせず。森祇晶とは別人
投手19杉浦正則日本生命2大会連続出場。のちに日本生命監督
捕手9大久保秀昭日本石油'96近鉄6位
捕手21黒須隆日産自動車
内野手1福留孝介日本生命'98中日1位
内野手2野島正弘日本石油
内野手3松中信彦新日本製鐵君津'96ダイエー2位
内野手4今岡誠東洋大学'96阪神1位
内野手6桑元孝雄三菱自動車川崎
内野手7井口忠仁青山学院大学'96ダイエー1位
内野手8西郷泰之三菱自動車川崎
外野手10中村大伸NTT東京
外野手24高林孝行日本石油
外野手25佐藤友昭プリンスホテル
外野手27谷佳知三菱自動車岡崎'96オリックス2位


※2021年現在、現役選手は福留孝介ただ1人である。

シドニーオリンピック(2000年)

4位 監督:大田垣耕造

今大会で初めてプロ選手の参加が認められた。
監督は大田垣耕造が投手コーチから昇格。

プロ選手の参加によって、代表メンバーが20人から24人に増えた。内訳は大学生5人・社会人11人・プロ8人である。
なお、プロ選手の参加によって、本大会より金属バットから木製バットに統一された。

参加国は日本・キューバ・アメリカ・韓国・オランダ・イタリア・オーストラリア・南アフリカの8か国で、総当たり7回戦を行い上位4か国が決勝トーナメントに進める。

プロ選手が初めて参加したことで今度こそ金メダルと期待されたが、蓋を開けるとプロとアマの考え方の違いでなかなか足並みが揃わず、予選も苦戦の連続で辛うじて4位を確保するのがやっとという結果になった。

準決勝は予選1位のキューバと対戦するも0-3で敗れた。
3位決定戦では韓国と対戦するが、1-3で敗れ、日本は初めてオリンピックでメダルを逃してしまった。
韓国のメンバーは具臺晟(後にオリックス)、李炳圭(後に中日)、鄭珉台(後に巨人)、林昌勇(後にヤクルト)、そして李承燁(後にロッテ→巨人→オリックス)といったプロ選手で固めていたため、日本が次のアテネ大会以降オールプロで臨む契機となった。

決勝はアメリカ(メンバーの中には阪神でプレーするマイク・キンケードがいた)が4-0でキューバの3連覇を阻み、ソウル大会以来の金メダルに輝いた。

出場選手

太字はプロ選手。

ポジション背番号名前所属プロ入り・備考
投手11土井善和日本生命
投手12河野昌人広島東洋カープ4年目
投手13渡辺俊介新日本製鐵君津'00ロッテ4位
投手14吉見祐治東北福祉大学'00横浜2位
投手15石川雅規青山学院大学'01ヤクルト1位
投手16山田秋親立命館大学'00ダイエー2位
投手17杉内俊哉三菱重工長崎'01ダイエー3位
投手18松坂大輔西武ライオンズ2年目
投手19杉浦正則日本生命アマ選手で唯一3大会連続出場。のちに日本生命監督
投手54黒木知宏千葉ロッテマリーンズ6年目
捕手2鈴木郁洋中日ドラゴンズ3年目
捕手21阿部慎之助中央大学'00巨人1位
捕手22野田浩輔新日本製鐵君津'00西武6位
内野手3松中信彦福岡ダイエーホークス4年目
内野手4平馬淳東芝
内野手5中村紀洋大阪近鉄バファローズ9年目
内野手6田中幸雄日本ハムファイターズ15年目
内野手8沖原佳典NTT東日本'00阪神6位
内野手9野上修日本生命
外野手1田口壮オリックス・ブルーウェーブ9年目
外野手10梶山義彦三菱自動車川崎
外野手24飯塚智広NTT東日本
外野手25廣瀬純法政大学'00広島2位
外野手26赤星憲広JR東日本'00阪神4位

※2021年現在、現役選手は松坂大輔(2021年限りで引退)と石川雅規のみである。

予選に選出されていたプロ選手

ポジション名前所属
投手松坂大輔西武ライオンズ
投手小池秀郎大阪近鉄バファローズ
投手川越英隆オリックス・ブルーウェーブ
捕手古田敦也ヤクルトスワローズ
内野手野村謙二郎広島東洋カープ
内野手松中信彦福岡ダイエーホークス
内野手初芝清千葉ロッテマリーンズ
外野手井出竜也日本ハムファイターズ


※本戦に出場したのは松坂と松中のみ。

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